山本太郎:
大きな音を立ててしまい申し訳ございません。ただ今、マイクを握っている私はれいわ新選組、変わった名前でごめんなさい。名を名乗るたびに突っ込まれます。れいわ新選組とは国政政党です。現在3議席、非常に小さな国政政党。そのれいわ新選組で代表を務めております、れいわ新選組代表の山本太郎と申します。今日はこの場をお借り致しまして皆さまに訴えをさせていただきたい、そう考えています。れいわ新選組ってなんなんだ。そう言われても、なかなかご存じない方多いと思います。なので最初に手短にご説明致します。山本太郎、2013年、参議院議員として東京から国会に送っていただきました。その任期の6年の間、小沢一郎さん、小沢一郎さんと共に行動して参りましたが、任期のラスト1年、1人で旗揚げをしたのがれいわ新選組でした。2019年夏の選挙で2議席を獲得して国政政党となったのが、れいわ新選組です。2議席のうちの1議席、重度障害者の木村英子。そして、もう1議席、ALS難病患者の舩後靖彦。この2名でスタートをしたのが、れいわ新選組でございます。障害者とか難病患者とか、国会に送り込んで、山本太郎おふざけが過ぎるんじゃないですか? そういうことを言われることもございます。でも私はそうは思いません。
この日本という国において、これからさらに寝たきりという状態の人たち増えて参ります。高齢化社会です。もしあなたが寝たきり、そういった状態になったときに胸を張って生きていける、そんな社会が今の日本の中にあるでしょうか。私にはあるように思えません。自分が寝たきりになってしまったら、社会のお荷物になってしまった。みんなに迷惑をかけている。そういう気持ちを持ちながら、残りの人生を生きていかなければならない。そんなの地獄ですよね。だから変えなきゃいけない。それを変えられるのは政治のみです。その政治の現場に2人の当事者、重度障害者とALS、寝たきりの方々が入ってくださった。つまりは寝たきり界のトップランナーのお二人が、高齢化、それについては話し合いがされるが、高齢化の中での寝たきりになってからのビジョンを一切持たない、この国政の場で、その議論の先頭に立つ非常に重要な役割を担っていると、私、山本太郎は考えております。そのような小さなグループ、れいわ新選組代表の山本太郎が、これから皆さまに訴えをさせていただきます。
皆さんどうですか? コロナの影響を受けてますか? あなたの生活、もしくはあなたの働かれてる会社、周りの人はどうでしょう。東京都の調べみて見ると、コロナの影響を受けて「生活が苦しい」という人たちは全体の3割だそうです。3割の人たちには可哀想だけど自分はまだ困っていない、会社も意外といけてる。困ってる人たちには申し訳ないが、このままなんとかなりそうだ、そう思われてる方もいらっしゃるかもしれません。でもその大丈夫、いつまで大丈夫ですか? 簡単にお話をしていきます。社会って繋がってますよね。私は日本というひとつの船にみんなが乗り合わせている、そう考えています。一番わかりやすい話で言うとGDPかもしれません。GDPって何でしょう。所得の総額。一人、一人、一人、あなた、あなた、あなた、みんな、みんなの所得を合わせた総額がGDP。そう考えるならば、1人でも所得を減らしたり、給料をもらえなくなったり、将来に不安があると、お金を使わなくなる人が増えれば、社会にお金回らなくなりますよね。GDP減っていきますよね。つまりは何が言いたいか? このコロナの中でお困りになってる人たち、そして事業者に対してしっかりと手当てをしていかなければ、社会はさらに壊れていきます。
世界中コロナで困っている、これは日本も例外ではない。ただし日本だけ特別なことがある。それは何か? コロナで困っているんだが、その前から困っていた。25年の不景気。先進国の中で唯一、25年デフレから脱却できないという状況にあったのが日本。デフレって何ですか? 社会にお金が回ってないことですよね。社会にお金が回らなくなったらどうなるか? 消費は減って所得が減る。この状態が25年続いていて、マイナス成長、ゼロ成長が続く先進国は1カ国もない。当たり前です。どの国も正しい経済政策を打つが、日本は真逆の経済政策しか打ってない。デフレの時にインフレのような政策を打ち続ければ、状況はより悪くなります。つまりは何か? 社会にお金が回っていないのであるならば、個人や民間の努力に任せていてはダメです。そのときに出番があるのは政府。特にお金を作り出し、そして必要なところにお金を回していく。これ当たり前の経済政策ですよね。世界中で取られている。どうして日本はそれが弱いのか? 今、やるべきことは何か? 徹底した財政出動です。なぜか? コロナの前から困ってる状態。
どんな状況だったか皆さん覚えてらっしゃいますか? 令和元年、コロナの前、厚生労働省の調べ、国民生活基礎調査。生活が苦しいといわれている方々は全世帯の54.4%です。母子世帯においては86.7%。コロナが来る前から地盤沈下しまくってました。ここにコロナまでやって来たということは、ここに手厚く手当てをしていかなければ、当然、社会はさらに崩れます。失われた25年? 30年? 40年? いつまで続ける気? そこまでみんなが保つ? 自分は大丈夫、そう思ってるけど、いつまで大丈夫? 社会全体を底上げをしていきながら全国津々浦々までお金を回していき、デフレから脱却できる状況を政治が作らなきゃいけなかったがやらなかった。偏った政治ばっかりなんですよ。偏った政治って何? みんなから搾取したものを一部の者たちだけに還元するような政治です。もっと簡単に言うと何か? おそらく今、この場に立ち止まって聞いてくださってる方々の中には、経団連関係企業にお勤めの方もいらっしゃると思います。大企業にお勤めの方々がいらっしゃると思います。あくまでここから私が話すことは、あなた自身に何かしら文句をつけてるわけではございません。大企業が示す、経団連が示す方向性っていうのは、自分たちの利益を最大化したいという気持ちがあります。経営者がそう思うのは勝手。けれどもそれに対して、政治がその命令をそのまま形にしてしまえば国は壊れてしまう。それが25年以上続いたからこそ25年のデフレ脱却できず、そこにコロナまでやって来た。この状況を改善していくための策が必要。その件に関して後ほどお話し致します。
じゃあ、現状認識したいと思います。25年デフレから脱却できない、そのような状況を生み出した、主たる原因は何か? 私は大企業に対して法人税を減税し続ける穴埋めとして、消費税を上げ続けてきたことがひとつだと思います。そらそうです。消費に対する罰金を上げれば上げるほど消費は冷え込みます。誰かの消費は誰かの所得です。あなたが駅前のアトレでお買い物をしてくだされば、その払ったお金はアトレ内の従業員であったり、その商品を作るために色々なところから調達してきたところにお金が流れ、誰かの所得となっていく。あなたの消費は誰かの所得。この循環を弱らせる一番の大きな原因は、私は消費税だったと考えます。
そもそも税ってどういう役割ありますか? もちろん再分配であったり格差を縮めるため、いろんなご意見ありますけれども、税が持つどういう力があるかっつったら、増え過ぎたものを減らす力があるんですよ。過熱し過ぎたものを冷ます力があるんですよ。例えばたばこ税。何を減らしますか? たばこ税が上がれば喫煙者が減る。例えばCO2。これを増え過ぎたらまずいってことで削減するために導入されることが検討されるもの何ですか? 炭素税。増え過ぎたものを減らす、過熱し過ぎたものを冷ます。じゃあ消費税は? 過熱し過ぎた消費、それが行き過ぎればインフレが進む。だからそれを冷ますために消費税みたいなものが効果てきめんなわけですよね。
でも待ってください。消費税上げる度に社会はどうなってますか? そもそも消費税、上げる状況にありましたか? 消費が落ち込んでる中で、消費税を上げてしまえば、過熱もしていない消費がさらに冷え込む。誰かの消費は誰かの賃金という、このサイクルがより弱まってしまう。当たり前の話ですよ、これ。どうしてそんなことすんの? 目的があるんです。何でしょう? 社会保障? 違う。消費税収のそのほとんどが社会保障に使われている、そう思い込まされてるだけ。一部しか使ってませんよ。何に使われてるか? 直間比率の是正です。1989年に消費税が始まる前からの議論を見てみれば明らか。直間ってなんなんだ? 直接税、間接税。直接税ってなんですか? 法人税、所得税、その他。間接税ってなんですか? まさに消費税。この直接税、これを下げるために、間接税を導入しようっていう直間比率の是正から始まっている。社会保障のため? 冗談はやめてください。もともとの議論をないがしろにしないでいただきたい。もともとの目的は、大企業に対して減税、金持ちに対して減税、それを行うために穴埋めとして消費税が使われる。この建て付けのもとに始まってるのが消費税。
実際に数字見てみればわかりますよ。例えばですけれども、消費税が始まった1989年から、そして2016年までの間に法人税は減税されています。何度も。その減少分を埋め合わせする形で消費税が使われている。消費税収の約73%ですよ。明らかなんですよ。誰のために消費税必要? 社会保障? いいえ。一部の人間たちに利益を横流しするために法人税を下げ、そして金持ちの所得税下げるための穴埋めなんです。こんな税金の取り方許されない、私はそう思います。
あなたがお買い物をする度に10%の罰金が取られる。それによって消費は当然、落ち込む。それによって所得も落ち込む。この繰り返しによって、この国をどれだけ弱らせた? この国の企業をどれだけ弱らせた? ジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた、そういう時期もあった。世界の時価総額ランキングの中では当時、日本の企業は32社も34社もランクインしてた。最近はどう? トップ50の中に1社あるかないかでしょ? トヨタがギリギリ引っ掛かってるくらいでしょ? 一人ひとりの使えるお金を奪って、一人ひとりの力を失わせることによって、一部に利益を還元し続けた。結果どうなった? 企業の売り上げ、ほとんど上がってませんよ。財務省の法人企業統計ってデータ見ればわかるじゃないですか。1997年から2018年までの間、企業の売り上げはほとんど伸びていない。ほとんど横ばい。一方で経常利益は3倍。株主に対する配当6倍。ちょっと待って。売り上げほとんど上がってないのに、どうやってその利益を叩き出すんですか? 賃金削られてるんですよ。未来への投資、設備投資も削られ続けてるんですよ。イノベーション? どこにあるの? そんなもの。株主に献上するためにみんなから搾り取ってこの国を弱らせ続けたような、間違った政策を打ち続けてきたのが、私は、この数十年の日本の政治だと思ってます。
ここを打破していくしかない。ひと握りの人間がこの国のオーナーなわけじゃない。資本家が、大企業が、この国のオーナーですか? いいえ。この国のオーナーは、この国の最高権力者は、あなたなんだってことです。この国に生きるすべての人々がオーナー。そのオーナーが、選挙のときに50%票捨ててしまってます。圧倒的に負けますよ、これ。完全に利益を流し込むという意思を持った、たった2割程度の人たちが自民党を応援する。それによって資本家の手先のような者たちがより多く議会の中に送り込まれれば、どんなルールだって変えられる。どんなルールだって作れる。消費税、導入されたでしょ? 消費税上げられ続けたでしょ? 不況の中でも。
それだけじゃない。そういった者たちにとって一番大きな力。自分たちの利益を蓄えるために、あなたの働き方を壊す。そういうことが拡げられてきた。この国において非正規労働者、全体の4割超えてますよね? 非正規ってどんな働き方ですか? 半年後の自分、1年後の自分、予想つきますか? 将来何になれるかなんてイメージ湧きますか? 無理ですよね? いつ切られてもおかしくないんだから。雇用の流動化という掛け声のもとに作り出された現実は、より安い部品として使えるような働き方を拡げてきた。
それにとどまらず、2017年、入管法の改正。この入管法の改正で行われたことは何か? より安い海外の労働力を大量に日本国内に入れ込むことができるようになった。今、コロナでそれは足踏みしてる状態です。でもコロナが、季節性インフルエンザ並みに弱毒化したときには、これ始まります。ちょっと待ってください。より安い労働力が国内に流入してきた場合、元々この国で働いてきた人たちはどうなりますか? 今、やってる仕事があなた以外にはできないという話ならまだ分かる。でも、そうじゃない人たちは、どんどん置き換えが始まりますよ。単純労働から始まっていく。でもね、この国に元々生きててお金を稼いでる人たちは国内で消費をしてくれる。だからまだいいんです。海外から来る人たちはいつか帰るんですよ。つまり、この国で利益をいくつか、いくばくか得たとしても、その利益、手に入れた者は、この国内では多くを落としていかない。さらにお金が循環しない世の中が出てくる。この労働環境の破壊、それによって誰が笑って誰が泣く? 泣くのはこの国に生きる働く人々、そして海外から連れて来られた安い労働者たち。対立しますよ。「彼らがいるから仕事が奪われるかもしれない」。「奴らがいるから俺は仕事が奪われた」。一方でそれを決めてきた、それを求め続けてきた経団連。そしてその手先となってすべてを行ってきた、数の力でそれを押し切った政治家たち。非難の目、向きますかね? 目の前の分断だけに目が行くんじゃないですか?
この国の政治が、どうしてこの国を壊すようなことになるんですか? 答えは簡単、選挙です。この国のオーナーの50%が票を捨ててしまっている。一方で、雨が降ろうが槍が降ろうが、何があろうが、確実に組織票をまとめ、企業献金で応援をし、そのような形で自分たちの代理人をしっかりと送り込むということを努力してきた人たちもいる。最終的にこの国は数十年の間、資本家が、より儲かるような状況を作り続けられてきたじゃないですか。この状況を変えていかなきゃ、この国は決して持続可能ではない。私はそう思ってます。
じゃあ、何をやるべきなのか? 私たちれいわ新選組は、大胆な財政出動、国による財政出動、これを徹底していきたい。そして今、あなたが使えるお金を増やしていく。それを徹底したい。例えば、どのような形があるか? 例えば、消費税。消費税は廃止にします。消費税を廃止にして困る。おそらく大企業は困るでしょう。減税してもらい続けてるんだから。経団連は「2025年までに消費税19%まで上げろ」っていう要求を政治に突きつけてるんですね。そらそうです。消費税が上がれば自分たちは下げてもらえるから。でもそんなことしてどうすんの? 25年、この国の内需を弱らせ続けるような政策を打たせて、みんなを貧しくしていった上で、自分たちだけ儲かってどうすんの? 結果、何が起こるか? 需要を求めて海外に出る。税の優遇があるから海外に行くわけじゃございません。これは経済産業省の海外事業調査、それを見ればはっきりしています。なぜ海外に出るんですか? いろんな企業に対して、経済産業省がアンケートを行っている。複数回答ありの中で1位から3位までを占めるのが、旺盛な需要なんです。ちょっと待ってよ。この日本という国、一番大きなエンジン、それ内需でしょう? GDPの6割でしょう? そこの元気を奪うような政策をこれまでやってきた上で、この国の成長はもう見込めないということで、この国を捨て海外に展開していく? 日本という国を草刈り場にして欲しくない。持続可能な形で、企業にとっても得、みんなにとっても得、その政策に移行していくしか、これは子どもたちに未来ないですよ。
まずやらなきゃいけないことは、消費税廃止。消費税廃止が行われれば何が起こるか? 皆さんの手元にはお金が残ります。消費者の皆さんは、1年間でどれくらい消費税払ってるかってイメージしたことありますか? コンビニで、いろんなところで。ガソリンスタンドだったり、いろんなところでこまごまこまごま、皆さん払わされますよね。ひと月に20万円消費する世帯では、年間で20万円ほど消費税に取られている。30万円、月に使う、そんな世帯では、だいたい年間30万円とちょっと。40万円消費する世帯では、年間で40万円とちょっと消費税に取られてる。つまり消費税がなくなれば、手元にそれだけのお金を置いておくことができる。そのお金が手元に残れば、皆さん、何に使いますか? 不安があるから貯金に回す、そういう方もいらっしゃるでしょう。でも、すべて貯金に回すというわけではないですよね。一部でも、食べたかったもの、欲しかったもの、読みたかった本、わかりませんけれども何かしらの消費に回る。あなたが使ったお金は、回り回って誰かの所得になっていく。誰かの消費は誰かの所得。この循環がまた大きくなっていくんです。
その理由として言えるのが、1人当たり賃金が上がっていく、その様子が見られました。どこから見られたか? 参議院の試算です。参議院調査情報担当室。計量シミュレーションをやってくれるところなんですね。私たちが発注したのは、消費税をやめた場合に1人当たり賃金がどこまで上がるか? ということを試算してもらいました。その結果わかったこと。消費税廃止5年目で1人当たり賃金が年間約29万円上がるという試算になってる。29万円も上がるのかと思われた方、12ヶ月で割っていただきたい。毎月2万数千円です。でも2万数千円、新たに自分が何か違うものを買えると思ったら、これって悪くない話ですよね。
一人ひとりが使えるお金を増やしていく。その政策は、いろんな方面で数々の施策を打っていかなければなりません。けれどもそのひとつとして言えることは何かというと、消費税を廃止すれば、あなたが使えるお金は確実に増えていく。そしてそのお金は社会に回って、日本の25年のデフレ、ここから脱却できる方向にまずスタートを切れる。そればかりでなく、中小企業が助かる。消費税が上がるたびに価格に転嫁できてますかね。大企業との取引をしている中小企業、「すいません、消費税が上がりましたんで、今度、価格転嫁さしてもらいますわね」っていう話で何て言われますかね? 「何言ってるんですか。価格に転嫁するんだったら取引先変えます。お疲れ様でした。打ち切りです。」そういうことになったら困るからこそ、その分を背負ってる中小企業いっぱいありますよね。苦しんでます。
その様子が何からわかるか? この国の税金の滞納。税の滞納のうち6割を占めるのが中小企業、消費税ですよ。6割が消費税滞納してるんです。この状況を見れば消費税がなくなれば一番元気を取り戻すのは、生活者のみならず中小企業。この国の屋台骨でしょ? すべての企業の中の99.7%、中小企業ですよ。そこで雇用されてる方々、労働者の7割ですよ。地方都市に行けば8割9割。この屋台骨に対して鞭を打ち、ひと握りの者たちだけ得をさせるような税制を社会保障のために必要ですと嘯(うそぶ)きながら、この先も継続し増税していくようなことは絶対に許してはならない。
私たちれいわ新選組は消費税廃止を訴えていますが、この選挙においては、立憲民主党、共産党、社民党とともに力を合わせて、まずは消費税5%、減税に向けて第一歩を踏み出すということをやっております。野党が多数派を取れば、消費税は5%になる。これはもう約束されたものです。でも5%では足りないんです。5%のままだったら、ひょっとすればインボイスというものも継続されてしまう。だから廃止にしなきゃいけない。インボイスって何か? 売上1000万円未満の事業者に対しては消費税払わなくていいというところにあるが、もう根こそぎいくってことで、その方々も払わなきゃいけない状況が作られていっています。絶対に許しちゃいけない。そんなことをやったら、小規模事業者倒れちゃいますよ。
今やるべきことは何か? 徹底的にこの国の屋台骨、中小企業を守り、そして生活者を守っていく。1人ひとりが使えるお金を増やしていく。その政策のひとつとして、私たちれいわ新選組は消費税廃止、これを形にするためにしっかりとやっていきたいと考えています。他にもございます。れいわ新選組がやりたいこと。例えばですけれども、最低賃金。最低賃金を1500円まで上げたい。ただし、これは事業者の努力でという話ではございません。そんなことになれば菅政権、(デービッド・)アトキンソン、こういうところが狙ってきた中小企業の淘汰ということに繋がってしまう。やり方は別。政府が補償をするという形で賃金を上げていく。ここには狙いが2つあります。ひとつ、一人ひとりの使えるお金を増やしていくこと。増やしていくと言っても時給1500円で1ヶ月働いていくらになりますか? 24万円ですよ。それって高いの? 人間の尊厳を守る上で、しっかりと生活していく上で24万円の賃金ははっきり言って安過ぎます。人間をそんな値段で雇えると思うな、私はそう言いたい。まずその底上げをしていくのは政府の責務。25年の不景気を作り出してきた者たちが皆さんから奪った数々の所得、数々のものを補填していくという責務を持つと私たちは考えています。だからこそ政府補償。まずは時給1500円。最低賃金1500円。これを政府補償でやっていく。
理由はもうひとつあります。東京の一極集中を是正するため。3大都市圏への人口集中を是正するため。全国どこで働いたとしても最低賃金が1500円だというならば、なぜ東京で住まなければならない? どうして満員電車に乗らなければならない? あなたが住みたいところ、空気のいいところ、子育てに適したところ、そういうところも自分たちが暮らしていく、そういう場所の選択肢に入っていきませんか? これは、これから来ると言われている大きな地震。30年の間に8割の確率で大きな地震が来ると言われている。そのうちのひとつ、これ首都圏直下ですよね。この30年の間というのは、この時間軸は29年後かもしれないし、1年後かもしれないというような時間軸なんです。その間に私はいろんな政策を打ちながら、少しでもその被害者を減らす意味でも人口、これを分散させていくという政策を打っていく必要があると考えてます。
首都圏直下地震が来たときには、どれくらいのレベルのものになるか。細かい話はわからない。ですから、ざっくりとしたところで言うと阪神大震災の5倍のものが首都圏に直撃します。東北の大震災の3倍です。GDPの損失額、20年で730兆円。その規模のものがやってくるっていう中において、人口を事前に分散させるような政策を私は打っていくべきだと考えてます。これに対して、私はこれこそが本当の地方創生じゃないかなって思うんです。今までの地方創生は予算は付けるが儲かるのは都心のコンサル。こんな話ですよ。本当の地方創生というならば、地方都市に対してしっかりと人口を増やしていけるような、そうすれば回るお金の量も変わります。そこにしっかりとした経済圏を作っていくというところを日本の至る所に、東京だけじゃない、いろんなバックアップが取れるんだっていうような状況を応援していくことこそが、私は地方創生と言えることなんじゃないか、そう考えてます。
他にもいっぱいあります。それすべて皆さんにお伝えするわけにはいきません。詳しく政策を知っていただける方のために、私たちホームページで自分たちの政策「れいわニューディール」これを発表しています。ぜひご覧いただきたいと思います。山本さん、いろいろやりたいことは分かったけど一番重要な財源の説明してないよね? あなたのこの「れいわニューディール」を見てみると、教育費は無償化したい、大学院までって言ってるね。いくらかかるんですか? 4兆円です。消費税をやめたいと言っている。いくらかかるんですか? 26兆円です。高校生まで医療費無料、いくらかかるんですか? 8700億円です。奨学金債務、国が買い取る。580万人のこの国がやってるサラ金からその人々を救うためにはワンショット9兆円必要。何から何までお金要るっていうのに、財源の話しないのはないんじゃない? そういう方のために今から簡単に財源のお話をして参ります。
一口だけ水飲ましていただいていいですか。すいません。ありがとうございます。れいわ新選組代表山本太郎、品川でマイクを握らしていただいております。私たちれいわ新選組、徹底した政府の財政出動、国が徹底的にお金出していくよ。25年の弱った経済と、そしてその中にやってきたコロナに対峙するためです。そのために必要な財源、これから説明して参ります。財源と言えば税だろ、そう思われる方多いと思います。もちろん、税というものも財源として使えるという側面はあります。けれども、このような緊急時、デフレのとき、大胆にお金を出せるというのは税以外で考えるしかありません。何でしょうか。国債の発行です。いわゆる通貨発行。日本には通貨発行権があります。つまりは何か? 日本には独自の通貨を持っている、円です。アメリカにはドル、イギリスにはポンド。この独自の通貨を持つ、自国通貨を持つ国々は財源が足らないのであるならば自分たちで財源を増やせる、それだけのことです。「何を言ってるんですか、そんなことになったらギリシャみたいなことになるでしょ」。そう言われる方、全く違います。ギリシャは独自通貨ではありません。ユーロです。つまり自分たちの国で通貨を増やすということが、自分たちで決められない。ヨーロッパ中央銀行の仕事です。でも日本は違う。独自通貨、円を持っている。変動相場制の中にあり、独自通貨を持つ国は、財源が足らないのであるならば、自分たちで増やせる、そして必要なところに財源を入れていける。ただそれだけの話です。
山本さん、話がうま過ぎる。そんなことやったらいくらでもお金刷れるってことになりませんか? なりません。おとぎ話じゃないんだから。上限があります。政府債務、政府の借金と呼ばれるものの上限はなんなのか。金額ではありません。1000兆円の借金が1500兆円になってしまって、そんな話、何の関係もありません。政府債務、政府の借金と呼ばれるものの上限はインフレ率です。お金が紙くずにならないように、しっかりとインフレで管理していかなければならない。ただそれだけ。日本国内ではその上限、インフレは2%。2%が最大目標。これは平成25年に日銀と政府が決めたこと。共同声明で。じゃあ、インフレ率2%までお金を増やし、足りていないとこにお金を入れていくということは全く正しいやり方です。いくらまでできるんですか? それに関して私たち試算をしてもらいました。参議院です。参議院の調査情報担当室、先ほどの計量シミュレーションをやってもらったところです。例えばですよ、例えばですけど、1人頭10万円の給付、毎月やったとします。1人頭10万円の給付を毎月、赤ちゃんからお年寄りまで、生きているということだけが条件で、1年間でいくらになりますか? 144兆円です。これを1年間やった場合に、インフレ率はどこまで上がりますか? 2%を超えなければOK、そういうことですよね。それを試算してもらいました。すると、その試算結果は、1年目、インフレ率1.2%、2年目、インフレ率1.4%。つまりは物価上昇の目標の2%にも達しない。つまりはできるってことなんですよ。もちろんこれは144兆円すべて、皆さんに現金配りますからねというお約束ではございません。144兆円、1年間の予算とは別にそれだけのお金を作り出すだけの、この国には供給力、力があるということの表れです。
この財源を使わずして、この状況をどうやって変えていくんですか? 25年の不景気の中でも、格差が開き地盤沈下してて、コロナまで来た。このまま手当が十分にされず、曖昧な状況でずっと推移すれば、多くの人々倒れていきますよ。メンタル持たない。事業者が倒れ、失業者が増え、そして自殺者が増える。リーマンショックの何倍ものことが起こってしまう。社会はより地獄化する。それを止めるために、政治があるんでしょ? だとするならば、しっかりとお金を出していくという政府の、このできることをやっていくっていうこと、最低限のこともやってないですよ、今は。
2020年の補正予算見てくださいよ。補正予算とは1年間の予算、足りない部分を継ぎ足していくという行為。補正予算30兆円余らせましたよ。30兆円。つまりは何か? 30兆円分、救える企業を救わなかったんですよ。30兆円分、助けられる生活者、救わなかったんですよ。その30兆円あれば、かなりのことできましたよ。学業を諦めなきゃいけない若者。家業が傾き、そのまま継続するのが難しくなったり、バイト先も潰れて、もう勉強はこのまま大学行くの無理だということで諦めてしまった人たちも諦める必要がなかった。飲食店、今月乗り切るだけでも精いっぱい。もう今月乗り切れなきゃ、首を括らなきゃならないって人たちも救えた。これまで調子良くやってた、そんな小さな企業の中で、従業員みんな切るっていう状態にされちゃった。いろんなシチュエーションありますよ。家のローン払えなくなった。それによって家族が、家を手放さなきゃいけなくなった。いろんなシチュエーション、コロナ禍であったのに、30兆円あれば、どれだけの人々を救えたんですか?
何が言いたいか? 血が通ってないんですよ、今の政治には。あなたのことは、申し訳ないけど目の中に入ってない。目の中に入っているのは、組織票や企業献金をくれる、自分を議員にしてくれる、そういうところだけ。だからこの国はこのような状況にまで陥ってしまった。ここに対して、これをひっくり返せるのは、選挙でしかないんです。50%の投票を諦めてしまった人たちと手を繋ぎながら、少なくとも権力の交代を行う。一発でバラ色の未来なんて来ません。これまで数十年の間、壊されてきた、この国。幾度かの政権交代を行いながら、よりましなほうへ、よりましなほうへ向かっていくしかない。そのまず第一歩を踏み出すのが、今回の選挙ではないか、私はそう思ってます。
もう自民党もな、いい加減なもんやし、もうそろそろ維新に入れようかな、そういう方もいらっしゃいます。本当に勘弁してください。ちゃんと見ていただきたい。日本が30年の成長を行われなかったのは改革が足りなかったからだって言ってます。全く理解していません。間違った改革の末にこうなってるんですよ。デフレの時に何を行った? 事業者を守らず、雇用を守らず、どんどん切り捨てるようなことだけが進んでいった。雇用の流動化、いろんな形で、人々の仕事を破壊してきた。そこに対して改革が足りない? とんでもない。はっきり言いますけど、自民党よりも、より悪質なのが維新ですよ。選択肢としては絶対に入れないでいただきたい。より悪くなりますよ。
すべてを民営化してしまえ、何を言ってるんですか。水道であったり、本来ならば鉄道であったり、郵便であったり、あなたが生きていく上で必要な最低限のサービスは、たとえ赤字であったとしても、国がそれを守っていくっていうのが基本なんですよ。みんなの財産なんだもん。それに対して次々に民営化をしていく。こういう方式は、イギリスでも取られました。PFIという手法。これは公的にね、いろいろやるよりも、民間の知恵に任したほうがいいんだよ、民間の知恵を借りようということで、どんどん民営化されていった。例えば病院、例えば公園、いろんなものが民営化されていった。それによってどうなったかって? 公的な部門が担うよりも数倍、4割高、6割高という結果に陥ってしまった。一体何をやってるのかって? 公的な部分を食い物にしながら、民間に利益を流し続けるってことをやり続けたんですよ。これによってイギリス、PFIの発祥の地、これはもうやらない方向になってる。でも日本は周回遅れで、竹中平蔵を筆頭に、このPFIをさらに加速していく方向。あまりにもあり得ない。この国を切り売りする。そういう勢力が、この国で跋扈(ばっこ)している。こういう者たちを政治の場から退場させられるのは、この国のオーナーのみなんです。あなたの力がなければ、それは止められない。年間に、このコロナが来る前に、自分で命を絶つ人、2万人ですよ。自殺未遂をする人、50万人超える。コロナが来る前に、10代から30代までの死因の1位が自殺。子どもから大人まで、死にたくなる社会。社会として完全に壊れてますよ。コロナが来る前から壊れてた。この状況、もう一回立て直したい。将来に不安がない国作りたい。たとえ災害が起こっても、たとえ経済的に不安定な状況にあったとしても心配するな。そう言ってくれる国を作りたい。あなたと一緒に作りたい。それがれいわ新選組です。
聴衆:
8区で出ろよ。
山本太郎:
何ですか?
聴衆:
東京8区で出ろよ。
山本太郎:
東京8区で出ろ? その背景よくわかってないようなので、ちょっとごめんなさいね。残りあと19分なので申し訳ない。後で残っていただければお話したいと思います。あのね、私、元々、杉並、2012年の選挙のときに東京8区、杉並区から立候補したんです。石原伸晃さん、当然、強過ぎるんですね。私7万票くらいで負けちゃったんですよ。で、今回も出ようとしたんですね。そのときに調整はあったんです。他の野党と。OKになったんですけど、やっぱり支持者の方々が納得しなかった。やはりそういう徹底的な調整ってものが必要だったんですけど時間が間に合わなかったんですね。で、結果どうしたか? 東京8区から出ますって言ったけど引くことにしたんです。理由は何か? 目的は私が石原伸晃を倒すためにこの衆議院選挙を戦うことじゃないんですよ。少なくとも権力が暴走し続けて、皆さんの賃金が、所得の中央値が25年で108万円低下するような状況になって、この国が衰退国家のもう片足突っ込んでる状況になってる。だとしたら権力交代するしかないじゃないですか。そこに対して消費税5%という部分で繋がれるんだったら、一度自分は出るっつったけど、そんなに揉めるんだったら引くわって。だから今回すごいややこしい形での私、選挙の立候補になっちゃったんです。私の個人名は書けません。ごめんなさいね、先ほどのお父さん、もうどっか行っちゃいましたけどね。聞いててくれたらいいのに。でもよかった、大声出すことによってすっきりしたでしょ。ストレス発散に貢献できたんだったら何よりです。
話戻ると、今回の選挙、個人名「山本太郎」と書いたら速攻ゴミくずになります。その票には何の意味もないです。2枚目の投票用紙で「れいわ」と書いていただかなければ、私は国会に戻れません。1人でも多くの方に2枚目の投票用紙、比例は「れいわ」そう書いていただくことによって、国会の中で空気を読まない、皆さまにとってのミサイルを国会に撃ち込むような形で山本太郎を送り込んでいただきたい、そういう気持ちでいっぱいです。話があっちこっちいったように思いますけれども、やりたいことはひとつ。この国の政治を人々の手に取り戻す。ただそれだけです。それができるのはあなた。この国を変える鍵を握っているのはあなた。あなたがいなきゃこの国は変わらない。あなたには力がある。あなたにはこの国を変える力があって、この国で苦しむ人たちを助ける力がある。その力、どうか握り潰さないでほしい。どうか救ってください、国を。どうか救ってください、人々を。あなたにはその力があるから。そういった思いで今マイクを握らせていただいております、れいわ新選組代表山本太郎です。
もし、1ミリでもれいわ新選組頑張れよ、そう思ってくださる方がいらっしゃるんだったら本当にありがたい話です。もし、あなたのおうちに壁があったら、私たちのポスター貼っていただけないですか。もし、あなたのおうちに壁があったら、私たちのポスター貼ってくださったら助かるんです。テレビ・新聞からはほぼ無視です。この1年半の間、私たちメディアから黙殺され続けました。事実上、存在しないものとして。もし、あなたのおうちに壁があったらポスター持って帰って貼っていただけないですか。テレビ・新聞で流れずとも、あなたのおうちの壁から、あっこんな選択肢もあるんだねということを確認できる、そういった広告となります。残念。うちはアパートなんです。マンションなんです。そういう方もいらっしゃると思います。ご心配なく、例えマンション、アパートであったとしても、おうちの窓、内側から外側に向けて貼っていただけますと、ポスター、壁と同じような形で貼れることができます。ぜひお力をお借りできれば幸いです。私が立っていますこちら左側、皆さんから見たら逆サイドになるかもしれません。あちらのほうでポスターお持ち帰りいただければ助かります。そして実際に何かもうちょっとやれることないか、そう考えてくださる天使みたいな方がいらっしゃったら、お願いがあります。ボランティアとしてお力を貸していただけないですか。私たち100%のボランティア政党です。完全なる市民政党。その中で一人ひとりが自分の空いてる30分、1時間、そういうところをお時間貸してくださいます。
忙しい皆さんにそういうことをお願いするのも心苦しいんですけれど、もしお力を貸していただけるんだったら、ぜひボランティア登録。手伝うか手伝わないかわからない、それでも結構です。私たちと何かしら繋がりを持っていただきたい、そういう思いです。ボランティアセンターというのも、今回の選挙のために立ち上げました。新宿駅の西口から、そして南口から徒歩5分、ボランティアセンターを開設させていただいております。詳しい場所はホームページなどでご覧いただくか、私の立っている横のテント、あちらのほうでも場所を確認していただけます。明日はですね、数万枚に及ぶ証紙貼りですか。軽作業が山ほどある、ということで、たくさんの方のご来場、お待ちしております。この後なんですけれども、もしよろしければ、山本太郎と、帰りがけにツーショット写真、撮っていただけないですか? 一体それは何の罰ゲームなんですか、山本さん? そう思われる方、いらっしゃるかもしれません。その気持ちをぐっと心の中で堪えて、ただの冷やかし、今日という日の思い出に、私とツーショット写真を撮っていただければ幸いです。
お願いがあります。その写真、撮られたものは、出来れば、SNSなどにアップしていただけると助かります。そしてもうひとつ、アップする際には、あなたの率直な感想、それを添えていただけると嬉しいです。そのあなたの感想につきましては、山本太郎やれいわ新選組にとってマイナスな内容でも大歓迎です。disっていただいても結構、笑っていただいても結構。そのような形、どうして私たちが求めるのか? それは社会を変えたいのに社会の中では政治の話がしづらい。これってなかなか変わっていかないですよね。だからこそ、あなたが軽い気持ちでSNSにアップしていただいて、そのメッセージを投稿していただけますと、あなたと繋がった周りの方々が、「あ、政治ってなんか、こんな簡単に、何か口開いていいものなの?」という空気を少しでも拡げていく。社会が変わっていく速度が、それで早まる可能性もあります。ぜひお力をお借りしたい、そういう思いです。
ツーショット写真、皆さんとお撮りをしていく前に、私たちれいわ新選組、2枚目の投票用紙に、「れいわ」、「れいわ」と書いていただけますと、山本太郎のみならず、他のメンバーも国会に行ける可能性が高まります。私たちれいわ新選組のメンバー、非正規労働者でした。派遣切りに遭い続けました。ホームレスになったこともあります。90代の親を介護しています。その当事者が立候補してくれています。彼女の訴えを、どうぞ聞いてください。渡辺てる子です。
渡辺てる子:
皆さん、こんばんは。れいわ新選組、渡辺てる子です。この衆議院選挙、東京ブロックから比例単独で立候補致します。消費税廃止がどれだけ私たちの生活に必要なものか、山本太郎が必死に訴えてくれました。それに付随して私は、れいわ新選組当事者としての、候補者としての訴えをさせていただきます。今、紹介していただいたように、元派遣労働者、シングルマザー、そして親の介護をしている、おまけに息子はロスジェネです。もう貧困のデパートなんてもんじゃありませんよ。デパートで、専門店です。そこに日本の縮図、構造的に仕組まれた、貧困にならざるを得ない縮図があります。これは私個人の問題ではない、私個人の問題を引き合いに出して、日本の社会構造の矛盾を炙り出していきたいと思います。(声援に応えて)ありがとうございます。日本は今、新自由主義というシロアリが日本の屋台骨を中から壊しています、巣食っています。そしてそのほころびが、このコロナ災禍によってとうとうあらわになってきました。シロアリが中の柱を食いつぶした時には、まだわからない、まだ保ってると思っている。今だってそうでしょう。正常性バイアス、自分だけは助かる、自分だけは死なない、自分だけは何ともない。こんな危機意識、いたずらに煽るんじゃない。今日のような生活が明日も続く、そのまた明後日も続く、10年後も続くと思っている人が実は多い。だから、今これだけ、私たちが危機を訴えても、なかなか皆さん、大変なんですよ。
ですけども、れいわ新選組は誰よりも早く、その矛盾に本質に気づいてしまった。私のような当事者が、貧困のデパートの当事者が、本当だったら、他の政党だったら絶対に選挙に出られない。なぜなら、供託金という名の選挙の入場料600万円です。600万円。これ、私がかつて働いていたときの3年分の収入ですよ。3年間、飲まず食わずで貯めないと出られないお金なんですよ。こんな仕組みで一体誰が、庶民が、日本の選挙、出られるでしょうか。この200万、ワーキングプアの年収です。月収に換算すると17万です。今、息子、派遣の仕事、倉庫管理の仕事をやっています。「手取りいくら?」って聞いたら、ちょうどぴったり17万でした。私がワーキングプアだったら息子もワーキングプア。シングルマザー。経済格差の中で喘ぐ。これが貧困の世代間連鎖ってやつですよ。こんなもの相続させたくない。貧困を相続させたくない。貧困を次世代に、次世代に送りたくない。ロスジェネは過酷な椅子取りゲームです。必ず椅子に座れない。正社員、雇用安定、長期安定、厚待遇の仕事にたどり着くことができない。必ずあぶれる人が出る。こんな仕組みを誰が作ったんですか? 人間が作ったんです。だったらそんな仕組みを作った人間を今すぐ取り換えるべきなんですよ。その取り換えるまたとない機会がもうすぐ、もうすぐ。秒読みです。今週日曜日、今月最後の日曜日が私たちの運命の分水嶺(ぶんすいれい)だ。あなたがた1票を持っている。そのたった1票が、たかが1票されど1票。その1票、1票の積み重ねが明日の日本をつくる。お花畑で言ってるんじゃない。本当だから言っているんです。
私はもう退路を断ってます。もうまたいつホームレスになっても構わない。もう守るものはないんだ。もう母も90歳、高齢です。息子も派遣です。もう自分、身一人で後悔しないために私は損得勘定抜きで、れいわ新選組の東京ブロックの比例単独、打って出ました。もう黙っていられない。もう上級国民、二世三世の議員なんか、利権まみれの議員なんか、そんな奴らに私たちの生殺与奪権を握られてたまるか。皆さんも一緒でしょ? この寒い中、ずっと立って辛抱して聞いてくれてありがとうございます。だんだん寒くなってくるこの季節、私は1人で燃えてます。一緒に燃えましょう。一緒にれいわ新選組の船に乗って、みんなで、みんなで手を携えて横に拡げて、繋げて、みんなで幸せになりましょう。それが10月31日衆議院選挙です。どうか2枚目の投票用紙、ピンクの投票用紙には「山本太郎」と書きたい気持ちをぐっと堪え、ひらがな3文字「れいわ」と書いてください。たったひらがな3文字「れいわ」が私たちの運命を決めるんだ。「れいわ」、「れいわ」、「れいわ」、れいわ新選組が私たちみんなを幸せにするひとつの鍵です。れいわ新選組、渡辺てる子でした。ありがとうございました。
山本太郎:
ありがとうございます。れいわ新選組。2枚目の投票用紙にひらがな3文字で「れいわ」と書いていただけますと、このような飛び道具が国会にやって参ります。どうか送り込んでいただきたい。空気を読まない、あなたのための代理人。あなたの放つミサイルが国会に着弾できるように、どうか2枚目の投票用紙には「れいわ」、「れいわ」とお書きください。山本太郎をどうか国会に戻していただきたい。そしてこちらの渡辺てる子も国会に連れて行っていただきたい。あなたのお力が必要です。あなたには力がある。あなたの力がなければ社会は変えられない。この国の最高権力者、オーナーの皆さん、どうか横に拡げていただきたいんです。2枚目の投票用紙「れいわ」でお願い致します。ありがとうございます。
この後、山本太郎と渡辺てる子の間に挟まって写真を撮っていただきたいというお話です。何の罰ゲームでもございません。冷やかしで結構でございます。ぜひ撮って帰っていただきたい、そのようなお願いです。そして帰り際にですね、よければLINE、私たちの公式LINE、ぜひですね、友だち登録のほうしていただければと思います。政策、細かな部分まで私たちの「れいわニューディール」、ぜひご覧いただきたい。ホームページでぜひ中身をご確認ください。財源よくわかんなかったって方にもしっかりと理解していただけるように作ってあります。ホームページから私たちの財源もご覧いただけます。どうか、2枚目の投票用紙に「れいわ」とお書きいただけるように、一度そのホームページで政策、財源、ご確認いただければ幸いです。ありがとうございます。(拍手)
写真を撮る前に皆さんにお聞きしたいことがあります。皆さんの中にお金持ちいらっしゃいますか? お金持ちはJRには乗らないですかね? じゃ、皆さんの中に、自分の友達の中には財布の紐がガバガバの大金持ちがいるとかっていう、耳寄りの情報をお持ちの方いらっしゃらないですか? 何が言いたいか? そういう方がいらっしゃったら、ぜひ私たちを紹介していただきたいんです。1人立候補するのに、渡辺てる子が選挙に出るのに、これは入場料だけで600万円取られます。私たち今回、21人の候補者。つまりは、そこにかかる入場料が1億3000万円近くになりました。これは多くの方々からのご寄附をいただき、その入場料は支払うことができました。ありがとうございます。一方でその入場料の他にも、最低限まともな選挙を戦っていくためには、1人当たり1000万円ほどのお金がかかるのが日本の選挙です。こんなの思いはあっても、実際に政治に参加できる、選挙に手を挙げられる人なんてほんの僅かですよ。だからこそ大きな政党は大企業や宗教団体などと付き合いをしてお金をなんとか工面していっている。そのような状況です。この選挙システム、何としても変えていかなきゃならない。当然のことですけれども。この戦いで私たちは、大企業と肩を並べながらしっかりと互角に戦っていくつもりでやっていきます。その中で、もし皆さんの中でワンコインだったら乗ってもいいよ。そんな素敵な方いらっしゃいましたら、ぜひ私たちを助けてください。ワンコイン500円から皆さんからのご寄附受け付けております。お金の話ばっかりして申し訳ございません。お金がすべてではない。
私たちの政策「れいわニューディール」これに目を通していただけるだけでも十分です。できれば帰りに写真を一緒に撮ってネットに上げて、そしてLINEの公式、ぜひ友だち登録をしていただければ幸いです。ぜひお力を貸してください。写真どこで撮りますか? 先頭赤くチカチカ光る棒を持った男性が現れました。その男性の前に並んでくださった方から順番に写真を撮って参ります。冷やかし上等です。ぜひお願い致します。今日という日の記念に撮っていっていただきたい。あなたには力がある、50%の投票を諦めた人たちと、横に繋がりながら社会を変えていきたい。「何があっても心配するな。」そんな社会を作っていくために旗揚げをしたのがれいわ新選組です。あなたのお力、ぜひお貸しいただきたい。一緒に、一緒にこの国を作っていきたい。投票してそれからは知らない、そのようなことで私自身も選挙にこれまで行ってました。でも違う。投票してからが始まりで、そこから先、一緒に歩んでいくこと。政治家を育てたこと、皆さんないですよね? 政党を育てたこと、皆さんないですよね? ぜひ私たちと共に歩んで、そして叱咤激励いただき、育てていただきたい。この市民政党、ぜひ皆さんの力で大きくしていただきたいんです。2枚目の投票用紙、比例はひらがな3文字で「れいわ」。2枚目ピンクの投票用紙、比例は「れいわ」にお力を貸してください。どうかよろしくお願い致します。ありがとうございました。