【動画・文字起こし全文】山本太郎・舩後靖彦 記者会見 19.7.21 参院選2019 れいわ新選組開票センター

山本太郎:
そしてですね皆さん、もう早くに、もう自民党議員のトップくらいの勢いで当確を決めた方をこれから皆さんにご紹介いたしたいと思います。

大丈夫ですか? 世界初、ALSの国会議員、舩後靖彦さんです。一旦、こちらの皆さんの方向に。すみません。勇気を持って立候補してくれたんですよ、本当に。ありがとうございます。すいません。皆さんに舩後さんのお顔を見ていただいた後にですね、もう一度こちらに転回していただいていいですか? お待たせしました。ひょっとしたらね、明日、何か載せてくれるか、載せてくれるかもしれませんからね。すいませんね。ありがとうございます。お待たせしました。すいません。

質問していただいたとしてもですね、すぐに、立候補の記者会見の時にもう皆さんご存じの通りだと思いますけれども、質問していただいてすぐにお答えを返すということはできません。なので、準備をしました。急遽準備をしましたコメントを読んでいただくような形でもよろしいですか? お願いします。 

舩後靖彦:
有権者の皆様、ボランティアの皆様、れいわ新選組の皆様、そして山本代表、本当に今日というこの瞬間が来たことに胸がいっぱいです。ありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。そしてメディアの皆様、こんなに遅くまで大変お疲れさまでございます。さて、私はこの選挙期間中、山本代表の合理的配慮の実践の数々に触れました。新橋では私が乗る大型車椅子に人がぶつかるからと、この位置に、この位置にいてほしいと、自ら警備スタッフの方に声を掛けたり、新宿では、介護者に椅子を出したりしていました。

この優しさにつながる合理的配慮を実践する男、山本太郎こそ、これが、これから我が国の日本を変えていくと私は確信しています。私のFacebookページのメッセンジャーで、友達とのやり取りでも優しさを求める声が富士山ほどあります。大袈裟でした。信じないでくださいね。繰り返しますが、この優しさにつながる合理的配慮を実践する男、山本太郎こそ、これから我が国を、日本を優しい国にする人です。

今回の選挙戦で皆さんの行動が少し変わってきたように感じました。障がい者優先エレベーターに乗り込もうとしても、いつもいっぱいで、乗るまでに相当な時間を要することがあります。エレベーターの扉が開き、車椅子で待っていると、優先でしたね、降りますという言葉が聞こえました。国民の皆さんの意識が少しずつ変わってきたように感じました。小さいことかもしれませんが、このようなことが大事だと思います。国会に入れてもらうために、皆さんはきっといろいろなことを考えてくださると思います。大変な、面倒なことかもしれません。でもよろしくお願いします。

ところで、今回、なぜ私が立候補しようと思ったのかを申しますと、自分と同じ苦しみを、障がい者の仲間に味あわせたくないと考えたからです。

私の味わった苦しみは演説でも言っていましたので割愛します。しかしこれだけは申し上げたい。それは「障害者自立支援法」。今は障がい、障害者総合支援法の障がい福祉サービス、いわゆる重度訪問介護のことです。これは私のケースではありません。ごく最近のことです。頚椎損傷で全身麻痺です。介護保険もない状況。江戸川区の重度障がいの申請をお願いしに家族に行ってもらいました。今は入院中ですが、退院を迫られていろいろな施設に問い合わせをしても受け入れてもらえず、高齢者住宅で受け入れると区に相談すると高齢者住宅には全く出しませんと断られました。このように日常的に起こっている出来事だと思います。障害者総合支援法と名称が変わり、総合的に日常生活、社会生活を支援するための生活と、小手先だけをいじった法律を、僕という人間を皆さんの目で見て、必要な支援とは何か、今一度考え直していただける制度を作っていきたいと思います。

今回の選挙活動はヘルパーさんを同行すると自費になってしまうので、極力、うちのボスのボランティアにしました。呼吸器を装着した人間をひとりで外出させるのはきっと大変だと思います。やはりこの部分も今回の選挙戦で感じた矛盾でした。でも僕は変えたい。こんな矛盾を変えたい。どうか弱々しく見える僕ですが、根性だけは人一倍命懸けなのですから。これからもどうぞよろしくお願いします。本当に皆様のご支援でここまでこれました。これからが勝負です。どうぞどうぞよろしくお願いいたします。以上です。

(拍手)

山本太郎:
ありがとうございます。何かございますか? 記者の皆さん。あ、じゃそっち、今、手を挙げておいてください。マイクフォローしますので、手を挙げておいてください。マイクフォローできますか? もう一度手を挙げてください。どなたか認識できてないので。じゃ、こっちを。

スタッフ:
すいません、もう一度、どちら? すいません。こちら? 

記者:
やはり新しい時代を作られたような印象を持っております。ファクタのミヤジマと申します。まさに命懸けの決断をされた、当選されたと思いますが、山本さんとしてはこの、命懸けでこの方をやはり守っていかなくちゃいけないと思っておられると思いますが、先ほど国会ということもおっしゃってたけど、その辺のところのスタッフとかそういうことについてですね、具体的にどういうチームを作って、 舩後さんの政治活動を応援していこうと、これからと思いますが、その辺のことをもう少し具体的に教えてください。

山本太郎:
ま、こっち(マイク)もう少し上がりますか? ありがとうございます。ま、一番重要なことは何かと言いますと、 舩後さんの健康状態が安定した形で国会活動ができるようにということですので1番メインには何がくるかというと、その健康面におけるサポートスタッフということですね。ここに関しては今、形を作っていくところにあるということです。で、それ以外の例えば議会での、議会における 舩後さんの活動のサポートという部分におきましては、これはもう議会がおこなっていくことだと私は思っております。もちろん私がやれることはやろうと思ってますけども、変わるべき、で、その形をしっかりと柔軟に対応していくということはこれは私は、まぁ参議院、まぁ参議院だけでなく国権の最高機関と言われているところが柔軟に対応していくということをしていかなきゃならないと思ってます。(記者から質問)私自身が秘書ですか? ないです。はい。ええっと分からないけどですね、私自身が、まぁさっきのフジテレビの取材の中でフジテレビ的には私は受からないという話をしていたんですけどね。で、それで私が受からないということになったとしても私が 舩後さんの秘書の、秘書の枠に入れてもらったとしたら、これ、れいわ新選組として次のステップに進めませんから。

であるならば、完全フリーになって代表という立場で、当然、次の勝負どうやっていくかってことを、考えていかなきゃならないポジションだと思ってます。国会の院内活動って部分に関しましては、これはサポートということをやっていくのは、間違いなく参議院、国会の最高機関がいかにALSの方でも国会議員としてやっていけるかということを、柔軟に改革していかなきゃならないパートだと思ってます。健康面に関しては今、そのチーム作りをやっているところです、ということです。ありがとうございます。

(拍手)

じゃあ、もうひと方。じゃあ男性いったので、女性いきますか。そちらの、はい。あ、チームで手挙げてたんですか? うまいことやりますね(笑)

記者:
では、すみません。 舩後さんにお聞きしたいんですけれども、今回、れいわ新選組が多くの支持を得ましたけれども、その理由は何だという風にお考えですか。

舩後靖彦:
山本代表の魅力、と言っています。

山本太郎:
いえいえ、とんでもないです。いえいえ。

(拍手)

ありがとうございます。1分? 10分ある、なるほど。ありがとうございます。 舩後さん、そんなもう本当に心優しい人ですね。

山本太郎ひとりでは、やはり東京選挙区で1議席を取るということが精一杯だったろうと思うんですよね。そこに対して比例に転出をし、2議席を獲得させていただいて、という形にまで持っていけるっていうのは、私ひとりの力じゃとてもじゃないけど無理です。やはり、いろんなテーマ、今、この国には足りないといういろんなものをですね、その当事者の方々が埋めてくださってる、この方々を国会に送りたいと、思ってくださった皆さんの熱だという風に思います。他ございますか? あ、ではどうぞ。

記者:
フリーランスの田中龍作と申します。難病患者、重度の障がい者、そして非正規労働者、当事者に対して、あまりに冷たいこの政治に、風穴を開けることができました。今の山本代表のお気持ちをお聞かせください。

山本太郎:
これまだ最後まで開票が進んでいないので、私がどうなるかとか、その他のメンバーがどうなるか、ということが分からないまま言うことではないかもしれませんけども、たとえ、れいわ新選組として、 舩後さん、そして木村さんの2議席しか獲得できなかったということであったとしても、それは「〜しか獲得できなかった」って話ではないと思うんですよね。つまり何かっていうと、議員山本太郎としての、ひとりだけの議席っていうことを考えるならば、これは負け。山本太郎に関しては。でもれいわ新選組としては大きく勝ったと。私はそう思ってます。他ございますか? ありがとうございます。じゃあ、えっとそちらの方。一番うしろの方。

記者:
すみません。共同通信のクロダと申します。先ほど世界で初めてだという風に、山本代表、ALSの方が国会議員になるのは初めてだとおっしゃいましたけども。改めてになるんですが、そういった方が国会で活躍する機会を得たということについて、どういう意味があるという風に山本さんはお考えでしょうか。お願いします。

山本太郎:
何の意味があるか。もう意味がありすぎてもう、説明するの大変なくらいなんですけど。あの、これから先、日本が向かう将来っていうのは当然、高齢化が加速していく中、寝たきりが多くなってきますよね。で、寝たきりが多くなっていく中において、いつまで生きてるんですかっていうような空気も強まっていくと思うんです、私。なぜならば今の状況の中でも、生産性で人間の価値はかられてる。「会社の役に立ってますか? あなた。家庭の役に立ってますか? 世の中の役に立ったんですか?」みたいな空気の中で皆んな苦しんでんですよね。あがいてんですよね。自分は生きてていいのかとか、消えてしまいたいとかっていうような空気の中で。それが加速していけば当然、私が先ほど言ったような、命の選別につながっていく可能性がある。その入り口は何かっていうと医療費であったりとか、そういうことで人の命の期限が決められてしまうような世の中にこのまま進んでいくんじゃないかって事を危惧してます。

寝たきりだからといって、何もないわけじゃないんですよ。精神活動は旺盛で、頭脳明晰で、経営にも参画されてるような 舩後さんのような存在もいるんです。ALSの患者の方にはこのような社長をやられていたり、副社長やられていたり、経営されてたりって方もたくさんいらっしゃいます。そう考えると、やはり寝たきりという状態になったとしても、いかに人生を豊かに生きるのかということを既に実践されてる方々がいらっしゃるってことですね。まさにこの国の将来に必要な、その知見を持った方々、 舩後さんにしても木村さんにしてもですね、そういう方を国会に国政に送り出すっていうことは私、非常に重要なことであると。

それに加えて、他にも例えば、合理的配慮だったりとか。言葉だけ踊ってますよね。パラリンピックホスト国とかっていう、なんか切り取られた映像では盛り上がるように作られたりとかしてるけれども、そんなものは、国権の最高機関にそういうような考え方もないし、だからこそ巷でもそのようなことにはあまり積極的になってないし、いろんなことを考えた上でやっぱりもう一度、そこを大切にしなきゃならない。誰も切り捨てられない社会ってものを作るためには。障がいをお持ちの方であったりとか、あと難病抱えている方々が人間の尊厳を守れる世の中っていうのは、私は誰も切り捨てられない世の中、そういう風に思ってます。それを実践していくためには、当事者に入っていただくということを考えましたけど、本当に入っちゃったんですよ。(笑)

あと3分しかないので。じゃあ、そちらの赤いシャツの方。3分です。なので、1分ぐらいでまとめていただけると助かります。

記者:
ええと、うちの耳の聞こえないスタッフのメイコさんの代わりに質問させていただきます。ええと、政党要件を得たことで、あ、France10のオイカワと申しますが。政党要件を得たことで、野党の党首会談、あるいは幹事長会談に出る資格が出てくると思うのですが、それには山本代表がお出になるんでしょうか?

山本太郎:
ありがとうございます。全部出倒したろうかなと思ってんですけどね。全部出てやろうかなと思ってんですよね。逆に言ったら、逆に言ったら 舩後さんにも出ていただいて、だから、番組の時間じゃ収まらないぐらいですね、だから、このやりとりとしてね。ね。質問されたことに対して、じゃ合理的配慮でちょっと生放送30分延長しなければなりません、とか、そういうやり方もありますね。いろんな手を使って、いろんな状況を皆さんにお伝えできるような形になればいいなと思ってます。ありがとうございます。

ありがとうございます。本当に、ありがとうございますね、本当に。 舩後さんが1議席を獲得するというのは、ね。そんじょそこらの人が議員になるのとは、話が違いますからね。これぐらい本当に世の中に、世の中が変わっていくっていう議員の誕生っていうのはなかなかなかったと思います。これからも皆さんも一緒に支えてください。よろしくお願いします。ありがとうございます。


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