【会見文字起こし&動画】不定例記者会見 山本太郎代表、くしぶち万里共同代表、大石あきこ共同代表、高井たかし幹事長、木村英子、伊勢崎賢治、奥田ふみよ/ 2025年8月1日 国会内

高井たかし:
はい 。それではただ今より、れいわ新選組の不定例記者会見を行います。では、代表からお願いします。

山本太郎:
はい。というわけで国会が開きましたが、まもなく閉まりますっていう状態でございます。いい加減にしろっていう状態なんですけれども。まずはですね、不定例記者会見始めて参りますが。普段はですね、皆さんからまず最初にご質問を受けてそれに答えていくスタイルですが、そこに入る前に、今日ですね、参議院初登院ということで3名の議員たちがですね、初登院に臨んだわけなんですけれども。おひとかたずつメッセージをいただこうかなと思います。まずはですね、2期目となります、木村英子でございます。じゃあ、木村さんのほうからよろしくお願いいたします。

木村英子:
はい。木村です。2期目を迎えられたことに本当に不思議な気持ちでいます。2019年には特定枠で参議院議員になりましたので、今回は特定枠を使わず、一般で選挙を受けたわけですけれども。思った以上に障害者の団体、そして当事者の方、支援者の方たちに、たくさんの方に応援いただいて本当にとても嬉しく思ってます。で、やっぱり障害当事者の人たちの願いは社会参加が今、制度によって阻まれている中で、やっぱりこう地域で生きるための介護保障というものをなんとかつくってほしいという思いが、私自身の現状でもありますので。この重度訪問介護という制度が告示、例えば就労、就学、政治活動などにも使えるように今後引き続き、国会の中で訴えていって、障害を持ってる人だけではなく、誰もが生きやすい社会を実現していくために、これからも邁進していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。以上です。

山本太郎:
ありがとうございます。特定枠という形で国会の中に入り、そして6年間活動してくれたわけですけれども。そして次の選挙ってなったときに、私はまた特定枠ということを、さまざまな方から言われたんですね、「木村さん、ぜひ特定枠で」ってこと言われたんですけど。やはり6年間、公人として活動したということを、やはり世間一般の方々に評価いただくというのはこれは必要なことであると、その話を英子さんにしようとしたときに、英子さん自身がもうそのつもりだったっていう話なんですね。で、2人で何度か話し合いをしたんですけれども、もうご本人は討ち死にする気満々だったっていうか(笑)。でもその結果を覆すと言いますか。私たちれいわ新選組の比例ということで考えるならば、その中でも12万という得票をいただくということは、かなり異例のことでございますから。木村英子という政治家がこの6年間でしてきたことへの評価と、そしてさらにきな臭くなっていくこの社会に対しての、命の選別が進んでいくってことに対しての危機感というものの表れが、今回投票に現れたという風に思ってます。2期目の木村英子の活動というところにも、一有権者として、山本太郎としても期待しているところです。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。さぁ、続きまして、ごめんなさい。伊勢崎賢治さんですね。よろしくお願いいたします。

伊勢崎賢治:
伊勢崎賢治です。僕は今回特定枠ということで、3年という任期をいただいたという気持ちでおります。で、3年という任期で、これこれこれこれをやれという、何て言うんでしょう、国連時代の言葉で言うと「ミッション」って言うんですけども。特殊任務ですよね。で、そういう気持ちで、そういう背景で僕はこの任期を頂いたっていう風に考えてますので。何て言うんでしょう。議員になる前からやってきたことを議員になって決着をつけると。その中には日米地位協定、日米関係の問題がかなり大きな部分を占めています。その他でも、これは別に順位はつけられませんけれども、ガザ、パレスチナの問題ですね。これを日本政府として、日本社会として、果たしてあの苦しみを、あの人々の苦しみを少しでも和らげることができるのかっていうこと。日本政府として、日本外交方針として、それを引き出すっていうことを政治家としてやるっていうことですね。で、たぶん3年でできると思います。その他にもいくつかありますけれども。で、願わくばミッションコンプリートっていうことで、次の人にバトンタッチしたいと思います。はい。

山本太郎:
ありがとうございます。国会議員のほとんどが、願わくば一生、国会議員で居続けたいと思うような、ある意味で粗大ゴミみたいな考えを持ってる人たち非常に多いんですけれども、与えられた3年という期間を持ってミッションを完了させるんだと。その潔さっていうのはもう国会の中でほとんど失われたような姿勢だと思います。この3年の間にぜひそのミッションコンプリートできるように全力でれいわ新選組としても一緒にやっていきたいという思いです。ありがとうございます。さぁ、続きましてこの方でございます。奥田ふみよさんです。

奥田ふみよ:
こんにちは。私は奥田ふみよといいます。このたび参議院議員、全国比例で当選させていただきましたが。私は国民の中で多くの方たちが陥っている政治への諦め、無関心、投票に行かないという、そういう市民の1人だったんですね。で、3人の母親なんですけれども。こういった普通の市民がこのれいわ新選組から国会へ突撃するということに自分自身すごく大きな意味を持っていると思っています。というのは今日、初登院させていただいたんですけれども、まぁそれはそれは、こうしなやかになんか品良く茶番劇がもうすっかり構築されて、もうそれはそれはもう立派なもんでした。そういうものを国会の中で今日初めて体験させていただいて、1ミリも国民守る気ないし、子どもたちの命なんか守る気なかろうということをはっきり実感いたしましたので。私ができること、この3年間。まず同じ主権者同士で、こげなことやっとうばいっていうこと。ごめんなさい、博多の人間なんで。そういったことをもう徹底的に国民の皆さんにお伝えし続けること。それでいいとか?っていうことを私は市民目線で、私はそういう無関心、諦めの当事者たちの代表という気持ちでですね、一緒に変えようよっていう思いで毎日奮起して突撃していこうと思っています。よろしくお願いいたします。

山本太郎:
ありがとうございます。今日、初登院ってことで。細かな議論とか大まかな議論もされてないんですけど。その国会の中に入っただけで、これは命を守る気のない奴らの集まりだなっていう風に、もう心から感じたっていう非常にとんでもない感受性の持ち主ということでございますけれども(笑)。このような勢いでですね、国会にこれから国会活動を激しくしていくという宣言だと思いますので。で、先ほどですね、私、久々にX(旧Twitter)なるもの開きまして、そしたらたまたま奥田さんのツイートが流れてきたんですね。どうやら初登院の時にですね、バッジつけてですね、皆さん、国会に向かって歩いてって、着到板(登院盤)みたいなものあるじゃないですか、自分の名前書かれたところみたいな。その周辺で何かしら共産党の小池さんとお会いしたらしく…。

奥田ふみよ:
突撃されましてね。

山本太郎:
突撃された? たまたま会ってお話されたって(笑)。

奥田ふみよ:
たまたまじゃないです。もう私のことを、もう、一点見つめて来られましたよ。どーっと。

山本太郎:
あっ、注目されてたってことですね。

奥田ふみよ:
そうです。

山本太郎:
そうですって(笑)。

奥田ふみよ:
で、奥田さんだね?と言われて。

山本太郎:
はい。奥田さんだね、言うてねえ。

奥田ふみよ:
はい。奥田でございます、と。知ってるよと。で、注目されてるからね。どこから注目されとるんやろ?っていうことはまぁ言いませんでしたけれども。で、君はあれかい?と。このまま最初っからトンガっていくつもりかな?って言われたんで。どういうおつもりですか? と。そのトンガったというのはどういうおつもりですか?って。で、続きは私、奥田ふみよのXをご覧ください。つまびらかにそこに詳細を記して。

山本太郎:
ここからが長いんですよ。

奥田ふみよ:
はい。早速ですね、もう国民の皆さんにチクらせていただきました。はい。

山本太郎:
何が言いたかったかってことですけれども、一言声を掛けたという小池さんがどえらい事故に巻き込まれたっていう様子がXからちょっと読み取れると思うので、皆さん、ぜひお時間あったらご覧いただけたらなという風に思います。そんな感じです。はい。もうね、初日から腫れ物みたいな状態が(笑)続いておりますけれども、更に腫らしていくぞということだと思います。ま、こんな感じでですね、非常に明るく真面目にですね、やっていきたい、れいわ新選組でございますけれど。じゃ、この時点でまず皆さんからまず何かしら、この初登院を迎えた3名でもいいですし、それ以外のことでも結構です。皆さんからご質問を受けてそれにお答えをしていくってことをやっていきたいと思います。よろしくお願いします。挙手ください、ご質問ある方は。なければ終わりますけど大丈夫ですか? はい。手挙げてくださいよ。

記者:
フリーのジャーナリストの西中と申します。先日、木村さんの記者会見にも事務所のほうに参加させていただきました。ありがとうございました。それで、今日、実際に木村さん初登院されて、やはりもう一度、障害者の当事者性、重度障害者のことおっしゃってましたが、こともありますし。あとその一方で介護職についてのやっぱり処遇改善っていうのも必要だと思うんですが、そういった重度障害者介護の全体像について、何かこういうことをぜひやってみたいという思いを今日、もしお持ちでしたらお聞かせください。あとですね、ごめんなさい。今のことで言うと、例えば国連のいろいろ人権条約とかもございますが、れいわ新選組には上村英明さんという国連外交のプロの方もいらっしゃいます。ということで、そういった国外に対してこういうことを発信していきたい。国内国外でこういうことをやっていきたいみたいなことがありましたらお聞かせください。お願いいたします。

木村英子:
はい。介護の問題ですけれども、その重度の障害者の場合は重度訪問介護、行動援護、同行援護という介護の類型がありますけれども、それについてはやっぱり単価が低いということもありますので、これは予算委員会とかで、単価のアップ、あと処遇改善についても引き続き、要望していきたいという風に思っております。あと国連のことについては障害者権利委員会からの勧告も受けていますので、障害者の差別、あるいは子どもの差別も含めてですね、やはり今、排外主義がはびこり始めていますので、やっぱり人権について今後、取り組んでいきたいという風に思っております。以上です。

山本太郎:
さぁ、他いかがでしょうか。そちらのほうでも手が挙がってましたね。

記者:
朝日新聞です。よろしくお願いいたします。山本代表にお伺いをいたします。れいわ新選組、かねて消費税廃止ということを掲げておられました。少数与党が衆参に実現したわけですけれども、具体的にどういう風に消費税廃止で足並みを揃えてと言いますか、まとめていきたいか改めてお考えをお願いいたします。

山本太郎:
ありがとうございます。消費税は廃止しかないです。で、これに関してはブレようがないってことですね。でも今の状態で明日から廃止できますかっつったら、おそらくいきなり廃止ってことにはならないでしょう。一方で先の選挙でもその前の選挙でも、消費税の減税ということが各党のマニフェスト、公約の中に入ってきてるわけですね。私たちが旗揚げしたときには消費税減税とか廃止とかそういうことは国会中ではほとんど議論的には死んでたんですよ。ある意味、それを牽引してきた、もう一度、蒸し返してきたのがれいわ新選組だと自負しています。一方で約束はしているのに、そのことに関してほとんど手をつけないっていう詐欺的政党っていうのは存在してます。例えばだけれども、2024年の衆議院選挙のときに維新と国民民主党は、消費税減税を訴えていましたが彼らが議席を獲得し、そこから今年度の予算の審議が終わるまでの間に、政府に対して消費税減税を何回求めたのか? 例えば国会質疑でってことを国会図書館で調査をしたら、これ1回ずつしか言ってないんですよ。しかもものすごく薄味。詐欺ですね、これ。で、詐欺ですね、で終わっちゃったらダメで、やりましょうよってことを言い続けることですね。で、先の国会では例えば高井幹事長だったり、くしぶち共同代表などが国会質疑の度に、まずは5%くらいで一緒にやれるんじゃないか、やるっつったんだからやるべきだろうということは散々プレッシャーかけ続けてます。けれども、それでもやらないということです。はい。で、今回も消費税減税については彼らは触れてるわけだから、それに加えてここ数ヶ月の間に積極財政を名乗るようになった政党も出てきました。そういった政党も躍進してるわけだから。これは何が言いたいかってことですけれども。やはりこの政党に託したというままで、ほったらかしにしてたら、放置してたら話は有耶無耶になります。どうしてかっつったら、選挙のあくまでも選挙の人参としてぶら下げる、そういった趣旨での消費税減税ってことを言い出す、そういう者たちが非常に多いからです。これはなかったことにさせないためには、やはりそこに投票した人たちも含めて一緒に揺らしていく必要があるってこと。まずは消費税廃止ってことに一足飛びにならなかったとしても、その手前の減税を約束してきた者たちに、約束を守らせるということを国会の中と外で激しく揺らしていく必要がある。それができんのは、れいわしかないだろうなとそう思います。はい。

記者:
ありがとうございます。追加で消費税減税、あるいは廃止について、政策責任者による各党の協議等もあって大石政審会長も出席されたかと思いますけれども、なかなか動きが見えないという部分を、他の政党の動きが見えないという部分もあるかと思います。具体的に他の政党を前向きにさせるために具体的にどういうことをやっていきたいかみたいな現時点のビジョンがあればお願いします。

山本太郎:
私たちがやれることは最大限やってます。だからマスコミに仕事をしてほしい。そんな高みから物しゃべってるんじゃなくて、何やってんだと。お前ら、選挙で約束したんだろうって。どうしてやらないの?って。ガソリン減税に関してどうしてこの国会開かれて、どうして今のうちにそれさっさと採決しないの?って、先延ばしにする気?って。だって6月の終わりに出した、6月の国会閉会間近に出した法案で、いつからやるっつってたんやっけ? あれ。実施いつからっつってことになってた?

大石あきこ:
最初、7月1日施行がガソリン減税法案の施行日として、この常会の末に出されましたが。今回は11月1日というものを共同提出するだけで採決はしないという流れになっていますので。やはりガソリン減税に関しても有耶無耶になっていくであろうということで、私は危機感を持って発信したり、政調だったり、国対だったり、あらゆる場で言っているわけなんですけれども。やはりマスコミの方が共同提出することが画期的だという報道ですね、が現状なされていると思いますので、共同提出だけではダメだろうと採決しなきゃダメだろうっていうことをマスコミの方が取り上げていただけるというのは、大きな必要な世論を喚起していく動きになるだろうと思います。

山本太郎:
まぁ、非常に遠まわしにね、マスコミは生ぬるい仕事するなってことを言ったと思うんですけど(笑)。

大石あきこ:
はい。はい(笑)。

山本太郎:
そうではないですか(笑)?

大石あきこ:
簡単に言えば、生ぬるいどころか(笑)。

山本太郎:
仕事してないね。はい。事実関係ちゃんと伝えてないってことです。はい。なので、ちゃんと自分たちの仕事を見つめ直していただきたいというのがまずそれ。私たちはできる範囲のことは最大限やってて、国会の中では非常に冷たい扱いを受けてます。余計なこと言うやつらだってことで。でも7月から施行するっつってたものが、どうして今国会で数がこれだけ変わったのに、参議院でもこれだけ数が変わったのに、どうして11月からみたいなことになってんの? で、もう既にこの国会だって、事実上、本当は初登院とかっていう形式上だけのもののはずが、予算委員会までやるわけでしょ。だとしたら期限っていうか、この期間を5日間という風に限らずに、少なくともこのガソリンの暫定税率廃止っていう部分に関しては、これ通しておこうっていうことができるはずですよね。どうしてやれることさえもやらないの? おかしくないですか? そこが一番の疑問ですよ。だって国民ずっと苦しんでんのに。どうしてそれを話題にしないの? 答えられるマスコミの方いらっしゃる? 茶番に乗らないでくださいってことなんですよ。茶番をつくり出しているのは政党だけじゃなくてマスコミもだよってことです。

くしぶち万里:
マスコミの皆さんに私からもお願いしたいのは各党に公約掲げてただろと、消費税に関しても減税、それは言っていただきたいということに加えてですね、やっぱり国民世論は7割が消費税の廃止、あるいは減税、これが選挙中もずっと、言われてたわけですよ。だから国民の声を聞くということを、マスコミのもう1つの仕事として、選挙後、今の国会にしっかり批判として言っていただきたいと思います。

山本太郎:
あの、ごめんなさいね。この暫定税率廃止の協議体的なものってことでいいですかね? ずっと参加されてたのは。一方で何か消費税に関してもそういう協議体をつくるべきだってことは言ってるわけですよね?

大石あきこ:
はい。そうですね。7月25日に政策の責任者のそういった会合がありまして。その場でテーマはガソリン減税法案だと。私は結構なことだと。それはこの8月の臨時国会でしっかり採決してやりましょうという風にガソリン減税法案に関しては申し上げているんです。同時に国民の一番の関心事、選挙のときの争点だったのは消費税減税ですので、れいわは廃止ですけれども、既に何らかの自民党以外は消費税減税の公約を掲げていますので、ガソリン減税だけでは生ぬるいから、消費税減税もセットで協議をするということを提案しているんです。で、7月25日の時点ではそれに反対する方はいらっしゃいませんでした。で、なので「やらない」とは言ってないという風にはなると思いますが。やはりこのガソリン減税法案1つとっても元々、7月1日にやると言っておいて、それやる気がないパフォーマンスだったということがゲロってるようなものだと思いますけれども。今回、10月1日施行すらできない。で、11月1日施行の法案は共同提出だけだと。「だけ」だというのはすごく意味があって、11月1日施行すらなせないということがポイントだと思います。で、自民党と合意書を結んだんですが、れいわはそのサイン会には入れないという形で、れいわはそんなものにはサインできませんけどね。合意書にサインしないけど、協議の場には行かしてくれ言うたら、そんなサインもせんのに入るとか何考えてんねんみたいな対応だったんですけど。その合意書自体も「年内のできるだけ早い時期に」なので、12月31日まではいけるという。もっと重大な、私はここが核心だと思いますが、やはり「財源確保の上」っていうのが入ってるんですね。つまりは財源確保をできなかったからガソリン減税法案もやりませんっていうオチがものすごく見えてるわけなんですよ。でもこのオチはまだ確定ではないと思いますが、このまま行ったら確定だと思います。それを防ぐのはガソリン減税法案くらい、まず11月1日施行でやらせる力は、もう本当にマスコミが握ってるんではないかなと思います。私が見ていますと、これは自民党との合意で、財源確保の上なので、財源確保できなかったね、だからガソリン減税法案はやらないというオチになりそうだと見ています。その1個の兆候としては、この8月の臨時国会で採決すらしないというところに現れているのではないかと思います。そこにマスコミがちゃんとキャッチアップしていただいて、大丈夫なのかと、本当にやるのか、なぜやれると言えるのか。財源確保の上、大丈夫か。例えばこれは国民民主党が去年、自民党と合意を結んでおります。去年2024年の12月に合意結びましたね。手取りを増やすという協議をやって、来年から所得税減税やるんだと。で、これはその3ヶ月後に玉木さんが敗北宣言されてるんですね。負けましたと。その負けの原因は玉木さんご自身が財源確保の上でないとできないから、財源確保できなかったからやらないと自民党に言われたということをご自身が語っておられますので、なぜ同じ構造の、構図のままで財源確保の上、協議をする、だから採決をやらないという協議に載せてしまったのか。オチ、同じものが見えてるんじゃないんですか。れいわはそのように申し上げて、そのような野合、茶番に乗れないよっていうことを言っているんですよ。これは皆さんにシグナルを送っていますので、これはやっぱりマスコミの皆さんというのは影響が大きいので、ちゃんと仕事をしていただいて、この採決、ガソリン減税法案すら採決しないのか。そうであれば消費税減税もまだ遠のきますよね。このれいわが鳴らしている警鐘をキャッチしていただいて、ぜひ協力していただきたいなと思います。

山本太郎:
さぁ、他いかがでしょうか。手挙がってるとこに回してください。二巡目じゃないよ。ごめんなさい。マイク回しについてちゃんとレクしといてください。

記者:
フリーランスの安積です。選挙戦の最中のことについてお伺いします。7月の13日、津田沼駅前、お昼頃、ミサオ・レッドウルフさんが演説されてたんですけども。その後で国民民主党の方が演説するというところで、午後の1時に交代するという話し合いで決まっていたそうなんですけども。なぜかですね、国民民主党のほうから12時45分くらいに15分ちょっと上がってですね、早く譲れという風なところを言われて、ちょっとトラブルになったという事件があって。そちらのほうに上に上がってるかどうかわかりませんが。ミサオ・レッドウルフさんはXのほうで動画のほうでも様子のほうを出していらっしゃいます。それによると候補のほうは。

大石あきこ:
簡単にまとめていただけないでしょうか。時間がなくなりそうなので。

記者:
はい。要するにそういう風な状況についてですね、1時に約束しておきながら一方的にですね、被せるように演説を被せるように早くやめろっていう風にやってきたと。それについてですね、どういう風にやっぱりお考え、お感じになってますでしょうか。

山本太郎:
ごめんなさい。そういう問題があったってことは今、会館の美女さんから(笑)、直接お聞きして初めて知ったところです。ありがとうございます。まぁ何かと選挙は戦(いくさ)ですからね。だからどの現場もやっぱ熱くなるっていう部分はあると思います。で、そういった場所取りっていうところも結構、どの陣営も命がけでやってるような状態だと思うんですね。やっぱり一番良い場所でやりたいというのはどの陣営も考えることだから。一方でやっぱりそこら辺は話し合いっていうところが必要で、そういった調整という部分を話し合い一旦持たれたところをその約束を破って前倒ししてくるっていうのはちょっと感覚として、普通ではないなとは思います。でもそれが国民民主党のやり方だと言うつもりはないです。おそらくその現場の人たちも焦りがあったりとかいろんなことがあったのかなとは思います。けれどもやっぱりそういうときだからこそ、やっぱり時間をちゃんとそれぞれ切り分けて、そこで戦うんじゃなくて有効的に時間を分け合ったりとか融通したりとかっていうことができるのは最大そちらのほうがいいなとは思います。はい。なので、実際に現場で約束していたことが別の形になってしまうっていうことでかなり憤りを覚えたと思うんですけれども、ミサオさんのほうも。まぁだからこそそのような発信みたいなことがあったのかなと思います。ま、というのも今、初めて聞いた話なので、私自身がそれを確実にあった話としてやりとりするってこと自体がちょっと無理があるんですけど。また事実確認して、そういうことがあったんだってことを私の中でまず知ることが重要かなと思います。まぁ、選挙現場においてはよくあるトラブルかなとは思います。まぁそこを私たちとしても相手様によってはそういうれいわの側が引かなかったっていうときもあるかもしれません。それはそれぞれに事情があってのことかもしれないけれど。一旦時間がこういうことでよろしくってことで話し合いがついたならば、できれば冷静にそういうような線引きみたいなものを守りつつやっていくっていうのが一番の理想かなという風に思います。すいません。さぁ、他いかがでしょうか? 

記者:
France10の及川と申します。夜の放送で2点伺いたいんですが。大石さん、ジェレミー・コービンさんのことに触れてましたが、今日来日するはずだったのがJALが途中で戻っちゃって明日になったそうで。明日インタビューするはずだったんですが、ちょっと広島で一席するということで落ち着いたんですが。コービンさん、新党、1週間前につくるという宣言をされましたが、今のところ2名、名乗りを上げてますがどのようにお考えになるかと、何を期待したいかということと。あともう一点、ボランティアの方が比例選挙のことでちょっと不満があるので聞いてほしいというのを伺ったんですが。比例区の候補者は「比例はれいわで」という風に言うように指示されてたのに山本代表が一部の候補者に関しては個人名を挙げて「この人に投票してくれ」という風に言ったのはおかしいんじゃないかと。ちょっと差別が比例候補の中でもあったのではないかという問い合わせがありましたので伺いたいと思います。以上、2点です。

大石あきこ:
ありがとうございます。コービンさんの新党に関して、そんなに直接連絡をもらったわけでもないので、興味深く研究していきたいなと思います。ただ、コービンさんが元労働党、イギリス労働党の党首だったときに出された積極財政の政策集がありまして。『99%のための経済学』っていう、『Economics for the Many』っていう。つまり、私たち生活者の大半は実は多数派なんだと。だから多数派にとって利益のある経済政策をやるのがこの社会全体を豊かにするよというような政策で、れいわと非常に私は通ずるものがあると思いますが。これの労働党の当時の政策集を朴教授に誘っていただいて、長谷川ういこさんもです、私もですね、通訳者っていうことで一部訳させていただいてそういうご縁もありますし、コービンさん自身の政治信念と私の政治信念は非常に通じるものがあると私個人は勝手に思ってますので、いつか運命的に出会うだろうというのは思ってます。ただ、それが何か見込みがアポがあるわけではないので、まぁ、今、何ともコービンさんがそういう新しい党を発足したんだな。コービンさんは労働党党首であった後に労働党を排除されてしまうんですよね。まぁ、きっかけには反ユダヤ主義というレッテルを党内で貼られて。パレスチナ連帯、イスラエルを批判っていうことをイギリスとか欧米の諸国で今、そういうことをやると残念ながら左翼の中で反ユダヤ主義だということで排除されるっていう憂き目に遭い、コービンさんは労働党をやめて、で、いつぞやか、去年くらいか、無所属で単独で当選されている。まぁ、人気の方ですから。その方が何かやってくれるかなと思ってたら新党結成ですごい勢いで人気があるということですから、まぁおそらく彼の政治信念を生かして、またはパレスチナにも連帯しながら、積極財政を訴えていくという党を期待できるのかなと思ってるんですけど。まだそれ以上の情報を私が入手していないので、不勉強で申し訳ありませんが期待したいと思います。そして、うちは言っていいんですかね? くしぶちさんが広島に行かれますよね? 広島に寄られると聞いてますので、くしぶちさんが凸してくれたらいいな、なんて期待してますけど。一席設けるんですか? ちょっとマイクがあれですけど、まぁちょっとあれですね、あんまりここで会話っていう風にできないので、私は期待している。

で、比例のことに関して、他の方が説明されるかもしれませんけどね。でも、れいわ新選組が今回、全国比例で3議席をいただけたのは、やっぱりわかりやすい、比例は「れいわ」を間違いなく書いてくださいということを、もう全国で一番、そのフレーズを圧倒的多数にできたからこそ3議席に、1つだけですけど伸ばすことができたと思っています。だからルール、システムとして非常に難しいわけですよね。それぞれの候補者、全国比例の候補者が来て、「比例は何々さん」「比例は何々さん」が宣伝のかなりの割合を占めてしまうとわかりにくいので、もしかしたら2議席とか、違う議席にとどまってしまったかもしれませんよね。なので、大きな戦略として、比例は「れいわ」ということが全体最適解であるというのは、もうこれ一般論だと思います。ただ、個別にそうじゃないイレギュラーもあったというのは、これ、もう党っていうのは、党の判断次第、情勢も見ながら判断するものだと思いますが、詳細はわかりませんので、私は1人の責任者としては、比例は「れいわ」というのはこういう意味を持ちましたということは申し上げておきますが、回答者は他の方がいらっしゃったほうがいいかもしれません。

山本太郎:
はい。ありがとうございます。あの、個人名いっぱい並んでて誰に入れたらいいかわからないかっていう混乱が一番まずいんですよ。で、名前間違えられても、別の人に入ることあるんですね。で、開票立会人みたいなことで入ってた人が、「山本」って書いてたのに「山中」のところに入れたりとかってこともあったっつってました。なので個人名で浸透させようと思うとなかなか難しい。で、私たちのようなグループの中で例えばですけれども、比例の中で、党内での知名度が高い、支援者の中での知名度が高いっていう方々と、それ以外にもリーチできる人たちっていうのはやっぱりやり方を変えなきゃダメなんですよ。身内の中での人気投票してもしょうがないので。逆に言えば、外にリーチできる方々、例えば伊勢崎さんであるならば、そういう安保関係であったりとか、そういうある意味で保守っていう人たちの中にも日本の行く末のことだったり、外交だったり、いろんなことに関心高い人たちがいるわけだから、これは新たに伊勢崎さんを応援したいって人たちを拡げられる可能性があるわけですね。元々の知名度も加えてってことです。で、他にも例えばですけれども、奥田ふみよさんであるならばもう何万件という子どもたちからの苦しみというDMを直接受け取って、それを解決するために学校に直接乗り込んでったりとか、いろんな凸をしてきた人ですから。ある意味で外側に対しての拡がりというものを持てると。で、他にも例えばですけれども、農家をやられていた、コメ農家の方ですね、塩崎みのるさんであったりとか、一般知名度は低いけれども、コメ農家が意を決して国家に殴り込みに行くんだということに関して、やはりそこは食の問題というのは、最近、これはかなりフォーカスされていることですから。それだけじゃなくて実際に農業を営んでいる生産者の皆さんにとっても応援したくなるという要素はあるだろうと。他にも例えばですけど岡本麻弥さんだったりとか、有名な声優の方で仲間を守るためにポップカルチャー守るために意を決して立候補を決めたんだっていう方だったりとかですね。そういったこれまでのれいわの支持者の中での知名度が高いということだけではなくて、やはり外に対して拡がりを持つという人たちとコラボしていくってことは非常に重要なことなんですよ。だから今回は、前回はやり方は違ったんですけれども、今回はそれぞれエリア分けをしたってことです。そういう外に対してのリーチを拡げていけるような人たちは、たまに代表街宣とドッキングをしていって、そうじゃない人たちは自分たちの持ち場を決める。そうしないと候補者たちが大渋滞を起こすんですよ。例えば自分が行きたいところ。東京、次、北海道、みたいなコースが一定決まったとしたら、他の人たちも似たようなコースをずっと選んでいっちゃうと、そこで対応するボランティアが壊れちゃうんですよ。で、実際に本当にしんどい思いしたと、断りきれなかったと、お願いされて。もう自分的には無理だったけど、断るわけにいかなかったから受けたんです、みたいなことも前の選挙で、前の選挙っていうか以前の選挙ではそういうこともあったんですね。そういう意味での改善を重ねてきた結果が今回だったってことです。一方で言われていた内容の1つには、私が選挙戦の最中に個人的に誰に入れるかってことを明言したって部分でしょ? 私はその最初の時に奥田ふみよさんに入れるっつったんですよ。福岡でドッキングした時に。個人として誰に入れるかってことを考えた時に、私は奥田ふみよに入れますよってことを言ったんです。でもそこからたぶん5日くらい経った後に、奥田さんで悩んでたけど塩崎みのるで悩んでます(笑)、という話もしてるってことなんですね。

大石あきこ:
どっち入れたんですか? 

山本太郎:
(笑)。結局、比例は「れいわ」って書いちゃいましたけどね(笑)。だから、何かっつったら、人間は揺れるってことですよ。そんなことなんですかね? それによって、不公平じゃないか?みたいな話はあるけど、れいわ新選組は支援者は信者じゃないので。あ、信者がいるのは他の政党ですよ。公明党とか。他の政党とかね。ね、新興宗教が集まったような政党も出てきてますけど。そういうところは一定しょうがない。もう。ね、トップが言うことは絶対だ、ははー、かもしれないよ。でも私たち、そうじゃないっすからね、もう。支援者自体がややこしいんだから、もう。もう面倒くさいんだから。だから私が言ったことをそのまま鵜呑みにしたりとか、仰せの通りしますのような人たちじゃないってことですね。なのでそれが問題だって言われる人たちもいるかもしれないけれど、私の中では大した問題だと思ってないし、それが結果を何かしら左右したかっつったら、そこまでの影響はないだろうと思ってます。はい。ありがとうございます。さぁ、他いかがでしょうか。

記者:
時事通信です。よろしくお願いします。ガソリン税の暫定税率廃止法案についてです。先ほどお話あった通り、れいわ新選組は今国会での法案採決を求めていますけれども、今日法案を提出した野党7党は秋の臨時国会での採決を想定しています。こうした中で、この秋の臨時国会で、11月1日廃止ですね、この法案が採決に供(きょう)された場合のれいわ新選組の法案への態度、賛否というのはどのような形になるのか教えていただけますでしょうか。

大石あきこ:
はい。ありがとうございます。先のことは言えないとは思います。元々、私たちは前の通常国会で7月1日施行で、6月の19日に野党が提出されていますので、それほんまなんやな? できるんやな?って高井幹事長も質疑で言ってます。で、できるっていう回答してるんですから、できるんでしょ?っていう話。で、9月1日でできるだろうって、施行日がね。じゃ、10月1日はどうなの?っていうお話も政調の政策責任者の会合の中でもやりました。で、だけど、11月1日でないといかにダメなのかみたいなこともおっしゃってて。私はそれはそのためにするっていうか遅らせるための議論だとは思いますが一部、一理ある面もあったんです。というのは補助金が今、既に政府が入れてるんですね。このガソリン減税法案自体が1リットル当たり約25円の減税になる。これ、大きな話ですよね。既に10円、5円相当の補助金は入っているので、あと15円だけを段階的に、法の施行日までに緩やかに下げておきたいとおっしゃってるんですよ。それも一理ないわけではないんですよ。で、自民党と協議して、秋口まで3週間ずつ5円ずつ補助金を上げていって緩やかに下げるんや、なる。それ、でもお花畑やないですか?と。別にその論を全否定はしませんけれども、だったら自民党にそれやりますと一筆とったんですか?と。何度も騙されてるんだから。で、しかもそれに騙されてるっていうかわざとじゃないの?っていう。国会の外の民を騙すために、なんかそんなようなこと言ってません?っていうのをずっと言ってきたんですよ。

で、私はその気持ちは変わらないから確信に変わりつつあるんですね。やっぱりなんかおかしいから。政調の会議に出ても、国対の会議に出ても。私はもう当然、じゃあ、採決いつですか?って言っても、なんかちょっと顔色が変わるっていうね。で、あなたはわからないだろうけれども、みたいな。何がわからないんですか?っていう。で、ぶっちゃけ言うてくれと。いろんな事情はあるんやったら、ぶっちゃけこうでほんまにこれで本気やねん。で、あなたに、皆さんには言えないけど実は自民党とこういう約束取ってるねんとかね。あったら言うてくれたらまだ私もわかるんですよ。ないんですよ。で、財源の確保の上って書いてあるから、これいつものやつですやんかって言ってるだけなんですね。で、こういう状況の中で、だけど臨時国会で採決を目指すんでしょ。じゃ、もし臨時国会でほんまに採決するってときに、それはちゃんと心を開いて考えますよ。ほんとに実現できるのかっていう観点でね。そりゃ私も実現を願う民の一人ですので、なんかもうそんなん実現すんなとか思ってませんよ。そのなんかお花畑の8月中にもっと補助金入れて段階的に下げる、もうそれぜひやっといてくれよって、でも何の手形もないし、やらないけどね。なんかあの人たちの顔色見てもそんな感じだから。そういう中に、なんか信じた振りして入るってことは私の良心がとがめたんですよ。マスコミがね、れいわだけ入らない、れいわだけわがままや。で、れいわに立憲が困惑してるっていう報道も出たしね。れいわのせいで会期、この臨時国会の会期の決定が遅れたとかね。でも採決しないための会期を決定する会合遅らせて当然じゃないですか? それをれいわがわがまま言ってるみたいに報道が流すっていうのも想定済みです。だけどやっぱりここで折れてしまったら国会の外の方々に嘘つくことになるよなという理由で、今回、そのように貫いていますので。ぜひほんとに採決、皆さんが外堀を埋めて、採決させてください、臨時国会で。だけど財源確保の上というものがすごく重しに乗っかっていますので、そこをクローズアップして、絶対に採決させるんだということをやっていただきたいと思います。これ、国民の要請だと思います。

山本太郎:
大丈夫ですか。はい。

記者:
あ、すみません。フリーの、というかクミチャンネルの小山です。お世話になっております。昨日、私、大石さんの発信を全部聞きまして。それでれいわさんとかを批判している、例えばこないだ無所属連合なんかで出た内海先生とかですね、とかも知らないと思う、こういう国会の運営のですね、見えにくいところというか、どうしてそうなっちゃうの?というところが伝わってきて大変ありがたいレポートだなという風に思ったんですけども。与野党協議ということは、もうこれは一応、法案を取り上げてくれるというのは間違いないんだろうかと。例えば立憲さんなんか、1回の国会で50くらい法案提出してるんですけど。向こうに取り上げてもらえないことに慣れちゃってる感じがあるんですよね。で、大石さんの発信でハッとしたのは、そういう例えば決議しろという風におっしゃってましたけど、決議の前にまず、法案、議員運営委員会でちゃんと取り上げるんかっていう、私の中でははてなが浮いてしまったりですね。それ与野党協議をやるっていうことは取り上げてくれるということなんでしょうか?というのが1つ。それから軽油を除くというのは、これについてどう思われるか、というのをお願いします。

大石あきこ:
はい。再決議というのがたぶん採決ですね。法案採決の前に…。

記者:
上程させるかどうかっていうのは。

大石あきこ:
そうですね。国会の法案提出があって、で、そこの財金で委員会が開かれて、委員会採決して本会議で採決してっていう手順ですよね。その手順、私はその手順が踏まれるに違いないと信じて、7月25日に参加して、政調の会議には参加してましたので。5日間ではこれ足りないのやないかというのは純粋に質問しました。でも、その質問は純粋過ぎたようです。はい。元々、採決する気がなかったからだと思いますけれども。何て言うか、あなたはわかっていないんだ、のような、よくわからない答えが返ってきたので。いや、私は手続き上のスケジュール確認をしたいだけだと。臨時国会でもし採決、もしというか採決しないといけないよね。提出した以上は採決を目指すんであれば、これはどれくらい臨時国会の日程を延ばす必要があるのかと。私自身も8月、国会が伸びていかないといけないのは非常に負担ではあります。だけど覚悟して仕方がないから、どのくらい、当初5日って言ってたものより伸ばす必要があるのか教えてくれと何度も聞いたんですけど。何て言うか、ちょっとわかってへんなぁ、みたいな空気になってるのでやはり採決する気がないんだろう、というのが私の受け止めです。答えになってるかわかりません。もうひとつの質問が、軽油はどう思うか。おかしいんじゃないでしょうか。はい。

記者:
ありがとうございます。肌で感じられたことだというのも大きな情報だと思っています、はい。そうですね、じゃ、ちょっと別の質問を今度は伊勢崎さんに…。

山本太郎:
ちょっと待ってください。別の方大丈夫ですか? 1回2問質問されたので。

記者:
すいません、ありがとうございます。読売新聞です。山本代表に伺います。今回、参院選を終えて衆参がですね、与党過半数割れ、少数与党の状況になりまして、野党で全部の野党で一致してまとまればですね、いろんな政策実現をできたりだとか、そういう可能性が高まっていくと思います。改めてにはなりますが、今後、れいわさんとしてですね、野党連携のあり方、これは政策ごとに判断していくのか、それともまた違う判断基準で連携をされていくのか、その点どうお考えになっているか教えていただけますでしょうか。

山本太郎:
ありがとうございます。誰と連携するかということが主ではないと。もうこれ他の人も言ってますけど、政策本位ですよ、当然。優先順位、何ですか?って考えたら30年不況でコロナが来て物価高で国民苦しみまくってると。6割国民しんどい、生活苦しいですと。で、中小零細潰れまくってますと。で、このときに各党の言っている政策の中で共通してる部分、何ですかっつったら消費税減税ですよ。で、ガソリン税、これは先ほど話題にも出たような暫定税率廃止ですよと。ここで一致できるんだったらさっさとやりゃいいんですよ。そのチャンスきたわけですよね。ガソリンの暫定税率廃止っつって。で、6月の19日に国会閉まる直前にわざわざ出してきて、通るわけないやん、そんなもん。国会延長する気か? お前らって。延長する気もないんですよ。だって参議院選のために早く国会終わらせたいんだから。だからパフォーマンスだけで出してんですよ。パフォーマンスだけで出して、6月19日に出して7月からやれるようにしてます、みたいな。やれるんですか? それってことを高井幹事長が質問したら、やれますって言ったんですよね。で、今回どうですかっつったら、提出だけ8月にしますって。で、11月から始めますって。狂ってますよ、こいつら。何で連携すればいいんですか?  逆に聞きたい、読売さんに。つける薬がないって、彼らのためにある言葉なんじゃないの?  まぁ、1つ国民にとって不幸はれいわ新選組の数があまり増えなかったことかな。キャスティングボートくらい握れてたら、たぶんガンガン揺らせてたと思うんですよ。今回のこの野党側の全くやる気のないガソリン暫定税率。だって国民苦しみまくってるわけでしょ、今。ガス代も上がるだけじゃなくて、これ、だって輸送業をやられてる方も大変だし、回りまわってこれ、だってまた物価も上がっていきますよ、これって。ね。消費者にこれは負担がいくわけでしょう。そう考えたとしたら、まず下げれるものは大胆に下げろと。財源が云々って。何言ってんだよ、お前、カネ刷れに決まってんだろって、国債発行以外あるわけないだろ、そんなもんって。当然のことなんですよ、そんなもん。国民の窮地を救うためにまず何やりますかっつったら減税だったりそういうような措置をするときには、当然、これは国がやれることをやるんだから、当然、これ国債発行でやりますよってことです。そういうことをやることによって、これはまた景気が上向いてきたりしたときにはこれは経済成長であったりとか、上向いたってことで税収が増えるわけだから、そこでバランスはとっていくものだっていうことです。まずは財源をって話になった場合には、必要な別のところから削ってこなきゃいけないっていう作業になっちゃうでしょ?  どっちにしても国民殺すことになります。中小企業倒すことになります。だから絶対にやっちゃいけないんですよね、本当は。財源がはっきり次第これは前に進むことにしますって言ってたら一生やりませんよ、そんなこと。だからいつまでこのやった振りってことにマスコミも付き合い続けるんですか?って話なんです。本来ならば一番報道されなきゃいけないことは、このれいわ新選組として問題にしている部分が、もっとマスコミの方々が取り上げなきゃいけない話なんですよ。そうでしょ、だって。だってこの国会、手続きだけで終わる予定が予算委員会までやることになったんだから。ってことは本当はもうちょっと延長しても大丈夫なわけですよね。みんな嫌ですよ、本当は。もう選挙で、もうよく死ななかったね、みんな、くらいの選挙でしたから。もうとんでもない気温の中でやり続けたっていう。だから、よく立ってますね、今日も皆さんっていう集まりだと思うんですけれど。でもその中でも国民はもっと倒れそうになってるわけだから、やらなきゃダメでしょ。で、5日間で終わるってことを今日、国会の中で決めちゃったわけですよね。狂ってますよ、本当に。

で、狂ってる狂ってるって何回も言ってますけど。話戻ると何かっつったら、どことどういう風に連携していって政策を実現しますか?ってことですけど、大体彼らが政策として挙げているものって多くが選挙のための人参ぶら下げてる感覚なんですよね。やる気もないのに言ってるってことが非常にわかるなっていうのがこの暫定税率廃止の問題でもわかるし。で、消費税の減税ってことに関しても現れてるしってことですね。でもそこで諦めるわけにいかないから常に嫌なことを言い続けるしかないっすよね。だからそこにもうちょっと光を当てて、表に出してくれないと国民が怒るに怒れない。ただただ疲弊していくだけになっちゃうから、ぜひマスコミの皆さんのお力もお借りしたいなというところです。連携したい気持ちがないわけじゃない。だって連携して国民救うしかないんだから。そう考えたときに、私たちは廃止、消費税に関しても廃止、ガソリン税に関しても0%にする。暫定税率廃止? ケチなこと言ってんな。0%だ、そんなもんは、ガソリン税自体をっていう気持ちですけど。でもこれが本当に国民を一部でも救うことになるんだったら、そこは絶対に自分たちのゴールを変えずに妥協せずにいきます、なんてことは言えませんよ、そんなこと。その手前で国民が救えるんだったら、当然、それは力を合わせてやろうってことになるんだけど。力を合わせてやろうの前にそこに茶番がありまくるってことなんですよ。そこをぜひ皆さんにですね、大々的に取り上げていただきたい。読売(新聞)さんの一面で取り上げていただきたいくらいの思いです。すいません。

記者:
共同通信です。今のお話に絡んで、消費税、みんな下げるって、選挙戦で言ってましたけど、やはり内容に濃淡があってですね、一番、財政負担が少ないと思われるのが立憲の消費税(食料品)だけゼロと。そこで妥協は、山本代表、選挙戦、いろいろおっしゃってましたけど、絶対しないと。で、例えば⾼井さんとか5%、これがボトムラインだという風におっしゃってますけど。その認識は参院選の結果を受けて変わらないっていうことでいいのかどうかお願いします。

山本太郎:
あの、私たちは消費税廃止っていうことには変わりはありません。まずこれが大前提として。一方で、先ほどのお話のようにみんなで力を合わせてどっか落としどころをつくって、一刻も早く国民の皆さんを救おうじゃないかって話になった場合に、当然、その廃止以外という部分に関しても反対するものではないという姿勢です。ただし、そこに対して一番小さな投資をして、なんとかごまかそうなんてやめろってことなんですね。物価高からあなたを守り抜くっておまえ、それスローガン負けしてるで、お前らのその政策。恥ずかしい、みたいな。守り抜かれへんしって。それがあっても倒れるわ、物価高でみたいな話ですよ。それを考えたときに当然、投資が少ないのにリターンが大きいわけないでしょってことなんですよね。で、何よりも30年の不況でコロナで物価高で苦しみ続けている国民を一刻も早く救う。で、倒れまくってる中小企業のこの負の連鎖を止めるっていうことを考えたときには一定やっぱり効果が大きくなるような投資をする以外方法がない。そう考えたときに食料品のみ、1年だけ、消費税減税とか、本当に投票した人の顔が見てみたい。生みの親ですね、もうそれはね。まぁ、でもそういう方々にもやっぱり意見言ってほしいですよね。投票したからやっぱり一番力を持ってるはずですよ。それでいいんだよ、立憲はって思ってる人はいいんですけど。いやあ、もうちょっと大胆にいくほうがいいんじゃないの? 一律5%くらい必要だよねって思ってる支持者がいるんだったら、支持者こそお尻叩いてって思いますね。やっぱり彼らは消費税が必要だってことで、景気が悪いときに消費税上げちゃったっていう、そんなマヌケ、世界でいないぞって話ですね。だからその反省には立ちたくないはずです。自分たちがやったことは間違いであるっていうことを認めるのってすごくハードルが高いから。自分たちの生き方は間違ってましたってことを反省して、ここで全員立ってますからね、私は。あ、違うか、巻き込むなってことですね。すいません(笑)。

高井たかし:
いいですか? 一言。

山本太郎:
どうぞ。

高井たかし:
はい。これ消費税、もう民意が明らかだと思うんですよ。食料品を言った、それから期間限定したのは立憲と維新です。両方議席減らしてますよね? 立憲はちょっとだけね、8万票伸びた。うちと同じなんですけどね。でも元々の規模が全然違って、たった8万票しか比例伸びてません。維新なんか激減ですから。だから食料品とか期間限定っていうのはもう民意がノーなんですよ。だからやっぱり廃止、もしくは5%減税を言った党がみんな伸びてるんですから、もう明らか。決着ついてますから。そこで1つ、私は提案しているのはやっぱり3年前に立憲、れいわ、共産、社民の4党で、消費税一律5%減税、インボイス廃止法案っていうのを出してるわけですから、そこでまとめるのが、やっぱり野党第一党のね、務めでしょ?っていうことを私はもう繰り返し言ってますし、そうならなきゃいけないと思って、これからさまざま働きかけていきます。

山本太郎:
まぁ、後退するなってことですね。昔に合意してるやんって。それで良いやんっていうことだと思います。ありがとうございます。さぁ、続いて手が挙がってましたね。

記者:
じゃ、すいません。お先に失礼します。先ほどお伺いしようと思ったんですけども、前回、山本代表にも伺ったんですけれども、国民民主党と参政党が票を伸ばしたことで改憲勢力が多くなってしまったので、この先どうなるのだろうと非常に危惧しています。消費税に釣られて改憲だったっていうと、ちょっとなんか恐ろしいなと思っているんですけれども、伊勢崎先生にちょっとコメントをお願いしたいなと思います。

伊勢崎賢治:
純粋にこの9条、特に9条の問題ですね。9条の問題と自衛隊の法的な地位っていうのは僕も学者としての専門分野であります。その立場から申し上げると、今の憲法に特に9条の2項に問題がないわけではありません。問題があるとしたら何が問題かというと、やっぱり国際法との齟齬が、戦後80年、国際法がどんどん進んでいったわけです。戦争しにくくするように。戦争起きてるじゃないかって言われますけれども、一応、人類は戦争、交戦中の禁止事項をどんどん積み上げていって戦争しにくくしてるわけですね。戦争犯罪、結果として起こったときに、それをどうやって裁いて、それを次の世代に見せることによってそれを抑止とするって、そういう考え方で国際平和の努力っていうのは来てるわけです。そっから全く日本の法制度っていうのは遅れちゃってるわけです。なぜかというと自衛隊が戦争犯罪を犯すって考えたことないでしょ? だって9条が戦争しないんだから、そこで、9条はお守りみたいなもんですか?って話になっちゃうわけですね。その問題はあります。これが戦後80年、この矛盾をどうギャップが広がり過ぎていて、今現在では、もし岸田首相が言った防衛費を増大してくるってことが実現されたら、中国に次ぐ軍事大国ですよ、我々。9条の国がですよ。もうこの時点で、法には規範能力っていうのがあるじゃないですか。政治の暴走を止めるというの。ここで、たぶん限界を超え、もう限界に近づくかななんてことを考えない。護憲派が考えるべきなんです。だから9条をもっと9条にするっていうね、考え方をしなきゃいけないわけです。じゃあ9条、じゃあお前は改憲かというと、僕はそうではない。だから9条をもっと9条、戦争、本当にしにくく、絶対にしにくくする、それをメッセージを日本だけじゃなくて世界中に撒く。日本は本当に戦争犯罪を最も厳しく裁く国なんだっていう国にしたいじゃないですか。そういう風に、いわゆる護憲派運動が動いてこなかったわけです。だから僕の言ってることは9条護憲派に対する耳が痛いことですから、じゃあ伊勢崎は改憲派だっていうレッテル貼りが進んだときがあるわけです。でも僕自身はアフガニスタンで、9条の威光で僕は守られましたし、僕は命が守られました。9条のおかげでですね。これイメージ力ですよね。だから僕自身、僕以上に9条の威力を知ってる人間はいないはずです。だけど9条を石碑にして拝む、そういう護憲派だったら僕は申し訳ないけどあなたたちの仲間ではないし、それこそが9条の問題をつくってきたっていう風に言いたいです。じゃあ変えるのか? 今。いわゆる改憲みたいなことを今、やるのか? 僕はノーです。で、2つ挙げます。じゃあ特に9条2項と国際法の齟齬の問題があるとして、それを縮めるための改憲はする必要ありません。これは刑法と自衛隊法の改正で済みます。これはもうコロナ前から法学者入れて衆議院議員の法制局とチームをつくってもらって全部検証しました。憲法議論にする必要はありません。この憲法の問題は、この神学論争、9条における神学論争が生んだものですけれども、それを是正するために9条を変える必要はありません。もう1つはやはりウクライナ戦争以後、護憲派と呼ばれる政治勢力が紛争の戦争の片方を応援するということになってしまったわけです。僕はまさか心の中で信じていた日本の護憲派が戦争の片方、戦争の当事者の片方を応援するとは思わなかったです、これ。これを大政翼賛というわけですけど。その危機感があります。だから今、そのことも含めて今、国際情勢がこうなっちゃってるから9条は触るべきではないっていう風に僕は強く主張します。もう1つ、護憲派に耳の痛いことを言わせていただくと、今、本当の護憲派がやらなきゃいけないことは共産党を含め、いわゆる護憲派を名乗ってきた人たちから9条を取り戻すということです。つまり護憲派から9条を取り戻す、それが本当の護憲の精神だと思ってます。でも今は触るべきじゃないということです。

山本太郎:
いいですのよ。

記者:
もう1つだけ。山尾志桜里さんなんかが訴えています、自衛官の交戦権についてはどう考えたらいいんでしょうか? 

伊勢崎賢治:
彼女なんかと一緒にやってきたわけです、僕。彼女、本当に詳しい人ですからね。で、今、9条2項と国際法との齟齬ってそこは一致してるんです。だから一緒に問題意識をやってきてるわけですよね。じゃあいつ政治的にそれを直す。それは僕の主張は9条を憲法問題にする必要はないという、そこが違うだけです。彼女の問題意識は当たってます。自衛隊の交戦意識って今、言われたでしょ? これが国際法からすると問題があるんです。今、戦争犯罪っていうのは、皆さん、これちょっとあれ、ジェンダー的に変な言い方かもしれないけど、昔のほら、国防なんとか夫人って割烹着、着た人いるじゃないですか。あの人たちが集団となって、例えば敵の爆撃機が墜落してそこに生存者がいて、兵士がいて、敵国の。「私は捕虜だ」って言ってるのに、そのご婦人方が取り囲んで、それを武器を使わずになぶり殺したとするでしょ? それは殺人罪じゃないんです。それこそ、それが戦争犯罪というわけです。捕虜を殺しちゃいけない。こういう考え方がどんどん進んできたわけです。だから一般市民でも、平時においてでも戦争犯罪を起こすっていう前提に今なってるんです。その最もひどい例がジェノサイドです。ジェノサイドは軍隊が侵すものではありません。一般市民が扇動されて、政治家に扇動されて、メディアに扇動されて、それで市民が市民に襲いかかるわけでしょ? 一世紀前に朝鮮人虐殺しましたね、我々。でしょ? あれですよ。あれ、今、起きたらジェノサイドです。国際社会はジェノサイドと認定するはずです。そして実際に殺した人間は、それは裁きますけれども裁かれない場合もある。最も裁かなきゃいけないのはそれを命令した人、政治家でしょ? この考え方が日本に全くないんです。おかしいでしょ? 世界はそうなってるんです。たとえ自分で手を下してなくても裏にいて、それに殺し方の訓練にお金を・・。それと煽った、ヘイトですよね。そういう奴らに最も臭い飯、最高刑を下す、戦争犯罪者として、これが国際法の考え方です。これが全くできてないです、日本では。恐ろしいですよ、こういう話。だから、僕は演説の中で、街宣の中で言いましたけど、日本は今、ヘイトスピーチが世界を席巻してますよ。どんどんナショナリズムは高まっていって、日本だけ特殊事情なんです。ヘイトスピーチの結果、ヘイトクライムが起きたときに、それが集団殺人だったときに、その首謀者を法的に責任を最も重く問う法体系が日本だけ、先進国の中でできてないんです。だから天国です、ヘイト政治家の。これメディアの人はよくわかってください、これ。皆さんの問題でもあるんですよ。ルワンダの虐殺のときなんか、90名、戦犯法で裁かれました。そのうちの軍事関係者は半分ですよ。あとはメディアの社長さん、政治家ですよ。最高刑食らってるのは。これが国際法の考え方です。わかりました? 今。

山本太郎:
さぁ、いかがでしょうか? とんでもないです、ありがとうございます。はい。問題ないです。

記者:
度々失礼します。フリーの西中です。私もちょっと伊勢崎さんに伺いたいんですけれども。今のジェノサイドのことですとか、包括的差別禁止法の話も出てきましたけれども。この間、選挙期間中もそうなんですが、非常に潜在的には関心が高いにもかかわらず、なかなか選挙の争点にならない問題として、やっぱり外交・安全保障の問題があると思います。それで、今、本当にこれはずっと言われ続けていることですが、2022年、特に安保3文書の改定があってからですね、沖縄南西諸島の軍事要塞化がどんどん進んでる。それから昨日、一昨日もニュースがありましたが、九州のですね、熊本あるいは大分のほうの自衛隊の駐屯地に長射程ミサイルが配備される計画であるっていったニュースもありました。そういうことで、今、もう日本全体で、そういった軍事要塞化がどんどん進んでいる状況の中で、それをどうやって国会の中でですね、問題提起していくか。これは本当に与野党を超えて、心ある議員さんでですね、もっと大きなやっぱり今、憲法の話も出ましたけれど、取り組みをしないといけないと思うんですが。なんか超党派でこういった、今の予算の問題も含めてですね、外交、特に防衛予算の話とかですね、取り組んでいくお考えが、伊勢崎さんがこられたということで、何かそういった議論が盛り上がるんじゃないかなっていう期待も強いと思うんですが、それについてのお考えをお願いいたします。

伊勢崎賢治:
だからこそ日米関係と、特に日米の地位協定ですよね? これを変えることがそこに繋がると思います。それはなぜかというと、なぜ一国の防衛予算が増えるかというとその国民が怖がるからです。怖がる。だから防衛費を上げなきゃいけないね、抑止力を上げなきゃいけないねっていうことにノーと言えなくなる。たとえ国民の福祉が削られても、開発予算が削られてもノーと言えなくなる。この空気をつくっていくのは、やっぱり恐怖の、脅威の醸成なんですよ、醸成。それはメディアが煽るんですけれども。政治家と一緒ですね。そこを対処しなきゃいけないんですね。誰が怖がらせているのか? やっぱアメリカは世界で一番、人を怖がらせるのがうまい国です。本当にうまい国です。その技術もすごいです。PR、メディア、特に脅威を脅威としてね、何て言うか、脅威の能力さえ、化け物のように見せていくというテクニックですか、これに超大国っていうのは、大体ロシアも含めて、中国含めて長けていますけど。アメリカほど、同盟国の、アメリカ国民以外の同盟国の国民を震え上がらせて、「あれが怖いんだ。だから我々の武器を買わなきゃいけないよね」みたいな、この手管(てくだ)にね、何て言うのかな、長けた国はないです。これはね。そこと我々は息を吸ってるだけで従属関係にあるわけです。同盟国の中でも日本ほど従属している国はないです。それは地位協定を国際比較すればすぐわかることなんですね。こういう勉強会を例えば自民党とかとずっとやってきたわけです、僕。特に石破茂、中谷元っていうのは一番わかってるはずなんです。でも権力の中に入った途端、言えなくなるわけです、これ。これが空気なわけです。これをなんとかする取っ掛かりはやはり日米地位協定を正常化する。当たり前のことですけども主権を取り戻す。主権というのはつまり我々自身が日本人が自分たちの足で立って、自分たちの脅威をアメリカにどうとか言われるんじゃなくて、自分たちが考える。それで適切な防衛力を我々は想定するっていうことを仕組みをつくらないと。今はそうなってない。はい。

記者:
それは武器産業に、産業界に対しても言えることだと思うんですが。なかなかそれに対する影響力ってなかなか国会の場からですね、軍需産業に対して物申していくような機会がやっぱり非常に少なかったと思うんですけれど、それについては何かお考えありますでしょうか。

伊勢崎賢治:
だから僕これ、ずっと学者としてやってきて、これもう超党派でやってきたことなんですけど。人権デューデリジェンスって聞いたことあります? 人権デューデリジェンスっていうのを。

記者:
いわゆる人権外交ではなくてですか? 

伊勢崎賢治:
人権外交議連をつくったのは実は設立したのは僕なんですね。

記者:
はい。

伊勢崎賢治:
はい。つまり、日本の企業がサプライチェーン、海外にあるじゃないですか。そのサプライチェーンのすべての場所において人権侵害が起こさないように、自らの国の国籍の企業を取り締まるという考え方。これ、G7ではもうかなりできてるんです。日本は法令化してないんですよね。今、これで問題になっているのが、やはりガザですよ。7月に国連人権委員会の調査官が調査書出したんですね。つまりジェノサイドをやっているイスラエルの軍に間接的、直接的に関わっている世界の企業。その中に日本の企業が入ってます。リストの中に。で、それを取り締まる、人権の観点から。それが人権デューデリジェンスという考え方です。で、G7の国々はやり始めてます、これ。もう既に法を持ってるから。日本はないんですよ、これ。で、これは法令化しなきゃいけません。はい。それはたぶん3年の間で山本代表とやろうと思います。

くしぶち万里:
一言、くしぶち万里からも発言させてください。伊勢崎さんという安全保障の専門家であり、しかも現場を知る実務家がれいわ新選組で参議院議員になったということで、これからこの分野は、れいわ新選組、本当にこの時代が大きく旋回しようとしてるときの最前線に立って力を入れていきたいと思ってます。で、最後に私が時間があれば言おうと思ってたのはガソリン税、そして消費税減税の話がこの国会の中のメインテーマのように言われている一方で、実は共同通信が7月27日の日に記事にしましたけれども、中国の核の脅しに対して、アメリカの核の脅しで対抗をということが、あろうことか自衛隊のほうが米軍に対して再三にわたって要請をした、強く要請をした、このことが記事になりましたよね。防衛大臣は直後に事実無根だって言いましたけれども、じゃあ、事実無根の訂正記事を要求されてますか? 一体どうなったのか、その後シーンとしてるんですよ。琉球新報とか各地方のメディアはあの記事を大きくスクープ出して問題視してました。おそらく広島、長崎被爆80年目を前にして、ヤバいと思って火消ししたんじゃないかと思いますし。そしてしかもその発言をした制服組のトップの幕僚長は今日付けで退任されてるんですよ。どうなってるんですか?と。こういったことも一つ一つ、国会の中で、私はその吉田統合幕僚長を証人喚問したいと思っているし。このことは非核三原則の国是や、そして憲法の違反ということだけでなくですよ、周辺国に対して、有事の際には日本が核の威嚇を厭わないということをメッセージとして発してしまってるわけです。そのことがむしろ米中の対立の激化に繋がるっていうことになるじゃないですか、リアルには。そういう問題を孕んでるっていうこの事実を、徹底的に国会の中で、じゃあ文民統制、本当に働いてるんですか? 私はですね、むしろ文民統制、しっかり日本はやっていて、そんな幕僚長が自分だけの権限で発言したとはとても思えない。政府が後押しした、あるいは官邸のほうから指示があったとしか思えないんですよ。台湾有事のときにどういうシミュレーションしますか?みたいな話の中でね。やっぱりこのことを国会の中で徹底的に証人喚問して追及をし、しっかり核の抑止力っていうのは、むしろ核のリスクを高めるんだと。核の抑止力っていうのを核の力で戦争をなくすっていう名目だとしたら、じゃあ世界で何で今、まだ戦争続いてるんですか?ということも含めて本当にこう何となくフワッと通常兵器の延長で核持ったら、日本は強くなるんじゃないか、みたいな幻想をしっかり打ち砕いてリアルな本当の意味での安全保障であり、そして平和、そのための徹底的な平和外交っていうことを議論する大事なベースに今、私たちは立ってるんだという風に思います。先ほど広島にコービンさんが来るんで、8月6日はぜひ私もお会いしたいなと思うのと同時にですね、党代表して平和式典参加させていただきますけれども。8月6日の夜に、広島の選挙区で出たはんどう大樹さん、弁護士の方と合わせてボランティアの方たち主催でおしゃべり会も企画したいと思ってますので、またぜひご案内したいと思います。ぜひこの問題を皆さんと一緒に、核の傘から非核の傘へということで、核に頼らない安全保障、れいわ新選組が先頭立って議論、リードしていきたいと思います。

山本太郎:
ありがとうございます。ごめんなさいね、会見ももう2時間近くなるので、最後にちょっとこちらからですね、インフォメーションさせていただきたいと思います。こちらです。まぁ、衆院選あるんじゃないかみたいな話もあります。で、まぁ参院選も先々ありますし、何にしてもれいわ新選組と一緒にやってくださる候補者の公募でございます。次期衆院選・参院選の候補者公募を開始する。もう開始しました、ということです。詳しくはこちらのれいわ新選組のホームページからバナーが出てますのでこちらをご確認いただければと。バナーをクリックしてご確認いただければということでございます。まぁなかなかね、個性が強い人しかいないというようなグループですけれども。あなたのような個性の強い人でもやっていける、そんな政党でございます。とにかく1人でも多く、心ある人たちが議会に入らないことには社会は変えていけませんので。みんなで一緒にやっていきましょう。というわけで奮って、どうかご応募のほう、よろしくお願いをいたします。ありがとうございます。というわけで終了です、今日は。あれ、手挙がってますね。大丈夫ですか? 短めにお願いしますよ。先生、ありがとうございます。

記者:
フリーの堀田なんですけど。先ほどの津田沼の事件なんですけども。山本さん、やけに山本さんらしくなく物分かりが良いんですけども。これははっきりと私も見てますけども。あれは国民民主党の流山の市議が非常に暴力的なことをやったんですよね。それで午後1時にチェンジして、それから1時15分に榛葉幹事長が来ることになっていたんです。ですから1時から小林さやかさんが演説やって1時15分から榛葉さんで、十分間に合ったんですけど。とにかくスピーカー等を使ってやってるんですけども、これは厳重に調べて抗議をするということはしないんですか? 本当に。

山本太郎:
ごめんなさいね、今日、それを初めて聞いたところなので、事実確認もしてないのにそれに対して抗議するとかってことはフルスイングでは言えません。

記者:
わかりました。事実確認をしてください。これはね、正直言って私、マイク使って暴力的に言っていた人間はよく知ってます。あそこの衆議院の岡野純子がとても悪いのでずっと取材してますから。これはぜひともやってください。山本さんとしてはなんかね、とても…。

山本太郎:
巻き込まれてません? それ私たち(笑)。

記者:
いやいや、全然違いますよ。山本さんとしては非常に物分かりが良過ぎて、おかしいと思うんですよ。

山本太郎:
え、現場行ったらたぶん一番燃えてんの私だと思いますよ。

記者:
うん。

山本太郎:
おかしいじゃないかっつってんの私だと思います(笑)。

記者:
ですからそれはちゃんと聞いて、ミサオ・レッドウルフさん側から何か申し入れがあったとかいうことがあったかどうかわかりませんけども。これは国民民主党側が声の暴力、要するに手数を出したとかいうことじゃありませんけども、非常に礼儀知らずなことをやっていたということは確かなんですから、それはよく調べてやってください。

山本太郎:
なるほど。礼儀知らず。まぁ礼儀知らずに慣れちゃってるからな、私たち。やられたい放題になっちゃってるから。まぁ大体民主党系の人たちって礼儀知らず多いですよね。まぁそういうことだから(笑)。

記者:
正直言って、公示の日に新宿南口で社民党さんとバッティングしたときは、いろいろと話し合いをして、山本さんたちが10時半から、で、社民党さんが11時からということを話できましたよね。そういったことができるはずなんですけど、できていなかったという事実ですから、それはきちんとやってください。

山本太郎:
なるほど。ま、結構交渉能力の高い方なので、ミサオさんは。だから一定、話は収まったとは思うんですけど向こう側が強行してきたというような感じなのかなという風に思います。それも事実確認をしてからじゃないと確定的なことは言えませんが。もしもそういう事実があったんだとしたら、やっぱり伝えておく重要性はありますね。

記者:
そういう事実があったんです。

山本太郎:
あら。

記者:
はっきり。

山本太郎:
現場にいらっしゃった?

記者:
はい。

山本太郎:
え。

記者:
はい。

山本太郎:
また美味しい現場いますね。

記者:
え? いや、私は岡野純子の選挙違反とか何かをずっと追及してんですよ。

山本太郎:
恐ろしい人ですね、本当に。

記者:
ええ。

山本太郎:
なるほど。わかりました。

記者:
悪いことは悪いと言ってんですよ。

山本太郎:
ま、岡野さんのことはよくわかりませんが、その件に関してうちのミサオさんがそういう目に遭ったってことに関してはちょっと事実確認してみたいと思います。ありがとうございます。

記者:
それから。

山本太郎:
それから? 手短かに。

記者:
近頃、ちょっと痩せてませんか? 

山本太郎:
ははは(笑)。そうですか。体悪いんかな。うんうんって黙らんといてくださいよ(笑)。いや、違います、違います。それは、だってこの選挙で痩せなかった人っているんですか?

記者:
国民民主党の牛田さんは3キロ痩せたって言ってました。

山本太郎:
あ、そうですか。

記者:
はい。

山本太郎:
ま、今回の選挙でまともに1食ちゃんと食べれたのは1日1回だけでしたから。結構もう激し過ぎて。だからそういった意味で結構細っちゃった部分あるかもしんないっすね。だから選挙終わった後でもあんまりすぐに体力回復しませんもんね。体力おばけということが自慢だったんですけれども、結構、今回は食らったなっていう思いです。

記者:
ゴホン。

山本太郎:
大丈夫ですか? お体。

記者:
うん。それと。

山本太郎:
「それと」はない。「それと」はない。試合終了です。

記者:
那覇で3つ取りましたよね? 

山本太郎:
3つ? 

記者:
市議選。

山本太郎:
え? 何て? 

記者:
那覇の市議選。

山本太郎:
あ、いいこと聞いてくれたわ、もう。

記者:
ゼロから3ですよね。

山本太郎:
もう1個聞くんかいなと思うたけどそれ良い話したな。もう1回、何ですって? もう1回お願いします。

記者:
以前はゼロだったんです。3ですよね? 

山本太郎:
どこの話ですか? 

記者:
那覇です。

山本太郎:
那覇ね。沖縄の那覇。市議選で3つ取れたと。ありがとうございます。

記者:
うん。その原因は何でしょうか。

山本太郎:
その理由は何か? ま、簡単に取れるものではないです。で、その裏に何かしら秘密があるとするならばそれは公開できるものではないですね。企業秘密ですとしか言いようがないです。でもそんな特別なことがあるわけじゃなくて。やはり特に沖縄という地域っていうのは、これまでも日本政府に踏みつけられ続けてきた土地ではありますよね。経済的にもそうだし。で、軍事的にもそうだし。日本でありながら日本ではないという扱いを受けてきた、と。その中でやはり、その中での反骨という意味合いが一番、この国会の中での私たちのやっていることがどういうことなのかってことを深く理解していただいているという土地が、沖縄がその1つなのかなという風に思います。なかなか今の全国的に考えて、私たちが1カ所に市議選で3人立てて一気に通るってことはなかなかないので。沖縄では大きく評価いただいてるなっていう感想ですね。はい。

記者:
そうですね。小金井の市議選なんか見ても、やっと1人が受かって、しかも下のほうでしたからね。

山本太郎:
(笑)余計なお世話(笑)。ありがとうございます。頑張りますね。小金井でも3つ取れるように。ありがとうございます。さぁ、というわけで、あ、もう終わっちゃうんですね、すいません。さぁ、というわけで、すいません、長時間に及びまして申し訳ございません。

※この文字起こしは文字起こしチームのボランティアのご協力のもと公開しました。

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