財源は?
私たちは、財源は2つあると言ってきました。
「税」と「国債発行」です。
※ 「税」だけの財源でやる場合の説明は、
こちらからご覧ください⇒https://reiwa-shinsengumi.com/activity/4798/
財源は「税」と「国債発行」である。
これは、厳密に言えば正確ではありません。
正しくいうならば、デフレなどの不況、
災害時に活躍する主な財源は「国債発行」です。
結論からいうと、国債発行(通貨発行)により、
初年度200兆円規模、翌年から100兆円規模の大胆な支出を行っても、
財政破綻などは起きません。
インフレ率は2〜3%以内に収まります。
デフレとコロナで疲弊しきった日本で、
国債発行は重要な財源であり、社会を支えるために使えるものです。
(くわしくは、後半部分において公的な試算を用いて説明します)
一方で、「税」は財源というよりも、
インフレを調整するために必要になります。
「国債発行を無限にやれって話?」
違います。
そんなことをやれば、いつかは酷いインフレになります。
国債発行は無限ではなく、上限があります。
上限はインフレです。
つまりは需要が供給能力を超えるまで、
インフレ目標に達するまでは、国債発行で大胆な政府支出が可能です。
現在の日銀と政府が掲げるインフレ目標は「2%」です。
私たちとしては、インフレ目標は3%〜5%で良いと考えますが、
現在の2%の目標であっても、大胆な政府支出は可能です。
例えばどんなことが可能か→詳しくは動画で
国債発行の「上限」は、需要が供給を上回る状態、
つまりは「インフレ」、と説明しました。
ゆるやかなインフレ、
マイルドなインフレを維持するために必要なのが、「税」です。
世の中にお金がまわりすぎる状態(悪性のインフレ)を防ぐために、
お金を間引く機能が「税」です。
私たちは、税制改革で「法人税を累進化」します。
儲かりすぎればその分、税率が上がり、
儲かっていなければ、税率が下がる、という仕組みです。
同じように、お金持ちにも、
儲かりすぎればその分、税率が上がり、
儲かっていなければ、税率が下がる、という仕組み、
所得税の累進性を強化します。
例えば、私たち、れいわ新選組が掲げるような
みんなの生活を守るために政府が徹底的にお金を出す、
財政出動が行われたとします。
当然、好景気になり、全体的に所得が上がり、
これまで我慢していた買い物や、欲しかった物を買えるようになります。
需要が供給を上回った状態で、さらに政府がお金を出し続ければ、
つまりは、世の中にお金がまわりすぎれば、
インフレ率は上がって行きますので、調整する必要があります。
世の中にお金がまわりすぎる状態を防ぐために、
世の中からお金を間引く「税」の出番となる訳です。
主な財源は「国債発行」で。
インフレを調整するために「税」を機能させるのが、
私たちのやり方です。
「インフレが進み過ぎないように税で調整することは理解できた。
でも政府の借金を増やすこと自体マズイ!」
と、思っていませんか?
つまりは、
「私たちの借金、未来への借金が増える!」と考えていませんか?
でも、待ってください。
本当に「政府の借金」とは「あなたの借金」なのでしょうか?
その説明を、下のグラフで簡単にさせてください。
日本銀行の資金循環統計というデータです。
1980年から2016年度の間の
日本の政府と民間の収支のバランスを見たものです。
青い線と赤い線があります。
青線は民間、赤線は政府を表しています。
このグラフ、上に行けば行くほど黒字、
下に行けば行くほど赤字です。
色をつけた所と囲った部分にご注目いただくとわかりやすいです。
赤い線を見ると、赤字が拡大している様子が分かります。
「政府の赤字」が拡大しています。
その時、青い線はどうなってますか?
「民間の黒字」が拡大しています。
グラフの色をつけたゾーンを順に右に見ていくと、
政府の赤字が拡大した時には、民間の黒字は拡大しています。
政府の赤字拡大=民間の黒字拡大
「誰かの借金は誰かの資産」ということがハッキリとグラフになっています。
誰かの赤字は、誰かの黒字。
当たり前の関係性です。
このグラフから、
政府が赤字を拡大(財政出動が行われると)すると、
民間は黒字になる、とわかるものです。
「政府の借金は、私や孫の借金だ!」というのは事実ではありません。
正しくは政府の借金と呼ばれるものは、
「社会やあなたを豊かにする投資」が、正しい理解と言えます。
〈補足〉
ちなみに・・グラフの左側、丸で囲った部分は、
政府・民間の両方が黒字になっています。
なぜでしょうか?
バブルの時代には両方とも黒字になったのです。
ここまでの説明で、
「全く納得いかない」「国の借金を増やしたらマズイ」
「ハイパーインフレになる」などご心配をしてくださる
あなたに是非、動画で説明をさせてください。
→https://youtu.be/G8L_q1GG5Rk?t=2665