【声明】沖縄1区について(2024年10月11日 れいわ新選組代表 山本太郎)

結論から申し上げます。
沖縄1区の候補者擁立を取りやめます。

れいわは1区に候補者を擁立する、としましたが、
沖縄のみなさんの様々な思い(やめてほしい、立てて欲しい)
を改めて受け止め、私たちが目指すべきビジョンと体制をしっかりと再構築してチャレンジしようと一度立ち止まる決断をしました。

擁立から取りやめに至ったことについて、沖縄と全国の支援してくださる方、この件を様々な感情で見つめておられる方々にお詫び申し上げます。

覚悟を決めて予定候補者になってくれた方にもご理解をいただきました。
改めて、心からお詫びし、感謝を申し上げます。

≪本件経緯について≫
なぜこうなったのか、
沖縄1区に擁立を考えた大きな理由は2つです。

①沖縄4区におけるオール沖縄の候補者決定が、事実上、密室談合となったこと。
②立憲民主党による誤った経済政策と、軍事ビジネス推進、米国追従への加担を無視した形での「野党共闘」は、日本を滅ぼす大きなスイッチとなり得ると私たちは認識しており、普段の発信からその警鐘を鳴らすとともに、沖縄を含めてれいわの独自候補の擁立を目指していること。

※上記の理由から、4区に関しては引き続き、山川ひとしが勝利を目指して闘います。

②はこれまでも随時発信してきましたが、今後より厚く発信していきます。
①の経緯を説明します。
沖縄県においては、昨年6月の時点で、1区は赤嶺議員(共産党)、2区は新垣議員(社民党)、3区は屋良議員(立憲民主党)が決定していましたので、
れいわ新選組の理念に共鳴していた山川ひとしは2023年6月26日、
4区から挑む決断をし、 公認予定候補者として記者会見を開きました。

しかし、その後、立憲民主党が4区に前回衆院選挙で落選した金城徹氏を公認予定候補者としました。
そして本年4月からオール沖縄による「沖縄4区候補者選考委員会」が立ち上がり、候補者一本化のための協議を行うので、 れいわに参加へのお声がけがありました。

金城氏は、オール沖縄の共同代表です(https://cdp-japan.jp/member/5644)。しかし、金城氏は、私たちの認識では、地元で支持されている方とは決して言えませんし、実際に、意思のない人を政治団体の会計責任者として無断で、押印・署名までした疑いがあります。
https://miyakoshinpo.com/2024/09/15/大城氏「絶対に許さない」%E3%80%80金城徹氏収支報告書/

私たちは、前回衆院選挙では「野党共闘」の手痛い経験をしていました(※)ので、オール沖縄共同代表でもある金城氏が出来レースで選定されることを想定し、参加の条件として「選考委員8名だけによる多数決では決定しないこと」を求め続けてきました。座長も否定はしませんでした。

そしてやはり、8月後半になって、突然「選考委員8名の多数決で決めたい」との提案がなされました。
私たちとして、その後の参加条件として、
「選考委員8名だけによる多数決では決めないこと」と
「金城氏からのヒアリングの実施」を求めましたが、 その要求は拒否され、れいわ新選組が欠席する中で、オール沖縄の統一候補は金城氏に決まりました。

8月の討論会においても、山川ひとしは、消費税減税、自衛隊の南西シフト阻止を訴え、これらの政策スタンスと大きく異なる立憲への警鐘を鳴らしましたが、主催者によって「他党批判はふさわしくない」と発言制限を受けました。
金城氏は、これらの政策スタンスを口ではなぞっておられましたが、国政立憲と対峙する決意なく党と異なるスタンスを述べるのは、県民をだますことと同じではないでしょうか。

私たちは、極めて問題が山積みの経緯の中で決まった恣意的な「野党共闘」統一候補を認めるわけにはいきません。
山川ひとしは4区での立候補をあきらめず、選挙に向けて独自に活動を行うことに決めました。
加えて、私たちは、以前に選考会内でも発言した(議事録からは削除された)「前提条件が崩れた場合は、4区含め沖縄内他選挙区でも擁立の可能性」 に舵を切る検討に入りました。

沖縄県は全国47都道府県の中で、
れいわ新選組の得票率が東京に次いで、最も高い県です。
衆議院選挙の仕組みを熟知する政党ならば、
そのような地域に候補者を立てるのは当たり前です。
(調整、棲み分けされて選挙区を譲り受けている場合でもない限り。)

一方、私たちが沖縄1区に候補予定者を立て、
共産党も私たちに立てた16選挙区(ほとんどが重複立候補なし)のままで、
選挙に突入するのは好ましくなく、最低でも調整する場は持つほうが良いと考え、
10月2日にれいわ・高井幹事長から共産党・小池書記局長に選挙区調整を申し入れしました。
小池書記局長からは「山本代表は野党共闘はしないと明言されてきた。沖縄1区はオール沖縄の議席だ」との理由で、選挙区調整を拒否されました。

これまでの「野党共闘」という名での少数政党(れいわ)おろしとマウント合戦の現実を踏まえれば、共産党の「沖縄1区は別だ」という理屈は不当なものだと考えます。
しかし、この構図のまま、選挙戦に突入することは、れいわの目指す政策実現やそのプロセスを考えて、良いことではありません。
一度立ち止まり、引き返す勇気が必要であると判断しました。

武器輸出や国内武器製造・共同開発をはじめ、 南西諸島シフトがあまりにも目まぐるしく進むことに、私たちは危機感でいっぱいですが、だからこそ、県民・国民のみなさんの期待に大きく応えられるまでには、れいわの現状の力量の小ささも見据えるべきだと考えなおしました。
なお、大事なことなので再度申し上げますが、談合で決まったオール沖縄の候補者がいる4区に関しては、 山川ひとしが勝利を目指して戦うこととなります。
今後も真摯に地元の方々や沖縄を守りたいと考える人々と
一緒に悪政に立ち向かえる力を結集していく努力をしながら、
まずは4区からみんなで新たに作っていくしかない。
今後もみなさまのお声をいただきながら、力をつけていきたいと考えています。

どうかご注目ください。

(※)前回2021年衆院選で野党共闘(消費税5%減税)のために 準備していた4割の候補者を降ろしました。
立憲と調整されていた、山本代表が出る予定だった東京8区さえ、オモテに出してから「現場は聞いていない」という状況に持ち込まれて譲りました。
大石あきこの大阪5区においても「野党共闘」の枠組みに全て参加していても、最後はれいわを誘わない会合で統一候補を共産党と決められました。


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