【文字起こし全文&動画】れいわ新選組 代表 山本太郎 あかん!都構想 街宣 2020年10月19日 大阪市・JR福島駅前

大きな音でごめんなさい。お仕事帰りの皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、これからまた、お仕事に向かわれる方もいらっしゃると思います。本当にご苦労様です。れいわ新選組。変な名前でごめんなさい。国政政党なんです。れいわ新選組代表の山本太郎が福島駅前にお邪魔しております。どうして山本太郎が大阪に居るのか?ってことなんですけれども。11月1日、大阪市民の皆さん、非常に重い住民投票を行うということですよね。

この住民投票、その中身についてどれくらいの方が良く分かってるんでしょうか? メリット、デメリット、両方理解された上で投票を迎えなきゃいけないんですけれども。皆さんにお聞きしたいんですが、この都構想と言われるもの、まぁ、実際は都にはなりません。今回の投票の中では大阪市が廃止されます。廃止された上で、大阪が4つに分割されます。そのための住民投票だということをご存じの方って、こん中にどれくらいいらっしゃいますか? 皆さんご存じないですか? 大阪市廃止のための投票だということをご存じの方? あまり手が挙がらない。まぁ、手を挙げるのが面倒くさい方っていうのもいらっしゃるでしょうけれども。そういうことなんですね。どうして大阪市民だけが投票するのか?ってことをご存じでしょうか? 大阪市が廃止されることによって、そして4つの特別区になる。政令指定都市から力の弱い特別区にされるということで、一番デメリット、これ、被るのが大阪市民の可能性があるってことなんですね。だから大阪市民だけ限定で投票を行うというのが今回なんです。それについて少しずつお話をさしていただきたいと思います。

れいわ新選組代表山本太郎が、都構想、いわゆる都構想、でも実は今回の投票では大阪市が廃止され、4つに分割される。そして力のない特別区に編成されるということについてのお話をして参りたいと思います。はい。「これ絶対、都構想、必要やねん」、そう言われる方々はなぜ必要か?ということを説明すると、「二重行政の解消が必要なんだ」ってことを言ってんですね。二重行政。これ都構想のホームページにあるんです。二重行政の解消のために必要だと。

はい。二重行政って今もあるんでしょうか? そのことに関して、大阪の議会でも話し合われています。大阪市長に対して質問された方はこうおっしゃってます。「『維新の都構想を実現して大阪市を廃止しなければ解消できない二重行政』はあるんでしょうか?」っていう質問に対して、松井市長、今年の8月21日にこう答えております。「今、二重行政は無いんです」。

ちょっと待ってください。ない? ないのにどうして二重行政の解消する必要があるんでしょうか? 不思議ですね。

で、Twitterの中でも松井市長、こういうことをおっしゃってます。

「2011年から二重行政はない」。2011年から二重行政ないのに、二重行政の解消のために今、都構想、今回の住民投票では大阪市を廃止し、4つに分割して力のない特別区にする必要ありますかね? 

そもそも都構想って何なんでしょうか? 都構想って何? それを説明できる方ってどれくらいいらっしゃいますか? 冒頭で山本太郎、そうお聞きしましたが多くの方々、手が挙がらない。ほとんど手が挙がらない。つまりは何か?っていうと、その中身がはっきりと分からないまま、多くの方々が11月1日の投票に臨まれることになる。これ、一番まずいんですよね。中身も分からないのに投票はもう迫っているということです。

都構想と言えばどういうことなのか? 一番分かりやすく説明して下さってんのが、橋下徹さん。2011年、彼が府知事、大阪府知事をやっていた時に発言されたことが、私、すべてだと思っています。読みます。「大阪市が持つ権限、力、お金をむしり取る」。

これ非常におかしな言葉なんです。なぜならば、「大阪市の権限、力、お金をむしり取る」という発言をしているのが、大阪の府知事なんですね。まさにこれこそが都構想の本質を表しているのではないかと山本太郎は思います。

じゃあ、ざっくり説明して参ります。都構想で現在の大阪市、消滅します。これは紛れもなく本当です。

これは投票用紙のサンプルです。左側。書いてあること、寄ってみます。左側は見えづらくてごめんなさいね。そちらの画面でも見れるかもしれません。

読みます。「大阪市を廃止し特別区を設置することについての投票」、そのように投票用紙にも書かれている。もちろん今回の投票で大阪市が廃止をされるということを問うための住民投票なんですね。

はい。大阪市が消滅された後、どうなるか? 大阪市を4つに分割し、それぞれを特別区とするっていう話なんです。はい。こちら新聞記事から引用させていただいています。

左側、24区。現在の大阪市。「それを分割すんねんで、4つに」っていう話でございます。

それって、良いことなんでしょうか? どう思われます? 皆さん。はっきり言っちゃうと、大阪市民にとっては損します。

そういう内容でしかありません。大阪市民にとってはメリットなし。私はそう思ってます。

はい。橋下徹さん、2011年、大阪府知事時代にこうおっしゃったことがそのまま形になっていく。もう一度読みます。「大阪市が持っている権限、力、お金をむしり取る」。

大阪市って元々どういうような仕事をする、どういうような仕事をするべきところでしょうか? 

大阪市民のために仕事をする。当然ですよね。大阪市民と大阪市にお仕事にいらっしゃる方々のためにも、お仕事をして下さる、それが大阪市でございます。

ところが、大阪市が消滅。4分割される。特別区になる。この上になる、親分になるのは誰ですか?ってことなんですけど、大阪府になりますよね。はい。

本来、大阪市、大阪「市」のためだけに使えるはずだった財源とか、権限とか、そういったものが、大阪「府」に吸い上げられるのが、今回の大阪市の消滅、廃止なんですよね。

まさに橋下徹さんが2011年、大阪府知事時代に言っていたこの言葉そのままなんですよ。「大阪市が持っている権限、力、お金をむしり取る」。

こちら、新聞記事の引用です。左側、現在の大阪市。それが右側、特別区になると、このようにお金が減ったり、権限が減るよということが書かれたもの。

分かりやすく言います。一体何が起きるんですか? 非常に簡単に言うと、こういうことです。

大阪府、大阪府から4つの特別区に対してのカツアゲとネコババが始まる。「そんな人聞き悪い、カツアゲとかネコババとか、言うたあかんで、山本さん」、そういう方もいらっしゃるかもしれないので簡単に説明して参ります。

はい。大阪市、この自主財源。財源、使える財源、皆さんから税金いただいて使えるような財源は、だいたい年間8500億くらいある。でも、これ年度によって変動しますが、だいたい8500億。これを絵にすると、こんな感じです。

8500億円、大阪市民のためだけに使えるで、というもの。これが、大阪市が消滅して特別区という形になった場合に、自主財源、自分たちの税金でもらえるお金っていうのが、一気に少なくなる。どうなるか? 

はい。8500億あった内の、2500億円まで減っちゃうっていうお話なんですね。で、その先。残り6000億、6000億、どこ行った? 

8500億の内、6000億どこ行くんだろうか?ってことなんですけれども、この6000億円は、一度、大阪府がカツアゲします。吸い上げる。

吸い上げた後、どうなるんですか? 

6000億。そのうちの4000、4000億、これはおこづかい制として特別区に渡すよという建て付け。

でも、おかしくないですか? 元々は大阪市のためだけに使えた8500億円が、その財源が2500億円になり、残りの6000億のうちの4000億はおこづかい制にされてしまう。これもおかしな話ですよね。

で、残り2000億、これは一体どこ行くんですか?って話なんですけど、これがネコババに当たる話だっていうことです。

「ネコババって人聞き悪いね」、そう言われる方、だって、これは大阪府の財源になるんです。元々、大阪市が大阪市のために使えたお金。これ使い道決められるのは大阪府になる。府の財源。そういうことですね。で、特別区は、この2000億円、ネコババされた分には、使い道、自分たちで言えませんよ。決められません。

どうしてかって、大阪府が決めることになってるからってことなんですね。で、「ネコババとか言うな、山本さん。それはね、ちゃんと私たちはこの2000億、大阪市、大阪市域。今はもう分割してもうたけど、この大阪、元々、市の域のために、市域のために使うって言ってるやんか」、そうおっしゃるんです。でも、使い道は自由に決められるのは、府のほうなんですね。

じゃ、どういうことに使われますか? そのお金。どういう恐れがあるでしょうか?って考えた時に、IR、カジノ、他にも外国人観光客を呼ぶために色んな宣伝をするとか、インバウンドとか、自分たちが考える成長戦略などにそのお金が使われる可能性がある。

でも、皆さんこれ納得いきますか? こういうお金の使われ方で良いですか? 

どうしてIRとかインバウンドに使うっていうことに可能性があるかというと、今年9月、大阪府・大阪市の戦略本部会議っていう中で出された中間報告にそれが記されてるんです。

中間報告、内容どんなものなのか?っつったらざっくり言ったら、「今、コロナで大変やんか。でもこの先、コロナが緩むと思うねん。そのときにどういう戦略とっていくか」「私たちの戦略こういうことをやっていきたいんです」っていうことをおっしゃってる。見ていきます。このような図で、線引いたんですけど見えづらいでしょう。

ちょっと寄りますね。ちょっと寄ります。はい。寄らしていただきますと。

はい。「インバウンドの再生と促進」って書いてあります。インバウンドって何ですか? 外需ですよね。インバウンドって何ですか? 外国人観光客がお金落としてくれるってこと前提なんです。でも皆さん、このコロナになってから観光客はどれだけ減りました? 99.9%減ったんですよ。で、それがちゃんと前みたいにお客さんが来るまでにどれくらいの期間かかると思いますか? 来年には戻ります? 2年? 3年? 4年? 全くわかりません。はっきり言える人なんて誰もいない。そこに対して「観光に来てくれ」っていうことにお金使ったとしても、その観光に対し、あ、そのかけた費用に対してしっかりと元取れるか言うたらわかりませんよ。だから、はっきり言うと何か?っていうとコロナがある前と、コロナがある前に自分たちが考えた成長戦略をコロナの今、コロナの先、考えたときに同じこと考えてどうすんの?ってことなんです。

じゃ、ちなみに何やりゃいいんや?って話ですけど、当然、20年以上のデフレですよ。20年以上のデフレ。格差は開きっぱなし。お金が世の中に回らない。ここにコロナがやってきて消費や投資が蒸発。仕事を失いそうになる人、収入が減る人、会社が倒れそうになる。いろんな現象が起こってますよね。ここで使うべきお金って何か?っつったら、私は外需頼みではなく内需。大阪市域に、大阪府域にお金が回るようなことに投資をしていく以外ないんじゃないかと思うんです。どの会社も倒さない。失業者生み出さないってお金、お金の使い方。これは限りがあるでしょうけれども、そういうお金の回し方をすればこの大阪のエリアでお金が回るじゃないですか、確実に。ちょっとずれた成長戦略じゃないかな、今となってはっていう風に思うんです。これ、今年の9月に話し合われてます。

他にもあります。何か? 「外国人材の活用による人手不足の解消」。

冷静に考えていただきたいんです。あなたよりも賃金の安い労働者が、大阪府域、大阪市域に流入してきた場合、誰かの仕事、置き換わりません? それだけじゃなくて、より安い労働力が入ってきたときには、これ賃金の下降圧力が強まります。これ常識ですよ。どうして大阪が先頭切ってこんなことやんの? 普通に考えたらちょっとおかしな話なんです。これはね、国が2年前に入管法の改正、要は経団連とかから言われて「もっと安い賃金、もっと安い労働力をよこせ」ということを政治にアピールしてた。それを受けて入管法の改正を行い、より安い労働力を入れられる道筋を作ったわけです。法律を改正した。けれどもコロナでちょっとそこは足止めになってるんですけど。でもこの先、それが入ってこれるようになったときに仕事、元々この国に生きてたり、元々大阪で生活されてる方と、海外から来た安い労働力と置き換え始まりません? そんなことなったらこれ大混乱ですよ。普通に考えて絶対にやっちゃいけないことを大阪が先頭になって旗振ろうとしている。あるまじき話だと私は思うんですね。

他にも「IR誘致の推進」。カジノ。

今、カジノみたいに密になるところ、みんな集まりますかね? 観光客も、観光客が来てくれるから設置するっていう話でしょ? あまりにもちょっと矛盾し過ぎた大阪の未来予想図を作っているなと、そう言うしかないなっていう状態だと思うんです。そういうことってまずいよ。だって、インバウンドだって99.9%、今はもう蒸発しちゃってる。この先、いつそれが戻るかもわからない。

だとするならば、このインバウンドの促進みたいなところにお金を使うのではなくて、内側、内側、一番大きなエンジン、景気に直結するエンジン、大阪の内需をいかに高めるかってことを考えて施策を打つのが大阪の政治なんじゃないですか? 私はそう思うんです。コロナでインバウンドは蒸発。それでもインバウンド、カジノ、低賃金の外国人労働力に依存しようとしているような成長戦略。明らかに誤りではないでしょうか? こういうのおかしいよね。

話戻ります。大阪市、これが廃止するかどうかを決める投票が11月1日ですよね。これで本当に11月1日に賛成が多くなってしまって大阪市が廃止されてしまったら何が起こるか? 丸々8500億円、大阪市のためにお金が使えたのに、これが大阪府に吸い上げられる。財源・権限が。あまりにもあり得ない話じゃないですか。

そうなった場合に一番のしわ寄せはどこに来ますか? 私は行政サービスの低下。受けられてたサービスが低下したり、受けられてたサービスが受けられなくなったり、そういう可能性、非常に高いと思います。こういう可能性っていう風な言い方をしてたらこの間、天神橋でお母さんに怒られたんですよ。「あんたな、そんな可能性とかようわからんこと言いなや」みたいなことを言われたんですけど、当然、いろんな可能性、危惧されることを加味した上で皆さんには投票していただかなきゃダメなんですよ。だって損をする可能性があるのは大阪市民ですから。だから大阪市民限定で投票するわけですよ。

他にも、しわ寄せがいくことが考えられるのが、例えば公共料金の値上げ。

だってつじつま合わせなきゃダメでしょ。大阪市のままだったらサービスは継続できる。でも分割して4つにされて力が落ちるわけですよね。だってその財源、税財源自体が少なくなるし、大阪府頼みにお金くれって言わんとあかんような状況になるんですから。それを考えたときに、どこかでつじつまを合わせるっつったらサービス削るとか公共料金上げるとかっていうことは一番考えられることなんです。

で、例えばですけれど、先ほどから、財源と権限が大阪府に吸い上げられる、カツアゲされるという話をしてます。例えば権限の中でどういうものがカツアゲされる可能性があるか? そのお話についてしていきたいと思います。例えば消防、例えば水道、こういった権限は吸い上げられます。

それによって危惧されるものは何なのか?ってことなんですけど、大阪市民の皆さんは大都市の中でも大阪市の水道料金一番安いくらいの水道料金だってことはご存じですよね? 大阪府下、大阪府の中でも一番、水道料金が安いのが大阪市なんです。

どうしてか? 水道の権限を持ち、管理運営を大阪市が行い、そして財源も持ってるからこそ、それが可能になる。でも、この水道に関する権限を吸い上げられてしまった。その後は? その水道料金安いっていうのは維持できますかね? 他の大阪府、その中で一番高い水道料金と大阪市の一番安い水道料金を比べてみたら半分くらい値段変わっちゃうんですよ。それを考えたとしたら、じゃあ、「どうして大阪市だけそんなに安い水道を提供するんだ」、元々の大阪市、4つの特別区だけどうして特別扱いするんですかって話になりませんか? それを決めるのは誰でしょう? 大阪府が決めるんですよ。料金上げるってことも。それを考えたとするならば、当然、公共料金にもそういった皆さんのしわ寄せがいくという危険性は鑑みなければなら、考えなければならない。

維新さんは必ずこう言います。「あのね、なんか反対派がね、水道料金上がるとか言うてますけど、あんなもんデマでっせ」みたいなこと言ってるんですけど、どうしてデマって言えるんですか? どこかでつじつまを合わせるとしたら公共料金を上げたりとか、他にも皆さんのサービス削っていく以外、つじつまが合わないでしょう。そういう話なんですね。

はい。で、先に行きたいと思います。で、今の大阪市内でお住まいの皆さんが受けていらっしゃるサービス。これは大阪市が廃止された後も継続されるかどうか?

「心配しないでください。今のサービスはね、特別区になったとしても維持されますから」的なことを維新さん言ってますよ。でもそれって本当ですか? これを見れば一目瞭然。特別区設置協定書の5ページにあるもの。

これまでのサービスが維持されますか?ということに対して2段階で答えを出してます。読みます。「特別区の設置の際は、そういったサービスを維持するものとする」。「あーなんや大丈夫やん」、そう思われた方いらっしゃるかもしれない。でもよく読まなきゃダメなんです。何か? 「特別区の設置の際は」なんですよ。設置したときは維持。その後は? その後のことはその後段のほうに書いてあります。読みます。「特別区の設置の日以後においても維持するよう努めるものとする」。

これ何かっつったら努力目標って言われるものなんですよ。努力目標、むちゃくちゃ弱い表現なんです。設置する際は維持する。でもその後は「ま、金あったらやるかな」くらいのテンションなんですよ。金あるかどうかってわかりますか? お金が続くかどうか。だって政令指定都市、数々の財源、税源。財源そして権限を持ってた大阪市を廃止にして4つに分割して格下の特別区にするんですから。当然、そのサービス今まで続いてきたものを維持できるかどうかなんてわからないってことなんです。

でね、これを知るためには、分割した後、ちゃんと自治体が回していけるかどうかということのシミュレーションをちゃんとしないとダメですよね。黒字になるの? 赤字になるの? そういうシミュレーションちゃんとされていなきゃいけないんですけれども、このようなことがあったことは皆さんご存じでしょうか? 毎日新聞の2020年、今年2月14日の新聞記事でございます。

なんて書いてあるか? 「大阪市、財政試算やり直し 都構想へ「厳し過ぎる」」どういうことでしょうか? このような記事です。皆さんもアクセスしていただければ読んでいただけます。要点だけまとめました。「松井一郎市長は記者会見で、「市の試算は厳し過ぎる」として、やり直しを指示したと明言。その試算は、「大阪都構想」の議論で、大阪市の廃止後に設置する特別区の財政が成り立つかを判断するシミュレーション」だったってことなんです。

昨年の試算では、2028年度に161億円の収支不足が生じる、としていた。これ不都合な数字が出た。赤字やん。そういう数字が出たから、こんな試算、厳し過ぎるやんか。方法変えて、もう一回やり直せってことを指示したっていう話なんです。そんなこと言い出したら、何でもありですよ。皆さんが一番知りたいのは、大阪市が廃止されて、分割4つされて、その後もちゃんとそれぞれの特別区が今までの生活水準を下げずに、ちゃんとサービス提供してくれるかどうかを知りたい。それって、賛成するか反対するかにおいても非常に大きなウェイトを占めますよね。でも、自分たちに都合の悪い試算が出たら、もう一回やり直しやってことになったんです。

で、やり直ししたらどうなったかをお話します。特別区全体の財政試算方法を松井市長が変更させた結果、どうなったか? 新たに試算をしたら、あら不思議!

試算方法を変えたら、「収支、いわゆる財源、収支不足は生じない」ということになった。

こんな、勝手にゲームの途中でルールを変えている人と一緒ですよ。ヒットを打ったら一塁回って二塁行って三塁行って、で、ホームベースや、これで1点、みたいな話なのに、ヒット1本打ったら1点入ることにしよう、みたいな、それくらい大きなルール変更してますよ。これ。むちゃくちゃですよ。はっきり言って。

はい。もう一度整理します。以前の方法での試算では、2029年には161億円の収支不足。一方、その計算方法を変え、再度試算したらどうなったか? 8月11日、大阪副首都推進局のシミュレーションによれば、収支、いわゆる財源、これは「収支不足は生じない」との結論になってしまった。

むちゃくちゃですよ、こんなの。認めちゃったら。だから、どうなるかなんてわからないってことです。かなり強引なことやってるなっていう印象しかありません。

で、これね、大阪市が廃止される。これ大きな問題ですよ。だって、大阪市のことは大阪市で決める。市議会で決められる。財源も市議会で使い道とかを、こうしよう、ああしようとか、それはあかんとか、いろんなことをやりとりできるわけですね。でも、大阪市議会が無くなったとしたら、親分が大阪府になるわけですから。じゃ、その大阪府の一部になるわけですね。特別区も当然。そこで、じゃ、議論する場所ってどこですかっつったったら、府議会ですよ、府議会。じゃ、そこどうなるんですか?って考えたときに、議会の議席配分を見てみれば、非常にこれ、力がより弱まるってことがわかると思うんです。

例えばね、東京みたいになるんですわっていうようなイメージ、持ってるじゃないですか? 都構想、大阪も都みたいになる、かっこええやろ、儲かるかもしれんで、みたいな雰囲気なんですけど、そもそも東京の23区と大阪市と比較してみると、どういう違いがあるか? 東京23区は人口多いんですよ。23区の人口だけで927万人。これ、都全体の人口の7割なんですね。

だから、都議会開きますっつっても、区にとって、マイナスになるようなことはあまり決められないっていう話ですよ。それはそうですよね、都議会の中の議席を占める多く、7割がこれ23区から選出された議員達ってことですね。はい。で、23区選出の都議会議員は全体の7割っていう結果。人口とそのまま結びついてるってことです。

で、例えば、大阪市が廃止されます。それによって特別区になります。で、議席どれくらいの割合になるんですか? 府議会の中で、ってことを考えたときに、大阪市、これ人口270万人近いですよね。で、大阪府全体で見てみると、大阪市の人口3割なんです。東京と全然違うんすよ。3割。ということは、送り込める議席も3割じゃないですか? これ。

はい。現在においても、大阪市から選出されている府議会議員、これ数で見ても3割なんですよ。それを考えるとなると、かなり府議会の中でも、これ、不利な立場。そういう話になりませんかね? 大阪都構想が実現すると、大阪市だった地域からは全体の3割の議員しか府議会に送り込めない。

そりゃそうですよ。府議会に送り込めなかったとしても、今までは大阪市があった。その中で市議会があるから、大阪市のために何ができるかってことを話し合われるけど、それが無くなるんですから。で、全体決定していくのは、もっと大きな府議会っていうところ。でも、そこに送り込めるのは、大阪市の人たち。この府議会の中でも3割くらいの議員さんしか送り込めないんだから。大阪市にとってプラスになるようなことが、どんどん通っていくってことはあり得ませんね、これ考えると。

はい。大阪市域から府議会議員の3割しか選出できないことになる。大阪市民にとっては、府に権限・財源を奪われている上に、より不利になる。そういう状態です。こんな感じですね。

一番わかりやすく見ると、議会全体、70%が大阪市議会、30%くらいしか府議会の議席、持てないんだよ。そういう話ですね。はい。すいません。

次に行きたいと思います。でね、帳尻を合わせる。今、おそらく維新さんが言い続けているのは、大阪市を廃止させたって何も損することない。最初はお金かかるかもしれんけど、後々これは成長していくことでペイできる、問題ない。最終的にはこれ、みんなにとってプラスなんですわって空気じゃないですか。でも本当ですか?って。先ほどの財政シミュレーション、松井市長が厳し過ぎるやろうということで、計算方法を変えさせたものには、マイナス161億円という数字も出てましたよね。この特別区になったらマイナスになる、赤字になるっていう部分に関して、それを隠すために、帳尻を合わせようというような動きがもうすでに出てるってことです。

何か? 大阪市民に対するサービスは、削減されることがもうすでに決まっているもの、こんな風にあるよってことですね。温水プール、温水プールは24あるものが9つに減らされて、老人福祉センター26あるものが18になって、スポーツセンター24あるものが18になる。子育て活動支援事業、その数、24から18に。

今のままの大阪市が継続されるならば、このサービス続きますよ。どうして、わざわざ大阪市を廃止して分割して力を弱めた上で、帳尻合わせるために、収支を合わせるために、これだけのサービスをまず削るってこと決まっちゃってんですか? おかしくないですか? 誰得? 大阪市民にメリットある? 

他にもですね、この先、その帳尻を合わせる。特別区になったって貧しくなってないよ、黒字や、大丈夫やっていうことをやり続けるためには重要なことがあるんですよ。何かっつったら、この先、削っていかれるサービス、もっと増えないですか?っていうお話です。例えば、大阪市独自で行われているサービスが、一番標的にされる可能性がある。そりゃそうですよね。帳尻合わせなあかんねん、どっか削らなあかんっつったら、削れるところ限られてます。

まず最初に削られるところっつったら、これまで大阪市独自でやってきたサービス。例えば、あくまでも例えとしてここに3つ並べてます。

一番上、「敬老パス」。高齢者の足ですよね。他にも、「こども医療費助成」。18歳になるまで、これ医療費安くできるようにしよう。1医療機関あたり500円くらいで抑えられるようにしよう。他にも、「塾代助成事業」。学びっていう機会に対して、背中を押そうやいう話ですね。もちろんこの塾代助成事業というものに対しては問題があるとも聞いてます。例えば、よしもとのスクール通うっていう人に対しても出たりとか、それだけじゃなくて、その、これを委託している先に対して数億円というお金が高過ぎるんじゃないかとか。でも私はいろんなことも含めた上でも、こういったサービスは続いたほうが、住民の皆さんにとってプラスだろうと思うんです。やったほうがいいよ、続けたほうがいいよ。そう思うんですね。ありがとうございます。

で、何が言いたいか? 本来であるならば、大阪市のためだけに使えた財源・権限、こういったものが、11月1日の投票の結果によっては大阪府に移譲される。吸い上げられる、カツアゲされる。これって誰得? それでしわ寄せいくのは誰? 元々の大阪市民じゃないですか?

皆さんにとってはこれ、損する可能性あります。大阪市民にとっては損する可能性がありますから、大阪市の皆さん、ジャッジしてください、というために大阪市民限定で今回、住民投票が行われるんですよ。大阪市民以外の府民、投票できないですよね? そういう意味合いの投票です。非常に重いものだということなんですね。

財源の話、ビジュアルで見てください。例えば、大阪の税財源。

左側。図で見るところの左側、現在の大阪市の自主財源と言われるもの、これだけある。けれども大阪市が廃止されてしまったら、左から右に移ります。左から右に。要は税財源4分の1に激減するってことです。減って、元々あったものをどこへ行くかって、大阪府が持っていくんやっていう話なんですね。

他にもございます、財源だけじゃなくて、権限も持っていかれるって話をしました。どんなもの? 

上下水道、その管理運営。他にも、消防、水道、他にも、都市計画。ここら辺は住宅地やからあまり手を入れへん方がええなとか。他にもショッピングモール作るんやったらこっちのほうやろうとか、工場やったらもう、なるべく民家から離したほうがいいとかっていうような都市計画に関して、今であるならば、大阪市がそれをデザインできる。でもこれからデザインしていくのは大阪府になるってことですよね。こういう大きな権限も、持っていかれてしまいます。

で、今、見ていただいてるのは何かと申しますと、かなり目が良い人じゃないと見れないかもしれませんね、申し訳ない。そちらの画面でも見づらいかもしれません。

この一覧は何かというと、現在、大阪市が実施している事務。この事務のすべてが大阪市が廃止されてしまえば、すべて大阪府に持っていかれるって話なんです。これ全部ですよ。アンダーライン引いてあるところだけじゃないです。アンダーライン引いてあるところは、これ、あくまでも生活に密接に繋がってそうだなっていうところだけ、こちら側で引いたんです。例えば高等学校、病院、企業支援、下水道水道、都市計画。他にも消防、防災、危機管理など。これだけじゃない、このすべてが吸い上げられてしまう。大阪市民にとって、これ、メリットある? 

まさに2011年に大阪府の知事をやっていらっしゃった橋下徹さんがおっしゃっていた言葉、そのままなんですね。「大阪市が持っている権限、力、お金をむしり取る」。

2011年に府知事が大阪市のことをそんなこと言います? 普通。府知事なのに大阪市の権限とか、力とか、金とか、むしり取ったんねんって普通言いませんよ。この都構想ということ自体が、今回の大阪市を廃止して4つに分割すること自体が、もうこれすべてを物語っているという話でございます。はい。

でね、一番わかりやすいところで説明すると何かっていうと、それによって本当に経済発展する、それによって皆さんの住民サービスもより充実するんだったら、他の都市が真似するはずなんですよ。真似したいですっていう気持ちを持つはずなんです。それはそうですよね、人がやり始めたことでも自分たちにプラスになるんだったら、やってみようやっていう話になるはずなんですけど、それについて、本当にそういう議論になっているかってことなんですけれども、どうやらなっていないようだということが、今年の10月11日の新聞のアンケートによって明らかになりました。見ていただきます。大阪府・大阪市を除く19の政令市と、政令市が所在する14の道府県の首長に目指す都市像の考えというものをアンケートとりましたっていう内容なんですね。

で、12の政令市が目指す都市像としては、政令市の権限、財源を強めて、道府県から事実上独立する「特別自治市制度の創設」を選択すると。つまりは、今、大阪でやろうとしてることとは真逆。政令指定都市って権限・財源あるんだけど、それをより強くして、この道府県から独立するくらいの大きな力を持たそうじゃないか。今、強いエンジン持ってるけど、もっと強いエンジンにしていくっていうことが、12の政令市が選んだこと。

一方で、政令市の廃止、今回の大阪です。特別区を設置するっていうのを目指す。大阪府、大阪市に追随する回答なかったんです。なかった。大阪でやられていることをやってみたいですか? いやいや、私たちは結構です、そっちのほうじゃなくてっていう話なんですよ。これはもう答え出てるんじゃないかなと私は思うんですよね。はい。

政令市の廃止、大阪がやっていること、特別区の設置を目指す。大阪府・大阪市に追随する回答は存在しなかったっていうのが、10月に行われたアンケートの結果でございます。はい。ありがとうございます。

ま、ここまでお話をしてきましたけれども、れいわ新選組代表山本太郎、ここまでお話をしてきましたけれども、もう一度、今回の住民投票、どれくらいの重たさがあるかということを皆さんに考えていただきたいんです。でね、おそらく冒頭で聞いた通り、この大阪都構想に関して、いや都構想ではないんだけれども、今回の11月1日の住民投票、大阪市を廃止し、4つの特別区に分割をする。これって普通に考えたら、かなりむちゃくちゃな話なんです。

皆さんご存じですよね? 東京だって、元々は東京府、東京市という形だった。今の大阪府、大阪市と一緒ですよ。どうして東京府が東京市が、形を変えて東京都になり、そして特別区になったのかってことなんですね。それは戦時中、軍部が恐れた。東京市があまりにも大きな力を持ち過ぎる、要は大きくなり過ぎた東京市に対して、これトップダウンで言うこと聞けへんようなったら困るなってことで、東京市を、これは特別区って形で、力弱めたんですよ。それが東京都になり、そして特別区、そういう形になった。

今、大阪がやろうとしてること何ですか? 大阪市のこれ解体して4分割して、これどういうことですかっつったら当然、力弱まりますよ。今、東京23区の首長さんたち、多くの区長たちが、東京を、特別区というところをやめるっていうことを選択をしろってことをずっと言い続けてるんですね、全く真逆、時代と逆流したことをやろうとしているのが、今の大阪の政治だということです。

で、ふんわり。テレビから伝わってくる内容を見てると、どうしても何かええやんって思っちゃうところあると思うんですよ、よしもとの芸人さんがね、頑張れよ、維新みたいな空気を醸し出してるじゃないですか。それだけを見れば当然、なんとなくええんちゃうかなって思っちゃう。じゃ、皆さんの生活実感としていかがですか? この10年間、維新政治が続いてきて、で、結果、あなた自身の生活実感として所得が増えたって人、どれくらいいます? 所得が増えた方がいらっしゃったら、どうか私たちに政治献金いただきたいんです。赤字出しながらこうやって大阪でやってるので。申し訳ございません。でも、該当者なしですね。ありがとうございます。

話戻りますね。例えばですよ、天王寺公園、天王寺の動物公園前、綺麗になったやんか。いや、なりました。一方で地下鉄のトイレが綺麗になってな、綺麗になりました。いや、そういうこともあるでしょう。一方で、あなたの生活自身は、所得が上がったりとか、そういう景気の良い状態ですか? そういうところをクローズアップしていきながら、今、やられている政治が本当は何なのかってことを見ていくのが、これ、本当は有権者の仕事ということらしいんですね。はい。

で、皆さんに見ていただきたいのがこちら。

 「大阪の成長を止めるな」。これは2019年の統一地方選、その頃からたぶん使われているような、維新のキャッチフレーズだと思うんです。このキャッチフレーズ、素晴らしい。僕が使いたいくらい。維新と関係ない私がこれを道端で見て、そうだ、頑張れっていう気持ちになりましたもん。「大阪の成長を止めるな」。現在の大阪は成長著しい、四の五の言うんじゃない、私たちに任せろ。このまま大阪を成長させ続けられるのは私たちだっていうメッセージですよね。でも、このメッセージを使っていい者たちには資格が必要です。資格が必要。どういう資格か? この10年で確実に大阪を成長著しいという姿にしてきたかどうかっていうことです。どうでしょうか? 
データをもとに見ていきたいと思います。こちらご覧いただいているのは、大阪市民の消費支出の推移。

消費支出ってなんや? みんながお金使うことですよ。皆さんの所得が増えてれば、当然、支出も増えてます。あなたがモノを買うことによって、お金を払う、そのお金は誰かの給料に回るんですね。あなたの消費は誰かの所得に。当たり前の循環です。この循環がさらに広がってって、大きくなったら、当然、景気も良くなっていく。当然、「大阪の成長を止めるな」って言うんだったら、そのようになってなきゃダメなんです。

一方でこちらをご覧いただくと、2007年から18年の間、上の線グラフは大都市の平均、下のグラフは、大阪市。大阪市民の消費支出の推移を見てみると、大都市の平均に負けてます。大阪とは第2の都市、日本における第2の都市と言われるところですが、大都市の平均に負けてます。

「大阪の成長を止めるな」、おかしくないですか? 言葉の使い方。大阪の低調をなんとかしたい、でもなんともならんところをなんとかしたいとか、そういうポスターだったらわかりますよ。

続いていきます。別のデータを見て、見ていきたいと思います。県内GDP。主要都市の県内GDPの推移。県内GDPって何や?っつったら、例えば大阪で言うんだったら、大阪府内でどれくらいの新たな付加価値が生み出されたかとか、儲けですね。大阪府内で生まれた儲け。どれくらいのお金が回ったかってことがわかるってことです。それを、4つの都市で比較してます。東京、愛知、兵庫、大阪で見てみると、大阪どこにいますか? 一番下なんです。一番下。

「大阪の成長を止めるな」、おかしくないですか? この言葉の使い方。

でね、もう一個、注目すべきところが左のグラフにあって、何かというと、一番左は2006年から見てるんです。右が2016年。ここでわかることは何かっていうと、この4つの都市のうち、リーマンショックの前まで景気を戻せている、成長を取り戻せている都市が3つあります。どこでしょうか? 答え。大阪以外の都市です。つまりは何かっていうと、リーマンショック前まで戻せていないのが、大阪だけということになります。おかしくないですか? それ。「大阪の成長を止めるな」。言葉の使い方間違ってますよね? 

で、先に行きたいと思います。次のグラフは何か? 1人当たり県民所得の推移。

それを見てみると、先ほどと同じ、4つの都市で比較してます。東京、兵庫、そして愛知、大阪。大阪は一番下なんです。「大阪の成長を止めるな」、こんな胸躍る言葉だったり、雰囲気だったり、空気だったりみたいなものに、なんとなく、なんとなくついていくと、実態が見えなくなってしまうってことなんですね。つまりは何か? ちゃんとそこを精査するっていうことが、大人がやっていかないと、子どもたち、とんでもない未来をバトンタッチされる、そういう話だと思います。

で、他にもお伝えしなければならないことがあります。賛成、反対、究極はもちろん皆さんがそれぞれのお考えで決めることです。けれども、賛成しようか反対しようかという限りは、これ、その両方の意見というものを知らなきゃダメですよね。少なくとも大阪市長、なんて言ってんねやろう、どう考えてんやろ。そういうことを知る機会というものは、大阪市がちゃんと提供しなきゃいけません。けれども一方で、その皆さんが知るということを阻害されている。これまであった数々の動画が消されてしまっているという真実があるようです。こちら新聞報道、10月15日にあったものなんですけれども、これを要約します。

何か? これまで8回にわたって行われた都構想の住民説明会の動画が、全部削除されてます。大阪市のホームページから。おかしくないですか? どうして削除するの? ちょっと言い過ぎた? 理由はわかりません。でも、削除されてます。都構想どんなもんかちょっと調べてみようかなと思った人が大阪市のホームページにいって「住民説明会」っていうキーワードを入れたとしても、動画が探せない状況にある。

他にもあります。大阪市長の記者会見動画全部。全部ですよ。

ちょっとあり得ないです。コロナの問題もあるし、都構想の問題もあるけど、コロナの問題もあるし、中小の支援、これから市長どう考えているんやろうっていうことに関しても、その情報なかったら見れませんよね? 知れませんよね? 他にも、新聞記者とか、ジャーナリストとの質疑応答、その文字起こしまで、全部消されちゃってる。よっぽど不都合なんですか? 事実と反するようなことをその場のノリだったり、何かをごまかすために言ってるから削除したいんですか? 

これね、維新の支持者がもしもいらっしゃったら、ありがとうございます。ぜひね、維新の執行部に声を伝えていただきたいんですよ。こういうことやってたら信頼されませんよ。逆に言ったら、間違いがあるんだったら訂正をして、元の動画を見れるようにするっていう、これ絶対必要ですよ。なぜならば、すべてのこういったことは、皆さんの税金ベースで行われている話ですよね? これは納税者に対する裏切りじゃないですか? 探してもないんですってことがテレビでも放送されました。ホームページで探してもあらへんねん。これに対して松井市長、どうして消したんですか? 

「いや、姑息だと言われるのが嫌で、動画は消している」。いや、それ逆でしょ。消したら姑息やと思われるよ。それまずいよってことなんです。

消えてるのは説明会だけじゃなくて、様々な施策について話していることも、過去6年間、6年間に及ぶ会見、議事録ともにホームページから削除している。これ、実態ですよ。どうしてこんなことになるかって、なんとなくええやんっていう空気で政治をちゃんとみんなが首輪つけて見とかなかったってことが、ここまでの暴走を許してしまっているということじゃないかなって私は思うんですね。

専門家のご意見、なんとおっしゃってるか? 選挙制度、情報公開に詳しい神戸学院大学の教授、こうおっしゃってます。「これでは肝心なときに情報がなく、今まで情報を出してきたのに一貫性がない。本来は発言した内容に誤りがあれば訂正する」。

それでいいじゃないか、どうしてわざわざ削除するんだ、そんなに大量の物を、っていう話なんです。

ま、今、このような話を散々しましたけれども、皆さんにひとつ知っていただきたいことがあります。何かっつったら、今、山本太郎はこの都構想に関して、あまり最近は言われ始めたけどもあまり広がっていないような、ちょっと都構想のマイナス部分を皆さんにお伝えしたんですね。当然、賛成反対、いろんなご意見あると思います。それは有権者である皆さんが選ぶことなんですけれども、ここからは、ちょっと違う角度からお話したいんです。短めに。何かっつったら、今、これをやる必要がありますか?っていうことを、皆さんにお伝えしたいんです。

つまりはどういうことか? この日本において、20年以上デフレっていう状況続きましたよね? デフレって何かっつったら、世の中にお金が回っていないっていう状況です。で、私、参議院議員やってるときに、安倍総理に直接聞いたことあるんですね。何を聞いたかっつったら、20年以上デフレ、そういう国が日本以外に先進国であったら教えてください。そう質問したんです。それに返ってきた答えは、「ございません」。当然なんです。どうしてこんなことになったか? どうして20年以上デフレになったかっつったら、国からの皆さんに対しての投資があまりにもされなかったんですよ。一部、ひと握り、そういうところには大胆にお金を流し込むけれども、人々の生活や人々の暮らしに対しては底上げするようなお金の投資の仕方、国はあまりしてこなかった。これ、IMFっていうところのデータ、140カ国以上で比べても、確かに一番人々に投資をしていない国のトップなんですね。

で、話戻ります。とにかくこの20年以上のデフレで、多くの方々が、地盤沈下しちゃった、生活。これ、厚生労働省の調べ見ても確かなんですね。生活苦しいっていう人たちが54.4%、全世帯のうち。シングルマザーでも86%を超えるんです。これコロナが来る前ですよ。令和元年でこういう状態なんです。そこに加えてコロナまでやってきたんですよ。どうなりましたか? 多くの人々の中で、休業してくれとか、シフトを減らされたりとか、仕事を失ったりとか、会社潰れたりとか、会社は保つために首切られたりとか、いろんな状況広がりましたよね。6万人以上が職を失ったり、7月8月は倒産減ったけれども、9月10月で上がってきてるんですね、また。で、この冬には、マスコミでもよく言われてます。パンデミックっていう状況になるんじゃないかって。だとするならば、また今年の春と同じように、緊急事態だったりとか、それのもっと拡大したバージョンもあり得るかもしれない。何が言いたいか? 

今一番、政治がやらなきゃいけないことは、この先に大きなことが起こる。多くの人々にとって不安定な状況、また消費が蒸発して投資が蒸発した。えらい目に遭う可能性があるということを予測しながら、これから打っていく施策っていうのを考えなきゃダメなんですよ。それを考えたときに、今、大阪市を廃止させる、そして4分割する。大阪市っていう本社を解体して新たに特別区っていう本社機能を4つ作るって、混乱する以外何者でもないですよ。

そう考えたときに優先順位、明らかに間違ってませんか?ってことなんです。今、この大阪市の廃止や特別区4分割。4分割にして特別区っていうようなことを決めている場合か?ってことなんです。これからちょっと見ていただきたいものがあります。れいわ新選組代表山本太郎が「今、都構想をやる必要ある?」「大阪市廃止する必要ある?」「ただでさえ混乱しているよ」という話を致します。ありがとうございます。ちょっと待ってくださいね。出しますね。それに該当するもの。あれ。あった。

こちらご覧いただいているものは何かと申しますと、生活困窮者の支援事業。そこに対して相談窓口に寄せられたいろんな方々からの声なんですね。で、それが相談件数ですね。これ大阪市で見てみると何が言えるか? 今年の4月5月6月、この3カ月。この3カ月だけで昨年度を上回る勢いなんです。おそらく今もその数はどんどん増えていってます。で、もしも年末、いやこの年内に冬にパンデミックっていう状況が訪れるならばこの件数もっと増えますよね。これあくまでも相談件数ですから。

ただでさえ今、役所の窓口いっぱいいっぱいなんですよ。当然ですよ。対応しなきゃいけない案件いっぱいありますから。これだけじゃない。他にもあります。例えばですけれども、「住宅確保給付金」。

要は、家もうこれ以上住めない。家賃滞納しちゃって。だってシフトを減らされただけでも給料が減る。給料が減った時点でもう家賃滞納確定。いつまで粘れるかわからないっていうような非正規労働者。この国の労働者の4割ですよ。そんな形でたくさんの人たちが家を失う。そういうような状況を防ぐためにも、国は薄いですけれども支援、住宅確保給付金のようなものを出してるんですね。その大阪市での対応ということを見てみると昨年度。ううん、今年の4、5、6月、3カ月で昨年度の約59.8倍。この先、この数も増えていきませんか? ただでさえ役所は窓口大変。もうキャパオーバーなんですよ。

で、他にもあります。中小企業への支援。何か? 大阪市におけるセーフティネット保証認定件数。あくまでも認定された件数ですからね。申請された数っていうのはこれの何倍でしょうか? 話戻ります。セーフティネット保証認定件数。

要は例えばですけれども中小企業に対して一般的な保証とは別枠で融資するわっていうようなもの。これでなんとか会社潰さずに済んだって方々も多いと思うんです。そこに対して今年3月から7月で昨年同時期の約97倍。そんな状態なんですよ。先ほど言いました。倒産件数自体は7月8月とちょっと減った。けれども9月からまた増えだして10月も増えている傾向。この先もっと増えるっていう状況にないですか? それ考えたときに、ただでさえ窓口いっぱいいっぱい。窓口がこういう人たちを取りこぼす。繋がれなくなるっていうことはもう人生終わり。ゲームセットみたいな人たち続出しますよ。

今やるべきことは何かって考えたら当然、確実に役所の窓口が困っている人たち、この手を離さないっていうことを求められるわけですね。今、この局面において大阪市廃止ってことを決めますか? そしてこの特別区4分割ってことを前に進めますか? あまりにもこれ政策の優先順位、誤り過ぎてません? 何が言いたいか・・・

あ、すいませんね。こちらで街宣やってますからね。マイク絞っていただいていいですか? 「YES!都構想」の方。ありがとうございます。ありがとうございます。

れいわ新選組代表山本太郎がマイクを握っております。今、都構想をやってる場合かどうか。この冬にもパンデミックが来ると言われていて、窓口、役所の窓口はもうキャパオーバー。ここに対して新たないろんな仕事を役所に負担かけますか? その負担をかけたことによって救われるべき人、本来ならば救われた人たちが救われないような状況になったら困りますよね? だからこそ今やっちゃダメだ。私はそう思うんです。皆さんにお願いしたいんです。何をお願いしたいか? 必ず投票に行っていただきたい。「いや、もうそんなん賛成反対どっちでもいいわ。ややこしいし面倒くさい」。それであなたが投票に行かないことによって、これ賛成に票を入れてるのと同じなんですよ。で、もう1個。「わかった。今やってる場合じゃないだろっていう意味で抗議の白票を投じます」そういう方もいらっしゃると思うんです。それも勘弁してください。どうしてか? 今回、その白票は何の抗議にもなりません。賛成に票投じてるのと一緒。今ここからこのコロナが安定するまでの間は、この大阪市に生きる人々大阪府民に対してしっかりと手を離さないでサービスを継続させていけるような状況を担保しなきゃならない。当たり前の話じゃないですか? 

それに対してブレーキかけられるのあなたしかいないんですよ。「優先順位間違ってるよ。だから私は今回、反対ということでブレーキをかけます」っていうところに皆さんにお力貸して欲しいんですね。ぜひお力を貸してください。もう一度、皆さんの中で賛成そして反対、両方の意見を冷静に見つめた上でジャッジしていただいて結構です。私山本太郎からは福島駅でこうやって足を止めて聞いてくださった皆さんには、どうか大阪市を守っていただきたい。大阪市を廃止せず守っていただきたい。そのお願いのために福島駅に足を運ばせていただきました。

この後ですね。もしよろしければ山本太郎とツーショット写真とか撮っていただける方いらっしゃらないですか? 「山本太郎と写真撮ったって誰も得せえへんやんか」っていう事実関係は一度胸の中にしまっていただきたいんです。で、ツーショット冷やかしで結構です。撮っていただいて、もしできることならこれWebとかSNSに上げていただきたいんです。で、SNSに上げる際にはコメントどんなことでもいいです。山本太郎にとってマイナスでもいいし、で、逆に山本太郎おちょくっていただいても結構なんです。「福島駅に山本太郎おって草」みたいなことでも結構でございます。どんな使い方でもいいんです。で、これ目的何かっつったらあなたの発信によってあなたの周りの方々が「ああ、なんや政治的なことってこういう発信してよかったんや」ってあなた自身が政治に対するハードルを、周りへの政治のハードルを下げていただきたいんですね。ということでこれから冷やかしでどうかツーショット写真撮っていただきたいと思います。

先頭どこにしましょうか? ありがとうございます。チカチカ光る棒を持った男性。この方を先頭にしてビックエコー方面に並んでいただければ写真をただで撮っていただけます。もう冷やかしで結構です。ぜひ撮っていっていただきたいんです。SNSなどにもアップしていただければ幸いです。どうかよろしくお願いします。で。

で、ひとつ。もしもですね、今、私の話を聞いていただいて「お、れいわ、れいわ新選組、頑張っとるな。もうちょっと頑張れや」っていうな気持ちになっていただいた天使みたいな方。あなたのお家にもしも壁があったら、この「あかん!都構想」と書かれた私たちのこのポスターお家の壁に貼ってもらえません? これを貼った途端に近所からは村八分、そんな目に遭うかもしれません。でもどうか乗り越えていただきたい。そういう話なんです。これ大阪市内限定なんですけれどもどうかお持ち帰りいただければと。「いや、大阪市内違うねん、残念やわ」って方は裏面16年前の山本太郎の微笑みと共に「消費税廃止。」と書かれたものがあります。ぜひお気軽にポスターお持ち帰りください。家の壁が難しければ友達が店やってんねんって方だったら、お手洗いの壁とかでも結構でございます。どこでも結構です。普段から私たち「経団連けしからん」とか「いい加減にしろ、竹中平蔵」みたいな話をし続けてますので、テレビはこうやって撮ってくれたとしても流してくれないんですね。「これ、流れる予定ありますか?」「さあ?」ってね。カメラマンさんに聞いてもわかりません。すいません。恐れ入ります。ずっと撮っていただいて。

先日、淀川のほうで演説をしてて2時間くらいずっと撮ってくれてて「いつ流れるんですか?」言うたら「次の選挙の後ですかね」言うて。何のため撮ってんねやろと思ったんですけど。雑談はこれくらいにしましてこれから写真を撮って参りたいと思います。で、もしお時間がなくて写真撮れないって方は自由に撮ってください。自由に。山本太郎ほぼ肖像権ございません。なので山本太郎の中途半端な口が開いたとことか、目が薄開きのとことか勝手にもうアップしていただいて結構でございます。どうかよろしくお願いします。

で、最後に私たちなかなかテレビとかでは映されません。で、何をやってんのか表からは全くわからない。当然のことだと思います。一方で蠢いております。なのでぜひ繋がっていただきたい。どういう形でか? LINEの交換、ぜひしていただきたいんです。(LINEのやつ出せるかな? もしもし? すいません。ありがとうございます。)LINEの交換ぜひ画面のほうに出しますのでこちらをぜひ繋がっていただくツールとしていただきたい。私たちが考えていること。どんな社会を作っていくのか。そういうことについてもぜひ触れていただけたらと思います。

で、今日お話聞いていただいた方の中で「山本、一生懸命喋っとんな。頑張れよ。俺は和歌山市民です」みたいな方もいらっしゃると思うんですね。「がんばれよ、関係ないけど」「都構想、俺は関係ないよ。堺市やもん」とか「松原です」とか「吹田です」って方もいらっしゃると思うんです。全く問題ございません。もし大阪市民にお友達がいらっしゃったらぜひとも皆さん周りの方にシェアしていただきたいんです。「あまりいいことなさそうや。大阪市民にとってメリットないみたいやで」そういうような会話していただけると助かります。

あと大阪市の周辺の地域にお住まいの方、吹田とか摂津とか松原とか堺とか。そういう方々はですね、大阪市がこれ廃止されてしまうと次、皆さんの地域にもこの手は広がります。どうやって広がるかっつったら皆さんの地域で投票するわけではありません。何か? これは皆さんの地域の議会で賛成が多数になればこれ大阪と同じような状況にされてしまうんです。そういうシステムです。なのでぜひご興味を持った上で、ぜひこの大阪市の廃止を止めていただきたい。ぜひお力を貸してください。長時間にわたって失礼を致しました。これから写真を撮って参ります。ありがとうございました。山本太郎でした。


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