【文字起こし&動画】山本太郎がなぜ議員辞職するのか? 記者会見 2022年4月15日 国会内

山本太郎:
お忙しいところお集まりいただきありがとうございます。れいわ新選組代表の山本太郎です。本日ですね、お昼頃、衆議院議長宛てに辞職願を提出して参りました。受け取ってくださったのは事務総長でございます。私、山本太郎は衆議院議員を辞職致します。おそらく今後数日のうちに、これが議院運営委員会や、そのあと国会っていうところで処理をされて、正式な辞職となる予定です。

で、辞職してどうするんですか?ってことなんですけれども、なぜ辞職するのかってことなんですけれども、参議院選挙に出馬致します。どうして辞職してまで参議院選挙に私、山本太郎が出馬をしなきゃいけないのかってことなんですけれども、これは今年の参議院選挙ですね、6月22日に始まる参議院選挙が終わった後、政治的な空白期間、選挙の空白期間というのが出来ます。その間に行われるであろう政治の暴走をなんとしても食い止めなければならない。そういう思いから参議院選挙に自分自身が出馬をしようという気持ちになりました。

先ほども言いましたけれども、今年の参議院選挙、6月22日スタート。これが始まって、この選挙が終わりますと、そこからは3年間、国政選挙がございません。最大期間3年間、選挙が行われない可能性がある。よく言われる「黄金の3年間」みたいな話もありますけれども、この空白の期間に政治の暴走ということがおそらく実行される可能性が高いと私たちは見ています。おそらく今の状態を見てみると、今の国政の中を見てみると、この国会の中、皆さんもうご存じだと思うんですけれども、この参議院選挙の結果、まだ行われてないですから断定するわけにいきませんけれども、この選挙の結果はおそらく自民党は大きく票を減らす、議席を減らすという結果にはならないだろうという風に見込んでいます。一方で野党側ですけれども、大勝をしたりとか、大きく勝つということが難しい状況であるという風に見ています。つまり何かと言うと今の状態が継続するであろうと。つまり自民党・公明党の多数と、そして与党側の顔を被った維新のような政党が伸びていく。そういう状況になったとしたら、その後の3年間の空白期間は非常に危険なものになり得る、そういう認識です。

例えばですけども、どのような危険が訪れるかということですが。おそらく消費税の増税であったりとか、雇用の破壊が加速したりとか、そればかりでなくグローバル企業に対してにしかプラスにならないような貿易協定の拡大であったりとか。そればかりでなく憲法の改悪はもちろんのこと、他にもおそらく今の状況が続けば好戦的な外交というのは継続されると思います。その中でエスカレートしていくことも考えられます。最悪の事態としては戦争の当事者になり得るようなことも、当事国になり得るようなこともあり得るかもしれない。とにかく国政選挙というものが3年間最大行われないこの黄金の期間、権力を持った者たちにとっては黄金の期間という部分に対して、その国会の中で最大限、大きな声を上げ、そして今行われている危機というものに対して、この国に生きる人々に共有できるような存在、要は空気を読まない私たちが、これは議席を増やし、その声を大きくしていく必要があると思っています。

選挙が行われない3年間、黄金の期間というものの間におそらく野党側も、国会全体もこれ変質していくという風に考えます。どういうことかと言うと、当然、そこで何かしら抗っても仕方がないので、自分たちの政策を一歩でも前に進めるとか、少し色をつけてもらおうということで、おそらく与党側にすり寄るという行為。最悪の場合にはこれ大政翼賛状態みたいな形になる可能性もある。そう考えると、やはり今、国会で何が行われているのかということを、国会の空気に飲まれずに、茶番に付き合わないという姿勢のややこしい人たちを最大化する必要がある。その中で私自身が衆議院議員としての身分を置いてですね、次の選挙でしっかりと議席を増やしていく、そういうことが必要なんだろうという思いで辞職をすることにしました。

ちなみになんですけれども、(スライド出ますかね? ありがとうございます。)現在、れいわ新選組の参議院での議席っていうのは皆さんご存じの通り、2つです。次期参議院選でれいわの議席がひとつ増えて3議席になれば予算委員会の獲得に近づくってことですね。予算委員会っていうのは皆さんご存じの通り、テレビが入って総理に対して直接突き上げることができる、突き付けることができるという委員会です。この衆議院においても私たちは予算委員会に対して椅子を譲ってもらえないか、他にも質問時間をもらえないかということを交渉して参りましたが、残念ながら自民と公明の力によって、たった15分の質問時間も許されなかったってことですね。15分の質問時間を野党第一党が私たちに譲るという行為さえも認められなかった。はっきり言えば意図的に私たちを干すというような行動が衆議院の中で行われていたということです。この参議院選を通して、この衆議院の中でなかなか今の状況を多くの方々に伝えるということが難しい中、参議院でしっかりと議席を取って、今ある危機、これから起こるかもしれない危機というところに対して、多くの人々と共有をしていけるような、こういった予算委員会っていうとこにリーチができるというのは非常に必要なことだと思ってます。

他にも次期参院選でれいわの議席が3つ増えて、もし5議席になった場合。本会議において代表質問の権利が手に入ると。大臣たちと直接やり合うことができるということになります。他にも次期参院選でれいわの議席が8つ増えて10議席になった場合。議院運営委員会での割り当て、そして本会議での登壇質疑も可能になる。そしてその10議席に、私たちの議席以外に1人の議員が力を貸してくれれば、これは法案の提出ということも可能になる。独自の法案提出が可能になるというものです。

今回、衆議院議員を辞めて、次の参議院選挙に私自身が立候補をする予定ですね、立候補をするという方向なんですけれども。永田町の空気を読まない勢力、これまでも全体で賛成というものを崩したこともあります。でもそれは逆張りということではなく、その中にある本質的な問題。この永田町の茶番という部分が含まれていることに対して、多くの人々に対して警鐘を鳴らすというような目的もありました。今、私たちの勢力でできることはそう多くない。だからこそ選挙でこれを拡大していきながら、多くの人々に対してしっかりと私たちが発するメッセージというものを受け取っていただいて、この国に生きる人々の力を借りながら動かしていく。選挙がなかったとしても、これは物事は動かせますよね。例えばですけどネットの中で話題になったことが法案、法律が改定されるということに対して阻止をしたりとかっていう動きもありました。とにかく今、行われる、これから行われる危険性に対して大きく警鐘を鳴らせるような、暴走を少しでも止められるような、ブレーキになり得るような勢力を拡大する必要がある。そういった思いで次の参議院選挙に立候補する必要があると判断しました。

これは、どこまで議席を獲得できるのかってことに関しましては、実際は蓋を開けてみるまでわかりません。先ほど何議席増えればこういうことができるだろうということをお伝えしましたけれども、実際は蓋を開けてみるまではわからない。その直前までは最大限、フルに山本太郎というエンジンのひとつを動かしていく、そのつもりです。政治の空白期間に生活者の破壊であったりとか、中小事業者の破壊とか、ひいてはこの国の破壊、衰退、こういうものを加速させるということをなんとしてでも止めなければならない。そのためにもこのような決断が必要だったんであろうと自分の中で思っています。衆議院議員としての立場を捨てて今回の参議院選挙に挑戦する以外ないという判断です。

で、まずここで申し上げなきゃいけないのは、山本太郎をなんとか国会に戻そうと衆議院選挙で力を尽くしてくださった皆さん、れいわの力を少しでも拡げようと力を尽くしてくださった皆さんに対して、本当に驚かせてしまって不安にさせてしまって申し訳ない思いです。ただ、今、私が申し上げたようなことを形にするためには、こういったアプローチをしていく以外はない、そう考えてます。できれば今後も熱く皆さんの力を集めて、さらに拡大をしていきながら、永田町の中でも嫌がられる存在という勢力の拡大、やっていきたいという思いです。

で、山本太郎が辞職して議席が失われるわけではありません。山本太郎が辞めた後は、比例で繰り上がる。そして次の議員にそのバトンが渡ります。前回の衆議院選挙では山本太郎、小選挙区では出れていません。山本太郎は比例でチャレンジをさせていただきました。つまりは投票用紙に「れいわ」と書いていただいたその票が集まったおかげで、れいわで東京で1議席を取ることができた。私が代表して国会に連れて行っていただいたわけなんですけれども、その名簿の次の方に私の議席、私の議席ではない、党の議席、れいわの議席が譲られると、そういう形になります。ちょっと皆さまにご挨拶させていただきたいんですけれども、よろしいでしょうか。山本太郎が議員辞職し、れいわの東京での議席、ひとつをですね、これから国会の中でフルに活動してくれるという方を紹介したいと思います。先の衆議院選挙で、れいわ新選組から選挙を戦ってくれました。そして次の比例、その議席を受け取る、そして国会での活動を最大化してくれるこの方です。くしぶち万里と申します。くしぶちさん、よろしくお願い致します。それでは、くしぶち万里のほうから皆さまにメッセージを。

くしぶち万里:
皆さん、こんにちは。山本太郎代表、そしてれいわ新選組の貴重な議席をお預かりすることになりました、くしぶち万里と申します。私は昨年、衆議院選挙で東京22区から立候補をさせていただきまして、ボランティアの仲間たちと共に選挙戦を戦いました。このたびの代表の大変重い決断を受けて、その代表の魂をしっかりと引き継いで、この国に生きるすべての人々のために精一杯力を尽くして参ります。

そもそも私がれいわ新選組で活動することになったきっかけは3年前の参議院選挙でありました。このときに山本太郎代表が永田町を飛び出して国民の中に入って、そして大きなうねりを作って変化を起こした。その変化の結果、永田町から一番遠ざけられていた、難病ALSの舩後靖彦さんと、そして重い障害のある木村英子さんが永田町のど真ん中に送り込まれました。私は大変な衝撃を受けました。たった1人の山本太郎代表という政治家が本気で行動を起こせば、その思いを確かに国民は受け取って、そして自ら行動を起こして変化を起こす。そして政治的に現実的な変化が起こるということをこの目で確かめた瞬間だと思っています。そして大事なことは何か? その変化は誰が起こしたのか?ということであります。大きな政党や、あるいは組織や団体、決してそうした既存のものではなくて、市民の力だったということです。当時の参議院選挙は約220万票以上の皆さんに票をいただきました。一人ひとりの皆さんの行動と思い、その気持ちが込められた1票1票をいただいた結果でありました。そしてそこには全国中のボランティアの皆さんが汗だくでポスターを貼ったり、1枚1枚心を込めてチラシをお渡ししたり、ある人は貴重な寄附で支えていただいたり、あるいはポスティングやスタンディングや、SNSで動画を発信したり、演説を聞きに来てくれたり、全部挙げられないほど様々な活動がですね、私たちの見えないところでも1人ひとりの市民が主人公となって変化を起こした。これがあの大きな政治の変化を起こした原動力だったということであります。私はここに民主主義の原点を見た思いでした。そして私もその仲間に加わりたい。

そして昨年の衆議院選挙、一緒にボランティアの仲間と戦ってみて、この民主主義の原点だと思った、その思いは確信に変わりました。そしてここから新しい民主主義は始まる、そう今は信じています。だからこそ、れいわの拡大、勢力を大きく大きくしていかなきゃいけないと今、心に固く決めています。

今回、山本太郎代表がですね、衆議院議員の立場を投げうっての重い決断も、先ほどお話にあったように、ますます、この先悪くなっていくであろう政治の状況、これを先取りして、まさに永田町を飛び出してですね、国民の中に入って、そしてこの世界をこの日本をこの政治を変えていこうという、自らがその先頭に立つんだという、その決意の最大の証であると私は受け止めました。与党であれ、野党であれ、私心(ししん)を捨ててですね、身を粉にして、これほど本気で国民の生活に向き合う政治家がいるでしょうか。私はこの山本太郎代表の魂をしっかりと受け継いで、今のこの歴史の大きな変わり目にある、人々の生きる力をしっかりと支える、その政治を実現していきたいと思っています。

具体的に3つ挙げたいと思います。ひとつは国民生活の底上げと経済再生。山本代表が常に常に言っている通り、今、私たちは25年のデフレと、そして賃金の下落、そこにコロナ禍が来て、そこにさらなる戦争の影響が来て、いわば三重苦と言えるような状況に襲われているのではないかと思います。非常事態なんですよ。大きな危機感を持ってます。このままだと国民生活も壊れる、この国さえ壊れていくのではないか。こうした非常時にこそですね、積極財政で大胆に財政出動をして国民の命を救う。そして生活を底支えするために消費税廃止をしたり、一律の現金給付、これ毎月やってもいいんじゃないんですか。そしてガソリン税ゼロにする。あるいは教育の無償化、奨学金返済ゼロ。あらゆる施策を総動員して、力強く経済と国民生活、テコ入れすべきなんです。私はそう思います。それこそ政治の役割ではありませんか。

そして2点目には、私が現職の時から取り組んできた気候変動対策です。政府はグリーン、グリーンと言っていますけれども、CO2を削減することはもちろんですが、その中身、これが原子力推進だったり、あるいは原発再稼働だったり、そんな魂胆ではダメなんですよ。この先にどんな社会を見据えるのか、そのためにこのグリーン・ニューディールという政策、れいわ新選組は「脱原発! グリーン・ニューディール」、これは衆議院選挙のときに掲げた公約ですけれども、私はこの公約の実現に、先頭に立って仕事をしていきたいと思っています。気候変動、これは気候危機を止めると同時にですね、この「脱原発! グリーン・ニューディール」という、この政策を基礎に置いて、目指すのは新しい産業文明、これを作り出すことや、あるいは地域に新しい雇用を増やしていく。そしてその先にこれまでとは違う質の豊かさ、これを誰でもが実感のできる、そんな社会を目指していきたいと思っています。

そして最後になんといっても戦争は絶対にしない、このことであります。私は元々NGOで人道支援や平和構築の仕事をしておりました。ウクライナにも、かつての仕事のパートナーや友人や知人がいます。毎日報道で流れるニュースに本当に胸が張り裂けそうな思いなんです。こうした状況の時にしかし国内どうでしょうか、皆さん。この永田町の一部の政治家が核共有とか敵基地攻撃とか、そうした戦争に向かうような状況を作り出そうという、そうした勢力、これなんとしても私は止めなきゃいけないと思います。皆さん、戦争は何で起こるんですか? 一部の政治指導者によって引き起こされるんですよ。戦争によって犠牲になるのは常に常に一般の何の罪もない市民であるということを私はNGOを通じて、世界中の現場で自分の目で見て参りました。なんとしてもこの国に生きる人々を、命とそして生活を守るために、そして代表が言われました、このさらなるれいわの拡大が政治の暴走をなんとしても止める勢力となるように、私はれいわの綱領の冒頭にある一文、これ大好きなんですけれども、「日本を守る、とはあなたを守ることから始まる」、このことを使命として、全力で国会の活動、地元の活動、そしてれいわ新選組、すべての皆さんのために、死力を尽くして参ります。どうぞよろしくお願い致します。

山本太郎:
ありがとうございます。山本太郎が議員辞職をし、そしてれいわの東京ブロックの比例の1議席、次に仕事をしてくれるのが、くしぶち万里でございました。くしぶちからの直接のメッセージでした。で、この後、くしぶちとのツーショットを撮っていただいたのちに、皆さんからのご質問に答えるというところに移っていきたいと思います。まずは写真を撮らせてください。

━━━━━━━━━━━━━━━【写真撮影】━━━━━━━━━━━━━━━

山本太郎:
ありがとうございます。くしぶちさんはですね、先ほど本人からご説明ありましたけれども、昨年の10月衆議院選挙に出まして私が比例単独という形で上がらせていただいて、くしぶちさんも連れて行くことができなかったという状態でした。けれどその後ですね、くしぶちさんは、れいわで政策審議、ここでですね、要となって法案の審査であるとか、ということを中心的にやってきてくださいました。それだけじゃなくて、議員の質問、れいわの衆議院議員の質問であったりっていうところにもですね、参画をしていきながら、ある意味もうアップは終わってます。もう明日から即戦力として働ける人です。で、おそらく手続きの問題とかがあり、実際にくしぶち万里が国会議員として活動、実際に院内で行えるようになるのは、おそらく1ヶ月くらい。これまでの前例とかを見てみるとそういう状態になるかなと思います。1ヶ月後くらいにおそらく登院をして、実際に国会の中で仕事をするのかなと。もちろんそれ早まったりということもあるかもしれませんけれども。これまでの前例でいくとそういうような形になるようです。というわけで、よろしくお願い致します。これからもご注目をいただきたいと思います。というわけで、くしぶちさん、ありがとうございます。(笑)今のは内部からの拍手やな。気持ちがね、ひとつやから。ありがとうございます。

ではですね、ここから皆さんにご質問していただくという形にしたいと思います。はー、なんか堅苦しかった。すいません。慣れてないもんでね。これ、慣れてる人いませんね、はっきり言ってね。すいません。というわけで今からですね、普段のように皆さんからご質問いただいてそれに山本が答えていくってことをやっていきたいと思います。ちなみにうちの職員がですね、マイクを渡させていただきます。こちらから指名はしません。なので皆さん手を挙げていただいて、そして媒体名、お名前を教えていただき、質問に移っていただければと思います。よろしくお願いします。

記者:
東京新聞のオオノと申します。2点お尋ね致します。選挙区か比例、どちらで出馬されるか。比例の特定枠を使うつもりかということを1点目お尋ねしたいです。で、2点目が、れいわの国会議員を増やすという目標のためには衆院議員としての務めを果たしながら、魅力的な候補を立てるというのが正攻法だとは思います。ご自身の落選のリスクなどもある中で本当に他の道がなかったのか、つまりは正攻法にこれまで限界があったのかということも含め、代表の受け止めをお願い致します。

山本太郎:
ありがとうございます。えっとですね、今、ご質問いただいたことに対して決して記者さんを責めてるわけじゃないです、これから私がお答えすることは。あくまでもお仕事として、いろんなことを聞くという立場で質問をしていただいたと思うので。

危機感無さ過ぎないかってことなんですよ。焦ってるか?ってことなんですね。この状況、今、参議院選挙を目の前にして、岸田さんが総理になり、参院選を目の前にして、今、この国会、通常国会において審議されるものってほとんど対決法案ないじゃないですか。どうしてかって言うと、当然、これは波静かなまま選挙に行きたい。マイナスの印象を与えずに次の選挙をしっかりと勝つためですよね。でもこれまで自民党がやってきたこと、数々のこと、この日本のあり方っていうものを180度変えてきましたよ。例えばですけれども、憲法飛び越えて、憲法を飛び越えた上で集団的自衛権の行使をできるようにしてしまったりとか。そればかりでなく何よりも自民党が長年にわたってこの国の経済を25年間弱らせてきたってことですよね。先進国の中で最も成長しない国が日本なんじゃないですか。緊縮財政。本来ならば積極財政という形で国の経済を支えていかなきゃいけない、へこんだものをしっかりと底上げしなきゃいけないっていう、当たり前の、経済の基本のキもやらずにこの国を衰退させ続けた上に、資本家に金が流れるように、そのコストとして彼らには法人税減税を与え、そして人々にはその法人税減税で足らないと言われるような財源を消費税で賄なったりとか。他にも人々の働き方を壊した上で、そのコストを、より減らしていくというような、資本家のための政治を何十年も続けてるじゃないですか。

で、安倍政権の中でも行われた数々の憲法を飛び越えた、いわゆるこの国の破壊ですよ。統計偽装しまくってる国って他にあるんですか? 公文書が改ざんされて当たり前で、そんな国あるんですか?って。国としてもう壊れてんだよってことですよ。で、このまま岸田さんのような静かな雰囲気で進むかっつったら、そんな甘い話ないだろうって。さらに、これから新自由主義、グローバリズムっていうところが侵食していくような話になっていきますよ。で、当然、今、ロシア・ウクライナの間で戦いがありますが、当然、次のラウンドは東アジアに移ってくる可能性があります。これっておそらく、愚かなおっさんたちが元々の自分のね、なんだろう、オスとしての本能として戦いをするとかっていう情けない部分もあると思うんですけど、私はここにやはり資本家の意思っていうのは入ってると思いますよ。軍需ですね。

そう考えるならば当然、日本でもそういうような立ち回り、要はオフショアで儲けさせる。太平洋を挟んだ向こう側で無傷のまま大金をせしめるような輩たちいるわけでしょ? どうして今回のウクライナに対して各国が武器の供与を盛大にやり続けて、停戦、その合意に向けて、どちらかというとそれを回避するような、戦いが長引かせるようなことになってるんですか?ってことを考えたら、当然、今、この世界をコントロールしてるのは資本家であり、この日本においてもその最先頭に立ってるじゃないかってことですよ。

そう考えたときに選挙というものが行われない3年間の間に行われることは何ですか?って。放火魔が消火器を売るような商法をずっとやり続けてるんですよ、この国では。先日、衆議院においては、参議院でもこれからもう審議始まってんのかな、経済安保というものをね、議論されてますけど。じゃどうして経済安保ってことを今話さなきゃいけないのかっつったら、これまで最大限、日本の生産能力っていうものを低下させて海外に移して労働者はどんどん切っていくようなことをやってね、空洞化させたんですよ。それに対して今さらフォローするようなことを何かしら表立って少しずつやっていこうっていう、これ火つけて消火器売りつけてる商法と一緒でしょ? つまりは、今、私たちが置かれている世界っていうのは、この日本という国は、見た目には外で起こっている戦争などに目をやられてるけれども、もう国内大変なことなってるよって。内戦ですよ、とっくの昔に。持つ者と持たざる者と。この状態に対してしっかり危機感を持って次の3年でどれだけのことをやられるのかという想像力を政治が持ってるかってことですよ。ずいぶん波静かじゃないですか? 国会の中。政党が危機感を持ってるかってことですよ、戦う気あんのかって。権力奪取する気あるかってことですよ。

いやですよ。僕だって。議員バッジ、外すの。国会議員であることと、ないことで発言権変わりますもん。居心地悪いわけじゃないですよ、忙しいけど。国会議員やり甲斐あるし。バッジ外さないままでいろんな発言をしていきながらってことも考えられるけど、それじゃもう間に合わないよって。もう目の前に3年、選挙が行われないという可能性が最大限にあるのに、何を今まで通り過ごしてんだよって。この怒りはごめんなさい、皆さんに対してではないです。国会であったりとか、様々なものに対してってことですね。ごめんなさい。声荒げちゃって。でもそういう思いから、これは少なくとも私たちは最後の最後までやり遂げると。最後の最後まで叫び続ける1人になるっていうことの決意なんですよ。

で、せっかくいただいた議席をこれ、放り出して何考えてんだって人いますけど、全然、基本がわかってないです。何かっつったら、「山本太郎」って票書いてもらってないです。れいわ新選組というグループに対して票をいただき、優先順位として私が先に上がらせていただいた。私が辞職をしたとしても、それは議席を失わない。くしぶち万里という優秀な人間が即戦力として衆議院を支えてくれる1人になるということです。落選のリスク、もちろんあります。リスクを避け続けることによって、国会を停滞させたっていう国会議員や政党は数多くあるんじゃないですか。自分の身だけ守れればいいわけでしょ。ポジションだけ守れればいいわけでしょ。捨て身の国会議員いる? この局面には捨て身になってもらわなきゃ困るんです。これは皆さんに議員辞職しろってことを促してるわけじゃない。国会の中の戦い方としては捨て身で言論で殴りにいく、戦いにいくっていうことをこれ言論だけで無理なんだったら、もうこれは当然、体張ってでもってことですよね。残念ながらこの波静かな国会の中で、問題があるとわかりやすくない、いろんな法案審議の中で、そういうような場面はなかなか訪れませんけれども。このまま静かなまま、選挙を迎えてその後の地獄を予想するならば、私たちはもうこうする以外ない。自分が落選するリスク? 当然あるでしょ。絶対勝てる保証なんて何もないから。でもやるしかないんですよ、という思いからです。すいません。説明長くなっちゃって。で、比例で出るのか、選挙区で出るのか、これがたぶん一番聞きたいんですよね。あの比例では出ません。比例で出ても、れいわ新選組に集まる票のうち100万票私が食うだけでしょ。選挙区で出ますよ。選挙区で議席をもぎ取りにいく。で、どこの選挙区かって? 今は言いません。今は言わない。たぶんどこの選挙区に行っても迷惑がられますよ。このまま波静かに選挙終わって指定席が決まってるようなところを私は崩しに行きたい。そういうことです。すいませんね。他ございますか。

記者:
ニコニコ動画のナナオと申します。いつもありがとうございます。今回のその辞職って、れいわの掲げる政策やですね、法案を国会に提出して、それを広く国民に知ってもらうための戦略的辞職と私は理解したんですが。そこでれいわのやはり経済政策がですね、非常に期待されてると思います。前回のですね、衆院選に比べて、ウクライナ情勢の影響で、ますます、これは国民生活は苦しくなります。この前の衆院選で掲げた経済政策のバージョンアップについてはどうお考えかという点と。個人的な思いなんですが、だいたい選挙前の政権公約ってなんか各党、時期がこう並んでるんですけど、せっかくれいわさん独自の経済政策、あるいは政権公約を掲げられてるので、その公表時期について。この2点についてお願いします。

山本太郎:
ありがとうございます。おっしゃる通り、これは事実上、衆議院議員という身分で私たちが会派、小さな会派、3人でやっていくっていうところにおいて結局は干されてるような状態。もちろんその中でも抗っているということはありますけれども。これをさらに3年間、その黄金期間を与えるわけにいかない。だからこそしっかりとした体制を参議院で作り、参議院からも衆議院を援護射撃できるように、そういう風な思いがあります。その中のひとつに今、おっしゃった法案提出であったりとか、他にも予算委員会、そういった数々の権利をもぎ取りに行くんだ、もぎ取るしかないんです、これは。そういう思いからです。ありがとうございます。

で、私たちの経済政策、ちょっと行き過ぎてると思われるような方々もいらっしゃいます。どうしてかっていうと、これまでの財政観で物事を語るから。でも違うんですよ。世界は経済がへこめば通貨発行権がある国が通貨を発行し供給するんですよ。足りなくなった社会のお金を供給していきながら社会にちゃんとお金を回すってことをやらなきゃいけない。この国は25年間、一部の者にはたっぷりお金を回すが多くの者たちにはお金を回してこなかった。コロナが来る前の状態で「生活が苦しい」という世帯が50%以上6割近くって。シングル家庭で8割以上生活苦しいって、もうこれ、国壊れてんですよ。こういう状況の中で私たちが考えている政策は、こう言えば人気が出るだろうなんて1ミリも考えない。そんな面倒くさいことやらない。

で、今、必要な経済政策は何か? これをバージョンアップしていくのか?ってことなんですけど、もちろんブラッシュアップしていく部分は必要だと思います。ただ基本的な部分というのは私は変えなくていいと思ってる。例えばですけど、消費税廃止。おそらく消費税廃止ということ、消費税っていう部分に焦点を絞ってきた結果、今、各党5%減税の法案出してないですか? ある意味、それ引っ張ってきたという自負があります。逆に言ったらその圧を強める国会での勢力として、人々に対して「できるんだ」ということを、これまでの数年間の間、私たちはお伝えしてきた、そして一緒にやろうと声を掛けてきた。多くの方々がそこに力を注がれてますけども、私たちもその1人である、一員であるという自負があります。消費税、今こそ廃止にする必要がある。もちろん5%ということで法案が出るんだったら賛成もします。けれどもその先、当然、廃止に向けていかなければならない、そういう思いです。他にもガソリン税。ガソリン税に対して、これはトリガーとかケチなこと言ってたらダメだよってことです。ガソリン税、半分にします? どうします?ってことを、手を組もうとしたり裏切られたりとか、もうなんか面倒くさいことやってますけどね。そんなまどろっこしいこと言ってるから、やってるからそんな目に遭うんだってことですね。根本的な部分、何が必要なのかってところを見つめればアジャストするのはガソリン税ゼロ以外ないんですよ。

考えてみてくださいよ、だって。ガソリン高騰とか、輸入食品とかいろんなものが高騰し出したのって、これ、つい最近の話じゃないですよ。もう既に2020年のコロナ、この時点で輸送であったりとか雇用という部分において、目詰まり起こっちゃってるってことですね。この時点でもう食糧危機になるんじゃないかってことは、もうずっと言われ続けてることなんですよ。何周遅れの議論をこの国では、何周遅れかの議論でさえもこの国は前に進まない。見殺し政策ですね、はっきり言って。みんなのこと目に入ってない。このままじゃ本当にまずい。

世界と同じようにコロナで困っている、これは一緒。でもその前の25年間が経済が破壊されてきたってこと。人々の生活が事業者の継続が。そこに対して今、大胆にやらないと取り返しがつかない。消費税の廃止、そしてガソリン税ゼロ、そして現金給付、これが何よりも今、必要なことですね。ここに対して日銀の利上げがどうしたとか、円安がどうしたって言う人たちいますけど、本当に寝言は寝てから言ってほしい。今、目の前の生活ということ、事業の継続というところに対して、もう諦めなきゃいけない、希望が見えないっていうところに対して、しっかりとお金を出していくってことをやらなきゃいけない。基本のキですね。

まさかこんな時代になるとは思いませんでしたよ。25年の経済の疲弊と、疲弊と言うよりも、ある意味での意図的破壊ですね、政策による。それのみならずコロナ、それに加えて戦争。やっとここまで来ても、まだ私たちの政策の意味が理解されないということであるならば、これ大変なことです。なおさらこれは参議院選挙までに多くの方々にご理解いただけるようにお話をしていくしかない。その他の必要な政策に対してもブラッシュアップをかける必要がありますが、基本的な私たちの訴えというところに対してブレることは一切ないということです。すいません。長くなっちゃって。他、ございますか? 

記者:
フリーランスライターの畠山理仁と申します。いくつかあるんですけれども。先ほど参議院での議席が3議席になれば予算委員会の獲得に近づいて、3つ増えて5議席だと代表質問、8つ増えて10議席なら議院運営委員会での割り当てがあって、本会議での登壇質疑も可能になると。1人さらに乗ってくれれば法案提出もできるということでした。で、候補予定者は今現在、山本代表を入れて、これで9人になったかと思うんですけれども、8人増やすとなると、ほぼ全員が当選しなければならないという、かなり高いハードルかと思います。で、公募もされていたと思うんですけれども、山本代表が出るという、このテコ入れをしなければその単独で、単独というか、今まで公募に応じてくれた方、それから立候補予定として発表された方だけでは、なんて言うんですかね、当選が見込めないというか、それほど人材が集まらなかったということなのかということですね。最終的に何人擁立をされる予定なのかということが、まず大きくひとつで。次が参議院で当選した後、山本さんがまた辞職をされて衆議院に鞍替えする可能性があるかということが2つ目。それから最後、以前、山本さんは「3年くらいのうちに総理大臣に、時空の歪みを利用して総理大臣になりたい」とおっしゃっていましたけれども、今回の議員辞職と参議院選の挑戦で、その実現の可能性というのは高まったのか低くなったのか、どちらだとお考えかということを伺います。

山本太郎:
ありがとうございます。参議院選挙で私がもし受かったとして、で、先ほど東京新聞の方からどういう形で出るのかという問いがありましたよね、参議院選挙に。で、比例では出ないってことを宣言しました。選挙区ですってことですね。ってことは6年間ですよ、任期は。じゃあ、その6年の間に次の衆議院選挙がありますからってことで自分でバッジ外すのかと。さすがにそれはできないです。比例であるならば可能でしょう。今回のように党に、あ、参議院選挙はちょっと違いますね、個人名でも書けるから。衆議院選挙は確実に党名しか書けないですから。ある意味で党にいただいた議席だってことも言えますし。一方で参議院選挙は個人名も書けるけど政党名も書けるということで。ま、とにかくいただいた議席はもしも1議席、私がそこで辞めますってことになったとしても、何かしらか、その比例で繰り上がるってことが可能になるわけだから無駄にはならないですよね。で、話変わって、選挙区っていう場合にはやっぱりそうはならない。やっぱりそこはちゃんと務めなきゃいけない話です。そう思ってます。

じゃあ、その衆議院パスして、お前総理になるっつってたけど、総理大臣なるんやったら衆議院なんちゃうの?っていう話ですよね。おそらく。ええ、法律上は問題ないんですよ。別に参議院でも。ただそんな訳ないだろうとかって話ですけど、でも手続き上であったり、法律上は何の問題もないってことです。で、何よりも、何が必要かってことですけど、私たちが中規模の政党に一刻も早くなる必要がある。そうでなければ他党に対してしっかりと話をするってことにならないんです。数が少な過ぎて舐められてますから。それしょうがない。弱肉強食ですから、そういう世界ですから。だからこそ、この選挙で私たちは議席を増やしていくってことが必要なんであろうと。

で、当然、時空の歪みってことを考えるんだったら、その歪みを起こさせるためにも議席を増やさなきゃいけないんですね、はい。でも私は自分が総理大臣になりたいために議員になりたいわけじゃないです。それは前にも説明してると思うんですけど。私が考えるようなこと、私たちが考えるような世界観、それをちゃんと実現してくれる、少なくとも積極財政をしっかりやって人間の尊厳守れるような、まずは社会を作るってことをやってくれる人がいるんだったら全力でお支えしますよ。でもなかなかいないですね。そう考えるんだったら自分がやるしかない。今もその思いは継続してます。けれどもそうなるためには時空の歪みを作り出すためには、これは自分たちの勢力を拡大する以外ない。これは自分たちの、なんだろうな、例えば我田引水するつもりかっていうことではなくて、逆に言えば私たちのようなうるさい人間たち、厄介な人間たち、永田町で嫌われるような人たち、要はヌルっと手なんか繋ぎませんからね。ヌルっと手繋ごうとしたんですけどってことを報告するようなタイプの人たちは、やっぱり一定の数を持たないと、これは向こう側もしっかりとやりとりする気にならないですね。それは逆に言ったら私は社会のためにプラスだと思ってます。そういう勢力が力を持っていくってこと。

ごめんなさい。ちょっと話があっちこっちいったように思いますけれども。えっと、で、私たち今、何議席になったらどうだって話しましたよね。2議席、今ありますから。3つになったら予算委員会にリーチできる可能性が生まれますとか。で、プラス3になって5議席になった場合には代表質問に立てますよとか。で、今が2だからプラス8で10議席になったら法案提出という部分にリーチがかかりますって話をしました。で、お尋ねはおそらく、これ10(議席)にしよう思ったら結構ハードル高いん違うのっていうお尋ねですよね。もちろんハードル高いです。もちろんハードルは高い。でもだからといって「今回の選挙ですね、なんとか3議席を獲得しまして」みたいな。なんなん? それ。そんな小さな目標のために。大きな話ですよ、3議席って。だったらバッジ外さずにやる方法考えますよ。そうじゃない。やっぱり最大限やるしかない。蓋開けるまでわからないけど。だってそれ選ぶの誰ですか?っつったら、やはり有権者ですから。この国のオーナーだから。態度を決めてないオーナーは数多くいますから。決めてるオーナーもいるけど、心が変わるオーナーもいるし。いろんな人がいる中で、やはりそこは大きく議席を動かせるだけの、この数ヶ月を皆さんに訴えを、今、何が必要かというような訴えをしっかりとしていく必要があるんだろうということです。すいません、はい。

記者:
すいません。フリーランスの畠山ですけれども。すいません。最終的にこれ、山本さんの出馬表明が、れいわとしての候補予定者の最後になるのかどうかっていうことですね。もっともっと良い人材が公募で集まってきてたりするのかっていうことです。

山本太郎:
しますよ。します。います。最終的にちょっとわかんないですけどね、どうなるかは。はい。最終的にどうなるかわかりません。けれども、います。隠し玉はあります、あります。はい。どうなるかわかりませんよ、最終的には。それ言っとかないとね。はい。ありがとうございます。続いての方、どうぞ。

記者:
すいません。朝日新聞のコテガワです。代表にお伺いしたいんですけれども、今のフリーの方の質問でひとつお答えしていただいてないと思うんですけども。山本代表が今回参院に鞍替えしないといけないほど今回、候補者集めが難航しているということなんでしょうか。また、どこの選挙区から出るとは言わないということですが、既に東京と福岡と愛知にはもう立ててると思うんですけども、ここ以外のところから出るということでしょうか。

山本太郎:
今、最後の質問に関してはそういうことです。嫌でしょう。たぶん嫌やと思いますよ、今。なんか接戦区になりそうなところとか、もうちょっとあぐらかいてた人にも、ちょっと今、嫌な気持ちを与えてると思いますよ。あぐらかいてんなよってことですね。だからそういう院内でも院外でも嫌われ者ですから、これは。そこはしっかり貫いていく必要があるだろうということです。はい。で、今の時点で皆さんに報告するわけではなく。これ、だって、やはり日本には数々の魅力的な土地がありますから。ね。そういったところで自分の地元をどこにするかってのは非常に重要な問題ですよね。しっかりと決めていきたいと。自分が思いを寄せてるような土地で街宣をしていくってことも結構、これからあると思うので。はい。また皆さんにお知らせしていきたいと思います。プレスリリースなどで。

で、ごめんなさい。で、候補者が、強いカードがないから、候補者の中で強いカードになり得る人がいないから山本が出なきゃいけないのかってことですけど、そういうわけじゃないです。はい。やっぱり最大化するために一番何が必要か。最大化する必要っていうのはもう一番冒頭の挨拶で申し上げた通り、これから黄金の3年間という期間において最大限、破壊されるってものに対して抗うには私はそれしかないだろうという思いからです。で、なので、私が出ることによって、私というエンジンもフル活動するために、フル活用するために立候補をするということです。

記者:
毎日新聞のミヤハラと申します。今の選挙区か比例区かっていうところで選挙区だという話に関連してなんですけれども。前回のですね、2019年のときは山本代表、比例区のほうから出られて、その際には代表の知名度っていうのもあり、そして全国を遊説され、そして比例区のほうで出ると山本太郎という名前を書くことによっても票を積み増すことができるっていう、そういったところの戦略もあって、2019年は比例区のほうで代表出られて、で、2議席獲得をされたと思うんですけれども。今回もそういった形で議席を最大化っていうのもあり得るかなとは思ったんですが、戦略転換されたように見えたんですが、そこはどういった理由でしょうか。

山本太郎:
転換っていうわけじゃないですよ。普通に考えてそういう戦略しか取りようがなかったってことですね。例えばですけど2019年の参議院選挙、夏の参議院選挙、私たちが旗揚げしたのは2019年の4月ですから。この4月から7月の選挙までの間に団体名を浸透させるっていうのはむちゃくちゃ大変ですよ。これほぼ無理。そう考えたときにやはり個人名として票を重ねていただくことによって議席を増やしていくという戦略を考えたわけですね。当時はそうでした。で、今、どうしてそれを取らないんだというお尋ねだと思うんですけど、先の衆議院選挙では、全国の比例ブロックで合わせて200万票を超える得票をいただきました。つまり何かっつったら参議院の時よりかは数万票減らしてますけれども、実際はれいわというグループ名は支持をしてくださる方々の中では浸透させていただいた、これは皆さんが浸透さしてくださったんですけど。支持をしてくださってる、ということですね。なので今さら、山本太郎という名前を持ち出して、ここに大きな変化が生まれるかっつったらなかなか難しいですよね。れいわとして浸透してるものがあるんだったら、それはれいわでいい。漢字4文字よりもひらがな3文字、「れいわ」のほうが簡単なわけですから。で、私は確実に選挙区で1議席を取りにいくという選択をしたほうが、当然、これは全体にプラスになるだろうということです。

記者:
産経新聞のサワダと申します。すみません。代表が衆議院選挙に立候補されたときに任期を全うするつもりで出馬されたんでしょうか。それともこういった事態を想定した上で出馬されていたんでしょうか。まず1点お願いします。

山本太郎:
ありがとうございます。任期を全うするかしないかってことを最初に考えて選挙には出ませんね。当然、全うするんだろうということを前提だと思います。でもそれはそのときの状況によって変わるもんだろうということだと思います。

記者:
衆議院の時は比例とはいえですね、代表が1位ということで、代表が当選する蓋然(がいぜん)性が高かったということで、代表に期待されて投票された方もいらっしゃるかと思います。そういった方の思いに、ある意味では反して衆議院を、バッジを外して参議院に鞍替えされるということに関して申し訳ない思い、気持ちとそういったものは一切ないでしょうか。

山本太郎:
産経さん、何か書こうとしてる記事が浮かんでくるわ。優しくしてよ、産経さん。すいませんね、ありがとうございます。産経新聞、私、経済政策とかですね、コラムで書かれてるものとかは非常に、なんだろう、納得する部分だったり、傾聴に値する部分って非常に多い。私は、なんだろうな、経済政策について、積極財政については逆に言えば新聞の中で一番まともなことが書かれてると思います。はい。で、今のね、ちょっと関係ないとして、横に置いて。

で、少なくとも衆議院選挙、山本太郎を国政に送りたいという方々の票が入ってるのも確かです。でもただ山本太郎を国政に送りたいというだけで終わってるのか?ってことです。その票の裏には。やはりれいわ新選組というグループを立ち上げ、国政政党になり、山本太郎やれいわ新選組が考える世界観というものを実現したい。それがあったほうがいいよねとか。ややこしい人間を1人でも多く国会の中に送り込んで、やってる茶番ぶっ壊してくれよっていう思いであったりとか。そういった思いで投票をされた方々、私は多いんじゃないかなと思います。山本太郎を国会に入れたらひと安心なんていうようなこと考えてるような人は、おそらく私たちの支持者の中にはなかなかいないと思いますね。そんなことで変わるわけないんだから。そんなことだったらどっかの大きなグループ入って1人で議員続けてますよ。何のために旗揚げしたの?ってことをご理解いただいた上で投票していただいてるってことを見れば、それが私に票を投じて、れいわ新選組、衆議院で比例で「れいわ」と書いてくださった方々への裏切りだという話にはならないと思います。何よりもこの先の起こり得る危機、警鐘を鳴らす、ブレーキになる、何よりも積極財政前に進める、これに関して賛同していただける方と共にこれは拡大していくしかない、そう考えてます。

記者:
最後、すいません。最後、もう一問。産経新聞サワダですが、とにかく党を大きくしたいということなんだと思うんですけども、こういったことは党利党略と言われがちだと思うんですが、そうした指摘についてはどのようにお答えいただけますでしょうか。

山本太郎:
どうなんですかね、党を大きくして何がしたいかって話じゃないですか。党を大きくする必要がある。勢力を拡大、そんなこと言い出したらみんな選挙出る意味なくなるよな。それ、自民党にも聞きます?  「次の選挙でそんなにたくさんの候補者を出すということは、それ、政権与党であり続けるためなんでしょうね」っていうような話とかしないでしょう。普通は。まぁまぁ、でもね、聞かなきゃいけない立場ですから、いろんなご質問していただけるのは非常にありがたいということでお答えしたいと思うんですけれども。党利党略っていうのは自分たちの勢力拡大して自分たちが良い思いをしたりとか、思うようにこの世の中動かしてやろうぜっていうところが前提にある言葉だと思うんです。でも私たちはそういう前提のために政治はやってない。別に芸能人やってればよかったんだもん。食べていけたんだもん。でもそれ横置いて政治の道を志したのは、やっぱり許せないことがあるから。このままじゃまずいと思ったから。で、候補者、そして今、議員をやってくださってる方々もみんなそうですよ。例えば、たがやさんだって、ね、国対委員長やってるたがやだって自分の商売で食べていけるんですよ。もちろんコロナで大変なことはあったけど、コンサルやったりとか、いろんな人の相談乗ったりとかして、自分と家族を食べさせるためだったらそれやっとけばいいんですよ。僕、2012年に彼のマンション行ったことあるんですよ。あのね、それくらいの古い仲なんで。立派なタワーマンションに住んでましたよ。でもそれ売ったんですよ。何のためって、この社会壊れていくの黙ってられないからっつって何回も選挙挑戦して。だから前提は何かっつったら、自分が何か得したいからとか、党利党略のその意味ですね、その本質的な部分がどこに向いてるのかっていうのが非常に重要。うちの、山本太郎よりもややこしい人いますけど、大石さん。あの人だって別に公務員やっときゃよかったんですよ。だって安定してんだもん。でもそれを置いて、やっぱり許せないってことで立ち上がったってことですね。だから党利党略って言われても、その本質的な部分がどっちに向いてるんだっつったら、私たちはこれ破壊されるの許せないし、対案があるんだってことで立ち上がったメンバーなんですよ。なので党利党略って言われるとなかなか難しいですけどね。その言葉をなかなかこう素直に私たちは受け止められない。でも私たちの勢力を拡大する理由はある。必要がある。なぜならばということは冒頭申し上げた通りなんですけれども。すいません。大丈夫ですか。

記者:
ありがとうございます。韓国系インターネットメディアのオーマイTVのニシダと申します。韓国でも市民メディアとYouTuberの活躍で山本代表とれいわ新選組の知名度は非常に日本の政治家の中では高いんですけども。参議院選挙が盛り上がれば、ますます報道されることがあるんじゃないかなとは思います。この場ではあるんですけども外交のことで2つ、ウクライナのことと、韓国の新政権のことで質問したいんですけども。まずウクライナのことですけども、日本でも韓国でもゼレンスキー大統領の国会での演説はされました。日本の場合は、れいわは拒否されましたけども、スタンディングオベーションで全員参加だったんですけども。韓国はそうではありませんでした。日頃の、あとメディアの報道についても、韓国でももちろんウクライナのことも報道されてはいるんですけども、あくまでも国内政治が優先でウクライナの報道のほうが多いということはないです、と。そのことでやはり日本国民の視点を海外に、国内政治よりも海外に向けたいんではないかという風な政治的な意図が今の政府にあるのかないかということをひとつお聞きしたいと思います。

もうひとつは韓国の新大統領についてなんですけども、日本の岸田政権も公的には言わないですけどもメディアの報道などでも、日本では韓国で親日大統領の誕生と、そういう風な論調が多いようです。一方で欧米では、韓国のユン・ソギョル新大統領のことを「Kトランプ」、Korea(コリア)のKトランプという報道がBBCやル・モンドなどで目立っています。それは差別主義とか権威主義とかっていう意味でそうなんですけども。日本だけが視点がちょっと違うのかなと。もちろん、どんな人物でも、その国の首脳が、他国の首脳が日本の国益にそぐうのであれば応援するというのは、それは日本に限らず、どこの国でもあると思うんですけども、今、日本で言われている親日とか反日とかっていう基準が、果たして政府が言ってることが日本国民の大多数の利益にそぐうのかということを検証するのは野党やメディアの役割だと思うんですけども、その点について韓国の新政権についてお聞きしたいと思います。以上です。

山本太郎:
ありがとうございます。そうですね。どこから話そうかな。ウクライナのゼレンスキー大統領が国会の中で演説をした。各国ですね、おそらく、もう20数ヶ国以上ですか、演説をしている状況であると。で、日本では本会議場では行いませんでしたと。これはおそらく政治的配慮で衆議院会館の中の大きな会議室を使ってやられたってことですね。なので国会で演説という趣旨とはちょっと違うという部分が、たぶん注意が必要だと思います。おそらく韓国もそういう対応をされてたと思います。参加人数が少なかったとかっていうことは記事で読んだことがあります。で、れいわ自身はこのゼレンスキー演説ってものは拒否してません。何をおっしゃるのかってことをやっぱり聞かなきゃだめですね。民主主義の基本としてそこは耳を傾けるってのは当然のことです。なので私たちは当日ですね、れいわの出席者は3人。会場でゼレンスキー大統領の言葉に耳を傾けたということです。で、一方で、ごめんなさい、ここに関する話の流れで、そうか、このロシア・ウクライナの問題においてロシアの問題において、いろんな問題が吹き飛ばされてしまってるっていう趣旨のお尋ねですよね? ありがとうございます。これは非常にある意味で、これまで政治が上手いこと回っていなかった国、もしくは政治が一方的な行動をしてきた国にとっては好都合なんですよ。大きなニュースで目の前の問題っていうのがどんどん目隠しされていく。そっちに目が行かないようにされるってことですね。だって、このウクライナの問題が持ち上がってからは、おそらく日本の報道もそうですし、もうそれ一色ですね。こんなに戦争報道を長きにわたって長時間続けたことって過去にどれくらいあるのかなって思うくらいです。で、それはまぁ伝えるべきことがあるならばそれは伝える必要があります。でもそれと同じくらい国内には様々な問題が山積していると。このコロナによる問題もそうですし、それによって事業の継続が難しくなったりとか、生活者が非常に厳しい状況に置かれていたりとか。

数々の問題っていうのは一気に吹き飛んだ。逆に言えば見えなくなったってことですね。政治が一番取り組むべき問題として、ほとんど国内問題のそういった、今、言ったような生活者であったり事業者っていうところに振り向けられるはずのものがあまり関心が高まらなくなった。マスコミの注目っていうのも薄くなってしまったっていうのがあったと思います。今は少し落ち着いてると思いますけど。ある意味、大きな災害であったり、こういうような紛争であったりっていうものが、いろんなものを隠していきながら、ショックドクトリン的に、その横で進めていかれるようなこともあるんだろうと。ある意味で、そういった意味でそういうような大きなことが起こらなくてもフリーハンドを与えてしまう、これからの参議院選挙後の3年間というのは非常に恐ろしい思いですね。はい。

で、もうひとつありましたね。韓国の新政権についての話ですね。で、まず、どの国の政権も国内問題をちゃんとやるべきですよね。経済的にみんなが安定をしていて、人間の尊厳を守れる暮らしというのを各国で行っていただきたい。それが何に繋がるかっつったら地域の安定に繋がる。逆に言えばその国内問題というものをすり替えるためにナショナリズムであったりとか、そういうものを煽るような政権がもしも誕生するならば、これは地域の安定も望めない。なので、この新政権がどのような仕事をしていくか?ってことに関しては、私から今、コメントすることは難しいですけれども。新政権がやはり韓国国内の安定、経済的安定、底上げというものをしていきながら東アジアの安定というものに寄与していただけると非常に助かると。何よりも平和がなければ、人々の生活もないわけですから。まずは経済的な安定という部分、人々の生活の底上げというところを注力していただきたい。何よりも日本という国がそれを真っ先にやらなきゃダメなんですけどね。コロナの前からもう既に25年、経済的に悲惨な状態になってるわけですからってことです。すいません。すいません、簡潔に答えるようにしますね、私が。すいません、失礼致しました。

記者:
すいません、あのデイリースポーツよろず〜ニュースのスギタと申します。今日はよろしくお願い致します。代表にちょっとお伺いしたいんですけれども、ちょっと先ほど同じような質問が出たかもしれません。ちょっと私の理解が足りないんで、ちょっと質問させていただきます。参議院選挙の空白の3年で政治の暴走を抗うため声を上げるために参院選出馬されるということをおっしゃってたと思うんですけれども。それは衆議院議員の立場でも声を上げることっていうのは可能だと思うんですけれども。衆議院議員のバッジをつけて、なぜそれができないのかというちょっと疑問が残るんだけど、それについてお伺いできればと思ってます。

山本太郎:
ありがとうございます。衆議院にれいわの議席、3ついただきました。これはその背景には大きな企業も団体も全くついていない状況で3議席、市民の力だけでもぎ取った。これ非常に大きな意味があります。で、一方でその3議席、国会の中で衆議院の中でどれくらい力を持てるかっつったら、やはりこれなかなか難しいんです。で、先ほど言いました、例えばですけど予算委員会、ここに席は持てません。一方で野党第一党などと交渉し続けてきました。1議席、なんとかいただけないか。でもさすがにそれは難しかった。で、野党第一党からは15分間の質問時間をもらえるという約束を取り付け、そしてその根回しをしていただいたけれども、自民・公明からそれを阻止されたってことですね。これ、あまりにも変な話ですよね。だって自民・公明から時間くれっつってもらったわけじゃないんすよ。全く関係のない会派が私たちに都合してくれたものに対して、「それは許さん」っていう動きをした。これ一番象徴的な話なんですよ。何かっつったら議席はあるけど発言は極力させない。不都合な者たちの口を塞ぐってことを権力側がやっているってことですよ。この状態でバッジつけていれば何かしら抗えるんじゃないかって思えるくらい、柔な3年間じゃないだろうなと私は思うんです。

もちろん今、もう議員になって、衆議院選挙後、議員になって、半年経ちましたよね。半年近く経った。その中で、たがやも大石も非常に大きく成長してくれました。そんな上から何言うとんねんって話なんですけど。国会の活動をね、議員としての活動も非常に充実して。で、彼らなりの発言力っていうのもどんどん広がってきている、高まっているという状態です。

このままでも、当然、議員の任期を全うしながら声を上げることは可能ですよ。でもその声の大きさだけで、その3年間の空白期間、そこに抗うってことが可能かっつったら、私、そんな柔な話じゃないと思ってんですよ。だとするならば全体的な力を拡大するしかない。声を大きくするしかない。少なくとも参議院ではしっかりと予算委員会のみならず、登壇する権利も、様々な権利を手に入れるような戦いをするためにも私は自分の与えられた、この、与えられたと言いますか、党からの議席を維持するのではなく、一旦それを党にお返しして。で、くしぶち、しっかりと仕事をしてくれる有能な人間ですから。彼女にそれを託して私は参議院っていうところでしっかりと議席を得て、それを拡大していくっていうことを力を入れていこうという話です。ありがとうございます。

記者:
はい。France10の及川と申します。選挙区、選ぶのに世論調査、これまで通り取るのかということが1点。あと、今日、演説、埼玉の予定でしたけど雨ですけどもどうなったのかということ。3つ目は参議院選挙、れいわフェスやるのかということで。昨日、長井秀和さんとお会いして、「山本太郎で間違いない」「れいわ新選組で間違いない」ってまたやってくれたんで、立川談四楼師匠とかと一緒に長井秀和さんもれいわフェス出て欲しいです。以上です。

山本太郎:
ありがとうございます。今日、埼玉でゲリラ街宣やる予定だというプレスリリースは、プレスの方にしか出してないですね。で、それはちょっとご内密にってことを書いてあったので、ぜひ隅々まで読んでいただけると助かります。ゲリラになりませんので。ありがとうございます。で、ごめんなさい、それ以外の質問ぶっ飛んじゃったんですけど。(笑)長井さん。長井さんを候補者としてどうかってことですか? 

あ、れいわフェスね。はいはい。そうですね、祭り的な集まりですね、は、必ずやることになるでしょう。18日間の選挙戦ですから。そういった意味で、それは必ずやることであろうと。そういったところに元々芸能界にいらっしゃった方で、で、政治というものに関心を持たれ、自分でも立候補されたっていう方が何かしらメッセージをくださる、マイクを持ってくださるっていうなら大歓迎ですよね。はい。それは何ですか? 事務所じゃなくてこっち通さなきゃいけない感じですか? (笑)ありがとうございます。はい。他いかがでしょうか。あ、そうですね。まぁ、その調査するのにも一回300万円くらいかかりますから。ま、おそらく新聞でやってんのがサンプル1000くらいですか。うちは3000くらいで取るんで。そう多くやるっていうのもなかなか難しいので、結構、絞り込んだ上ではやることになると思います。

記者:
あ、すいません。共同通信のイケダと申します。代表、今度は選挙区でということですけれども、選挙区といっても衆院選とは違いまして、1人区もあれば、複数区もあります。既に擁立されてるとこは除くということですけれども。その権力の暴走を阻止していくということであれば、もぎ取る議席は与党の議席ということかと思うんですけれども。選挙区を選ぶにあたって、そういった判断基準というのはどのようにお考えなのか。および他の野党との連携については、選挙区の場合はある程度、協力しないと取れないところもあると思うんですが、その辺はどのようにお考えでしょうか? 

山本太郎:
ありがとうございます。もぎ取るべきは与党の議席ということのお話ですけど。でも野党名乗ってても与党みたいな仕草のところ多いですから、そんなこと関係ないと思います。で、その1人区っていうところで戦いにいくっていう考え方になっちゃうと思うんですね。今、例えば与党の議席ってことになっちゃうと。でも、ちゃんと見てみれば、それは野党の振りした与党っていうのはいるわけだから、それは複数人区でも問題がないことだろうという風に思ってます。で、協力っていうことですけれども、複数人区においては仁義なき戦いであるってのはもう皆さんご存じの通りだと思います。そんな綺麗事だったりとか、なんだろうな、という話ではなく、もう全党がそれぞれの動きとして複数人区には手を挙げる権利、当然あるし、実際そういうような流れになってますね。なので、私自身ここだと決めたところには、もう立たせていただくしかない。衆議院選挙の時のような忖度はしません。はい。

記者:
東京新聞のイチカワと申します。よろしくお願いします。選挙戦についてお伺いします。こないだの衆議院選でも投票率は5割を超え、前回の参院選でも4割、あ、5割に行きませんでした。れいわの得票率を上げて議席を拡大するためには具体的にどのような選挙活動で、どういった層に訴えかけるのかなど、案がありましたらお聞かせください。

山本太郎:
ありがとうございます。ま、投票率が低いということを考えて、その原因は何なのかって考えると、やっぱり政治に関わろうとしたって何も変わるわけないよなっていう諦めも多いでしょうし。そう考えると、やはりそうではないと。あなたが動かす主人公であって、あなたがこの国のオーナーなんだってことをやはり広く、これは訴えていく必要がある。もちろん政策と合わせてですね。で、私たちどちらかというと弱い立場の人たちに全力を尽くそうとしている政党のように思われますが、そこに限った話じゃないんですよ。要は立場が弱いとか、弱い形にされてしまってる人たちに対して底上げをするってのは当然のことです。政治がある、最もな理由のひとつだと思います、それは。けれどもそうじゃなくて、それのみならず、やはり一緒の船に乗ってるってことですよ。だから今、勝ってる人でもいつまで勝てるかわかんないよって。そりゃそうじゃないですか。GDP考えたらみんなの儲けなんだから。儲けが減っていけば、みんなの儲けが減っていけば、自分には関係ないけど、それがずっと儲けられる、儲け続けられるかっつったらとんでもない話で。あんたの儲けも減るよって。みんなで儲けようぜって。みんなで景気良くしようぜ。で、人間の尊厳を守れるような社会を作っていこうよっていうようなことを、やはりいろんな人たちに向けて、これは言っていくしかない。

で、前回投票したか、しなかったかとか、そういう細かいことはおそらく一人ひとり、わかりませんね。顔に書いてあればいいんですけど、そうではないから。だからそこら辺は広く訴えていく以外はないんだろうと。で、何かしられいわ新選組として投票率を上げる何か秘策はないか?みたいなことだと思うんですけど。そうですね。私たちには「総理からです」って封筒で20万くらい入れて渡すようなことができませんからね、これ。そら勝つわな、みたいな話なんですけど、あの人たち。ま、それは倫理的にもできないし。っていう話なんですけどね、私たちにとってみれば。だから秘策はないんだろうと。積み重ねていくしかない。だからどれだけ、基本に忠実にやっていけるのかということだと思います。

高井たかし(司会):
はい。それでは大変申し訳ございません。

山本太郎:
あ、大丈夫ですか? 畠山さん、喋りたがってたけど。

高井たかし(司会):
あ、本当ですか? じゃあ。

山本太郎:
短めに。せっかくで。もうフリー応援しますから。

高井たかし(司会):
はいはい。

山本太郎:
(笑)ギリギリの人たちですから、フリーは。

記者:
すいません。フリーランスの畠山ギリギリ理仁です。候補予定者の選挙区の移動、差し替えというのがあるのかどうか。で、差し替えがないとしたら、山本さんご自身の選挙区は愛知県より西か東か? それから比例特定枠をいくつお使いになるつもりかということを伺えればと思います。

山本太郎:
ありがとうございます。そうやな。西にいくつ東にいくつっていうのはなかなか言いづらい部分がありますね。いつも聞きますね、それ。結構絞ってきますよね、そうやってね。ありがとうございます。(笑)すいません。そうですね。一番のヒントは私が今日からゲリラ街宣始めるんですけど。そのゲリラ街宣で立つところが可能性あるんじゃないかな。ないかもしれんけどな、みたいな。(笑)また答えてない? すいません。でもそういう風にちょっと楽しんでいただけたら。で、その土地その土地の何かこう情勢みたいなもの見ていただけたら、より、「あ、あいつここで立ったら面白いな」っていうような見方をしてくださる方もいらっしゃるかもしれません。いろんな角度からこの選挙に対して興味っていうものを高めていけるような動きができればという風に思ってます。で、ん? あ、差し替え? 差し替えは今のところ検討してません。で、差し替えなきゃいけない理由っていうのは今のところないので。今のところはそういう状態です。で、特定枠は1つです。はい。

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