【動画&文字起こし全文】「新宿センキョ」19.7.20 東京・新宿【辻村ちひろ】

木内みどり:
れいわ祭りとして1と2とやりました。2は昨日、新橋SL広場前。ものすごい人でした。終わってからも寄附の列が、止まらない。アイドルグッズを売ってるのかってくらいの列でした。さ、今日はここに書いてありますけど「新宿センキョ」と銘打っての、3時から4時間になりますけれども。ちょっとパラパラ雨も降っていますので、本当に、あの体調とか、できれば、色のついた傘は後ろの人が見えないので、1人でさすよりお2人で1個、相合傘とか、なるべく工夫をしてお互いに思いやって進めていきたいと思います。あ、私は司会をします木内みどりです。よろしくお願いします。ありがとうございます。ありがとうございます。

昨日、木内みどりに入れたいって人がいたっていうので笑っちゃいましたけど、ありえません。はい、今日はですね、やすとみ歩さんだけは、いらっしゃらないんですが、他の候補は、全員ここに来ます。いろんな、候補がいます。まずはこの方なんですが、沖縄辺野古で「ごぼう抜き」されてきたという、辻村ちひろさん、ご紹介します。どうぞ。
ちなみに、手話通訳をして下さっていますこの方たちも、ボランティアです。

辻村ちひろ:
皆さんこんにちは。すごい人で、ちょっと一瞬緊張が始まりましたが、大丈夫です。皆さんこんにちは。全国比例に立候補しています、辻村ちひろです。よろしくお願いします。ありがとうございます。自然環境保護の仕事にずっとたずさわってきた、そういう立場で今回立候補しています。今日、10分の時間をいただきました。トップバッターです。何から話そうか、色々と考えたんですけど、これまで、この選挙期間中ずっと自然保護の現場を歩いてきた、その歩いてきたところの話をするのが僕らしいかなという風に思うので、その話をさせていただきます。

まず最初に訪れたのは静岡県伊東市。ここはメガソーラー。山を削って、山を切って、大規模なソーラーパネルを置く。そういう計画のある場所です。地元の裏山で、その山で採れたものを楽しんだり、山を散策して楽しんだ、そういう地元の人たちの思いを、思いを無にしてつくられる、そういう計画です。

そして、その次の日。長野県の大鹿村に行きました。ここはリニア中央新幹線。これのトンネルの出口ができるところです。駅ができるわけではないです。そこに、「日本で最も美しい村」連合に入ってるような、綺麗な、すごく静かな村です。その水田や畑が潰されて、土捨て場になってます。大量の土砂が今、山積みになってます。その村の人たちは、先祖代々そこで静かに暮らしていきたい、静かにいたい、この村の村歌舞伎があるんですけど、これを守って生きていきたい。そういう思いを潰す開発です。それが大鹿村でした。僕が今着ているのは、大鹿村の人たちが作った、大鹿村の「リニアはいらないTシャツ」です。僕はこういう思いを背負って喋っています。

そして次の日、今、大雨で大変になっている長崎県。その佐世保市に行ってきました。佐世保市の隣、川棚町というところに、石木ダムというダムができます。このダム、13世帯の人が、今でも頑張って暮らしていますが、土地収用が決まりました。つまり、強制的に排除されます。強制排除です。そこでは、先祖代々やはり暮らしてきて、そこで暮らし続けて田んぼを作り、畑を作り、子どもまでそこで暮らしていく。そういう願いを無にする計画です。もう誰かの犠牲の上に立つ生活を、止めたいと思いませんか? 今の話を聞いて。どうですか皆さん。都会に暮らす人たちの利便性を高めていくために、地方の人を犠牲にする。そういう公共事業やめませんか。本当にそう思うんです。その人たちの涙や、その子たちの悔しい顔。それが僕の今、肩に乗っかっています。

そして次の週。先ほども言っていただきました。辺野古に行ってきました。辺野古大浦湾の自然を守ろうと、私も仕事上ずっとやってきました。今回、初めて座り込みにも参加し「ごぼう抜き」もされてきました。表情もない、目も死んだ、笑顔もない、顔の表情ひとつ変わらないそういう奴らにごぼう抜きされていくんです。地元のおじい、おばあたちは、ここを守りたい、私たちの海だ、自分たちの海だ、そこを守りたい。そういう熱い想いの人たちを、無表情な人間が、ごぼう抜きしていく。これって何なんですか? なんで自分たちが暮らしてきた場所を、強制的に排除されなきゃいけないんでしょうか。おかしいと思うんです。

(聴衆:おかしい)

ありがとうございます。

そしてその次の日、石垣島に今度は飛びました。石垣島、ここにはリゾート計画があります。白保のサンゴ礁、これを守るために僕たちは活動して、空港計画を陸上に変えることに成功しました。その海に、また、リゾート開発です。守った自然、守った自然が守られない。これは法律の不備ですけど、そういうことが起きるんです。チサキの海。ここは珊瑚礁です。リーフの仲間がすごく、浅い海。そこではカニもとれる、エビも取れる、貝も取れる、魚も取れる、チサキの海、天然の冷蔵庫なんです。

そういう天然の冷蔵庫を使って暮らしてきた。そういう島人の暮らしを奪うんです。それで一体、誰が便利になるんですか? 誰が喜ぶんですか? 僕たち、都会から沖縄に旅行に行く人たちです。考えてください。そういう犠牲の上に建ったホテルに泊まりたいですか? 僕は泊まりたくない。

そしてもうひとつ、自衛隊基地。石垣島。これはちょっとだけ話をさせてください。そこの、今、自衛隊基地ができるところに住んでおられる方々は、実は戦前、戦争になった時に土地を追われた、沖縄本島にいた方たちです。土地を追われ、命からがら逃げまどい、そして戦争が終わって戻ってきた時に、そこは米軍基地になっていた。暮らすことができない、仕方がないので、そこの人たちは石垣島に移住したんです。でも移住して余ってた土地は、どういうところだと思いますか? マラリアが蔓延してたんです。地元の人も住まない。そういうようなとこしか空いてなかった。そこに入植して、歯を食いしばって、そして土地を作り、土を作り、物を作り、そうやって生きてきた。そこに自衛隊基地なんです。一体、何回立ち退きさせられるんですか。そういう、いろんな人たちの思い、普通に暮らしたい、と思う気持ちを無駄にする公共事業って、何が公共事業なんですか? 公がやる事業ですよ。公が国民を泣かしてどうするんですか?

自然保護というのは緑を守ること、貴重な動物を守ること、それのみではないんです。人と自然とのつながりを守ることなんです。今日、僕は東久留米に行ってきました。そこには落合川という、湧き水の綺麗な川が、都会の中にあります。都市の中にあります。でも綺麗なんです。そして、そこでは護岸を作らずに、子どもたちが自然に触れ合う、そういう河川整理が行われた。これは誰も泣かない河川整備なんです。こういうことができるのに、地方では、どんどん地方を疲弊させ、泣かせる、そういう公共事業が起きてる。これ、全部変えませんか? 

先ほども申し上げました。僕の肩にはいろんな人たちの想いがあります。この想い、どうか国会に持って行かせてください。そしてこの国の公共事業を、誰も取りこぼさない、誰も泣かない、皆んなが笑顔になる、そういう、本当の意味での公共事業に変えさせてください。そのために僕は国会に行きたいんです。よろしくお願いします。ありがとうございます。

そして最後に、昨日、八ッ場ダムに行ってきました。ダムの堤体は完成です。そしてこの秋に試験湛水です。この水は誰が飲むんでしょう。皆さんです。東京の人です。神奈川の人も買います。埼玉の人も買います。そこには、川原湯温泉、温泉街があって、暮らしてる人たちがいた。その暮らしを全部奪い取って、そこにダムができる。そういう水を飲むんですよ、僕たちは。イマジネーションしませんか? そこのダムの人、最後まで抵抗した人「君が今日、来てくれたことは嬉しい。だけど、もうダムはできた。このダムを仮に今から取っ払っても、そこにあった墓も家も畑もないんだ。もう何もないんだ」って言うんです。笑顔で。分かりますか? この笑顔の意味が。そこにはものすごく辛い思いをいっぱい重ねてきた、ものすごい悔しい思いいっぱい重ねてきた、そういう心の傷が多いから、笑顔で語れるんです。そういう人を作っちゃいけないんですよ、公共事業で。公共事業で緑豊かにしていく。

そのためには、やはり、この国の地方を元気にしなければいけない。この日本が自然と人が、正しく生きてくためには、きれいな土、清潔な土、正しい土、きれいな水、正しい水、そしてきれいな空気、ちゃんとした森、こういったものがすべて揃ってなきゃダメなんです。だから、農薬はダメなんです。分かりますか? モンサントから農薬買っちゃいけないんです。そしてマイクロプラスチックを川に流し、海に流し込んちゃいけないんです。僕たち都会の生活が、そういうことをさせてるんです。森を壊しちゃいけないんです。何が必要か。小さな地産地消型の第1次産業を育むことなんです。農業、小さな農業をやりましょうよ。林業、地元の人たちがちゃんとできる林業にしましょう。地産地消型の第1次産業を元気にすることで、地方を盛り立てます。そうすることで、日本1個ぶんの暮らしが絶対に出きる。この日本1個ぶんの暮らし、誰からも、世界中から収奪しない、誰も悲しまない、そういう社会を僕は皆さんに提供したい、作りたい、ぜひ、力を貸してください。ぜひ、国会に送ってください。まだ時間はあります。よろしくお願いします。ありがとうございます。

木内みどり:

木内みどり:
ちひろさんでした。皆んなの思いが肩に乗ってるとおっしゃいましたが、ここにはジュゴンが乗っています。ありがとうございました。辻村ちひろさんでした。ありがとうございます。


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