山本太郎:
はい。お待たせを致しました。失礼を致しました。れいわ新選組代表の山本太郎でございます。それでは不定例会見と称して開かせていただきますが、プレスリリースにもあった通り、今日はですね、東京選挙区の候補者を発表さしていただきたいと思います。よろしくお願い致します。ではこの方です。よろしくお願い致します。よだかれんさんです。お願い致します。どうぞ、ありがとうございます。行政書士をされていて新宿の区議会議員でもございます。よだかれんでございます。よだかれんさんのほうから皆さんにご挨拶よろしくお願いします。
よだかれん:
皆さん、こんにちは。初めまして。新宿区議会議員、そして行政書士として活動しております、よだかれんと申します。ひらがな5文字でよだかれんです。よろしくお願い致します。太郎さん、このまま喋っちゃっていいんでしょうか。
山本太郎:
問題ないですよ。
よだかれん:
かしこまりました、ありがとうございます。それでは早速ではございますが、私の自己紹介とそれからこれまでの経歴などをご案内させていただきたいと思います。10分ほど喋り続けますので、どうぞよろしくお願い致します。ちょっと長いかもしれませんが、よろしくお願い致します。ああ、緊張しちゃう。
私は1972年、愛知県豊橋市で生まれました。1972年というのは、皆さんご存じですか? 何があったかちょっと考えていただきたいと思います。例えば日中国交正常化とか、それから、ちあきなおみさんの「喝采」がレコード大賞を取った1972年ですが、私にとっては沖縄が日本に返還された年ということになります。ということは沖縄が日本に返還されて50年ですので、私、よだかれんも50歳ということになります。愛知県豊橋市で1972年に生まれた私が父の仕事の関係で沖縄県に引っ越しをしました。そして、小学6年生から高校1年生までの5年間、人生で一番多感な時を沖縄県の那覇市で過ごしました。ちょうど1980年代半ばで、1945年の終戦から40年が経った頃だったんですが、まだまだ沖縄には戦争の爪痕が残っていて、第二次世界大戦のときには、沖縄というのは日本で唯一、地上戦が行われた悲しい歴史を持つ島ですので、たくさんの爆弾が落とされて、その頃にはまだ不発弾撤去というものが行われていました。ですから不発弾撤去のために学校がお休みになるとか、そういったことも経験したり、学校では日の丸・君が代問題がとても大きな話題になっていたり、そんな時代でした。休みの日に父にドライブに連れて行ってもらうと、車でブーッて走ってるとですね、両側にずっとどこまでもどこまでも金網がフェンスが続くんです。「お父さん、これ何?」って聞いたら、「これは米軍基地だよ」って言われて、とても驚いたことを今でも覚えています。そうした特殊な環境で、沖縄県の那覇市という環境で育ちました。思春期を過ごしましたので、私は戦争と平和とか、国家と国民とか、そういったことがものすごく気になる人間に成長しました。私の今の人としての、政治家としての土台、これが沖縄県の那覇市で過ごした5年間ということになります。
その後、愛知県の豊橋市に引っ越しをして、高2、高3、浪人の3年間を過ごしました。そして1991年に青山学院大学法学部への進学を機に上京致しました。卒業してから約30年、人生って早いですね、あっという間です。30年近く経ちましたが、その間に仕事やそれから性別のトランスを行ってきました。トランスっていうのは生まれ変わるという認識、そういう感じかなと私は理解しています。仕事のトランスでいうと、俳優、ミュージカル俳優、ダンサーを経て、その後行政書士となって、2019年からは新宿区議会議員として活動しています。また性別のトランス、男性から女性に生まれ変わったのは36歳の頃でした。そのときに男性から女性に生まれ変わったとき、私はそれまで自分の本当の気持ちに嘘をついて生きていたので、女性として自分の気持ちに素直に生きることができるようになったときに、ものすごく大きな開放感を得ました。「I’m freeeee!!(アイムフリー)。自由だ」っていう大きな大きな開放感です。
それをきっかけに私はもう人生一回しかないから、悔いのない人生を送って、人生最期のときには「もう最高の人生だった! みんなありがとうね、バイバイ❤️」ってこう笑顔で旅立てるような、そんな人生を送ることが人生の目標となりました。そして自分がそういう人生を送ればいいというだけではなくて、誰もがそうした人生を送れる社会を生み出したいと思うようになりました。それはどんな社会かなって考えていただきたいと思います。私にとっては、やっぱり3つのことが大事だと思っています。ひとつは絶対に戦争しない社会です。2つ目は人々の基本的人権が守られることです。そして3つ目は国民が主権をしっかりと握ることです。権力の暴走を許さないということが大切だと思っています。つまりその3つが守られる社会というのは憲法の理念が実現された社会ということになると私は思っています。私の求める社会です。そんな社会だからこそ、人々が悔いなく自分の才能を存分に発揮して人生を謳歌できると思ってます。
そんな私からすると、現在の国会の状況というのは決して看過できるものではありません。衆議院も参議院も改憲勢力と言われる人々で大勢を占めています。いつでも改憲発議ができてしまうような環境だと思っています。ですので、私はこの夏の参議院議員選挙で1人でも多く、憲法の理念が実現された社会を求める国会議員を生み出すことが大切だと思っています。それが、れいわ新選組のメンバーであり、この私よだかれんであると確信を持つに至り、今日この場に座らせていただいています。まだ続きますよ、大丈夫ですか? ありがとうございます。これで3分の1くらい終わりました。次行きたいと思います。
で、私が新宿区議会議員ということで、どんなことをやってきたのかなって気にしてくださる方もいらっしゃると思います。ですので、どういった経緯で新宿区議会議員になったのか、どんな活動をしてきたのか、そんなお話をさせてください。2018年になりますが、新宿区でデモ規制が始まったんですね。皆さん覚えてらっしゃいますでしょうか。それまで4つの公園から新宿区ではデモが出発できていました。しかし、公園の許可基準の見直しというものが行われて、ひとつの区立公園からしかデモが出発できなくなってしまいました。これは大変大きな問題であるということで弁護士会なども反対声明を出してくれたり、大きな報道もしていただきました。私自身もおかしいって思いました。新宿っていうのは自由で多様性溢れる街のはずなのに、自分の思ったことがのびのびと言えなくなってしまう、そんな危機感を抱いて街に出て、区民の皆さんにそうしたことをお伝えするようになったんですね。「デモ規制が行われようとしてますよ。自由に物が言えなくなりそうですよ。皆さん大丈夫ですか」って言ってたんです。ちょうどその半年後くらいに、新宿区議会議員選挙があるということだったので、じゃあ私は新宿区議会選挙にこの問題を訴えるために出馬しますということでお話をしていました。ところが、一生懸命こう「デモの大事さっていうのは」って喋っていても、話し終わると聞いてくださっていた皆さんがワーッて拍手しながら近寄ってきてくれて、「よかったわよ。大変ね、LGBTの人たちも」ということで。話していたそのデモの規制云々というよりは、私の属性に注目して皆さんがお声を届けてくれるということが重なってきたんですね。「あなたのような人に私たちの思いを伝えてほしい」って。例えば女性であるとか、1人親家庭の方とか、それから結婚せずにずっと1人で生きてきてもうだいぶ高齢になった方とか、「私たちの小さな声を議会に届けてほしい」って。性的少数者の皆さんもいました。話しかけてくれて、「僕もそうなんです」「私もそうなんです」「私たちの声、議会に届けてください」っていろんな方に言っていただけたんですね。で、だんだんデモのことも大事ですけれども、それよりも区民の皆さんのちいさき声をすくいあげて、その思いを大きな声で議会に届けていきますっていうそういう訴えに変わっていって、区民の皆さまにそんなお約束をして当選することになりました。
で、そのときに太郎さんに応援していただいて。もう自分でね、こういうことを言うのは、はしたないんですけれども、38人中第4位、大きな政党がついてるわけでもないのに上位当選をさせていただきました。で、その当選後は、お世話になった恩人の太郎さんのれいわ新選組がそのあと出来ましたので、参院選、それから都知事選、都議選、衆議院議員選挙、そうしたときに応援演説に行かせていただいたりとか、それから様々な政党の応援演説に呼んでいただける。もうやっぱり私下駄履かせていただいてるんで、トランスジェンダー議員ということで商品価値が高いと認めてくださる方もいらっしゃるんで、いろんなお声掛けいただきます。そうした応援演説の中などで、もう鉄板ネタが出来上がりまして、この参院選でもおそらく耳にタコができるほど、このお話をさせていただくと思うので、今日お集まりいただいた皆さまにせっかくなのでご紹介させてください。自転車の両輪のお話です。はい。3分の2くらいが終わりました。あと3分の1くらいお付き合いくださいね。よろしくお願い致します。ありがとうございます。
自転車の両輪のお話です。私は皆さんも見てわかっていただけるように男性から女性に生まれ変わったトランスジェンダー、性的少数者の一人です。でも世の中には性的少数者だけではなくて、いろんな形の社会的弱者とか少数者と言われる人々が存在しています。日本における女性もそう。ひとり親家庭の方もそう。日本における外国の方もそうですね。それから障害を持っている方とか病気と向き合っている方。いろんな形の生きづらさを抱えている方がたくさんいらっしゃいます。そうした人々の生きづらさとか困難とか、そうしたものを解消していくには自転車の両輪が回るように2つの車輪が上手に回ることが必要だと、よだかれんは思ってます。ひとつの車輪は人々の理解、共感、思いやりの車輪です。もうひとつの車輪が法律や条例、制度です。この2つの車輪が上手に回ることで、私たち、それから困難を抱えている人々の生きづらさ、そうしたものが解消されるということになると思います。
例えば私、よだかれんのことを考えてみてください。今ここで女性のれいわ新選組からの公認候補予定者ということでお話をさせていただけているのは皆さんの理解、共感、思いやり、性的少数者に対する。そうしたものが深まったからだけではありません。もうひとつの車輪、法律の車輪が回ってるからなんです。2003年に「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」という長い名前の法律が誕生して、一定の要件を整えると戸籍の性別を変えることができるようになりました。その法律で守られているから、私はここに女性の公認候補予定者ということでマイクを握らせていただけています。なので私は自分ごととして、法律で守られるこの重要さというのをすごく痛感しているんですが、その人々の痛みや苦しみを取り除くための法律というのはどこでつくられるか、誰につくられるとお考えになりますか? ま、記者の皆さんはもう当然わかってらっしゃると思います。国会ですよね。国会議員ということになると思います。ですので私たちは人々の痛みに敏感な者を国会に送り込まなければなりません。そうでないと私たちの生きづらさを解消するような法律や制度はつくってもらえません。そのためにしつこいようですが、れいわ新選組のメンバーやよだかれんが国会に身を置く必要があると思っています。
現在の国会の状況いかがでしょうか? 選択的夫婦別姓、ありますよね。頑なに認めない人々がいらっしゃいます。同じ氏にして家族をつくりたければご自分たちはそうすればいいだけです。人に、あなたたちも同じ氏で家族をつくりなさいと強制する権利は誰にもないんですね。なのに頑なに認めない人がいる。また同性婚、いかがでしょうか。男性同士、女性同士でも結婚できるようにしてくださいとたくさんの皆さんが声を上げています。これも頑なに認めない人々が国会にいます。この同性婚を認めたからといって誰もが同性同士で結婚しなければいけないわけではないので、どうぞご安心いただきたいと思います。異性と結婚したい人は異性と結婚すればいいですよね。同性同士でも結婚できるようになれば幸せになる人がとってもたくさん増えるんです。ことほどさように自分の偏狭な価値観を国民に押し付けようとする人々が国会に存在しています。
もうひとつ付け加えさせてください。私のふるさとの沖縄の話です。辺野古の海が、あの美しい辺野古の海が基地建設のために埋め立てられています。軟弱地盤が見つかって実現可能性は乏しいと。予算も何倍にも膨らんでいます。ただでさえおかしな事業だと思うのに、そこに、第2次世界大戦の時に沖縄県では20万人以上の人々が亡くなってますのでご遺骨が回収されきれていません。そしてそのご遺骨が土と混じって遺骨混じりの土砂としてまだまだ残っています。現政権はその遺骨混じりの土砂を使って、あろうことか、基地のための埋め立てに使おうとしている。信じられないと思いませんか? こんな非人道的なことを思いつく人々、それから偏狭な自分の価値観を国民に押し付けようとする人々は一刻も早く国会からご退場いただきたいと私は思っています。その人々の代わりにれいわ新選組のメンバー、そしてよだかれんが身を置くことができるよう皆さまのお力添えをいただきたいと思っております。何卒よろしくお願い致します。以上で私のお話は終了となります。ぜひ誰も質問してくれなかったら寂しいので皆さん積極的に質問していただけたらと思います。どうぞよろしくお願い致します。ご清聴、誠にありがとうございました。
山本太郎:
ありがとうございます。れいわ新選組から東京選挙区でよだかれんからの皆さんへのメッセージでした。では続いて、皆さんからご質問をいただくというところに移っていきたいですけれども。挙手で、で、媒体名を言っていただいてご発言をお願い致します。スタッフのほうからマイクのほうを回させていただきます。こちらでは指名は致しません。
記者:
France10の及川です。質問は2点です。理想とするような、今、レインボーがLGBTの印になってますが、調和、さまざま、個々の色が個性を発揮してしかも調和が取れている。そして虹っていうのはその境がないっていうようなのがありますが。何か理想のこういうような、そういうレインボーな社会にしたいということがあれば教えてください。
あともう1点が、大変難しい問題なんですが、トランスジェンダー、セクシュアルアイデンティティを性同一性とすべきか性自認とすべきかと。アメリカのケースとかだと、トランスセクシュアルを自称してスパにロサンゼルスで起きた件なんですけども、露出狂の方が入ったとか、イギリスの例ですとトランスジェンダーということで、女性刑務所で性的暴行を女性にしたということがありますが。セクシュアルアイデンティティって、大変難しい問題ですが、どうすべきか。性自認とすべきか性同一性とすべきか、お考えを伺えればと思います。あと、私、今日、大阪のやはた愛さんのTシャツを着ていて、これ、受けがよくて、おととい新宿で歩いていたら20代の女の子に「それどこで売ってんですか?」って聞かれたんで、こういうTシャツもグッズとしてやるといいと思います。以上です。以上2問です。
よだかれん:
あの、最後の素晴らしいご提案もありがとうございます。よだかれんバージョンもいろいろ考えてみたいと思います。ご質問のほうなんですけれども、1点目がレインボーの社会、理想の形はあるかということなんですが、私が最近すごく思うのは、まずあの男女平等、ジェンダー平等というものが実現しなければ、私たち性的少数者の平等というものはなかなか実現しないと思っています。そういう意味でジェンダー平等、男女平等の社会を目指していくということが私の根本となっています。逆に男女平等とかそうしたものを生み出すために私たちのような性的少数者がもうブルドーザーのようにガガガーッと先に行って道ならしをする、そのどちらでもいいかなとは思っています。それが理想とする社会です。2つ目のご質問が性同一性とするか、性自認とするか、正直申し上げればどちらでもいいと思います。大事なのは性っていうのは多様なもので、最終的には個体差なんだっていうことですね。カテゴライズしたり、そのある言葉の正しい定義を定義付けていく、そうしたことが大事ということではないと思いますので、お答えとしてはどちらでもいいんじゃないかなということになります。ありがとうございます。
山本太郎:
はい。他の方いかがでしょうか?
記者:
朝日新聞のセキグチと申します。えっと2点ありまして、1点目が先ほど自分の目指してるところで絶対戦争しない、基本的人権を守る、そして国民主権がしっかり守られているということが大事だという風におっしゃっていましたけれども。今のその現政権というか、今の国会の状況としてどういうことがやっぱり守られていないからご自身がやっぱり出馬したほうがいいのかって思うのと、あと新宿の区議会議員、お勤めになってるということですけれども、その区議会議員ではできないけれども国会議員だからできることっていうのは、どのようなことがあるのかというのを教えてください。お願いします。
よだかれん:
ご質問ありがとうございます。ひとつ目の質問が、緊張してるからわからなくなってきてる。ひとつ目の質問が、あ、あ、わかりました。今の現政権の中でということですね。どういった点が、私が掲げた3つに合致していないかということですね。そうですね。はい。やっぱりぱっと浮かぶのは、同性婚を頑なに認めないこと、選択的夫婦別姓をこれだけ多くの皆さんが求めているのに頑なに認めないこと、そのことがまずは浮かびます。ですが、枚挙に暇(いとま)がないほどそうしたことがありまして、例えば公文書が改ざんされてきたこととか、簡単に端的に言うと無理を通せば道理が引っ込むというようなことが積み重なってきてると思います。モリ・カケ・サクラ(森、加計、桜問題)いつまでやってるんだという方もいらっしゃいますが、これは説明責任を果たさない現政権に責任があることで、一刻も早く明快なお答えをいただかなければいけない問題だと思っています。それから2つ目が何でしたっけ? あ、区議会議員だ、国会に行くからこそ実現できることですよね。やっぱりそれがもうひとつは同性婚の実現ということになります。現在、200近い自治体でパートナーシップ制度というものが導入されています。大きな広がりを見せていて、東京都も今年の秋を目途に導入予定となっています。素晴らしいことなんですが、このパートナーシップ制度というものは法律上の効果は生じません。やはり法的な保護を、法的な利益を生み出すためには、法律で同性婚を認めるということが求められますので、そうしたことを求めていきたいと思います。
それからちょっとちっちゃなお話になってしまうかもしれないんですけど、新宿区議会で、すごく声を大にして言ってきたことなのでお伝えしたいんですが、国民健康保険料を値下げしたいです。今、会社員の方はあまり実感湧かないと思うんですけど、国民健康保険料って高齢者の方とか非正規の方とか、いわゆる所得があまり高くない方が多く入っているのが国民健康保険です。で、皆さんが知らない間に実は国がロードマップを描いていて、6年間をかけて一般財源からの繰入というものを、国民健康保険料の特別会計への繰入を段階的に減らしているんですね。で、それに伴って国民健康保険料は、これだけ所得が下がっていると言われる中、右肩上がりに上がってるんです。これは国がきちんと財政措置をする、例えば1兆円規模の国費、税金を投入することが必要だと訴えている学者の皆さんもいらっしゃいます。これはもう新宿区制に問題があるのではなくて、あくまでも国の施作の結果ですので、いつも区議会の中で、「健康保険料値下げ、一緒に国に対して物申しましょう」と、こう言ってきましたので、このことをちょっと今の質問に対してお答えしたいと思います。ありがとうございます。
山本太郎:
他いかがでしょうか?
記者:
フリーランスライターの畠山理仁です。えっと、3問伺いたいと思います、よださんに。えっと、まず新宿区議はいつまでお勤めになるおつもりかということが1点目。それから2点目、区議選で2983票を投じた方がいらっしゃる、有権者の方に何かメッセージがあればということが2点目。それから3点目が、どんな選挙戦にしたいとお考えなのかという、この3点をお願いします。
よだかれん:
ご質問ありがとうございます。区議のほうは、本当おっしゃる通り、私、語呂合わせで「肉屋さん」使ってるんですけど、2983名の新宿区民の方が私に投票してくださってます。途中で任期途中で、新宿区議会議員を辞めることになるので、しっかりとここは説明しなければいけないと思っています。今の予定では4月末を目途に辞職をし、選挙活動、政治活動に参院選に向けた活動に軸足を移していきたいと思っています。それから有権者の皆さんにということですよね。これは実は私、区議選に出る前にいろんな政党の、ま、太郎さん含め、いろんな政党のいろんな方にお話を伺いに行ったんですね。そのときに、それまでは私はもう憲法の理念が実現された社会を生み出したいということで、やっぱり国になりますよね。なのでこう、いつかは国会に行って、そうした社会を求めていきたいって思いながら、一方で区議選に出るというのは有権者に対するこう嘘をつくというか、裏切りになるというか、そうしたことになってしまうのではないかということを、ある方にご相談したことがあります。そのときにその方が言ってくださったのが、そんなことないよって、有権者の方はあなたがちゃんと区議として在職している間、区議として一生懸命働いてくれれば喜んでくれるよって言ってくださったんです。「あぁ、この新宿から国、目指すんだ、応援するよ」って言ってもらえる、そんな議員活動をすればいいんだよって言っていただけました。そうした活動をこの3年間してきたという自負がありますので、私に投票してくれた2983名の新宿区民の方が国政に挑戦することを応援してくれると信じております。それからどんな選挙戦にしたいかということで、私が当選した新宿区議選って正直申し上げて、言葉が適切かどうかわからないんですが、いわゆるドブ板選挙というものだったと思うんですね。で、実は太郎さんからご紹介いただいて、座間市議会議員の沖永さんという方をご紹介いただいて、地方自治体議員選挙の臨み方というものをレクチャーしていただいたことがあります。2018年の秋です。そのときにすごく教えていただいたのが、やっぱり直接、有権者の皆さんと触れ合っていくことだって。声に耳を傾けて、それこそ握手じゃないですけど、しっかりと繋がっていくことが大事だっていうこと、そのようなことを教えていただいたのが一番大きいです。で、実際に選挙戦の中で、選挙戦に至るまでも駅前とかスーパーの前でずっと私は半年間立ち続けたんですけども。そうした姿を見てくださったり、またそうしたときに声を掛けてくださった方、握手をした方、ハグをした方、そうした方が私に投票してくれたと思っています。これは大きな国政選挙になっても変わらないのではないかと私は思っています。ですので少しでも多くの機会を街の中に立って、皆さんの声に耳を傾けて、今、コロナなので、私の大好きなハグをして差し上げられないんですけれども、ま、グータッチでも肘タッチでも、いろんな形で触れ合っていくこと、この積み重ねが当選という結果を生み出すと思っていますので、そのような形で臨んでいきたいと思います。
山本太郎:
他、いかがでしょうか。
記者:
NHKのニシウラと申します。よろしくお願いします。いくつか細かいところを恐れ入ります、確認させてください。お名前ですけれども、今、よだかれんさん、えっと、5文字で新宿のほうでもですね、活動されてると思いますけれども、選挙ですとか、あるいは当選された暁にはこのお名前で活動されるということは変わりないでしょうか?
よだかれん:
はい。これでお願い致します。
記者:
はい。後ですね、今回よださんが立候補をされるに至った経緯というのは、党のほうはえっと、間違っていたらすいません、あの公募もされていたかなと思うんですけど、どういう経緯であったのかっていうところと。もうひとつですね、LGBTをめぐる今のその国会の議論について、当選された際にはですね、よださん自身がどういうこう、議論をですね、していきたいとお考えなのかっていうところをお願い致します。
よだかれん:
ありがとうございます。先ほどから本当に皆さん素晴らしい質問していただいてとても嬉しいです。ありがとうございます。名前についてはもう「よだかれん、よだかれん、平仮名5文字のよだかれん」ということで、新宿区議選のときにずっと叫び続けてきたんですね。そのおかげで皆さんこの「よだかれん」という平仮名5文字で私を認識してくださってますので、今度は日本国中の、東京ですけれども、東京といえばもう日本のど真ん中ですから、「よだかれん、平仮名5文字のよだかれん」を認識していただければと思っています。
それから2つ目が、経緯は2月の半ば頃になると思うんですけれども、別の政党の方からこの夏の参院選出ませんか?ということでお声掛けをいただきました。とても嬉しくて名誉なことだったんですけれども、私はやはり国政に挑戦するのであれば山本太郎さん率いるれいわ新選組から出たいと思いまして、それをきっかけに、れいわ新選組の扉をコンコンさせていただいて、「すいません。私、他党さんからお声掛けいただいてるんですけど、れいわさん、私のことどんな感じですかね」みたいな形で連絡をさせていただいて、ありがたいことに今日を迎えているという次第です。
それからLGBT施策についてということですけれども、繰り返しになりますが、やはり同性婚を確実にしていきたいと思っています。様々な当事者団体の皆さんが様々なお考えを発信してくださっています。その中にはLGBT差別禁止法を求めるような皆さんもいらっしゃいますので、そうした皆さんのお声も聞きながら自分なりのLGBT施策というものを模索していきたいと思っています。
山本太郎:
他ございますでしょうか。
記者:
堀田といいます。フリーのカメラマンです。よださんは。
山本太郎:
もうちょっとマイク近づけて。
記者:
あのちょっと、乱暴な言い方なんですけど、前は男性でしたよね? だから、上川あやさんも前は男性でしたよね? 逆の人知りませんか? はっきり言って。つまり、今、我々が取材してるのははっきり言うと、昔、男性であって女性になった人ですよね? 例えばこの前ですね、全然、分野は違うんですけど、男性の時に重量挙げで、女性になって水泳選手になって記録作って、それはみんな認められないとかいうのがですね、大騒ぎになったのがあるんですけど。昔、女性で男性になって何か有名になったという人をご存じありませんか? はっきり言って。
よだかれん:
はい。たくさんいらっしゃいます。市議会議員の方でも入間市議会議員の細田ともやさんという方もいらっしゃいますし、たくさんいらっしゃるんですね。けど多くの国民の方がまだご存じないということもあると思いますので、そうしたことを聞いてくださってありがとうございます。実際に。はい? 政治家で言うと、あのLGBTという括りというか、その大まかな性的少数者でいうと現在13名いるんですね。その中に今おっしゃったような元女性で、今は男性として政治家として活動している方がいらっしゃいます。
山本太郎:
他いかがでしょうか。
記者:
フリーランスライターの畠山理仁です。今日よださんの公認発表ということで、夫婦別姓、同性婚については党として参議院議員選挙の政策に盛り込まれるのかということ。よろしくお願いします。
山本太郎:
その夫婦別姓であったり同性婚というのは私たちはもう大賛成ですから。そういった意味で、おそらく衆議院の私たちのマニフェストの中にもそこは触れられてると思うので、参議院ではさらに、よださんにブラッシュアップしていただきながら、前に進めたらなという風に思ってます。他ございますか?
記者:
共同通信のアンと申します。お世話になります。山本代表に質問で、れいわ新選組にとってですね、東京の選挙区の候補者が今日ようやく発表になったということで、東京選挙区への意気込みというのとですね、あとまぁ、党としての東京選挙区の位置づけというのをどう捉えてらっしゃるか。で、最後もう1点、今回、よださんという方を東京選挙区の候補として擁立したことっていうのを党としてどういうメッセージを込めたか、その3点ですね、お願いします。
山本太郎:
ありがとうございます。東京選挙区の位置づけってことですけども、やはり首都東京という部分もあります。で、全政党がもうどこの政党も出しますから。そういった意味で私たちもそこに出さないっていう選択肢はないですし。で、まぁもう本当に激戦区だと思いますね。そういった意味でここは1議席、必ず取りに行きたい場所だということだと思います。ここを落としちゃうとやっぱり他の選挙区厳しいでしょうね。ここは絶対に取りにいかなきゃいけない選挙区だという認識ではあります。
どうしてそこによだかれんか?ってことですけれども、やはり私は多様性の象徴だという風に思ってます。国会という場所が一番多様性ないんですね。もう偏りしかない。どちらかと言うと資本家とか、大企業に対する偏りしかない。ほとんど切り捨てですね、それ以外は。金にならないことは前に進まないんですよ。それを考えたときに、やはりそうではなくて、やはり今日の会見でも皆さんいろんなことをよだかれんに聞いていただいて非常にありがたい。私自身も勉強不足の部分が多いので、これから、なんだろうな、性的マイノリティについて、私もさらに深めていく必要があるとは思うんですね。でもそういった意味で彼女のその属性という部分からみんなが触れていったり、学んでいくことも多いとは思うんですけど。でも彼女の訴えはそれだけではないということです。この世の中に存在している、いろんな不条理に対して、困ってる人たちに対して、声も出せない人たちに対して、政治が最も寄り添うべき存在だよね、ということなんですね。で、やはりその中で、一番彼女の中で重要視しているのが憲法であると。で、私自身は憲法は一言一句、いじってはいけないものという認識はないです。そんな宗教の経典みたいな話じゃないですから。議会なんだから。けれども憲法自体を守る気もない奴らが憲法変えたいなんて、ただの泥棒なんですね、これ。そこから考えなきゃいけないっていう。まずはそれは触らせない。で、少なくとも今の憲法に見合った社会を作っていくってことがまず最初であると。そういった彼女の筋論といいますか、何よりも子ども時代から社会的問題ということを見て、聞いて、感じて育ってきたというような大人がですね、多様性の象徴となって、ここ東京で立候補して議席を取るっていうのは非常に重要なことであると、そう思ってます。はい。ありがとうございます。他ございますか?
記者:
すいません、ちょっと些末な質問かもしれないんですけれども、朝日新聞のセキグチと申します。よださんのお住まいは東京都内でよろしいですか? 差し支えなければ何区とか伺えればと思います。
よだかれん:
はい。やっぱ今、記者の方でもご存じないんだなということを感じました。あの区議会議員というのは住居要件というものがあって。いいえ、とんでもないです。住んでいる自治体でないと立候補できないんですね。なので、私は新宿区民ということになります。でもこれあの、記者さんだけじゃなくて多くの国民の方知らないことなので、今、いい質問だったなと思います。ありがとうございます。
山本太郎:
他ございますか? よろしいでしょうか? はい。ありがとうございます。