山本太郎:
ありがとうございます。大きな音ですいません。現在マイクを握っているのは、私、山本太郎と申します。よろしくお願いします。
山本太郎、4月の10日に旗揚げをしました。新しい野党、そういう勢力が出てこないことには、この国の壊れていく速度は、加速度を増していってるところに、ブレーキが効かない状態になってしまう。だから、この選挙のタイミングで、皆さんのお力をお借りして、市民の力で作られた初めての政党を作っていくっていう決意をしました。「れいわ新選組」といいます。
東京選挙区から6年前に、山本太郎は66万を超える票をいただいて、国会に送っていただきました。今回は、東京ではなく、全国どこにお住まいの方でも、「山本太郎」と書いていただけるように、2枚目の投票用紙、「山本太郎」と書いていただけるように、比例代表での立候補を決めました。
皆さんにお願いをしたいのは、あなたの1票いただくことは、非常に重たいことです。でもその1票じゃあ、国会の中に、本当の抵抗勢力を作ることは難しいんです。あなたの1票から2票3票4票と、横につなげていっていただきたいんです。「何とか学会」がやっている、あの手法ですよ。F票、F票、フレンド票。選挙んときになったら必ず電話かかってくんねんな、あの人、みたいなこと、どこ行っても聞きますけど、それが今、求められてるんです。力、貸してくれませんか?
あまりにも壊れすぎている、今のこの国は。1年間に2万人を超える方々が、自殺をしている。いっときは3万人だったんだから随分減って良かったねって話じゃない。目に見える紛争も、戦争もおこなわれていないこの国の中で、毎年2万人を超える人たちが、追い詰められて、自分で命を絶たなきゃならない社会。命を失わなかったけれども、死のうとした人たち、自殺未遂する方、50万人を超える。それ以外の人々、数にのぼらなかった人たちどれくらいいますか? 自分は胸を張って生きててもいい存在だと、心から自分を肯定できる方って、どれくらいいますか? いつだって言われる。あなたが何の役に立っているのか。会社の役に、社会の役に立っているのかっていうことを突きつけられる。そんな社会、死にたいに決まってるじゃないかってことですよ。
「生産性」で人の価値をはかるなんて、あまりにもえぐい世の中ですね。だから、皆んなが生きることを諦めたくなる。それを変えたい。それを変えるために政治があるんじゃないの? それを変えるために選挙があるんじゃないのかってことなんですよ。ひとりひとりが持ってる力を、あまりにも過小評価してませんか? 私なんて。私なんて何ですか? あなたがいなきゃ始まりませんよ。あなたがいなきゃ、世の中なんて変えられないんだってことですよ。力貸してください。
死にたい世の中から、生きていたい世の中にするために、今回10人の仲間、集めました。れいわ新選組。山本太郎が嫌だという方にも、他、そろってるメンバー見ていただきたいんですよ。ホームページでググっていただきたい。ググっていただきたい。本当に魅力的。山本がイヤでも、代わりは見つかりますよ。ぜひチェックをしていただきたい。じゃあ、このあまりにも生きづらい世の中をどのように変えていくのか。まずは現状を皆さんに報告させていただきたい。
皆さん、儲かってますか? 景気悪そうですね。でも、一部の人たちだけ景気がいいんですよ。おかしいですね。大企業は過去最高益。あのバブルを超えている。「過去最高益、バブルを超えるような所得が入るようになった、この数年で」って方、この中にいらっしゃいますか? お友達になりたい。該当者なし。全国どこで話してもそうなんですよ。ひと握りの人たちしか儲からないような、制度づくりされてんですよ。
好景気はいつまでたっても、あなたのもとにはやって来ないっていう話。一部の人たちだけが勝ち続けるそんな社会に誰がした? 政治がした。じゃあ、その政治を選んだのは誰? この国に生きる人々。受け皿がないじゃないか? じゃあ、受け皿にさしてくださいっていう宣言なんです。
この国に生きる人々。あまりにも今、もう地盤沈下しすぎている。子どもの約7人に1人が貧困。高齢者の約5人に1人が貧困。1人暮らし女性、3人に1人が貧困。「国民生活基礎調査」、最新版。生活が苦しいと答えた人々、全世帯の57.7%。(前の調査では、)シングルマザーは8割以上。もう完全に壊れてますよ、この国。この厳しい状況を、あなたのせいにされてませんか? あなたの生活が苦しいことを、あなた自身の努力が足りないという話にされてませんか?
これだけ多くの方々が地盤沈下している世の中は、個人の責任なんかじゃない。国の間違った経済政策や、本当は必要だった施策が打ってこられなかったことの結果じゃないか。私はそう思うんです。この国に足りないことは何か? ひとりひとりを慮(おもんばか)る愛情と、この国に生きるひとりひとりを慮る愛情と、この国に本当に必要な適切な投資、これが圧倒的に足りなかった。この国の政治に愛と皆んなに対する投資、つまりは金を取り戻す、そういう選挙にしたいんですよ。力貸してもらえませんか?
じゃあ、私たちが、今回は10人、この選挙で10人全員勝ったとしても、当然、政権は取れません。1回の選挙でどうにかなる話じゃない。でもこの10人が国会の中でしっかりと仕事をやっていける、本当の人々のための政治家が揃った政党だということが認められれば、次の選挙は大躍進するはずですよ。1年以内に衆議院選挙、その先の3年後にはもう1回参議院選挙がある。このスパンで政権取りにいくってことを、やらせてもらえませんか? その鍵を握るのは私たちじゃない。あなたたちです。力を貸してほしい。
じゃあ私たちが政権を取ったら何をするのか? 冒頭にも言いました。
消費税は廃止。これしかないだろう。20年に及ぶデフレ。痛みを伴う改革。その後に残ったのは痛み。あなたの人生を踏みつけ、あなたの人生や、そして生活を削り取ってまで、企業側に横流しをし続けた。こんなのあまりにもないじゃないかってことですよ。20年以上デフレを続けるような国、そこにかかわっている政治家たちは、はっきり言って政治家である資格がない。そう思いませんか? だからこそ新しい風が必要、新しいメンバーが必要。短期的なことも長期的なことも含めて、この国に一番足りなかった、あなたへの愛、あなたへの投資を今すぐ始めるべきだ。最初にやるべきことは消費税の廃止。消費税は何に使われてる? 社会保障には一部しか使われてなかった。結局は大減税、法人税大減税、所得税大減税。金持ちをより金持ちに、大企業より金持ちにするために補填(ほてん)されている財源でしかなかった。こんなの許せるはずありませんよね。税制改革で29兆円を叩きだせるということは冒頭説明しました。時間がないのでここでは端折(はしょ)ります。消費税をやめたって、この国は回る。だって、消費税導入前は、消費税存在してなかったんですよ。増税が必要だと言うなら、ないところから取るな。まずは、あるところから取れ。これでどうですか? 税の取り方の基本ですよ。それをやるのみ。
他にもたくさん底上げしなきゃいけないことがある。奨学金。国がやってるサラ金。苦しんでる人たち多い。少子化が問題で当たり前ですよ。なに言ってんですか。少子化にならざる得ないようなことしかやってきてないじゃないか。奨学金で利息350億円儲けるのは金融機関じゃないか。なんて制度にしてるんだよってことです。555万人、これをチャラにする。たった9兆円でできるんですよ。日銀が1年間株を買う。ETF買い。6兆円出してんですよ。555万人の人生を立て直す、その一歩としてチャラにだってできるだろ、9兆円で。金の使い方だよ、これが。生きた金の使い方をしましょう。
他にもやらなきゃいけないことはいっぱいある。東京にお住まいの皆さん、大きな都市にお住まいの皆さん。家賃高すぎませんか? 入ってきた収入の4割5割。これ、家賃に流れてしまうって方もいらっしゃると思います。ただでさえ安い給料、その中から、その出費がかなりきいてますよね。それだけじゃない。家ってもの、部屋ってものを持つのにもハードルが高い。敷金礼金、それが払えない人たちどうするんですか? そういった資産さえない人どうするんですかって。少子化が問題だったら、敷金礼金もいらない、低廉(ていれん)な家賃、安い家賃で住める、そういう家を公的住宅を、若年にも、そして高齢者にも、横断的に提供する。これ必要だと思いませんか? 住まいは権利だって話ですよ。
国の誤った政策、人々にはとにかく投資することをやめた。小泉・竹中の時代からケチりまくりですよ。世界一のドケチ国家。国が人々に投資をしないってことをやってきた。おかげで20年以上続くデフレ。今、必要なことは人々に対する投資。それがひとりひとりの生活を底上げすることになる。皆さんのお力を貸していただきたい。それを全力でやっていく。まずは、傷ついた人々たちの手当て。これからの人生を歩んでいけると、自信を持っていただけるような施策を打っていく必要がある。「あなたには力がある。たとえ何かを生み出せないとしても、生きてていいんだよ、あなたには存在してるだけで価値があるんだから」、そういうことを進めていきたい。それを認める社会を作りたい。そのメンバーがここに揃っています。ありがとうございます。私たちに力をください。このままじゃ食い物にされて終わる。だったらどうして税金で食わせなきゃいけないんですか、そんな国会議員たちを。力を貸していただきたい。ありがとうございます。
比例代表で出てます。渡辺てる子。シングルマザー、派遣切りにあった、人生の本当に泥水をすすり続けた。続いて、はすいけ透。元東京電力社員、そして原発のスペシャリスト。力を貸して欲しい。比例代表。続いて、辻村ちひろ。環境のスペシャリスト。経済成長とともに環境を守るということを、私たちはやっていきます。続いて、大西つねき。お金の嘘を暴きます。あなたの生活を底上げできる。財源がないなんて言わせない。そして、やすとみ歩。子どもたちを守る、それをこの国の大原則にします。力を貸していただきたい。比例代表です。そしてもうひと方、比例代表。三井よしふみ。元エリート銀行マン。セブンイレブンに人生を奪われた。ありがとうございます。比例代表、このメンバーです。そして、特定枠の1位、ふなごやすひこ。そして木村英子。そして、山本太郎です。
We are れいわ新選組。
ありがとうございます。
では私たちに、そして東京選挙区はこの方、待ってろよ、山口那津男(なつお)さん。ガチンコで喧嘩を売りにいってるんだから受けて立て。野原ヨシマサ。
暑い夏にしましょう。
力を貸していただきたい、皆さんに。どうやれば、私たちに力を貸していただけるか? ピンクの封筒、中身、ハガキが入っています。これはルール上。決められたハガキで、ご安心ください。この裏、宛先、宛名、電話番号などが書かれていません。あなたのお友達の連絡先を書いて、もう一度封筒に戻して、ポスト投函してください。あなたから票を拡げてほしい。れいわ新選組です。ありがとうございます。
※最善を尽くしておりますが、なるべく早く皆さまにお届けすることを優先するため、若干の誤字脱字はご了承ください。