【動画&文字起こし全文】「れいわ祭2」19.7.19 東京・東京・新橋駅SL広場【辻村ちひろ】

木内みどり:
続きましてこの方です。環境NGOの職員、辻村ちひろさん。お願いします。

辻村ちひろ:
皆さん、こんばんは。背が低いので「秘密君」に乗りました。辻村ちひろです。よろしくお願いします。

前回の「れいわ祭」の後、私、辺野古に行ってきました。で、座り込みも参加しました。ゴボウ抜きにされてきました。これ、野原さんとの約束です。

その時に感じたこと。どうして自分の住んでいる地域で、自分たちの場所で、他の奴にこうやって引っこ抜かれなきゃいけないんだろう。で、引っこ抜いていく警備員、警察官、無表情なんです。ものすごく冷たい。人の血が通ってる目に見えなかったです。これって、警察官の人や警備の人たちにとってもつらいことなんじゃないでしょうか? 地域がいらないといっているもの、そういったものをその場所につくる。そのことによって地域の人も涙を流しつらい思いをし、そして工事を進めたり警備をしたり、そういう人たちの心も失わせる。そんな公共事業あっていいんでしょうか?

ものすごく怒りを感じました。寂しさを感じました。そして、その足で土砂を出している安和というところにも行ってきました。そこでも、地元の方たちが、一生懸命、ダンプを1台でも少しでも時間を稼ごうとして歩いて、歩いて抗議活動をしています。

そこの警備員に声を掛けてみました。今日は暑いので「原則、外で運動禁止ですよ」って。無表情です。ここでも同じような分断がありました。

そしてその後、石垣島に移って、ここはリゾート開発の問題もありましたけど、僕の心に残って、すごく重いと思って、皆さんにお伝えしたいのは、自衛隊基地の建設問題です。今、自衛隊の基地建設のその場所、実はそこに暮らしてる人たちは、沖縄を追われた人たちなんです。戦争の時に自分の家を追われ、そして戦争が終わって戻ってきたら、米軍の基地になっていた。そしてそこの人たちは食べてくことができない。当時の那覇政府のせい、琉球政府だ、琉球政府のすすめに従って離島に移っていった。そして、その離島に移って、ようやく自分たちの骨を、そこは故郷じゃないけれども、なんとかしていこうという時に起きたのが、この計画なんです。いったい何回、何回、自分の土地を奪われなきゃいけないんですか?

そして、そこには実は、沖縄本島と離島との間の心の奥底に残っている差別こころ、差別心というのもあるんです。僕たちは沖縄に対して心の底で、差別心を持っていませんか? どっか他人ごとだと思ってませんか? 同じ日本人なんですよ。同じ日本人なのになんで分断させられているんだろう? そこには僕たち、普段暮らしているこの心の中に、無意識のうちに差別の心を持ってませんか? その心、もう捨てましょうよ。すごくすごくその心が悪いものだと僕は思う。だから捨てよう。本当にそう思いました。

そして今日ここにくる前に、八ツ場ダムの現場に行ってきました。ここでは、もうダムの堤体完成です。今年試験湛水といって水を貯めるんだそうです。そこの最後まで、最後まで、移転に反対をして抵抗していたそういう方とお話をさせていただきました。

「1度はダムが止まるって、ちょっと期待したんだよね」って。覚えてますよね。当時の国土交通大臣、このダムをやめると言ってくれました。でも結果的につくることになった。その総括してくれましたかね? その大臣さん。誰がどこの政権だとか、誰の時だとか、関係ないんですよ。今の政治家って自分のやった仕事の総括しないでしょ。責任あるでしょう。分断を生んで期待をさせて、またその期待を裏切るって。そんな政治ありますか? 政治ってそんな愛がなくていいんでしょうか?

その人に痛烈な言葉を浴びせられました。「こうやって来てくれて嬉しいけど、もうダムの堤体取っ払っても俺の家もないし、墓もないんだ」って。戻らないんです。戻らないんです。その人の生活は。先祖代々受け継いできた土地、それからお墓。そういったものが、全部ないんですよ。想像できますか? 想像してください。そういうことするのが公共事業なんでしょうか? 僕は違うと思う。これからの公共事業は、そういう涙や怒りや苦しみや、誰も分断させない、誰も不幸にさせない、そういう公共事業にしなきゃいけないと思うんです。

今回、れいわ新選組10人立候補しています。この10人で変えることができるとは思いません。いきなりは。でも今、政治家、今の政治家にないものを僕たちは持っています。それは誰も不幸にしたくない、皆んなを幸せにしたいというそういう強い思いです。

僕は自然保護という立場です。先ほどの三井さんはコンビニのオーナーだったという立場です。皆んなそれぞれの当事者としての立場があります。でも、その根底には、誰ひとり不幸にしない、皆さんを幸せにしたいという、その思いだけなんです。僕はもう今日までいろんな人に会ってきた。自然保護の現場でいろんな方に会ってきた。そういう人たちの悲しい顔を見たくない。悲しませたくない。そして、もう戻らないんだっていう絶望的な気持ちにもさせたくない。その人、八ツ場でお会いした人、笑いながらしゃべってるんです。笑顔なんです。

笑顔……ごめんなさい、笑顔が素敵な人は、それだけ心の悲しみをたくさん持ってる人だと思いました。本当にそれを痛感させてくれる笑顔でした。素敵な笑顔でした。今度こそ、この笑顔を無駄にはできない。僕には何ができるんだろう? そう考えて、これからその答えを、皆さんと一緒に見つけていきたい。

ちょっと今日は自然保護の本流の話から外れていますけれども、でも、この数日間いろんな人と触れ合って、いろんな人の笑顔を見て、いろんな人の悔しい思いを知り、そのいろんな思いを僕はこの背中に背負いました。これから何年かかるかわからない。でもこの世の中、絶対変えたいと思いました。そのためには皆さんの力が必要です。まだ、まだ、明日まであります。ぜひ横に拡げてください。山本太郎、れいわ新選組、まだ走ります。これからずっと走ります。この国が変わるまで。よろしくお願いします。

木内みどり:
辻村ちひろさんでした。もう一度拍手を。辻村ちひろさんでした。ありがとうございました。

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