山本太郎:
本日はこの場に、ゲストの方に来ていただいております。ぜひその方との少しクロストークをさせていただいてよろしいでしょうか? ありがとうございます。まずはですね、私と一緒にこの場を進行していくアシスタント的、いや私がアシスタントになってしまうかもしれませんが、この方紹介します。れいわ新選組の仲間です。大石あきこと申します。ご挨拶を。
大石あきこ:
皆さん、こんばんは。大阪5区というところで活動しております、れいわ新選組、大石あきこと申します。橋下さんが最初に維新政治の始まりになった12年半前に、橋下さんにガチンコで対決したと言われている元大阪府の女性職員です。今日はよろしくお願いします。
山本太郎:
はい。ありがとうございます。この2人で進行していきたいと思うんですけど、それでは今日のゲストの方をお呼びしたいと思います。はい、第18代大阪市長であられました、平松邦夫さんです。よろしくお願いします。
平松邦夫:
皆さんこんばんは。平松邦夫でございます。今日は、れいわ新選組の山本太郎さんに会えて、いろいろお話ができるっていうことで、昨日の夜は眠れませんでした。(笑)あのう、というような、いろんな活動されているけれども、このように本当に人々一人一人の命、暮らしについて、ここまで真剣に、大阪に張り付いたまま活動していただいていることに、心からお礼を申し上げます。おおきに、ありがとうございます。
山本太郎:
とんでもございません。ありがとうございます。それは大阪、愛してますよ。私は兵庫県出身なんですけどね。でも大阪の学校行ってましたし、それだけじゃなくて、やはり自分たちがいろいろ遊んだりとかして、ね、自分の成長、大阪と一緒に何か育ってきたようなところありますから。それだけじゃなくていろんな、芸能界入ってからも、いろんなロケやってるときにも大阪にはずいぶんお世話になりました。その大阪が廃止されて分割される、力弱めせられるって、これ黙ってられませんよってことなんですよね。これ、市長の立場から、元市長の立場から見てても、ちょっと異常でしょう? 今の状況って。
平松邦夫:
ええ。ですから、最初におっしゃったように、このいわゆる「都構想」と言われるものは、大阪市民にとって損しかないんです。損しかない。損しかないけれども、じゃあ、大阪府下の他の市町村の人たちは、その分豊かになるのかっていうと、普通に考えてください。真ん中がしっかりしてるから、いろいろ人が入ってきたり、企業が入ってきたりするわけじゃないですか。それを真ん中を四つにバラバラに潰しておいて、我々外側の大阪府下の市町村がこれから豊かになるわなんて、そんなん詐欺でんがな。絶対。
山本太郎:
(笑)でんがなって。はい。
平松邦夫:
すんまへん。(笑)つい。
山本太郎:
とんでもないです。ありがとうございます。でね、ネットの中見てると、結構、平松さん叩かれてるんですよ。
平松邦夫:
はい。
山本太郎:
でね、その叩かれてる内容っていうのが、ちょっと本当なのかな、どうなのかなって。要は、昔の大阪市政から、たぶんちゃんとわかってない人にとっては、なんとなく、「え、そうだったの?」みたいなことに流されやすい。
で、その平松さん叩いているのが誰かっつったらですね、別に一般の方々というよりか、それを先導しているのが政治家なんですね。あの松井市長とか、他にも橋下徹さんとか、そういう方々が平松さんの時代がまるで暗黒時代だったかのようにね
平松邦夫:
(笑)
山本太郎:
ずっとネットの中で言ってるんで、今日ぜひお越しいただいて、検証させていただきたいと思ってるんです。
平松邦夫:
わあぁ。それ言うてええんですか?
山本太郎:
言うていいんです。
平松邦夫:
今まで思ってることを全部言うてよろしい?
山本太郎:
ちょっと待ってくださいね。あの一応、そのネットの中で拾えた、拾ってきた、平松さんへの「あんた、もうゴーヤしか育てへんかったんや」みたいな、「ヘチマとゴーヤしか育てへんかったんや、市長時代」みたいなね、印象操作。これの中身をちょっと見ていきながら、平松さんにコメントをいただこうかなという風に思うんですけど。
平松邦夫:
喜んで。
山本太郎:
いいですか?
平松邦夫:
はい。
山本太郎:
じゃあ、始めさせていただきます。れいわ新選組代表山本太郎と、そして大阪5区の大石あきこ、そしてゲストに平松邦夫さんを迎えまして、これから「本当に、平松さんの大阪市政は暗黒時代だったのか?」ということについて振り返って参りたいと思います。よろしくお願い致します。
平松邦夫:
はい。なんか、わろうてる場合やないなっていうような展開になりつつあるんですが、非常に今日、そういうお話ができるっていうことを楽しみにして参りました。
山本太郎:
ありがとうございます。それでは始めさせていただきます。はい。
「平松元市長に聞く 維新前の大阪 最悪だったって本当ですか?」ということなんですけども、やって参ります。
平松邦夫:
はい。
山本太郎:
これほんまでっか。
まず、「橋下市長時代にエアコン、給食が実施された。平松市長はヘチマとゴーヤ?」ということなんですけれども。
平松邦夫:
これデマです。
山本太郎:
デマですか?
平松邦夫:
デマっていうのはね、私、ヘチマは植えてません。ゴーヤは植えました。
山本太郎:
よーく、勉強してくださいよ。ヘチマは植えてない?
平松邦夫:
植えてない。ゴーヤは植えました。なんでや?言うたら、当時、あの本当に暑くて暑くて大変な夏を、学校の子どもたちがどういう状況で暮らしているのか。ところが私たち昔からね、例えば陸上競技とか、活動するときに、水一滴も飲むなとかですね、そういう根性論が流行ってた時代がありますやん。だから当時は橋下さんも、「ものすごい暑い、それくらい我慢せんかい」みたいな話もあったんですよ。
で、そうは言っても、ここまで地球温暖化のせいかなんか知らんけど、すごい暑さが来とる。そこで、エアコンを入れたいわけですよ。で、エアコン入れるけれども、その予算をどうするのか? 予算っていうのはね、市長が決めたら全部付くっていうんじゃないんです。二元代表制、議会があるわけですから、議会の了解を得ないといけない。そのためには、実証実験をしたい。そしたらゴーヤって育つの早い。で、葉っぱ広い。それを教室の窓に向けて、葉が広がるように植えました。植えて、そこへ温度計、気温を測る機械持ってって、これ広がったらどれくらい違うんやろうか? 3度違うんですよ。直射日光なんか3度も違うんですよ。でも、それだけで終わったんじゃないんですよ。エアコンの予算つけたのは私なんですよ。
大石あきこ:
ちょちょちょ、そうなんですよ。(笑)
山本太郎:
良かったぁ。(笑)
平松邦夫:
(笑)
大石あきこ:
ゴーヤ。(笑)
山本太郎
ゴーヤおじさんとしてね、より広まってしまうなと思って聞いてんですけど。
平松邦夫:
エアコンの予算をしっかり付けるっていう市会をやりました。
大石あきこ:
続きがもしかしたらあるかもしれない。
山本太郎:
はい、ちょっと待ってくださいよ。当然、そのさっきのヘチマやゴーヤや言われてたのは当然、ゴーヤはやったよ。これが自然のカーテンとして利用した場合に3度下がるという実証実験も確かに行った。でも一番問題とされているエアコン、「平松さんの時代はエアコンつけへんかったやろ。そんなゴーヤでなんとかしよう思うて。だけど私たち維新はこれエアコンをつけることやったんですわ」って言う主張があるんですけど。
このエアコンについてちょっとすいませんね、スライド、ちょっと一回見てもらいますね。すいません。松井市長、2019年のツイートでございます。
読みます。簡単に。「平松市長時代は、学校の酷暑対策は屋上にヘチマとゴーヤを植える事でしたが、橋下市長時代に小中学校にエアコン設置に切り替え、吉村松井で中学校体育館にエアコン設置を決めました。平松市長時代は中学校給食も無しでしたが、現在では全ての中学校で給食実施です。」みたいなことを言ったりとか、松井市長、懲りずにですね、何回もそういうこと言ってるんですね。
「平松さんには、公約を守るって感覚が無いのですね。だから、エアコンの代わりにゴーヤとヘチマを植えたんですね。」みたいなこと。
で、えっと、これ2014年の記事なんですけれども、橋下徹さんが街頭演説で平松さんを挑発されたっていうような記事になってんです。つまりは何かっていうと、自分自身が市政の改革で財源を生み出して、教育関連予算増額させた上で、全市立中学校の教室にエアコン整備したことを説明すると、再び「平松さーん」。平松市長時代に暑さ対策として校舎の壁にゴーヤなどを植える「緑のカーテン」を作ったとして、「大失敗ですよ。全然教室、冷えていません」と揶揄したって話なんですけれども、これ事実関係どうかってことです。ゴーヤは育てたよ。でもそれ実証実験としてやってったけど、エアコン付いたのは維新さんのおかげやと思い込んでる人いるかもしれないですけど、事実関係はどうなんですか?
平松邦夫:
はい。あの予算というものがあります。行政っていうのは、さっきも言いましたように、市長1人で決めて動くもんやないんです。議会の人たちを説得した上で、きちっと予算を付けるということでいうと、私は最後の年になってしまいましたが、2011年にエアコンの予算付けました。中学校給食も試験的に全員喫食ということではないんですが、私が初めてなんですよ、2007年に市長になって12月の初めての議会のときに、中学校給食を選択制でもええから実現したい。これを2007年に言ってます。そのために、何年もかけていろんな業者を当たりながら、実際にやろうっていうことを進め、テストもやっていたのが事実。私はあの、松井さんも橋下さんもフォローしてないんで、何言うてはるか知らんかったんですが、今、初めて見て、こんなこと言うてたんかと。まぁ嘘が多いですよ。やっぱり。
山本太郎:
ひどい話ですね。要は、一番その政治やっていく上で一番しんどいことって何かっつったら、予算付けることですよね。それを議会にも納得していただいた上で前に進めるという、一番しんどい作業を平松さんがやってくださって。で、その後、市長交代して、その執行、予算を使うっていう部分を次の人たちがやったっていうような考えですねっていう話ですね。
平松邦夫:
そうなんです。これいいですか?
山本太郎:
はい。どうぞ。
平松邦夫:
これ、うちの前なんです。
山本太郎:
えっ!
平松邦夫:
うちの、うちのマンションの前でこれやったんです。
山本太郎:
なんかあの、質の悪い活動家みたいな話ですか? というか反社会的勢力みたいな話ですよね。それね。
平松邦夫:
この人はね、自分とこの家の前、豊中に住んではったから、「家の前で何かやられんの嫌や」言うて、警察にも文句言うてはったんですよ。うちの前でやるか?っていう感じが。はい。
山本太郎:
なるほど。このとき、おうちいらっしゃったんですか?
平松邦夫:
いや、いません。
山本太郎:
あ、いなかったんですか? 空振りですね。じゃあ。すいません。
平松邦夫:
居たら出てったかな。
山本太郎:
そうでしょ。出てってね、マイク渡してもらって言って欲しかったですけど。
えっと、事実関係をもう一回整理します。エアコンについて、平松邦夫大阪市長が2011年9月にエアコン設置のための予算を提出、全会一致で可決されました。予算執行は2012年度になる。その間に大阪市長選挙があって、市長が橋下さんに交代していただけの話であると。だから、「維新がやりました」どころか、予算付けるって一番大変なところまでは平松さんが全部やって、執行するっていう立場が変わっちゃったってことですね。ね、これ、ずいぶん本当の話を聞くと、全然違うんだなっていう印象、受けると思うんです。
平松邦夫:
ヘチマゴーヤに関してはTwitterで山程かかってこられてます。
山本太郎:
はー。
平松邦夫:
もう、いちいちこのアホ、ボケ言うて返したいねんけど、そんなことできませんやん。
山本太郎:
いや、そんな無駄な体力使わんといてください。放置でいいですよ。そういうのは。ありがとうございます。
平松邦夫:
はい。
山本太郎:
はい。で、維新のおかげで学校の給食が実現したとの空気があるけど本当は?ってことで先ほどお話いただきましたよね。
平松邦夫:
はい。あの予算を付けて一気に一気にやったんは橋下さんです。
山本太郎:
なるほど。
平松邦夫:
間違いなく。私は、それだったら、本当にあの食育という観点から、子どもたちに十分な栄養と安全なその食料、それを提供できるかどうかわからへんやないか言うことで、時間かけないとあかんという風に言ってました。ですから実現したのはそうですが、その後、ものすごい問題起きたんですよ。
山本太郎:
どんな問題が?
平松邦夫:
っていうか、あの、業者に全部頼みましたから、その業者がすべて大阪市内の業者であれば、4社に頼む。すべて大阪市内の業者であれば、市会議員が立ち入りで調査をしたりとかできるんですが。え、例えば、つけまつ毛が入ってたとかね。
山本太郎:
なるほど。
平松邦夫:
あの、そういう、その異物混入事件というの山程あるんです。で、それで調査に行きたいと市会議員が言うたら、その業者は隣の市の業者やった。ということは調査権がないと及ばないということで、うやむやのうちにずっとこう流れてって。でもあまりにもひどい内容に、やはりさすが維新の人たちも黙ってはいられんやろういうことで、今はかなり改善されてはいますが。この下地を作ったんは間違いなく私です。
山本太郎:
ありがとうございます。本当に。ね。そういう下地があるから次がスムーズにいけたっていう、紛れもないお話でございました。はい。
中学校給食は2011年9月にエアコンと同じ時期に導入予算がつけられた。12年度よりデリバリー配送弁当と選択方式での給食が始まった。まさに道をつけてくださったのは平松さんであったということがよく分かると思います。で、これほんまでっか? 第2弾でございます。なんでしょうか?
橋下市長がトイレを綺麗にしてくれたという話ですね。これよく上がってきます。ちょっと読みます。
「”美しすぎるトイレ” 橋下市長も大絶賛 「僕の施策の象徴例、誇らしい」。ということでね何か記事になってるんです。「臭い汚い汚いの3Kトイレの代表格だった大阪市営地下鉄のトイレ、それが非常に綺麗になったよ。小さいことから結果を出すという僕の施策の象徴例、非常に誇らしく思っている。」と笑顔で大絶賛っていう橋下さんの記事なんですけれども。こちらの事実っていうのはどうなんでしょうか?
平松邦夫:
これも同じです。私の時に「トイレ綺麗にしようやー」言うて予算を付けました。トイレ綺麗にしようと、そしてトイレを綺麗にすると同時に、やはり安全。人々の安全ということを考えないといけないから転落防止柵ってありますやん。あれの予算も一緒につけた。早う転落防止柵つけようなって。で、橋下さんの市長になった時に、橋下さんは転落防止柵の予算は削って、トイレの方にいった。
山本太郎:
そうでしたか、なるほど。ありがとうございます。ちょっと事実関係を見てみたいと思います。はい。
大阪地下鉄のトイレリニューアル案については平松元大阪市長が構想し、実際に予算をつけられたのがはじまりでございますよってことです。
例えばどんなものがある? 御堂筋線「新大阪駅」「梅田駅」「なんば駅」「天王寺駅」のトイレは改修してました。で、御堂筋線の「本町駅」のホームの壁、天井、トイレ、他にも全面的な美装化。で、他にもいろいろしてくださったってことですね。
だから、ずいぶん伝わってくる情報と違うじゃないかっていうことなんですけれども、まあひどい印象操作ですね。っていうか、道つけてくれた人に失礼ですよ。ね? 「私たちがやりました」までは100歩譲って許そうとしましょう。でも、その手柄を横取りした上に「やってこなかった」って言うのって、あの、いや、もうお金は出しますから命だけは助けてくださいっていう命も狙いにくるような強盗ですよ。これね、はっきり言っちゃうと、私はそう思います。
平松邦夫:
いや、太郎さんが横やから私もこんな風に喋ってますけど、私1人やったらそれ自分でよう言わんのですわ。
山本太郎:
本当ですか?
平松邦夫:
やっぱり、やっぱりこういうものって地道な積み上げみたいなものと、これに携わってくれた人たち、あるいは賛成してくれた人たち、そういった人たちの上に成り立つものであって、私1人ではできるはずはない。でもそれが「嘘や言うて流れてるで」って聞くけど、そんなん今さら、「あいつら嘘言うてる」言うてなかなか山本さんに聞かれん限り言えませんよね? 自分からは。(笑)
山本太郎:
奥ゆかしい。ほんとに。(笑)
平松邦夫:
その奥ゆかしさであんた負けたんや、しょっちゅう言われるんですけど。
山本太郎:
日本人らしい日本人ですね、ほんと平松さんね。いや、そうでしたか。本当にご苦労様ですっていうところなんですけれども。じゃ、これほんまですか?っていう3つ目。これは大石さん進行してもらっていいですか? これね、スライドのやつです。すいません。ありがとうございます。
大石あきこ:
今はね。あ、大石あきこと申します。今はコロナじゃないですか? でもやっぱり10年に一回くらい、コロナとか新型インフルエンザとか、そういう疫病っていうんでしょうか? ウイルスが蔓延するっていう時があるんですよね。その遡るは2009年、新型インフルエンザっていうのを覚えてはりますかね? そういうのが大流行したときに妊婦さんとかも、すごい怖かったり、大量にタミフル備蓄したりとか、そういうことが大阪府でもあったんです。私、大阪府の職員でしたから、同僚からそういう話聞いてたんですけど。で、そのときのことを橋下さんが後々持ち出して、平松市長と橋下知事が揉めて混乱した。これは二重行政やからや、っていうエピソードにしちゃってるんですね。で、ほんま?っていうのをまた平松さんに先に聞いちゃうと、「揉めたのは揉めたけど。」とか言い出しかねないんで。
平松邦夫:
いいや、言わないよ。
大石あきこ:
ちょっと奥ゆかしい方なんで、ちょっとスライドいきたいなと思うんですけど。じゃあ彼らが今、松井市長とか、維新政治の方がどんなことをおっしゃってるか? 2020年のツイート。
松井市長「この人達は、今はバーチャル都構想だからコロナ対策が上手くいってるという事が全く解って無いのです。平松市長、橋下知事時代に新型インフルエンザ対策で揉めて混乱した事を忘れたのでしょうかね。」と。なんかあたかも、これやから、平松さんが、平松市長が、なんか揉めた感じですわね。どうなんでしょう? まだ言うてます。もうしつこく言ってるんで。似たようなことを。
「平松さん知らなかった?」平松さんがわかってないせいで揉めた?みたいなことを今も言っていらっしゃいます。さあ、事実はどうでしょう?
そのとき休校が相次ぎ、コロナになったときみたいにすごいいろんなことがあったんですよ。で、大阪府の橋下徹知事が、これ2009年に、11年前、2009年の5月18日なんですけど、未明の記者会見で休校を要請すると言った。一方、なので大阪府知事の頃です、その頃。大阪府知事の橋下さんが「1週間の休校」って言った。平松さんは、じゃあ、休校って言わんかったかもしれませんよね。揉めたんなら。はい。「18日から1週間休校を決めた」。どこが揉めてんねん?と。 一緒の結論になってますから。
さらにまだ続きがあるんですけど。ちょっと事実としては、5月18日、舛添大臣の方針を受けて橋下さんが休校を要請発表。同じ日に大阪市も休業を要請している。揉めていないと。結果として揉めていない。でもまだ続きがあるんです。
「揉めてはいないが、混乱した人はいたようだ」橋下さん。
これ、17日。その1週間休校を橋下知事が決める前の日、橋下知事が会見の中で、「患者が発生するたびに学校の休校やイベント自粛をすれば、大阪の都市機能はマヒしてしまう。」と指摘。だから、「休校なんか嫌や」と、橋下さんが休校を決める前日、おっしゃってました。
整理すると、17日、橋下知事は都市機能がマヒしてしまうということを理由に休校に消極的だった。で、その夜に、その頃、舛添厚労大臣だったんですけど、「そんなあかん」と、「一斉休校せえ」って要請したんです。で、その未明ですね、その夜の深夜未明に舛添大臣の方針を受けて、橋下知事が休校要請を発表した。で、18日大阪市も要請してる。
平松邦夫:
いいですか。ちょっと訂正させて欲しいことがある。
大石あきこ:
ああ、ああ、そうですか。
平松邦夫:
これ、「舛添さんが要請」じゃないんです。「橋下さんが舛添さんに要請した」ということですが。今、あの、大石さんの発言だと、舛添さんから要請したっていう風におっしゃってました。すいません。
大石あきこ:
はい。失礼致しました。やってもらったほうがよかったですね。(笑)
山本太郎:
(笑)でもこれ、今、すごい話ですね。要はネットで絡んできてる内容っていうのは。
大石あきこ:
ああ、すみません。
山本太郎:
ネットで、ネットで絡んできた内容っていうのは、あの時、新型インフルあったよな、鳥インフル、新型インフル。あの時、揉めたんやと。要はもう、決断力ないから、もう橋下さんが決めてくれたんやろうって。その揉める原因作ったのあなたじゃないかっていう、濡れ衣を着せられてたんですよね?
平松邦夫:
ああ。はい。濡れ衣。重い濡れ衣でんな。
山本太郎:
それだけで、もう膝壊しそうですよ。本当に。
平松邦夫:
最初に、最初に大石さんが言った、その橋下さんが、これを広めたんではなくて、広めたんは当時、2009年当時、まだ府議会議員やった松井一郎さんが市長になって広めた。で、ということは、その舛添さんと橋下氏のやりとりっていうのは、当然、知らん立場にあるはずなんです。まだ維新の会できてませんから。ですから、つい最近いろんな話を聞いてるときに、舛添さんに、要は橋下氏がどう言ったか? 「平松市長が休校を受けてくれるかどうかわからない」。「受けてくれるかどうかわからない」というの、僕聞いてないんです。要は、橋下さんから「おい、休校したいと思うねんけど、平松さん、どう?」いうて言われたんなら、そこで、「いや、大阪はしない」とかで、揉めるるわけで。揉めない。聞いてないから。そんな聞いてる暇ないんですよ。
山本太郎:
そもそもそういう、連絡がなかったってことですよね。
平松邦夫:
そうです。ないんです。で、大阪市は、やっぱりあの休校措置。まず休校っていうのは、クラスを閉鎖するか、学年を閉鎖するか、学校を閉鎖するか。これ、大阪府全域一斉休校。非常に過激なんですよね。
山本太郎:
なるほど。
平松邦夫:
関係者にしたら、例えば「子どもを預けて仕事行かなあかんねん。」という人とか山ほどいらっしゃる中で、それを最小限を最大限に見積もってやらないといけない施策ではあるけども、やっぱり直接行政、市民と一番近いところにいる直接行政としては、いきなりドーンと行くんではなく、なおかつWHOからこの新型インフルエンザは致死率が低いという風な情報ももうすでに入っている段階でしたから、もうどうしようかなって毎日毎晩会議をした上で方針を決めようとしてたら、いきなり前日には「そんなん休校なんて」言ってた知事が、夜中に舛添さんに電話して、「いきなり全校休校や」言うて深夜にかかってくるわけです、その報告が。
山本太郎:
はー。急ですね。ずいぶん。
平松邦夫:
ものすごいしんどかったですよ。その時は。本当に大阪市の職員も「ええっ」言いながら、全部連絡をしてました。はい。
山本太郎:
いや、だから、すごく端的に言うと何かっつったら、平松さんが混乱させたみたいな濡れ衣なんですけど違くて、前日までは、「もうこれは大阪の都市機能がマヒしたらどないするねん、学校休み? そんなもんさせへんぞ。」っていう趣旨のことを言ってた人が、いきなり急転直下、「もう全部休みや」って言い出して。だから、一番混乱させたって言うよりも一番混乱した人があの方だったってことですよね。(笑)
平松邦夫:
そう思います。
山本太郎:
そうですよね。ありがとうございます。
大石あきこ:
ちなみにの続きのお話で言いますと。
山本太郎:
はいはい。
大石あきこ:
そしたら、学校の休業を決定できるのは誰なんっていうのが、例えば今後、特別区、大阪市がなくなって特別区になってしまったときに関係してくると思うんですけど、学校の設置者である教育委員会というのが決めます。ですので。
山本太郎:
内閣総理大臣とか、政治的判断によって命じることができない問題であると。だから、学校関係者がまず決めなきゃいけないってことですよね。
平松邦夫:
そうなんです。それは一番、一番子どもたちに近い人が、ね、どういう状況かっていうのがすぐにわかる人がやるんであって。これね、思い出したら、吉村当時市長ですわ。吉村さんが大阪市長の時に台風か暴風か何かあって警報が出た。で、警報が出たのをいきなり彼はTwitterで、Twitterですよ。
山本太郎:
はい。
平松邦夫:
Twitterで「全校休校」みたいに、「大阪市内休校」。これね、Twitterでやるか?っていう話なん。
山本太郎:
なるほど。
平松邦夫:
でもそのときは時間的に学校に子どもたちいっぱい来てますから、来た子どもたちをどう帰すねん。その子らの安全どう見んねんっていう話やないですか。ですから、何か一言言ったら全部従うのが自分の力やと。そういう感覚を、もう当時、市長時代から持ってはったの。吉村さんが。
山本太郎:
なるほど。
平松邦夫:
橋下さんに近いですよね。似てますよね。
山本太郎:
なるほど。その強権の発令っていうのに、どうしようもない、なんだろうな、気持ち良さを感じるのかもしれないですね。
平松邦夫:
そんな、そんな気がしましたね。それだったら一番困るのは子どもたちであり、お母さんお父さんであり、現場であり、そういうものじゃなく、自分は力があるんだっていうのを示したい。そういうところは今回の都構想の流れを見ても、「副首都推進局」って、副首都っていう概念も何もないのに、あるところに府と市の優秀な職員を集めて出したあの解説書、住民投票の解説書の中身がほとんど賛成誘導するための中身であって、賛否を問うなんてもんじゃないっていう言葉に象徴されるんじゃないですかね。「自分らが思ったことは正しいんだ、だからやるんだ、ついてこい。」こういう社会を望みますかっていうことですよ。
山本太郎:
なるほど。
大石あきこ:
現状の制度においても、休校の判断っていうのは、ときの内閣総理大臣とか、首長とか、政治判断によって命じることはダメだよっていう決まりになってて、4つの特別区ができたとしても、休校に関しては4つの教育委員会が判断するということで、大阪府知事は命令できませんから。せっかく平松さんに言い掛かりをつけて橋下知事と平松市長が休校のことで揉めたから「大阪市市長の権限をむしり取ればいいんや」とか言ってましても、結局は、こういった今後コロナとかいろんなことが起きたときの休校措置っていうのはそれぞれの教育委員会が判断する、それを尊重しないといけないんですよっていう仕組みは続きますので、せっかく平松さんに言い掛かりしてるけれども、真実としては今後もこういう、新たに4つの地域で判断がそれぞれなって、現場の、何でしょう、話し合いというのが必要になってくるっていうのが現実ですよね。
私思うに、私、大阪府知事の橋下さんの部下だったわけですよね。ま、噛みついたわけなんですけど。その橋下さんの部下をその当時やってて、で、平松さんが大阪市長ですよね。で、橋下さんって、そのトップとして「公務員はシロアリでケツ蹴ってんねん」とか、自分の、トップとしてそういうことを言うわけですよね。で、現場で一生懸命、府民のため仕事しても、「俺がやった」。で、よその大阪市の市長に対しても、何かディスって、俺のアピールに変えていくとか。まぁ、はしたないじゃないですか? そういう、はしたないトップの元で仕事しないといけないって、すごい大変なことですよね。皆さんも公務員かどうかの問題じゃないと思うんですよ。民間企業でもそういうクソみたいな社長とか、(笑)いらっしゃるんでしょうか?
山本太郎:
大石さん、クソて。
大石あきこ:
あ、ごめんなさい。
山本太郎:
(笑)大石さん? (笑)びっくりした。
大石あきこ:
放送禁止用語でしたか?
山本太郎:
いや、大丈夫です。はい。
大石あきこ:
いや、でも、民間でもね、そういう人居てるんだろうなって思うんですよ。で、みな公務員も同じやというのは、一応思って欲しいんですよね。ま、シロアリやとか言われても、皆さんのためになるんなら我慢して、トップの成果やって言っとけば良いやんっていうのはあったとしても、やっぱりこういう、その、自分がやった、しかも他人がやったものを、その人を踏みつけて、自分の成果に変えていくっていう人がトップっていうのが、その組織ってほんまに大丈夫なん?
平松邦夫:
あのね、ほんまにそう思いますよ。それを、しょっちゅう、府議会議員もね、維新の人たちね、市会議員も色々居ますやん。しょっちゅう、その上から聞かされてるわけですよ。ということは、維新の議員の人たちにしたら、私はもう、踏んづけて良えもんやという風にたぶん思ってはると思うんですけど。さっきのトイレの話ありますやん。この難波の高島屋の前で、府議会議員の維新の重鎮の人が言ってたことがある。
山本太郎:
はい。
平松邦夫:
「地下鉄民営化しました」。そうですね、これは吉村さん時に地下鉄が民営化になりました。民営化言うても、全株式、大阪市が持ってますけど。「この地下鉄の民営化をしました。そしてトイレも同じように綺麗になりました。同じ時期に綺麗にしたのは維新です」って言うんです。地下鉄民営化より早うに、トイレは綺麗になってたんです。
山本太郎:
(笑)もう、むちゃくちゃですね。もう時間軸、彼らの中でないんでしょうね、もう。
平松邦夫:
ない、ない。もう、なんせ自分らの利益になることやったら、何でも飛びつく。ほんで自分らの利益にならへんことやったら何でも踏みつける。こういう社会が、今まさに皆さんの前に現れようとしている。その象徴が、大阪都構想と言われるもんなんです。
人々の命、暮らしを守ってこそ、行政じゃないですか、公共じゃないですか。ですから、私、市長になった時にね、すごく思う、覚えてるのは、阪神淡路大震災。これが1995年にありました。25年前。この時に、あの現地の報道を覚えてらっしゃる方。「今日は世界各国から救援部隊がやってきました。一番遠いとこからこれだけの人がやって来てくれました」っていう報道があるんですが、あの現場に一番最初に駆けつけた部隊はどこか? 大阪市消防です。大阪市消防が澪標(みおつくし)のマークを付けて乗り込んでって、で、自分らもちょっと一息ついた時に、テレビ見るわけじゃない? そうすると、自分らの姿は一切映ってない。遠くから来た人、それは大変ですわ。遠くから来た人、遠くから来た人ばっかりが映って、澪標(みおつくし)のマークが一切出ていないということに、ものすごく何か公務員として自分らは何のためやってんのやろうっていう話を職員から聞いた。
それで、覚えてらっしゃいますか? 東日本大震災。東日本大震災が起きた時に、2011年の3月11日。あの時にその言葉がピンと蘇ってきたんです。で、危機管理室の職員から消防の職員から全部呼んで、「やれること全部やれ。全部やれ」って。この近畿には、京都、大阪、神戸、堺、4つの政令市がある。この政令市長会議を、「今からすぐやるんや」言うて、連絡を取って電話を入れて、やりました。その結果として、翌日、大阪市営交通の市バス、この市バス2台が、水と毛布を満載して、満載して、道なき道ですよ。高速道路をどうなってるや分からへん所を、16時間程かけて現場に入ったんです。現場に入ってどこへ行ったか? これは釜石、釜石に入ったんです。ですから大槌町、大槌町というところを走る、雪の中を走っている大阪市営交通、澪標(みおつくし)のマークの写真が、ある新聞のトップに載ったんです。その時に私ほんまに泣きました。ようやってくれたって。そういうものを職員の気持ちをどんだけ盛り上げて、で、やるかっていうのが私は行政の値打ちやと思ってますから。あの一言あの1字だけでも自分がやらせてもらったことが良かったなと思ってるし。
で、釜石に私、3週間後くらい後に行ったんです。そしたら職員から聞いたんは、おばあちゃんがね、この防災服に「OSAKA CITY」ってローマ字で書いてある。「OSAKA CITY」ってローマ字で書いてある。澪標(みおつくし)のマークなんか知りませんよ。で、「あんたら」これたぶん向こうの言葉で「どこから来はったんですか?」って聞きはったらしい。で、「大阪です」って答えたら「あんな遠いとこから?」って。それから、その我々の部隊が動くたんびに、そのおばあちゃんたちがみんなこうお辞儀して見守ってくださったって。これってやっぱり醍醐味やし、やり甲斐やないですか? それを単に4つに潰すとかね、なんか僕、勝手にひとりで喋ってますけど。
山本太郎:
いやいやいや、喋っていただくために来ていただいたんですよ。
平松邦夫:
いや本当にね、情けないというか、詐欺というか。私は大阪市民だけが損をするっていうんではなくて、大阪全体が損をするし、関西全体が損をするし、あらゆるものを奪い取ってゆく人たち。「今だけ、金だけ、自分だけ」、そういう人たちが議会の大勢を握り、そしてしかも同じ政党の代表が知事、市長を持ったらこうなるんです。独裁なんです。こういう独裁を許してはならんと、そういう思いを持つ人たちに増えて欲しい。
「もう政治なんかあかんねん。もうおってもあかんわ、こんなもん、こんな投票なんか行ったって何が変わんねん」と言ってる人に責任がある。そういう人たちがひとりでも目覚め、2人でも目覚めて投票に行って、「これはちゃんと考えなあかんな」今後の政治もすべてそうです。国政選挙もそう、市町村の選挙もそう、あらゆる選挙で、そういった自分たちの本当に味方をしてくれるのは誰や? 組合でもない、あるいは単なる政党でもない、そんな人たちに任しとったらあかんいうんで、れいわ新選組を立ち上げはったわけやないですか? そうでしょう? 太郎さん、そうですよね?
山本太郎:
そうです。
平松邦夫:
今の既成政党のやり方と、これは大きな問題あんのは法律なんです。政治資金規正法。政治資金規正法とか公職選挙法。これは、お金があって、ちゃんと地盤があって、そして今までにいろんなことを繋がりがある人しか政界に出られんようなシステムになってます。そういうことは、それを変えようと言う人は通れない。そんな世の中をこの大阪都構想はさらに前へ進めようとしている策略である、ということに皆さんに気付いて欲しいな、と。
山本太郎:
ありがとうございます、本当に。
平松邦夫:
本当、そんなん思って来ましてん。
山本太郎:
いやいや、もう今もこの大阪市を壊させないための先頭に立ち続けてくれてるっていうのは本当に嬉しいというか心強いです。
平松邦夫:
いやいや、僕なんて先頭なんてとんでもないです。
山本太郎:
いやいやとんでもないです。
平松邦夫:
もう隅っこのほうでじっとしてるだけです。
山本太郎:
いやいやとんでもないです。もう前に出ていただかないと困りますよ。皆さんね、本当にね、このネットの中でいろいろ平松さんのこと言われてますけど、これ、本当に濡れ衣だってことわかっていただけましたかね? いろいろと。いかがでしょう?
もう毎日のように街中でチンピラに襲われてるような状況なんです。ぜひ周りの方々にも、名誉回復のためにも拡げていただきたいと思います。本当に平松市長、ありがとうございます。
平松邦夫:
どうも。もう勝手にすいません。
大石あきこ:
ありがとうございます。
山本太郎:
ありがとうございます。
平松邦夫:
長いこと喋ってしまいまして。
山本太郎:
もう一度大きな拍手を。
平松邦夫:
ありがとうございました。
山本太郎:
平松邦夫さんでした。ありがとうございます。