本日、参議院本会議で行われた
ガーシー議員の「議場での陳謝」を、れいわ新選組は棄権。
以下、理由を記す。
まず、統一教会と結託して、
国の政策まで歪めた政権政党すら存在する中で、
今回の当該議員や政党を生み出すことがあるのも、
「選挙」という民主主義の一部分だと、私たちは割り切っている。
本件処分の経緯としては、
国会に一度も出席していないガーシー議員を
「議場での陳謝」と、自民党と立憲民主党が大筋合意。
「議場での陳謝」が確定すれば、議場での陳謝セレモニーに移る。
そこに本人が来なければ、再度懲罰委員会で「除名」が決まり、
その後、参議院本会議にて、記名採決で除名が確定という流れのようだ。(早ければ3月上旬の見込み)
今後、記名での除名投票が国会で行われるとしても、
私たちはそのようなレールには乗らない。
つまりは参加しない。
なぜなら、進め方にも問題があると考えているからだ。
本年1月17日、議院運営委員会宛で、
3月上旬に帰国する意思を本人が示した、という。
(石井議運委員長が懲罰委員会にて発言)
そうであれば、その時期を待たずに、
国会が除名処分へと駒を進めようとする動きはマズイのではないか。
本人に帰国の意思があり、その時期を示しているならば、
その予定に合わせたスケジュール組みを行うのが合理的ではないか。
私たちが、特に連帯感を持っていないガーシー議員に対して、
なぜそこまでの配慮が必要と考えるか。
今回のことをきっかけに近い将来、国会の大きな政党間の恣意的な運用で、気に入らない議員や党を処分、排除など行える入り口となることを危惧するからである。
私たちは、国会の多数決で排除する行為には最大限の慎重さを求める。
それに加え、本日、この一件のためだけに本会議を開くことにも驚きを禁じ得ない。
優先順位が違うのではないか。
30年の不況にコロナ、輸入物価高。国民は苦しんでいる。
その真っただ中で、このような結論ありきの処分のためだけに本会議を開くのは違和感しかない。棄権だけではなく、
欠席で抗議を示すれいわの議員がいるのはそのためである。
いま最も取り組まなければならない政治的課題を横に置き、人々の関心を他に誘導し、岸田政権のおこなう売国棄民政策から目を逸らさせるような行事には参加しない。
国会における優先順位は国民の命と生活を守ること。そのために積極財政と消費税の廃止で経済を力強くまわすことを求める。
れいわ新選組はそれに徹する。
2023年2月22日
れいわ新選組