山本太郎:
続いての方、よろしくお願いいたします。
北村イタルさんです。東京2区を予定しております。
北村イタル:
この度、れいわ新選組より東京2区の公認候補予定者となりました、北村イタルと申します。よろしくお願い致します。着席させていただきます。
立派なスピーチの後で大変緊張しているんですが、私自身は今36歳、サラリーマンをしています。私は大学を卒業してから、ゴールドマンサックスという証券会社、外資系の証券会社に入社しまして、そして現在も外資系のいわゆる不動産投資ファンドといったところで、サラリーマンとして働いています。
私はリーマンショックを経て、アベノミクスがやってきたことをまさに目の当たりで見てきた、感じてきた一人です。私が取り扱っていたのは不動産と金融です。アベノミクスによって、市場に大量の資金が供給されました。それによって、株価が上がったのは皆さんご存じのことかとは思いますが、不動産の値段も大変大きく上がりました。私はサラリーマンをしながらですが、薄々感づいていました。この政策は持つ者をより豊かにする、そして持たざる者は置いていかれる政策であると、薄々感じながらも、しかし私、サラリーマンですから、一生懸命、その片棒を担いで働いてきました。この国に1億円以上の資産を持つ方、富裕層といわれる方は、リーマンショック後、3割あるいは4割といった統計もありますが、増えていきました。その傍ら、私たちのような一般の会社員は生活水準はほとんど変わっていないんです。この政策は完全に、もう誤っている。お金の使い方、お金の回し方が完全に誤っているということを、現場にいた私だからこそ断言ができます。
私は自由主義経済を信仰しています。経済活動によって、豊かになる方が現れても、それは別に素晴らしいことだと思います。しかし政策の歪みで、お金持ちがお金持ちになる一方で、その政策の歪みで、貧困や貧しい人がこの街に溢れている、それは絶対に許してはいけないことだと強く信じています。
私は会社員をしながら、毎朝、満員電車に乗って、会社に通勤して、夜遅くまで働いて、家に帰る、そんな毎日をしています。国会議員のバッチもつけたことがありません。国会議員や政府の、政権の大臣たちが、どれだけ偉いのか私には分かりませんが、サラリーマンの会社員のプライドを持って、この悪しき政策と戦っていかなきゃいけないと、今、決意をしています。
そして私事なんですが、昨年、実は年末に私、父親を亡くしています。父親はジャーナリストをしていました。「サンデー毎日」や「週間金曜日」の編集長をしていた北村肇といいます。父は最期に、亡くなる前に、こんな言葉を残したそうです。
人は何のために生きているのか、ようやく分かった。人は誰かを幸せにするために生きている。社会や世界の人々を幸せにできるなら、それに越したことはないが、たった一人でもいい、目の前にいる人を幸せにすることが、人の生きる理由なんだ。そう言い残して、父は亡くなりました。私はその父の想い、この街にはびこっている不条理や貧しさと戦い、この街にいる一人でも多くの人、この国に生きる一人でも多くの人を幸せにするために、この戦いに全力で挑むことを決意しております。よろしくお願いいたします。
山本太郎:
ありがとうございます。北村イタルさん、東京2区を予定しております。ありがとうございました。