山本太郎:
ありがとうございます。続きまして、れいわ新選組の6月22日から始まる参議院議員選挙、ここにおきまして愛知の選挙区で私たちの看板を背負って立候補をしてくれる者を紹介したいと思います。この方です。よろしくお願い致します。がきや宗司(そうじ)と申します。お願いします。それでは、がきやさんから皆さんにご挨拶をお願い致します。
がきや宗司:
こんにちは。がきや宗司と申します。よろしくお願いします。そろそろ格差是正を始めよう、こういう風な思いで政治にチャレンジします。私はロスジェネ世代です。就職難で仕事を選ぶことができなかったとき、私は音楽大学を出たばかりで、それがさらに私の就職を難しくしている状況でした。そんな中で最初に働いたのが認知症介護施設です。やりがいはありました。ただ給料が手取りで10万円。愕然としました。これでは家族を養っていけない、そう思ったのです。介護職は全産業平均より年収が100万円以上低いです。介護従事者の賃金を上げる政策が必要です。私は他にもいろんな仕事をしてきました。例えば運送業です。運送業は労働時間が長く、かなりブラックです。加えてガソリンの価格の高騰により、今、事業者は非常に苦しい思いをしております。ガソリン税が0%になる政策が必要なのです。
人生の折り目に差し掛かり、私は今の政治に不思議に思うことや、直したほうがいいのかなと思うことを国に提案してみたいとそういう風に思うようになりました。そこで私は最短ルートで探したのが、このれいわ新選組からチャレンジすることでした。全力で頑張ります。どうぞよろしくお願い致します。
山本太郎:
ありがとうございます。がきや宗司から皆さんにご挨拶をさせていただきました。がきや宗司はロスジェネ世代であると。で、しかも音楽大学出身ですから、より普通よりも就職という部分では苦労したというような経歴の持ち主です。これまで経験してきたことから、今、必要なことは何か?ということがはっきりと自分の中にある方ですね。こういう方にぜひ私は政治家になっていただきたいという思いです。それでは皆さんのほうからですね、直接、私もしくは、がきやにご質問いただくということをしていきたいと思います。それではよろしくお願い致します。あ、ちなみになんですけどプロフィール的な確認に関しては、会見終わってからにしていただいてよろしいですか? ありがとうございます。
記者:
中日新聞のトガワです。よろしくお願いします。がきやさんに伺いますが、その最短ルートでれいわからチャレンジということでしたけど、もう少しいつ頃どういうことがあって、政治を志そうと思ったのかをお聞かせください。
がきや宗司:
はい。私が政治を志そうと思ったのはいつ頃か、もう正直言うとわかりません。私は生まれたのが沖縄県の名護市です。元々、名護市に住んでいましたので、政治が身近にあったような気がします。今思えばですけれども、もうその頃から何かしら政治に関心があったのかなという風に感じております。ごめんなさい。もうおひとつ、ご質問なんでしたっけ。
記者:
いつ頃かは定かじゃないにしろ、今回の参院選に出ようとして、何かきっかけがあって、れいわ新選組に直接アポを取って出させてくださいと言ったのか、その辺のちょっと経緯を。
がきや宗司:
ありがとうございます。はい。きっかけになったのは、私がロスジェネだと気づかされたことがひとつあったんです。それは何かといいますと、インターネットの動画サイトで山本代表の演説を観たときなんです。そのときに初めて僕はロスジェネなんだと気づいたんです。それがきっかけで2019年頃だったと思います。れいわ新選組さんと何か一緒に仕事をしたいという風に願うようになり、そこかられいわ新選組さんに私のほうから連絡をとらせていただいたと、そういう風な形になります。よろしいですか。申し訳ございません。
記者:
毎日新聞のサカイと申します。先ほど格差是正のお話が少しありましたけれども、改めてこの夏の参院選でどういったことを訴えたいか、もしその格差是正の他にも考えられていらっしゃることがありましたらお願い致します。
がきや宗司:
ありがとうございます。私が、そうですね、いくつか皆さんにお伝えしたいことというのはあるんですけれども、やはり消費税、これに尽きるかなという風に思います。私の考えでは消費税はまだ格差がある中で、収入に格差がある中で、平等に同じパーセント(%)を取っているという。これは私にとってはどうなのかなと。これは廃止するべきじゃないのかなと、そういう風に考えてます。以上です。
記者:
東海テレビのタカヤマと申します。お二人にそれぞれお伺いしたいんですけれども、まず、山本代表にはこの愛知選挙区をですね、どういう風に見てらっしゃって、がきやさんに何をどういうことを期待したいかというのと、がきやさんは愛知県とのゆかりといいますか、ご縁といいますか、ここから出馬される意図といいますか、そのあたりをお伺いしたいなと思います。
山本太郎:
ちょっと聞こえづらいので、もうちょっと皆さん、マイクの中心を口に当てながら、響くような声でできればマイクを使っていただけますと。こちら非常に声が通りづらくなっております。もう一度、がきやに対しての質問をお願い致します。
記者:
失礼致しました。沖縄出身とおっしゃいましたけれども、愛知県とのゆかりですね。ここから、この選挙区から出馬する意気込みといいますか、意図といいますか、そのあたりをお伺いできますでしょうか。
がきや宗司:
ありがとうございます。まずですけれども、私、先ほど音楽大学を出てという風にお話ししましたけれども、愛知県の音楽大学を出てます。なので18(歳)になりますかね、その頃から愛知県には住んでいます。もう愛知県のほうが長いです。はい。そこを卒業しまして、先ほどお話しさせていただいたような思いをしながらこの愛知県で暮らしてきました。なので、この愛知県から出させていただければと、そういう風に考えてのお話でございます。
山本太郎:
ありがとうございます。そして私にもご質問いただきました。愛知選挙区についてですけれども、非常に重要な選挙区だという認識があります。先の衆議院選におきましても、私たちは東海地方において1議席を取るというポテンシャルはあったんですけれども、残念ながら小選挙区から出た者たちが10%を超えることができなかった。結果、その1議席を私たちは国会に持っていくことができなかったという非常に苦い思い出があります。
で、何よりもこの、ある意味で日本の中心的存在である愛知ですね。ここに対して、私たちと繋がりを深めていただく、拡げていただくために、1議席をぜひ私たちとしては獲得をしたいという思いで今回挑戦を致します。もちろん愛知選挙区はもう激戦だと思います。でも激戦だからって、そこに対して私たちが挑戦をしないということはあり得ないってことですね。まだまだ私たちは新規参入の部類だと思うので、しっかりと毎回毎回の選挙において爪痕を残していく。何よりも1議席をもぎ取るという気迫と思いで今回の選挙は挑戦をしていくという思いです。
で、もうひとつご質問いただいたのがなぜ、がきやなのかという話だと思います。先ほど、がきやのほうから自分自身がロスジェネ世代であるということを2019年まで気がつかなかった。その気づいたきっかけが私の演説、それをYouTubeで観てということなんですけど。おそらくそういう多いと思うんですよ。なんでこんなに就職できないんだろうかとか、どうしてこんなに世の中が景気が悪いんだろうか、私たちの前の世代はバブルだなんだっつって盛り上がってたのに。自分たちのターンが回ってきたときには非常に厳しい状況を強いられて、人によっては正社員になることもできず、新卒第一というこの国の中でどんどんお古になっていく。その間、安い賃金で繋ぎながらスキルアップもすることもできず、今に至っても安い賃金のままで働かれてる方々非常に多いですね。そう考えると、そのロスジェネ世代というものを非常に体現されてる方であろうと。
で、その介護という非常に現場の善意だけでなんとか維持できているような職場で、いろんなことを試みてきた方なんですね。本人からは説明がなかったですけれども。音楽療法であったりとか、認知症の患者さんに対して、農業療法であったりとか、そういうようなことを真剣にやろうとしてきた人なんですよね。で、まぁもちろんいろんな理由があってその仕事を続けるということが難しくなって、他に仕事をっていうことで、先ほど本人の話からもありましたけども、運送業っていうところに身を置いたこともあると。今、まさに運送っていう仕事ってすごく目詰まりを起こしてるじゃないですか。このコロナ禍において様々な物価の高騰っていうところ、世界レベルで見たとしても、この運送という部分に対して目詰まりが起こってるってことは皆さんご存じの通りだと思うんです。
一方で国内においてもかなりのブラック労働。睡眠時間が非常に短く、危険な状態で業務を遂行されてるドライバーの方々が非常に多い。そういった問題意識を、がきやさん自身が持ってるってことですね。だから大きく光が当たりづらいところに対してしっかりとその業界に身を置いてきたものとして何が必要かってことを私たちにしっかりと「こういう政策必要です」ってことを教えてくれる存在であると。非常に重要な人だと思ってます。
ま、ちょっと人前に出てマイクを握ってってことが日常的にやられてないので非常に緊張をされているっていうのはあるんですけれども。ここら辺も選挙戦に突入する頃にはもうかなり洗練された感じになり、「記者会見の時と違いますね」みたいなことが皆さんとの間の会話でなされるようになっていくとは思うんですけれども。非常にその芯の部分として強いものを持った方であるということは間違いありません。そして自分自身が必要なこと、自分の経験から社会に対して必要だということをしっかりと持ってる方だということが、私は候補者としてふさわしいと判断したところです。
記者:
朝日新聞のコバヤシと申します。がきやさんにお尋ねします。政治を志そうと思ったというところで、子どもの頃から身近に政治があったという風におっしゃってました。おそらく基地のことなのかなと思うんですが、ご自身からその辺を説明していただけるとありがたいんですが。お願いします。
がきや宗司:
はい。ありがとうございます。おっしゃる通り、やはり基地問題が非常に身近でした。私が小さい頃はまだ辺野古の新建設がどうだかこうだかとかいう風なところまでは話がいってなくて、県内の基地をどうしようかっていう風なところで話が行われていた。確かそういう風に私、記憶しております。で、そんな中で今、沖縄の県民の人たちが賛成だと反対だという風に分かれてる状況の中で見てきて、そういうのを見聞きして、私も自然とやはりそういう風なことを友人とかと話すようになってくる、そういう風な環境だったんですよね。
で、あとやはり例えば自分のある種の集まりとかっていう風なところになったときに、同じような話ですけれども、自然とこういう風な政治の話に、この基地問題どうしようっていう風な話になったりしたのを確か覚えています。で、僕が高校時代の頃だったと思います。死者のちょっと弔いという風な言い方、今、この場にふさわしいのかどうかちょっと申し訳ないんですけれども、そのイベントの一環で、石に亡くなられた方の分だけ数字を書いていこうっていう、そういう風な企画をしました。僕がではないですよ。僕は参加させていただいた側なんですけれでも。で、やはりそのときにもそんなこと参加しないっていう風な方もいれば、喜んで参加しますという風に言われた。で、そこでこうなんて言うんですかね、2つにパックリこう割れてしまっている状況を政治は何かできるんじゃないかな、何か他に方法があるんじゃないかなっていう風に感じるようになったんですね。
で、これは基地問題に限らず、愛知県でずっとこう暮らすようになってからも同じことです。例えば先ほどの消費税廃止のこと。これも山本代表の動画で初めて知りました。そのときにこんなに不平等だったんだと初めて気づかされたんです。こういう風なことをみんなで考えて是正できるのであれば、そういう風な一員になりたいなとそういう風に思った次第です。すいません。答えになってなかったらごめんなさい。
記者:
中日新聞のトガワです。度々すいません。えっとその、そういう問題意識を経る中でれいわ新選組に自分からアプローチしてっていうことだったんですけど、こないだの衆院選とかこれまでに何かどういう風に政治への関わってこられたんですか? そのなんかスタッフとして、例えば誰かの選挙をこういう風に手伝ったとか、なんかそういう具体的な話があれば教えていただきたいんですけども。
がきや宗司:
ありがとうございます。お恥ずかしながら目立った政治活動、あと市民活動に参加したことないんです。申し訳ないです。なぜかといったら本当にお恥ずかしい話ですけど方法が全く知らなかったんです。どうやっていいのかわからなかったんです。で、この記者会見に臨む前にもいろんな方と、もちろん、れいわ新選組のいろんな方とお会いするんですけれども、お会いするたびにどういう風にしてこういう風になられたんですか?って私が逆に聞いて勉強させていただいているような、そういう風な具合です。はい。
山本太郎:
はい。ありがとうございます。というわけで、今日は参議院選挙、愛知において、私たちれいわの看板を背負って立候補してくれる、がきや宗司を皆さんにご紹介を致しました。ま、ロスジェネ世代に限らず数々の被害者がいると思います。何の被害者かと言ったら、国の経済政策による失敗です。一定の者たちに富を分配し続けることによって多くの人たちを犠牲にしてきた。30年間、国の経済が衰退し続ける国、存在しませんね。先進国で唯一、日本だけなんですよ。理由は簡単で株主至上主義と呼ばれるようなものがずっとこの国を蹂躙(じゅうりん)し続けたっていうことです。一番はやはり大企業や資本家にとってのコスト、働く人々、そして自分たちが納めるはずの納税、これをどんどん減額していく。法人税の減額というものを最大限進めた結果、国が疲弊して、所得の中央値っていうのは、もう25年で108万円低下してる状態。で、国民の5割以上が「生活が苦しい」という状況がコロナ前にも存在してた。一方でコロナ禍がやってきて戦争まで起こってっていう状態が今です。事実上の放置に近いようなこのままが推移すれば、当然、さらに国は壊れます。その中で強まっているのが自己責任論です。
今、やるべきことは何か?って考えると、徹底的な積極財政、それによって底上げをしていく。景気良くする以外ないんですよ。円安がどうした?って話がありますけど、当然、円安になるわねってことなんですね。海外では徹底的に財政政策をとられて、アメリカでは800兆円以上、当然、これコロナ前を上回る好景気になった。アメリカは好景気。需要が満たされ、好景気になり、賃金も上がり、結果、利上げをせざるを得ない状況。今の日本どうですか?って。需要も回復していない、景気も回復していない状況で海外のインフレに引っ張られてどんどんインフレになっていく、外から入ってくるものがっていう状態で利上げをすべきじゃないかって、馬鹿じゃないのかって話なんですよ。いつまで経済政策、間違い続けるんだってことです。まずやらなきゃいけないことは日本国内の景気を上げていくこと。経済を立て直していくこと。そのためには積極財政、人々の生活を少しでも楽にするために、事業者の事業の継続を少しでも手助けするためにも消費税は廃止。ガソリン税、これに関してはトリガー条項とかケチなこと言ってる場合じゃないんですね。まずは0%にしていきながら状況を見てそのパーセンテージ(%)を変えていく、他にも必要な給付金、そういうものをやっていかないと、25年の経済不況の上にコロナまでやって来て戦争まで起こってるっていう状況を、ちゃんとした認識で見ている政党はほぼありません。そういった意味で政治のプロと呼ばれる人間たちに任せきったこれまでは大失敗だったってことです。
つまりは何かっていうと、たとえど素人であったとしても、今、何が必要で、そして自分が何をやるべきかという使命感を持った人間たちが、やはり国会の議席というのを獲得していく必要がある。まさにそういうような、れいわ新選組が草の根で拡げていく、これからの課題だと思ってます。この愛知においても、がきや宗司がこの愛知県内を駆け巡りながら、しっかりと皆さんに訴えをさしていただくということになると思います。どうか、参院選までの間、もう3ヶ月もないですけれども、どうかご注目をいただいて、もしですね、皆さんのほうで何か、がきやのほうにアドバイスとかいただけるようなタイミングがありましたら、ぜひそういうお言葉もかけていただければ幸いです。ぜひ一緒に育てていただければという思いです。というわけで、今日はお集まりいただきありがとうございました。がきやさんからも一言。
がきや宗司:
頑張ります。よろしくお願い致します。ありがとうございました。
山本太郎:
ありがとうございました。