山本太郎:
改めまして、ただ今、マイクを握っておりますのは、参議院議員をやっておりました山本太郎と申します。ありがとうございます。太郎でございます。山本ですよ。お間違いなく。太郎、意外と多いですから。
山本太郎、6年前、東京選挙区から立候補、国会に送っていただいた。ただ、今回は、東京選挙区ではございません。全国どこにお住まいの方でも、山本太郎と書いていただける、比例代表で立候補しております。どうか、2枚目、2枚目の投票用紙には、山本太郎と書いてもらえませんか? 力貸してください。お願いします。
山本太郎、なぜ旗揚げをしたのか? 冒頭に私は、国会の中に緊張感を生む集団をつくりたいという話をしました。でも、それだけでは留まりません。そのためだけに、小沢一郎さんと離れて、自分で旗揚げしたわけではございません。旗揚げした理由は、政権を取りにいきたいんですよ。
「もしもし、山本さん、政権を取るっていったって、あなた、今回の選挙では、10人の候補者しか出してませんよね。どうやって政権を取るんですか?」おっしゃるとおりなんです。10人しか出してません。この10人では、確かにすぐには、私たちが政権を取れるはずもございません。でも、この10人を、なんとか皆さんのお力で、多数、できれば全員、国会の中に入れていただきますと、永田町に大激震が走ります。なぜならば、市民の力で初めてできた公の政党になるからです。どこの企業の組織票も、団体の票もない。ひとりひとりが横につながって、国政政党をつくったという、はじめての政党になるからです。
なぜ、このような市民の力でつくった国政政党が必要かと言いますと、例えば自民党。自民党の中にも心ある国会議員がいることは、私は知っています。この6年間の議員活動の中で、本当に、この人、人としてすごくいい人だなというような交流もありました。ただ、トップから命令が下ったもの、党が賛成と決めたものに対して、反対って絶対言えないんです。どうして反対って言えないの?
2012年、冬に衆議院選挙があった。その際、自民党は、TPP絶対反対と言ってたんです。その理由は、さんざんTPPに反対してきた自民党、その理由として、TPPに入ってしまえば、日本の国家主権が奪われる、そのようにずっと言ってきたんです。けれども政権を取った途端に手のひら返し。TPPは反対どころか推進。アメリカが抜けてもTPPはそのまま貫く。それどころか、それ以外の枠組みで、アメリカとの二国間協議で、この国の第一次産業を譲り渡す可能性あります。トランプ大統領はこの選挙が終わった後に、皆んなに発表するって言ってましたよ。私たちの知らない間に、裏で勝手に話をしている。ただし、選挙が終わるまではツイートは控えてくれとか言ってるのかもしれませんね。
話戻ります。いくら自分の中に良心があって、これは絶対にならぬと思うことでも、トップの判断、党の判断であるならば、いくら反対したい思いがあっても、賛成する以外ない。理由は何? 反旗を翻した途端に、次の選挙、党から応援もらえない。公認されない。そうなったらどうなる? 自分のキャリア途絶えるんですよ。気持ちはわかる。その人にも実現したいことはある。だから政治の場を離れるわけにはいかない。自分の心を殺してでも、いくら自分の心を裏切ったとしても、公認を取り続けて、いつか自分たちの時代がくるまで待つしかないって、そう思ってる。でも冗談じゃない。この国が壊れるような法案に対して、賛成する? お話になりませんよ。そんな人たちには国会にいてほしくないんです。
そうは言っても、本当は心ある人たちなんですよ。そして国会での戦い方も、その仕組みもよくわかられてる方々。だったら、組織票や団体からの応援がなくても、選挙には勝てるんだっていうプラットフォーム。つまりは、れいわ新選組で、市民の力で何人もの議席を獲得できるんだってことが実現すれば、与党からも野党からも議員、流れてきますよ。選挙が近付けば近付くほど、そのような動きが出てくる。この1年後に衆議院選挙あると言われてる。1年以内。3年後には参議院選挙があると言われてる。このスパンの中で、どんどん自分たちの党勢を拡大していって、政権にリーチしていきたいんですよ。力貸してもらえませんか。
では、山本太郎率いる、れいわ新選組。政権を取ったらどんなことするのか。逆に言えば、私たちが掲げている政策。政権を取らなければ、これ実現しないというものが多いです。でもこれは、実現させなければならない。なぜならば、この国をこれ以上、壊すわけにはいかないからです。私たちがやりたいことは何か。消費税、廃止。消費税廃止する以外ないんですよ。20年ですよ。20年以上、この国はデフレが続く。他にそんな国、存在してない。デフレって何か。物価下がり続ける、2年以上、物価が下がり続けりゃあ、デフレ。それが20年以上続いてる。物価が下がるってことは、「物が安くなってよかったね」じゃないんですよ。物価が安くなれば、当然、その安くなったものをつくる人たちもいる。つまり、安くなればなるほど、労働者の賃金も下げていかれる。デフレの20年で失われたものは何か。消費。皆んながものを買うという行為がどんどん弱っていっている。将来に不安がある、今はやめておこう。もしくは、そもそも出すお金がない。20年以上、その状態が続けば当然、消費が弱れば、投資も弱りますよ。ものがなかなか売れない。とびきり安くないと売れない。そんなところにわざわざ企業が投資しますか? 従業員、増やしますか? 機械を新しくしますか? 工場を拡張しますか?
確実なリターンが見込めないものに対して、投資など行われない。20年以上、消費が弱ってきている国で、20年以上、投資が弱ってる。消費と投資、需要が失われた20年以上。20年以上デフレが続いた結果どうなったか。この国に住む多くの方々は貧しくなった。最新版、国民生活基礎調査。厚生労働省の調べ。生活が苦しいという人々。全世帯のうち57.7%。シングルマザー、生活が苦しいと言われる方々。8割を超える。完全、地盤沈下してないですか? この地盤沈下した原因、何ですか? この苦しいと言ってる人たち、努力が足りなかったって、皆さん思いますか? 努力が足りずに、この国の多くの方々の生活が地盤沈下するなんて、ないんですよ。これは国の経済政策が誤り続けたこと。そして、確実にしなきゃいけなかった投資を怠ってきたこと。そして構造上の問題があるからじゃないですか? いかがでしょう。
20年以上、デフレが続くような国は、日本以外にない。当たり前です。どの国も成長する。そして緩やかなインフレ。その中で、20年以上デフレが続く国は病気。瀕死の状態です。ここから脱却するためには、どうしたらいいか。もっと皆んなが、お金、使えるようにならなきゃいけないんです。もっと消費できるようにならなきゃいけないんです。なぜか。誰かの消費は、誰かの所得なんですよね。あなたが物を買う。そのお金は回り回って、誰かの所得になる。あなたの消費は、誰かの所得。当然、消費が増えないことには、世の中、景気よくなっていかないです。個人消費、これが1番景気を大きくするためのエンジンなんですよね。GDPの6割なんですよね。じゃ、消費を喚起するために1番有効な方法は何かと言ったら、消費税廃止以外にないじゃないですか。
消費税10%になった場合、1年間で払う消費税の額、皆さんご存じですか? お腹が空いた、おにぎりを買う、消費税を払った。何かのどが渇いた、飲み物を買う、消費税を払った。それが1年、積り積もったらいくらくらいになるかって考えたことありますか。
総務省のデータ、2014年。全国消費実態調査をもとに試算をしたところ、消費税が10%に上がれば1年間に取られる消費税の額、1ヶ月分の所得に相当する。これ、取りすぎじゃないですか? どうですか? まだ行けますか? 20%くらい上げても大丈夫? 心配しないでください。このままの世の中が推移すれば、今のままの権力構造が推移すれば、消費税は間違いなく上がります。それはなぜか。私は今の世の中を壊し続けている諸悪の根源、経団連、日本経済団体連合会が、これまでも政治に対して要望をしてきてる。要望という名の、これは命令です。その命令の中に消費税が入ってます。何て命令してるか。2025年までに消費税を19%まで上げろって言ってんですよ。頭沸いてんのかって話だと思いませんか? 皆さん。
消費税で1番、首絞まるの誰? 中小零細ですよ。税金が払えませんという税の滞納。税の滞納のうちの6割を占めるのが消費税。多くの中小企業零細企業が、首が絞まり続けてんです。これが消費税10%になったらどうなるか。首が絞まるどころか、首をくくらなきゃいけないオーナー出てきますよ。そう思いませんか。中小企業はこの国の屋台骨だと、皆さん思わないですか? 中小企業白書を見れば、それが屋台骨だと理解できる。なぜならば、大企業、中小企業、零細企業、すべての従業員数を見れば、4800万人。4800万人、このうち中小零細、4800万人のうちの70%占めてるんですよ。中小企業零細企業の首が絞まるようなことをすれば、当然、そこで働く多くの、この国に生きる人々の首も絞めてるのとイクオールじゃないですか。消費税をやめることこそが景気回復、この道しかないってことだと思いませんか、皆さん。
「山本君、消費税を止めるとか、選挙のときには勇ましいこと言ってるけど、それ、現実的じゃないんじゃないの?」そのような冷笑系の方もいらっしゃいます。じゃあどうして、それ心配してるんでしょうか。やはり財源ですかね。じゃあ、財源の説明します。消費税を止めることによって失われる財源20兆円。この20兆円を別のもので用意すればいいわけですよね。じゃあ、その20兆円を準備します。山本太郎の中での財源は大きく分けてふたつ。ひとつ、税。税金で取る。もうひとつ、新規国債の発行。「新規国債の発行? 今以上借金して、この国破綻するじゃないか」っていう方いらっしゃいますけど、どうして破綻するんですか。今の金利、マイナスですよ。信用のない者に対してお金貸すときって、だいたい金利高くなるはずですよ。日本が破綻するっていうんだったらどうしてマイナス金利なんですかって。30年以上続いてずっと低金利じゃないですか。新規国債の発行、このまま続けたら破綻するんですか? 日本円を、日本円で借金をしていながら、日本円を発行する能力持ってんですよ。どうして払えなくなるんですか。
「ギリシャみたいになるじゃないか」。ちょっと待ってください。ギリシャぜんぜん違いますよ。ギリシャはユーロに加盟してて、ユーロという通貨を使ってた。ユーロ建てで借金をしてて、ギリシャにはユーロを刷る能力はない。ユーロを刷れるのはヨーロッパ中央銀行。つまりギリシャにとったら外国からずっと借金し続けてるのと同じなんですよ。日本の例とは全く違う。じゃあ、逆に言うと日本円で借金をしていて、日本円を発行する能力があるならば、何に気を付けなければいけないか。それはインフレ。
過度なインフレにならないようにというコントロールさえしてればいいと、私は考えています。これ以上の説明をすれば時間がかかってしまうので、2つの財源のうちの新規国債発行はこれまで。
もうひとつ、誰しもが分かる税で20兆円を担保します。税制改革します。どのように? 消費税導入する前に戻ります。それが1番シンプルじゃないですか? 消費税導入する前には当然、消費税はございません。消費税がなくても、やっていけていたということ。じゃあ山本太郎なら、所得税の最高税率上げます。金持ちからちゃんと貰うってことですよ。消費税導入して下がったんですよ、所得税。消費税導入されて下がったんですよ、法人税。金持ちがより金持ちになるために、大企業がより儲けるために、この2つの税金を下げて、消費税を導入し、上げて来たんですよ。金持ちや大企業の尻拭いをするために、消費税が使われてるんです。社会保障には一部しか使われてない。こんな税金はやめるべき。当然です。
話戻ります。所得税、最高税率をあげます。この国の所得税の負担率、1番高い人は1億円。おかしくない? だって5億稼ぐ人も、10億も100億稼ぐ人もいますよ。どうして所得税の負担率のトップが、ピークが1億円なんですか? これには理由がある。皆さんご存じの通り、株。株などによる利益、金融資産からの所得。これは分離される。分離されてパーセンテージ低くされてる。そんなずるいことをしたら当然、ピークは1億円になりますよ。おかしい。10憶、100憶となっていかないと、おかしいでしょう? 負担率。分離するのをやめる。最高税率上げる。当然のことだと思います。
そしてもうひとつ、法人税。法人税は現在、大企業、中小企業、零細企業、同じ税率。フラット。ただし大企業のみ、ここから大割引サービスがある。80以上ものメニューがある。この中に自分が税金を納めるっていう時に、80以上割引のサービスがある方いますか? いらっしゃったら、皆んな飲みに連れてってもらおうかなあと。いないんですか? そんなリッチな人は、電車使ってないか。話戻ります。法人税、全員、すべての企業、これフラット。税制、同じ税率。そこに大企業のみ、それくらい大きな大サービスがある。この大サービスやめますね。やめて所得税と同じように累進制にします。累進制。つまりは何か? 儲かっていれば儲かっているほど税率は高まり、儲かっていない時には税率が低くなる。これ1番フェアな取り方じゃないですか? これによって1番助かるの誰? 中小企業、零細企業ですよ。自分たちの身の丈にあった納税をすることが許される。そうするべきじゃないですか?
この所得税そして法人税、両方税制改革をすれば、財源として29兆円担保できるという試算がある。29兆円、税制改革で手に入れられるならば、消費税やめるのに20兆円ですから、29引く20。9兆円のお釣り。消費税やめてもいいですか? どうですかね。どうですか? 景気回復、この道しかない。これが本当のそれですよ。中小企業、零細企業に本当に息を吹き返してもらわなきゃ、この国はどんどん終わってしまう。別に中小零細壊れてもいいと思ってんですよ。どうしてか? グローバル企業だったり、いろんな企業がそれ、飲み込んで行けばいいんだからって考えですよ。あまりにも、ありえない。この国には、この国で生き続けなきゃいけない人たちがいっぱいいるんですよ。海外に資産移して、危なくなったら自分だけ海外に飛ぶ、みたいなことが不可能なんだってことですよ。だとするならば、ここまでボロボロに国がされたなら、それを作りだしたのが政治ならば、それを変える。皆んなのための政治をするってことさえもできるじゃないですか? どうでしょう。余った9兆円、申し訳ない。29引く20で9兆円余った、この9兆円、次の使い道、提案してもいいですか?
皆さん、少子化って、問題だと思います? 問題ですよね。だって年金を考えたとしても、賦課方式、現役の世代が高齢者を支えるってシステムなのに、1番やっちゃいけないことが何かって言ったら、人口減少が起こるような社会を作っちゃいけなかったはずなんです。けれども「少子化に数年前に気づいたみたいです」というような「少子化、つい最近気づきました。てへっ」みたいなことになってるんですね。どうしてか。2017年に少子化が国難で、国会解散してんですよ。おかしくない? だって、初めてこの国で、少子化が問題になると警鐘が鳴らされたのは、50年前ですよ。大阪万博の時。その時に警鐘が鳴らされておきながら、2017年に、少子化が問題で衆議院解散? 「すみません、国会議員辞めてもらっていいですか?」の世界ですよ、それ。少子化を克服するためには、やらなきゃいけないことがある。それは何か。教育。本人またはその家族に、負担がかからないようにする。もうひとつ。安く住める公的な住宅を整備する。そしてもうひとつ、給料が少ないものに対して補填する。この3つがなきゃ、この3つ、一丁目1番地としてやるべきじゃないですか? どうですか?
その第1歩として奨学金、私は、チャラにしたいんですよ。奨学金借りてる人たち、返してる人たち、合わせて、555万人。555万人をチャラにするためには、9兆円必要です。国がやってるサラ金、奨学金。大学生の2人に1人が借りて、そのうちの6割から7割は利息がつくタイプ。この利息で儲けてる人たちがいる。誰でしょうか? 金融機関。金融機関に年間、350億円、懐に入るようになってる。若い人たち食い物にして、一体、何がやりたいんですか? 少子化になるに決まってるやんて。この国の誤った政策、ここに対して国家賠償として、私は、奨学金をチャラにしたい。使っていいですか? 9兆円。いかがでしょう? ありがとうございます。ありがとうございます。時間がなくなってきた。
もうひとつやりたいことがある。皆さんの家賃高くないですか? 家賃を安くしたい。家賃を安くするためには、どうしたらいいのか。中古マンション。それだけじゃなくて、中古の一軒家、こういうものを公的な住宅として国が買い上げる。買い上げるとしても、これ、社会保障として公的な住宅を整備するんだから、景気が悪くなったからもう終わりってできない。だからこそ私は、デフレの時に新規国債を発行してでも、そのような社会的整備に、お金を使いたいんです。敷金礼金、要らない。保証人なんて、要らない。ここ東京には4人に1人が、ネットカフェを家として暮さなければならない人たちがいる。高齢者になって耐震性が問題だから、出て行けと言われた、20年以上住んだ家を。1年間かけて不動産屋周りする。でも家は見つからない。理由は「あなたひとりで死にますよね」。その人どうすればいいんですか? 若年から高齢者まで、すべての人に対して、住まいは権利であるってことを、中古マンションや一軒家を使いながら、私は、公的住宅として拡充したいんです。やらしてもらえないですか。
力貸してほしいんです。今は10人。このような素晴らしいメンバーがいます。もう一度、上あがってください、はすいけさんも、どうぞ、どうぞ。この人がいなかったら始まらなかったんです。私をひとりにさせない。そういう心意気で、れいわ新選組に立ってくれた、はすいけ透さん、比例代表。そして、元エリート銀行マン。その人生をセブンイレブンに壊された、三井よしふみさん。こちらへ上がってください。そして、環境のスペシャリスト。経済成長もするが、環境問題にもちゃんと向き合っていく、辻村ちひろ。そして熱い熱い、なっちゃんとの直接対決を実現させてくれた、野原ヨシマサ。東京代表。そして、貧困の総合商社、渡辺てる子。そして山本太郎です。違いますよ。もう1人いますよ。スリラーが出てきたり、馬が出てきたり、楽しい人です。やすとみ歩。
そして特定枠。この人を国会に送りこむことによって、この国が生産性で人間性をはかられるようことを、なくさなければならない、ふなごやすひこ。皆さん力貸してくれますか? 力貸してくれますか? 力を貸してくれるあなた。
あなたひとりの1票だけじゃ、私たちは勝てない。だから横に拡げていただきたいんです。創価学会の、あの方法。「もしもし、投票先決まりました?」必ず電話のアドレス帳、「あ」行から「わ」行まで、皆さん拡げてもらえませんか? 約束してもらえませんか? 大政党に抗うには、これしか方法がないんです。よろしくお願いします。今夜はTwitterで「野原ヨシマサ」をトレンドに入れさせてください。お願いします。
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