【会見文字起こし&動画】次期参院選 公認候補予定者発表 伊勢崎賢治(#比例全国区)、山本太郎(れいわ新選組 代表)/ 2025年6月23日 国会内

山本太郎:
お待たせをいたしました。定刻になりましたので始めさせていただきたいと思います。れいわ新選組代表山本太郎でございます。次期参議院選挙におけます比例の候補者を発表させていただきたいと思います。れいわ新選組次期参院選挙において、比例特定枠ということで、私たちと一緒にやってくださる方です。ご紹介いたします。この方です。伊勢崎賢治さんです。東京外語大学の名誉教授であられまして、昔ですね、インド留学中に現地スラム街の居住権をめぐる住民運動に関わり、国際NGO職員として内戦初期のシエラレオネを皮切りに、アフリカ3カ国で10年間、開発援助に従事された。2000年から国連職員としてインドネシアからの独立運動が起きていた東ティモールに赴き、国連PKO暫定行政府の県知事を務められると。2001年からシエラレオネで国連派遣団の武装解除部長を担い、内戦終結にも貢献。2003年からは日本政府特別代表として、アフガニスタンの武装解除も担当されました。そして一方で、ジャズミュージシャンとしてもトランペット奏者をされております。伊勢崎賢治、れいわ新選組から特定枠で今回、立たせていただきます。というわけで、ご本人から皆さんにまずはメッセージをいただきたいと思います。よろしくお願いします。

伊勢崎賢治:
ありがとうございます。伊勢崎賢治と申します。僕は国連、国際連合とか、日本の外交官、これは日本政府特別代表という形ですけれども、これはアフガニスタンです。という立場で、いわゆる国際紛争の現場で働いた実務家であります。で、と同時に東京にある小さな国立大学、これ、東京外国語大学、ここで教鞭を執り、戦争に特化した国際関係論ですね、これを教えてきました。具体的にどういうことかというと、戦争はなぜ起こるのか、なぜそれを止められなかったのか。じゃあ、未来に向けて戦争を予防するとしたらそのために何ができるのか。何を教訓とすべきか。こんなことを研究し、教えてきました。同時に防衛省に統合幕僚学校というちょっと堅苦しいところがあるんですけれども、陸海空の自衛隊の精鋭たちを、未来の幕僚幹部ですね、これを教えて18年目になります。これはまだ…。外大のほうはもう退官しましたけど、退官して名誉教授っていう称号をいただいておりますけれども、統合幕僚学校のほうはまだ教えております。18年教えるとですね、もうすべての自衛隊員、僕が教えてきたのは将官クラスですけれども、自分の子どものように僕は思っております。だからこそ、ここからが政治家になる動機をお話ししたいと思うんですけれども。政治家の間違った政治判断で自衛隊員を1人たりとも犠牲にしてはならない。この思いにかけては誰にも引けを取らない自負がございます。でも現在、その可能性が僕の68年間の人生の中で今以上に高まったことはないという危機感を感じております。学者としてはですね、いわゆる学問的な中立性、つまり政治的な中立性。どういうことかというと、特定の政党には属さない、特定の政党の利益には帰さないということですね、のがありましたが、もう評論家のように振舞っている状況ではない。世界が、日本がです。で、中立性をかなぐり捨てて、あえて政治の世界に身を投じる決心をいたしました。

じゃあなぜ、れいわ新選組かということです。学者としての僕は自民党から共産党まで政党の垣根を越えて多くの政治家と交流し、ほとんどの場合、レクしてきました。その中でもいろいろな安全保障上の課題を一緒に考え、一緒に共に実際に行動してきた仲間には、現在、防衛大臣になった中谷元さん、そして首相になった石破茂さんもいました。個人的な付き合いといえば共産党の志位さんとか小池さんもそうであります。「非戦」、戦うに非ずではなくて、戦争を避けるという「避戦」ですね、避戦。で、戦争が起きる前の平時において、そして戦争が起きる直前になっても外交、つまり対話で武力衝突を回避する。戦争というのは研究者として申し上げますけれども、突然始まりません。火星人が地球に攻めてくるように、そんな感じの戦争はありません。必ずその前があります。原因があります。ですね。小さな武力衝突が散発すると。で、緊張が両国で、その社会でだんだん高まってくると。で、国民の間にも警戒と恐怖が拡がると。そうすると必ずこれ、古今東西、共通してます。ある種の政治家が必ず現れます。ある種の政治家です。その恐怖を実態以上に煽りそれを得票、票に利用しようとする人たちです。そんな時にはもう既に遅しかもしれません。社会は敵と交渉なんて弱腰だとか敵に舐められるとか、そういう空気ですね。空気が社会を支配しているはずです。これ古今東西。今、日本もそうですけれどもヨーロッパ。アメリカ、ひどいです、これが。でもですね、それでも怯まない。味方から背中を撃たれることも恐れず、いわゆる悪魔化。英語で言うとDemonization(デモナイゼーション)って言います。悪魔化。敵のイメージを、敵っていうのはもう人間じゃないと。悪魔のように仕立てて憎悪、憎悪、憎しみを煽る。そういう同調圧力にも負けず敵の懐に出向き交渉すると。それが日本を守る指導者に必要な本当の勇気だと僕は考えております。自民党から共産党まで分け隔てなく交流してきた中で空気に左右されない、空気を読まない(笑)、そういう素質を感じさせる政治家は僕はたった一人しか出会いませんでした。それが山本太郎さんであります。で、一定数でいいからそういう政治家、運動家の集団を日本社会につくる。何より日本の国防のためであります。これが僕が自分の余生、たぶんあと10年くらいしか生きられないでしょうが、れいわ新選組に託そうと決めた理由と目的であります。よろしくお願いいたします。

山本太郎:
ありがとうございます。それでは記者の皆さんからご質問ある方、挙手をしていただいてマイクを回していきたいと思います。

記者:
共同通信です。山本代表にお伺いしたいんですが、今回、特定枠を使われるということで伊勢崎さんについて活用されるということですけど、その理由とですね、もう1枠使えるとは思いますけど、まだ特定枠を考えられているのかどうかよろしくお願いします。

山本太郎:
ありがとうございます。伊勢崎さんをなぜ特定枠で?ということなんですけれども。特定枠っていうもの自体はそもそもはですね、合区とかっていう自民党の勝手な話でですね。そのおっさん政治家たちを延命させるための手段として使われたものですけれども。私たちれいわ新選組としては本当の意味での国益に資する、そういった人物を国会の中に送り込むために使わせていただいてきました。これまで3名、特定枠で国会の中に2人の重度障害者と1名の難病患者を送り込んだということです。で、現在の社会情勢を見た時に日本のみならず世界もそうですけれども、かなりきな臭くなってしまっている、と。で、次のラウンドはおそらくアジアに移ってくる。で、その中でもやはりアメリカと中国の対立みたいなものから台湾有事であったりとか。日本が最前線に立たされ、そして先日の(米国防長官)ヘグセスさんが会見した時にですね「太平洋の西側は日本が前線に立つ」みたいな。これもう完全にエリアを広がりまくった上で専守防衛なんかもどっか行っちゃってるんですよ。間違いなくアメリカの二軍として日本の自衛隊が使われ、そして日本も巻き込まれていく。このようなことになっていって誰得なんですか?ってことになりますね。これは間違いなく、これは軍事産業以外儲かりませんよ。それ以外、美味しい思いできる人いない。そしてそれに紐づく政治家たちしか美味しい思いしないってことですね。そう考えた時に、今、国会の中でさまざま行われている安全保障の議論っていうものは机上の空論なんですよ。誰一人実践を知らない者たちなんですよ。実際に戦闘の現場において武器を置くんだ、武装解除するんだという命がけの交渉を行ってきた者。本当の意味での安全保障を知る人間。そういう者を国会の中で活躍していただく必要があるということを考えるならば、伊勢崎さんの他はないだろうということです。当然、ここは特定枠を使って今、戦争に進もうとしているこの状況をこの緊張をなんとかして緩和させるためにも伊勢崎さんという人は絶対に欠くことができない人物だという私の考えです。で、一方で、もう1つご質問いただいたのが特定枠でその他の人たちをということなんですけれども、もちろん私の中ではありました。けれどもですね、ちょっと最終的な段階で話が詰め切れなかった部分があります。これはまた別の分野の方ですけれども。今回は見送りということです。今、現在においての特定枠ということでお話をするならば伊勢崎さんということになります。他いかがでしょうか。

記者:
フリーランスの白坂です。先の東京都議選で伊勢崎さんはれいわ新選組のですね、候補者の応援弁士として街頭に立たれておりました。で、私、2度ほどですね、伊勢崎さんを取材させていただいたんですけど2回とも、ある言葉をですね、発せられていたんですね。それは「横田空域」なんですよ。つまり、首都圏の制空権は在日米軍に握られていると。2回とも伊勢崎さんはそのことに触れていて、これは極めて重要なことだと思いますので改めて伊勢崎さんの横田空域に関する見解、そして今、アメリカはイランを攻撃したと、そういう激動の国際情勢の中でそのような国と同盟関係を結んでいる日本ですね、今後、日本はどのようにあるべきか。この2点について伊勢崎さんの見解をお聞かせください。

伊勢崎賢治:
都議選の応援っていうことで日米地位協定の問題を、横田空域、これ、都民の問題でもありますよね。まさしくですね。それとあとPFASの問題ですね。やっと都民がこの日米関係の歪みの本当の問題、沖縄県民は毎日これを経験してるわけですけども。それが身近に都民が感じられる、ある意味、ちょっと言い方悪いですけど機会が訪れたという意味でここにフォーカスいたしました。で、今、今度、国政に出るわけですから、この日米地位協定の問題はもうちょっと広く考えなきゃいけない点、日本の国のあり方、形のあり方としてですね。横田空域、我々は慣れきってしまいましたけれども、こんなものは存在しません、世界に。で、日本はアメリカにこれだけ依存してるんだからしょうがないという言い方、よくされるんですけど、僕もよく議論でされるんですけど。日本よりもアメリカ軍に国防を委ねている国、例えば当時のアフガニスタンとかイラクとか。アメリカが今日、出てったら明日、国は滅びます、そういう状態でもこういうのはないんです。ないんです。なぜかというと主権っていうことです。で、アメリカは使えるけれど、すべて許可制っていうことです。で、許可なくやったら怒ります、彼らは。烈火のごとく怒ります。その国にいろんな政党があろうと宗派があろうとみんな怒るんです、これ。アメリカが違反行為をすると。ですね。で、これは何て言うんでしょう? 集団的自衛権、集団的自衛権って反対っていう運動。僕も反対ですよ。日本がそこに行くのは。その前に個別的自衛権っていう国連憲章で認められた固有の権利で一番根本のやつですね。これに関わる問題だから主権なんです。つまりアメリカを抱える国っていうのは日本だけではありません。世界で80カ国あります。つまりアメリカを抱えるんだけどもアメリカが勝手なことをして、ね、アメリカは海の彼方にあるわけですよ。で、アメリカの敵に対して、その基地を使って勝手なことをして、もし相手が怒って反撃した場合、アメリカ本土ではなくてその国が狙われるわけですよね。これは個別的自衛権の問題なわけです。つまりアメリカに攻撃されたら、その国には個別的自衛権を行使する権利が生まれるわけであります。ね。その国にとってもアメリカを抱える国にとってもね、アメリカのね、勝手な行動でそこが戦火に戦場になるということでこれは極めて個別的自衛権を保護するという感覚で主権を前に出す。で、アメリカはそれに対してノーと言わないんです。日本以外は。ここが問題なんです。だから日本を守る基本はここなんです。

個別的自衛権のためにアメリカの自由をなくす。自由なき駐留です。これを互恵性といいます。今、トランプが盛んに使っている法的な対等性、reciprocal (レシプロカル)ってあれですね。あれは地位協定の考え方でもアメリカ国務省が使う言葉なんですね。法的な対等性っていうことです。で、今、イランの巻き込む、アメリカが空爆してしまいました。ね。石破政権、かつての盟友だった石破さん、今、揺れてます。最初はイランに対してイスラエルが攻撃したときに非難声明出しましたよね。ね。そしたらG7で、なんかイスラエルにも自衛する権利がある、それに署名しちゃいまして。今、この核施設を、イランの、攻撃したアメリカが、唯一の被爆国として。核施設っていうのは原発も含めて自分に向けた核弾頭ですからね、これ。ね。核兵器と同じですから、これね。それを攻撃したと。それも先制攻撃です。先制攻撃。これは国連憲章に著しく反します。唯一の被爆国としてどういう声明を出すのか、今、たぶん悩んでらっしゃると思います。こういうときに野党が何か物を言わなきゃいけないです、本当に。そういう存在になりたいということです。それでもう1つ言うとですね、GCCって聞いたことありますか? これ、Gulf Cooperation Council(ガルフ・コーポレーション・カウンセル)って言うんですけれども。アメリカって対面のバーレーンであるとか、ペルシャ湾。バーレーンであるとか、カタールであるとか、それとかサウジアラビアとか、あの辺の湾岸諸国ですよね。基地いっぱい持ってるわけですよ、アメリカ軍。バーレーンなんて大変大きなアメリカ海軍基地があり、カタールなんていうのはアメリカ空軍基地があるわけです。今回、あのB2ステルス爆撃機、どっから飛び立ちました? ミズーリですよ。何でそんな、だって35時間かけて爆撃したんですよ、ね。何でそういう基地使わないんですか? 目の前にあるんですよ。そういう国は使わせないんです(笑)ね、それぞれの国に地位協定と同じものがあって、拒否権があるんです。アメリカがもしその基地を使って他の国、イランです。当然、イランです、を攻撃するっていう意図があったら、それに拒否権、つまり拒否する権利があるんです。それが地位協定の中に埋め込まれてるわけであります。で、GCCというカタール、その辺の湾岸諸国、石油の君主制の国ですよね。ああいう国の集まりがあるんですけども、それは去年、明確に明確にコレクティブに明確に声明出しております。アメリカの基地は我らの国にあるけれども、イランに対する抗議には使わせないと、きっぱりです。なぜ日本はこうできないんですか? でしょ? 僕らアメリカに「ヤンキーゴーホーム」と言ってるわけじゃないですよ、僕は。でしょ? でも何かあったら戦場になるのはここなんです、ここ。国を守るためになぜ言えないんでしょうか? それは韓国にも共通してます。GCCの国々が一致団結してそう声明したように去年、なぜ韓国社会と我々が声明できないんですか。アメリカはいるでしょう、我々に。でも中国に対する攻撃には使わせない、何で言えないんですか? これ。こうさせましょうよ、これ。喫緊の問題として。そのために僕は、もし参議院議員になれたら万歳なんて言いません。当選万歳なんて言いません。その日から働きます、僕は。このために、はい。

山本太郎:
ありがとうございます。国会の幼稚園レベルの安全保障議論にですね、本物を持ち込むと、そういうことだと思います。さぁ、他いかがでしょうか。どうでしょう。手が挙がってます。

記者:
朝日新聞です。よろしくお願いいたします。伊勢崎さんにお伺いしたいんですけれども、代表的な報道で紹介するときの肩書きとしては東京外大の名誉教授ということでよろしいかというのと、具体的に今後、どういった選挙戦をやっていきたいかという、具体的な戦略をお伺いいたします。SNSを活用するとか、集会をするとか、なんかどういった選挙活動していきたいか? 

伊勢崎賢治:
あの、2番目のご質問からお答えしたいと思うんですけれども。一応、全国固定、いや特定枠っていうことで。とにかくれいわ新選組の比例票を上げることが選挙戦で僕に課せられた使命だと思ってます。それはもう党に、山本代表にお任せします。すべて。すべて、僕をどう使うかですね。気持ちとしては沖縄行きたいです(笑)

山本太郎:
それ絶対マストですね。はい。皆さん、ご存じだと思いますけれども、特定枠という枠で立候補される方は、「伊勢崎賢治に1票入れてくれ」は言えないんですよ。はい。なので、れいわ全体に対してアピールをしていく。れいわが拡大すれば、自分自身が国会の中に行くことですね。で、そこで何を成し遂げるのか? 今の日本の問題点とそれに対する解決策ってことをセットで多くの方々に知っていただく必要があると。今、伊勢崎さんのほうからさまざまありましたよね。要は米軍基地があるのは世界にはいくつもあるけれども、それぞれの国の法令に従っているということです。一方で日本は何でもあり、アメリカの言いなりだってことですね。これは何かというと植民地だってことです。日本が独立国になるためには、やはり伊勢崎さんの存在なくしては難しいだろうとそう思ってます。幼稚園レベルの安全保障議論、そして幼稚園レベルの植民地議論というところから、やっぱり卒業する必要があるんですね。ある意味でこれまではそういう世界中を舞台にして、いろんなところに例えば武装解除とかされたりとか、あと学生を相手に平和とは何かと、実践の現場にさまざま感じたこと経験したことを伝えていくってことをやったんですけど。今回は国会の中にいる議員たちに対して国会の場をもってレクしていくってことが非常に重要なことになるという風に思ってます。はい。まずはこの選挙において全国を回っていきながら、安全保障とは何なのか、その抱える問題点は何なのかということをですね、さまざま多くの方々にご理解いただけるような活動をしていくことになるだろうということです。

伊勢崎賢治:
一番目の(質問の)僕の肩書きですけども、僕の普段、名乗る肩書きっていうのは名誉教授です。東京外国語大学名誉教授ですね。でも名誉教授っていうのはご存じかどうか知りませんけど、給料出ないんですよ。全く出ないですよ(笑)。これ。名誉教授って。どこの国立大学でもですね。で、総務省的には何かお金が出ている職業はないんですか?って言われ、聞かれまして(笑)。一応、客員教授はやってんです。これが国士舘大学の21世紀アジア学部というところでもう長年これは非常勤ですけど、一応、客員教授という風に称号をいただいております。ですね。どちらがいいんでしょうね。それ、僕わかりません(笑)。わかりません。

山本太郎:
ま、経歴としてはもちろん、アフガニスタンでの武装解除であったりとか、シエラレオネでのそういう活動であったりとか、他にも東ティモールの暫定行政機構においての県知事であったりとかっていうようなことですね、そういうものもぜひ入れ込んでいただきたい。そこからこれまでやられてきたことも、これ読者の方々に情報が伝わることだと思うのでぜひお願いします。

記者:
すみません、もう一点、山本代表にお伺いをしたいんですけれども。別件で恐縮なんですけれども。昨日投開票された東京都議会議員選挙において、れいわ新選組は議席が獲得と至りませんでしたけれども、その受け止めと、またこの参議院選挙において、今回の都議選の結果はどのような影響を与えるか、あるいは影響がないと考えるかそのあたりのご所感をお願いいたします。

山本太郎:
ありがとうございます。まぁ元々…。特定枠の発表のときに都議選の話をされるっていうのはいかがかという風に思います。ごめんなさい。というのはニュースが薄まるっていうことに対して、どうだろうな、あまり納得いかないという思いです。今、質問されて。でも一方でそのことに関してもコメントをする必要があるとは思っています。都議選ということで、私たち獲得議席はありませんでした。だから前回同様だということですね。で、非常に都議選というのは難しい選挙です。これは都道府県レベルの議員選挙というのは私たちこれまで獲得したことがないです。市区町村レベルでの議席というものは獲得したことはあるんですけれども。都道府県レベルの議員選挙においての議席獲得はこれまでないと。一方で東京の都議会議員選挙が昨日終了し、私たちは3名擁立ということがあったんですけれども、結果はゼロだったということですね。これに関しては当然、獲得したい思いは大きいんですけれども、そこに対してやはりこの都道府県レベルにおいての議員選挙というところにはなかなかリーチできないなというところはあると思います。これはもうひとえに私たちの力の至らなさと言いますか、力不足のところであることはそれはもう認める以外ありません。なので、これは活動というものをこれから拡大していくって必要がある。もちろん都道府県レベルを目指すのであるならば、その手前の市区長選レベルっていうところを拡大していきながら、日々の活動というものを拡大していくしかないという、もう基本通りの話ですね。そこが拡大されない限りはなかなかリーチすることは難しいんだろうという風に思います。

一方で新興の政党がですね、議席を獲得したということも実際にあるとは思います。これは、どうだろうな、やり方として非常に正攻法だったなという風に思います。素晴らしい獲得だという風に思います。それは何かと言うと、先の衆議院選挙で候補者を立てた地域から、今回の都議選、そのまま候補者がスライドしていると。つまり何かと言うと、その候補者が長期間にわたってその地域で活動していることを有権者たちが確認ができるということですね。しかもその地域というのは多くが議員定数が多いところということです。ある意味で選挙っていうのは、こういう1つの勝負だけで勝つということではなくて、その勝負では取れないかもしれないがその先、議席が取れるということを見込んでの布陣というものも非常に重要になってくると思います。そういった基本的な戦い方ということで議席を獲得されたということは非常に素晴らしいことだったなという風に思います。一方で私たちはそういう戦い方が今回できていなかったというところは一定反省すべきところもあり、プラス私たちにとってまだ1つ1つ積み上げていくという私たちのやり方からすれば、この都議選において議席が取れるというのにはもう少し私たちの活動を拡大していく時間が必要なんだろうなと思います。一方で今回の都議選というものが今後の参議院選にまで影響するか?ということですけれど大きく影響することはないと思っています。都議選においての私たちの支持という部分と、一方でこの週末にいくつかの情勢調査と言いますか、報道などによる調査みたいなもので支持率を見ると支持率自体は上がっています。なので地方選挙という部分と国政選挙における評価というものはそのまま直結するものではないだろうと。ただし、東京における3地域、3人の候補者を立てたという地域においての一定の見通しみたいなもの、得票の何%くらいが今あるのかということの確認はできたという風に思いますので、こっからはしっかりと方針みたいなものもさらに練っていきながら拡大を目指していくと。参議院選の結果そのものに直結するとは考えませんが、今回、議席が獲得できなかったということにおいて、出てきた数字なども含めた上で、さらに東京を底上げしていくために、参議院選に繋げていくための方針みたいなものを内部でもう一度厚くしていく必要があるだろうという認識です。加えて言いますと、今回、都議選で立候補してくれた3人の候補者ですけれども、この3人の候補者に関しては本当にそれぞれに、この社会を変えたいと思う背景、それが色濃く出ているまっすぐな候補者だったんですね。彼らに関しましては今後も政治活動を通じて社会を変えるということをれいわと一緒にやっていってもらえるようにということは心から願うところで。先ほど、それぞれに電話をして、ま、繋がらなかった方もいらっしゃいますけれども、そのようなお話をしたところではあります。なので、一度の選挙で、その先、続かない、バトンがさらに続かないということではなくて、この先もできれば一緒に活動を続けていきながら、社会を変えていく、日本を変えていくということを、共にやっていきたいという考えです。ありがとうございます。

記者:
NHKです。よろしくお願いします。今のところの関連なんですけれども。来月の参議院選挙については本日午後にも公約が発表されると思いますけれども、改めてその端的にれいわ新選組として、消費税の廃止など、さまざまな政策を訴えていますが、どのような政策を訴えて選挙戦に臨んでいくかっていうのを改めてお願いします。

山本太郎:
30年の不況、先進国でただひとつ、日本だけ。そこにコロナで物価高。で、国民の、生活苦しい人たち6割。で、2024年度は倒産件数1万件を超える。病院、診療所、歯医者、高齢者施設。で、児童の学童、他にもさまざま生活に直結するような農家や酪農家も過去最高の倒産ですよ。今、何が必要ですか?ってことを考えたときに、この失われた30年を立て直す経済政策、大胆なものが徹底的に必要だってことですね。そういった意味で何が必要ですかっつったら消費税は廃止しかありません。消費税収の約61%は大企業減税のために穴埋めされたということが言えるわけです。それを考えたときに消費税をやめれば毎月2万5000円お得、年間にして30万円お得と、平均的な世帯で。まず、こういうことから日本の消費というものを喚起していきながら需要を底上げしていくということが何よりも重要。消費税を廃止するまでの間、おそらくタイムラグというものが生まれると思います。だからこそつなぎ、つなぎとしての現金給付が必要。2万円の現金給付が発表されましたけれども、それで足りるわけないだろってことです。少なくとも10万円の給付、そして消費税の廃止、これをセットで前に進めていくということがまず第一歩として必要だということは強く訴えていきたい、そう思ってます。

記者:
時事通信です。山本代表にお伺いします。れいわ新選組はこれまで特定枠で重度障害者の方を立候補、擁立しまして。で、特定枠にそんな使い方があったのかという驚きもありましたし、実際に国会の中でかなりバリアフリーが進んだりして一定の成果もあったと思います。山本代表の中で今回、伊勢崎さんという非常に安全保障だとか軍事、こういう国際情勢に明るい人物を今度、特定枠にするということで。何かバリアフリーですとか障害者の理解を進めるということに一定の区切りがついたという考えなのか、ちょっと何て言うんですかね、やはり経済もそうですけど国内の問題に多く焦点を当てていたように感じた、れいわ新選組にとって、少しちょっとスコープを変えたように感じるんですけれどもそのあたりに山本代表の考えがあるのか教えてください。

山本太郎:
ありがとうございます。特定枠という枠を使って送り込んだのが2名の重度障害を持つ方と難病を持つ方だったと。そこから障害という枠ではなく、今回、武装解除の専門家、国際紛争の専門家を特定枠で国会に送り込むということを決めた。そこに関してちょっと関心が移ったのかというようなお尋ねかと思うんですけど全く違います。全然違います。外交問題っていうのは国内問題でもあるんですよ。で、今のようにアメリカの尻馬に乗ってアジアの緊張を高めることに汗水を流すっていうことをやってしまえば、当然、これは、これ貿易だったりさまざまなこと、これ影響大きく及ぼします。例えばですけれども、スーパーコンピュータ富岳というものが試算した結果は、戦争にならなくても2ヶ月間緊張状態が生まれれば中国から1. 4兆円部品などが調達できないと考えて53兆円分の生産額が失われるっつってます。たった2ヶ月緊張が高まりましたというだけです。戦争にはなっていません。中国からの部品が1.4兆円調達できないだけで53兆円分の物がつくれなくなるんですってことです。物がつくれないってことは物をつくっている労働者たちどうなりますか?ってことです。物がつくられた後に輸送を担うドライバーたちどうなりますか? それを輸送された先で販売する人たちはどうなりますか? これ53兆円で済む話じゃないです。戦争にならなくても、緊張が高まるだけで、桁違い、この数字から桁が変わるくらいの損失が国内に生まれる。つまり何か? 戦争にならなくても人は死ぬんですよ。日本国内だけで物がつくれるというわけではございません。当然、もう皆さんご存じの通り。世界中でさまざまな部品がつくられ、それによって私たちが手にしている商品に変わっていくわけですよね。そう考えたときに、今、アメリカの方針に従ってそれに付き従っていきますというような外交方針。逆に言えば好戦的な態度で臨むということは国の自滅を意味します。そこに必要な人材って誰ですか?って考えたときに、お花畑の安全保障論しか語れないような幼稚園レベルの国会ではなく本物を送り込む必要がある。それができるのは誰ですかっつったら、私は武装解除の専門家、国際紛争の専門家である、第一線でやられてきて、紛争とは何か戦争とは何かということを知り尽くした人、伊勢崎賢治さん以外はないだろうということです。

一方で障害という部分に関して当然、それによって難病ということに関して国会の中にそういった事情を抱えた人たちが国会議員として活動することによって、さまざまな物事が動きました。これっていうのは障害を持った方、難病を持った方々のテーマだけじゃないんですね。その人たちだけに特化したテーマじゃないんですよ。誰しもが高齢化します。誰しもが障害を負う可能性があり、誰しもが難病になる可能性がある。そう考えたときに今のこの国で障害や難病を背負うということは絶望と対峙することになります。誰しもが可能性がある、そのようなリスクを負う可能性があるというこの国において、そういったさまざまなバリアをなくしていくということはすべての国民にとってのこれは国益に繋がる、利益に繋がると。まず最初の特定枠ではそういう意味合い、そしてそういう本質的な部分を国民の皆さんに共有したいという思いで立候補をお願いし、国会議員を務めていただいた。今、特定枠でフルに任期が3年残っているのが天畠でございます。で、今回の選挙では特定枠を使わずに比例という枠で木村英子も立候補しています。そういった意味でこの特定枠を使って新たに障害を持たれた方々を送り込むというようなことも考えられますけれども、既に一定活動をした上でそして任期を残している者もい(て)、今回の選挙の中に立候補する者もいるならば、現在の日本が抱える問題、そして世界に繋がる問題、まさに国益に資するというこの外交問題であるということを考えるならば、伊勢崎さんをこの特定枠で国会議員になっていただくというのは私たちにとっては当然の話であるという風に思ってます。他、お願いします。

記者:
東京スポーツです。すいません。れいわローテーションとの絡みで特定枠の方は6年なのか? 3年なのか? 

山本太郎:
特定枠に関しても今回からは3年ということになります。その一言で大丈夫ですか? 

記者:
すいません、あと先週の発表の時、比例想定14人ということでしたけども、これで今日で10人発表されて、あと4人は擁立をしたいのか、それとももっと増えるのか、そこまで達することはないのか、どういう想定でしょうか? 

山本太郎:
ありがとうございます、前回、14人とお伝えしたところからは数字が変わっています。12人です、ごめんなさい。で、現在発表は何人ですか? 10人、伊勢崎さんで10人目ということですね。なのであと2名の発表を残すところとなっているっていうところです、はい。ありがとうございます。他いかがでしょうか。よろしいでしょうか。ようござんすね? ありがとうございます。ぜひですね、現場に伊勢崎さんが立たれる現場などにも来ていただいてですね、直接またご質問を聞いていただければという風に思います。今日は伊勢崎さんがここにいらっしゃるってことは皆さんに事前にお伝えしてなかったので心の準備ができていなかった方も一定いらっしゃるかもしれません。なのでぜひ現場のほうで。今日はですね。夕方5時からですね、マニフェスト会見ということをやって参りますので、その場でもぜひご参加いただければという風に思います。よろしくお願いいたします。はい。この後写真を撮ります、はい。

あ、1点ですね、訂正させてください。私が冒頭ですね、ごめんなさい。「次期衆院選」と口走ってしまったようです、すいません。秋に行われるんじゃないかという衆院選に頭が行ってたわけではございませんけれども、「次期参議院選挙」ということの訂正をさせてください。失礼をいたしました。

※この文字起こしは文字起こしチームのボランティアのご協力のもと公開しました。

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