【動画&文字起こし全文】天畠大輔 (参院選2022 全国比例候補)×山本太郎代表 記者会見 7月10日 れいわ新選組開票センター

山本太郎:
あ。ここにいらっしゃるのは天畠大輔先生ではございませんか。おめでとうございます。

(拍手)

いや、もう、誰よりも先に当確出てしまいましたね。おめでとうございます。というよりも、ここからですよね。「おめでとう」という言葉は本当にもう一瞬だけのもので、ここから6年間、大変な旅が始まるということなんですけれども。それでは、天畠さんのほうから、皆さんへのメッセージ、お願いしてもよろしいでしょうか? 

天畠大輔:
(あ、か、さ、た、な話法)
皆さま、ありがとうございます。特定枠の重みを感じています。

(代読)
介助者が代読します。特定枠で当選したことの重みを強く感じ、この議席を絶対無駄にしないと身が引き締まる思いです。私のプロフィールについては出馬会見や街頭演説でお話ししているので、今日は詳細を省略します。ひとつ、どうしても伝えたいのは14歳で障がいを持ってから、いろいろな制度の壁によって選択肢を奪われたり、居場所がないと感じたりすることの多かった25年でした。今でも制度の壁に日々ぶつかっています。これから実現したい政策はたくさんありますが、特にいろいろな公的ヘルパー派遣制度の理不尽な制限をなくすことに力を入れたいと思います。例えば厚生労働省が出している告示第523号があります。これを根拠に仕事の時間には重度訪問介護というヘルパー派遣制度は使えません。私はこの告示を撤廃し、介助を受けながら働いたり、社会活動したりできるようにしたい。それが誰にでも居場所のある社会への一歩となると思います。

(あ、か、さ、た、な話法)
当事者が国会で活動することが大切です。

(代読)
代読します。さて、当事者が国会に行くことの大切さは、木村議員や舩後議員を外から見ていて分かっているつもりでしたが、今回身をもって感じました。例えば比例の政見放送収録では、当初、私の「あ、か、さ、た、な話法」の通訳と代読が認められませんでしたが、交渉の結果、総務省が実施規程を変更しました。

(あ、か、さ、た、な話法)
寝たきりや動きにくい人が増えます。

(代読)
これからの日本は高齢社会で、寝たきりや私のような動きにくい人が増えます。皆さん、自分の体が自由に動かなくなったら、寝たきりになったら、どういう生活ができるか、真剣に想像したことはありますか? この先、寝たきりになった人たちに天井だけ見つめていろ、という社会でいいのでしょうか? 山本代表は、重度訪問介護の仕事利用は高齢社会ですべての人が尊厳ある暮らしができるようになるか、別れ道と話していました。その通りだと思います。確かに私は皆さんが思う典型的な政治家像とは違います。しかし寝たきりでも生きたいと思える社会に向けて本気で取り組めるのは、体が動きにくくなった後の暮らしを誰よりも真剣に考えてきた私たち当事者しかいないと思います。

(あ、か、さ、た、な話法)
改憲草案に注意しなければなりません。

(代読)
代読します。今回の選挙では改憲4項目が注目されましたが、皆さんは2012年の自民党改憲草案24条、「家族は、互いに助け合わなければならない」を覚えてますか? 高齢者介護や障がい者介助は家族がしろと言っているようなものです。まず家族ではなく、まず公助ではないでしょうか? 介助を1人で担っていた母親による障がい児の殺害事件が起こったのは50年前です。その後、自立生活に必要不可欠な公的介助制度が徐々に作られてきました。これを過去へと巻き戻してはいけません。国会議員としてきちんと監視していきます。当事者の皆さんもどんどん声を上げて、制度をブラッシュアップしていきましょう。

(あ、か、さ、た、な話法)
開票結果を見守ります。

(代読)
代読します。公示後の18日間、れいわ新選組の候補者の方々の訴えを各地で伺って、共感する点が本当にたくさんありました。この後も開票結果を見守りたいと思います。

(あ、か、さ、た、な話法)
ありがとうございました。

山本太郎:
ありがとうございます。天畠大輔本人からのお話でございました。じゃあ、皆さんのほうから何かご質問があれば。ただし、ご質問いただいた後に、合理的配慮として少しお時間をいただきます。答えまでの間に少しお時間いただきます。いかがでしょう。

もうみんな分かってたって。天畠さんが受かること。そういうことでいいですね。ありがとうございます。はい。というわけで、また後ほどタイミングがあればということで。くれぐれも無理をなさらないように。ありがとうございます。というわけで、まずれいわ新選組から1議席目、決定致しました。国会議員になりました。世界で最も重い障がいを持つ研究者の1人であります、天畠大輔でございました。ありがとうございます。

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