【動画&文字起こし全文】水道橋博士(参院選2022 全国比例候補)×山本太郎代表 記者会見 7月10日 れいわ新選組開票センター

山本太郎:
というわけで一番最初に当選を決めた天畠大輔、特定枠で通りました。そして続いて山本太郎が、東京選挙区で1議席を獲得した。そしてもう1議席、私たちれいわ新選組は獲得することができました。ご紹介したいと思います。この方です。その前に机を変えさせてくれ、という業務連絡が入りましたので、机を変えます。

山本太郎:
はい。れいわ新選組の3議席目、この人が獲得することになりました。ご紹介します。水道橋博士です。

水道橋博士:
本当に、夜分に申し訳ないです。僕もこんな時間にまで開票っていうのはかかるっていうのを自覚してませんので、先ほどまでYouTubeをやってまして。YouTubeをやっている最中に、当確出たって。そしてNHKでも確認できたということで、先ほど本当、虚をつかれて当選できたっていうことを知りました。ありがとうございます。

5月15日に山本代表の遊説に来たとき、僕が質問の手を挙げて、松井一郎大阪市長からスラップ訴訟を受けてるっていうことをご相談し、「法律を作ってもらえませんか? 反スラップ訴訟法案を作ってもらえませんか?」と質問したのがきっかけで、5月18日に出馬宣言に至るわけですが、その前にこれっぽっちも自分が議員になることを考えていなかったので、本当に2ヶ月弱という短い期間でこのようなことになってます。タレント議員に関して、僕自身はものすごく批判的だったので。仕事をしないタレント議員ですね。タレント議員ですもんね、いわば。

山本太郎:
あ、ありがとうございます。タレント議員でございます。

水道橋博士:
はい。ですから、仕事をすればいいと思うんですよね。国会は立法府なんだから、法律を作るために行く。僕自身は法律を作るために行きます。それも反スラップ訴訟法案。今まさに裁判で松井一郎大阪市長、維新にですね、訴えられている被告。そして5月30日には第一回大阪地裁でですね、口頭弁論があった。そして大阪のテレビ全局来て記者会見をやっても、1局も流してくれない。こういう不当なことが行われて、メディアはすごく忖度している。維新政治に対して大阪のメディア、特にテレビ局は完全に制圧されてるっていう実感がありますので、今日のこの映像もぜひ流してください。まだ僕がスラップ訴訟を受けている、松井一郎大阪市長と裁判で争っているっていうことをテレビ、メディアで流してくれたところはないんです。かつ、4000人、4000人ものですね、一般の人。僕がTwitterでリツートしたYouTuberを訴えずにですね。YouTubeの内容が「松井一郎市長の闇」みたいなものだったものですね。それはまだ、削除されずに流れてますから、ぜひ確認して欲しいんですが、そちらを訴えず、引用リツイートした僕を民事訴訟で訴え、550万円、損害賠償を要求している。こういう訴権の濫用をやっている。裁判、裁判権の濫用をやっている。それは維新に特徴的に現れてます。

その後、いろいろ調べています。維新の橋下徹、吉村(洋文)知事、松井一郎市長。SNSを使って「法的な手続きをうちます」そういう恫喝を繰り返す。実際に訴えてるものもある。訴えてないものもある。しかし明らかに訴権の乱用。そして、一般人すらもそのようなものに巻き込んでいる。それをメディアは報じない。「なんで?」っていう気持ちがあります。そこを一番報じて欲しいし、僕自身は裁判がブラックボックス化している。日本の裁判、特にしている。そして裁判の結果を伝えない。1日だけ。そういう民主主義をやめたいと思って立候補しました。その後、僕自身と山本太郎代表は、3.11以降、様々なことで共感することが多く、経済政策においては、僕自身が藤井聡さん、内閣参与だった方と3回対談をして、同じことを思っていた。消費税廃止する方向。消費税は0%の方向っていうものを僕のYouTubeなどで掲げていたので、まさに一丁目一番地と言ってる政策的なものが、一緒になったので、ますます遊説をしながら、その必要性があるんだっていうことを感じました。本当に、投票していただいた皆さんや、まぁ家族を含めてですね、応援してくださった方、特にれいわのサポーターの方々などには、本当にお礼を言いたいと思います。どうもありがとうございました。

山本太郎:
ありがとうございます。というわけで、皆さん、大丈夫ですか? 何かご質問とかあったら、ゆっくりされてるわけじゃないですよね? ここ。

水道橋博士:
はい。

山本太郎:
いいですよ。ご遠慮なさらず。じゃ、手が挙がってるとこから、マイクを渡していってください。

記者:
まず、選挙戦、お疲れ様でした。

水道橋博士:
お疲れ様でした。

記者:
お二つ聞かせていただきたいんですけど、まず1点目が、初の選挙戦だったと思うんですけど、そちらの感想のほうをお伺いしたいと思います。

水道橋博士:
はい。選対っていうものを作って、まだ28歳の人が選対委員長につき、ですね。あの、まるで素人なので、何もわからないままやっていましたので、非常に、素人集団でやってました。その後、れいわの本部から派遣された人に、ひとつひとつ教えていただきながら全国を回ったので、非常に、自分としては鍛えられたと同時に、やっぱ政治の現場ってのは、本の中にないなっていうのは、まさに思いましたね。一人ひとりに会って、遊説して、例えばシャッター通り商店街を歩いて、あるいは西成を歩いて、練り歩きを重ね、人の声を聞き、自分が机上の空論を語っていたっていうのを痛感しました。

記者:
ありがとうございます。2点目のほうなんですけど、今、その、遊説して、実際にそういった生の声を聞くことの大事さっていうのをお話されていて、先ほども、その、タレント議員、議員立法しないタレント議員っていうのがあまりお好きではないというようなお話はされてたと思うんですけど、NHK党の暴露YouTuberのガーシーさんが当選された、当選確実というような報道が出ていますが、そのことについてはどのようにお考えですか? 

水道橋博士:
僕はあんまり観てないんですね。最初のうちは観てましたが、その後を観ていなくて、この立候補に至った過程もよく知らないんですね。ですが、やり方においては、ねぇ、山本太郎っていう名前の他の候補者を出すみたいなのは、もういかがなものかっていうより、何を考えてんだ?ってやっぱ思いますよね。でもまぁ、あれじゃないですかね、議員で調査権とかありますよね。だから様々なことを、彼も暴きたいみたいなこと思ってるんじゃないですかね。でも事実をちゃんと事実として伝えなきゃいけないし、恨みでやってもしょうがないことだし、僕自身が大阪市長、訴えられたから恨みでやってるみたいな、私怨でやってるっていう風に言われますが、僕自身は、4000人の市民の人をまだ訴える状態なんですね。それを撤回しないので、それを撤回してもらえれば、少なくとも1対1で法廷でっていう話にはなると思うんですよね。まぁ、ガーシーさんが何をやりたいのか、よくわかってないです。

記者:
ありがとうございます。

山本太郎:
さぁ、いかがでしょうか? 真夜中の記者会見でございますよ、皆さん。テンション上げて参りますからね。いかがでしょうか?

記者:
朝日新聞のヨコヤマと申します。お疲れ様です。

水道橋博士:
はい。よろしくお願いします。

記者:
松井さんとの訴訟の件、お話出ましたけども、松井さんとの訴訟の件を世に知って欲しいから、出馬をした?

水道橋博士:
世に知って欲しいもそうですし、具体的に言えば、自分で法律を作られたらどうかって言われたところに対して、なるほどっていう風に思いました。その発想がなかったんですね。だから、僕の裁判の弁護士は米山(隆一)弁護士なんで、国会議員もされてますから、その相談もして、そちらで、両面(りゃんめん)で、その相談の前に、米山さんにもその相談をしてます。立法化できませんか?っていうのを。裁判で勝つ・負けるだと1日で終わってしまうのでっていうことは言ってますね。で、具体的に世界中で反スラップ訴訟法っていうのはありますから、日本はもう、80年代90年代、ずっと被害者がいるのに、それこそ口封じのためにやりますからね。それは大企業、あるいは政党、国もやってるわけですから、一番民主的じゃないですよね。でもそれは絶対にテレビでは伝えないんだっていう意思を感じますね。それは与党もやってますからね。世耕(弘成)さんなんかも今、やってますから。

記者:
その法律を作りたいということだと思うんですが。具体的にどういう法律にどういう条文、文言を加えたいとお考えなんでしょう?

水道橋博士:
具体的に僕は法律を作る側になったことないのでこれからだと思いますが、もちろん相談をしていきながら。あと、それほど対立がないと思うんですよね。あって当然だと思う法律なので。それは与党側は、今の侮辱罪みたいなのでも表現の自由を抑えようとしてますから、これはもう表現の自由に最も関わってくることだと思うんですよね。だってパロディをやろうとしたわけでしょ? 告発であるとか、揶揄であるとか、そういうものに対しても侮辱罪だとか、いや、これは名誉毀損だとかっていう風に言われるんだったら、もう言論封殺そのものだと思うんですけどね。で、メディアの人はそれを敏感に感じてくれないこと自体が不思議ですけどね。皆さんもできなくなりますよっていうこと。僕の例を見てもらえば、これで訴えるっていうのはあまりにも理不尽だって思いますから。でもバーブラストライサンド効果っていう言葉があるように、バーブラ・ストライサンドっていうのは名女優ですけど、彼女は自分の別荘をGoogleアース的なものに撮られたときに、それを訴えた。実際はその別荘的なものをインターネットで見ていた人は数十名に過ぎなかったものを、何十万人の人が見るようになった。その見られたくないものを見るようになった。

だから、松井一郎市長がやってることはまさにそれで、最も自分が見られたくないもの、自分の過去に及ぶ。まぁその争点になっているのはひとつだけで、名誉毀損で勝っている、性的暴力を過去にやったっていうことに関しては、ただの噂に過ぎないっていう風に、それは判決が出てるんですね。その一件のみで。それ以外の様々な裏口入学であるとか、あるいはファミリービジネスの話とか、自分が聞かれたくない過去について述べられて、そこは裁判でも争うつもりもないわけだから、ならば知る権利がある。皆さん、権力者の方の過去において、そういうことは知るべきことだと思いますから。そこを頑なに隠そうとしている。それはおかしいと思いませんかね。

記者:
続けてもうひとつだけよろしいでしょうか? これ、敢えて伺うんですが、当選、比例で当選されたということに驚きはお持ちでしょうか?

水道橋博士:
持ってます。これはもうずっと言われましたけど、僕自身が当選するとは本当に思っていなくて、その選挙の活動の中で、例えばれいわの候補者の演説などを聞き、経験などを聞き、ずっと彼ら彼女のほうに当選してほしいって気持ちが強くなり、「自分の名前を書いてください」と、僕はもう言えなくなりましたね。「れいわ」と書いてくださいっていう風に、もうあちこちで言うようになるほど、それほど粒揃いの候補者が揃っていて、経験者がたくさんいると思ってます。でもまぁ僕自身がここ一石を投じさせてもらったっていうことは、れいわの勢力、これから増していきたいし、僕は選挙の途中から言ってるんですけど、これはもう最初で最後ではないって言ってるんですね。だから、もうここで落選して「それでは、さようなら」って言うつもりもなかったし、自分が様々な人に約束して、「この公約をやります」っていう約束を果たしたいと思うんですよね。

記者:
ご自身、当選されると思っていなかった中で。

水道橋博士:
それはでも、最初はそう思って言ったけれども、そういう6年間の付託をちゃんとやるんだっていう気持ちでやらないと失礼だっていう風に思い直していき、他の候補者を見て、皆さんの素晴らしい資質ですよね、そこに対して、自分はもしかしたら順番的には劣ってるかもしれないっていうことを考えながらも、やるからにはより真面目にやるっていうつもりで、冷やかしじゃないっていう気持ちが強くなっていく、純化されたということです。

記者:
ご自身に支持が集まったというか、「れいわ」と書いた方もいらっしゃると思うんですが、当選できた理由は何だとお考えになりますか?

水道橋博士:
いや、もちろんそれはテレビに出ていましたから、知名度はあると思います。あと、35年もやってましたから、もう60歳ですからね、僕自身は。ですから、知名度はあったんだと思いますし、全国各地に行って僕自身は本気で訴えていたので、「博士、真面目じゃないか」って言われましたから。だからそういう意味では、本気なんだっていうのは伝わっていったと思います。はい。

山本太郎:
いかがでしょうか? 他の方はいらっしゃいますか?

記者:
毎日新聞のサノです。すいません、よろしくお願いします。選挙期間中、いろんな場所で街宣されて有権者の方と接しられたと思うんですけど、一番有権者の方から聞かれた話で印象に残ってる点はありますでしょうか?

水道橋博士:
いや、もう各地で、例えば僕なんかは同世代の例えば芸能人、芸能界にいるので、東京に住んでいるので、いわば恵まれた強い人しか会わないんですよ、交友関係で。でも地方に行って、例えばおじいちゃんやおばあちゃんや、あるいはママ世代の人なんかに本気で手を握られて、「絶対に任せるから」とか、「こういうことが今つらいの」って言われたときに、自分の交友の中にないんですね。で、その人に言われていることに対して、俺が本気じゃなかったらどうするんだって。今までこう、触れ合ったことがない老若男女の方と出会って、僕を本当に信頼してくれてんだなと思うと、やっぱり元々嘘つきたくない人間なんですけど、特別にそこのところにこだわりがある人間ですけど、やっぱり自分が言ってる、公約していることは絶対実現させようっていう思いが強くなりましたね。

記者:
すいません。そこ、ちょっと具体的にお伺いしたいんですけど、具体的にそれはどういう話だったのかってことをちょっと教えていただけますか?

水道橋博士:
例えば松井一郎市長に訴えられて、スラップ訴訟、名誉毀損やられた人っていうのは、個人的に告発を受けて、生活保護を受けながら、シングルマザーです。その人に対して裁判では一度も出廷せず弁護士だけを送り、和解し、みたいなことをやってるんですよ、具体的に。で、なぜ一顧だにしないんだ?って僕はそこに思ったんですね。被害者とは言えないけど、その人は噂を立てた人だから罪はあるけれど、だけど裁判にも行かない。ただただ裁判権を使ってるだけです。そういう1人の個人が見えてくるんですね。その人の「私はこうこう、こんな風に今生きてます」っていうような。そういうような一人ひとりが、やっぱ「今、生活が苦しいです」とか、「子どもの奨学金が払えないんです」っていうような悩みを、実際に教育費無償化を言ってますから、ここに「私はこうなんです」っていうことをおっしゃる方がたくさんいるんですね。その人と目と目を見ながら話しているときに、それはすごく感じます。僕の言ってる政策に対してですよ、反応は。もちろん、その松井一郎大阪市長とのスラップ裁判があるから、その人自身は僕に直接ダイレクトにメッセージをくれたんだと思いますけどね。それを知ってるのか?と言いたいですよね、松井市長には。

記者:
すいません、ちょっと話がよくわからなかった。ごめんなさい、ちょっとわからない所があったんですけども、ごめんなさい。その具体的には。

水道橋博士:
具体的に遊説の前の話です、それは。遊説の前の話で、具体的にそういう被害者がみえたっていうことです。

記者:
何かその、じゃ有権者と話して接する中で、例えば、東京のこういうところで、教育無償化のことを実現してほしいと訴えられたみたいなことではないっていうことですか? 

水道橋博士:
ことでも。そんなのたくさんありますよ。それはもう、言ってる政策に対して、私はこういうことに悩んでますっていうのは無数にありますよ。でもわかりません? 今の話。

記者:
いや、総体としてはもちろんわかるんですけど、何か、どこでどんな方からっていうのがあったらば、ちょっと教えていただきたいなと思ったんですけど。総体的な話じゃなくて。

水道橋博士:
だから言いましたよね。スラップ訴訟に関しては具体的に言って、彼らが裁判をやって、その裁判を受けてる被告になり、和解金、その弁護士同士が話し合ってっていうような例が、実際に僕に見えるっていうことです。その、被害者とは言わないですよ、その人は。その人はやっぱ罰を受けてるわけだから。

山本太郎:
ん? スラップにあまり興味ないわけでしょ? 記事にする可能性があるものとして、スラップの問題を通したコメントっていうのは使いづらいってことですね。だから、別の政策の中でそういう声を聞いたってことのディテールが欲しいっていう話なんじゃないですか? 違うの?

水道橋博士:
はい。

記者:
スラップじゃなくても、スラップでも別にいいんですけども、なんかその、ごめんなさい、ちょっと総体的なっていうんじゃなくて、その。

水道橋博士:
総体的じゃなくて具体的にこういう人がいますっていうのを僕は書いてほしいから、そのことを今言ったんですよね。

記者:
わかりました。ごめんなさい、ちょっと聞き方が悪くて申し訳ありませんでした。あともう一点、さっきの話なんですけど、先ほども出たんですけど、一番出馬のポイントとしてはやっぱり山本代表からご自身でどうかっていうところを投げかけられたっていうところから始まったっていうところなんですよね? そのスラップ訴訟の。

水道橋博士:
そうです。

記者:
そこはやっぱり松井代表への私怨っていうか、スタートはそこからだったっていうことなんですよね。

水道橋博士:
私怨じゃなくて僕は被害者だと思ってますから。

記者:
あ、もちろんもちろん、はい。

水道橋博士:
被害者だし、4000人もの人質を取ってるんですよ、権力者が。

記者:
そこから始まってるってことですよね?

水道橋博士:
もちろん。

記者:
それがなかったら、今回出馬することはなかったという。

水道橋博士:
ええ、ないでしょうね。だから松井市長が訴えなければ、僕はここに座ってることもないです。

記者:
ないってことですね。

水道橋博士:
ええ。

記者:
わかりました。

水道橋博士:
だから松井一郎市長はもう引退、今日また発表してましたけど、まぁ、以前から発表してますが、まだまぁ、僕に対して。僕は何回も行ってますから。松井一郎市長の。大阪でも行きました。記者会見にまで出ようとして市庁舎まで行き、5階のぶら下がりのところまで行き、記者会見10分前に幹事社が、質問何をしたいのか聞き、この質問したい。被害者4000名以上の人を、人質を解放して欲しいんだと。これを解除して欲しいんだ。撤回して欲しいんだっていうことを言ったところ、それは前例がないって言われ。そして市庁舎は誰でも入れますから、「ではこの隅で見学をします」って言ったところ、記者会見そのものを中止しましたから。それ、毎日新聞ですよ。

記者:
あ、見ました、見ました。あの、幹事社としてっていうことですよね。

水道橋博士:
そうです。

記者:
はいはい、はい。

水道橋博士:
でもどっちを向いてんですかって思いません? 市民を向いてんのか、市長を向いてんのか。自分たちの記者クラブの幹事であること、そういうルールのほうが正しいって、もう皆さんが胸に手を当てて聞いてくださいよ。で、僕はテロリストの可能性はありますかね?

記者:
うん? すいません。それちょっとまぁ、別に、あの。

山本太郎:
あの、ごめんなさい。

記者:
はい。

山本太郎:
それ記事になりますか? ちゃんとポイントをもらっていいですかね。ダラダラ喋り続ける時間じゃないんですよ、もう。

記者:
あぁ。はい。すみません。

山本太郎:
ええ。ちゃんと質問まとめて、ちゃんと聞き取ってもらえますか? いいですか?

記者:
はい。

山本太郎:
今、私、横で聞いてたけれども、そのスラップに関して、具体的なエピソードが欲しいってことで、スラップの部分に関してはかなり厚めに喋ってたと思いますよ。

記者:
はい。

山本太郎:
その、意見をもらったって人からも。それで厳しいんであるならば、さらに具体的なことを指摘していただきたい。

記者:
いやいや。厳しくないですよ。大丈夫です。

山本太郎:
大丈夫ですか?

記者:
はい。

山本太郎:
はい。では続いていかがでしょうか。

記者:
おめでとうございます。韓国オーマイTVのニシダです。反スラップ訴訟法について。なかなかこれ、この法案に反対の方でも、その論理を探すことがなかなか難しいと思うんですね。その点では成立への青写真は十分描けるんではないかと思うんですけども、そうした展望があって、今、お話しできることがあればお伺いしたいです。それとあと韓国で1個問題になったのは、これの対象について、今、現職の国会議員とかだったら対象に絶対入ると思うんですけど、問題が元高位公職者、例えば橋下徹さんみたいな方ですよね。

水道橋博士:
もちろん、そうなんです。

記者:
こういう方をこの対象に入れるかどうかってことで、韓国で不成立になったことがあったんですよね。

水道橋博士:
ああ、わかります、わかります。

記者:
そういう元公職者で、今、フリーな方を法案に入れることができるかどうかってことをお聞きしたいと思います。以上です。

水道橋博士:
はい。スラップっていう概念が「SLAPP」っていう、まぁ略語ですから、それをまぁ、「頬をぶつ」にかけてることで、口封じのためとかっていう、社会的に抹殺していくっていう言葉の意味なんですよね。でもそれもう、その言葉の意義が外来語だから、それがスラップに当たるか当たらないかっていう定義が難しいんですよね。それでまさに代表が、すぐにピンときてくれたのは、大石あきこさんが橋下徹さんに、3月11日に既に裁判が始まってますが、裁判を起こされてる。それはスラップと呼べないかもしれない。なぜならば、橋下徹さんが一般人で、大石あきこ衆議院議員だから。だからそれ、スラップに当てはまるか当てはまらないかっていうのは、すごく定義付けを、もともと外来語に向けてやってるんですよね、だからそういうところの定義はもう見つけていくっていうか、そのスラップっていう名前も外したほうがいいのかなとは思いますね。それはもう外来語過ぎて、そこに見合うかどうか、スラップと呼べるかどうか、みたいなことになるので。

山本太郎:
さぁ、よろしいでしょうか。そろそろ。

水道橋博士:
言わば、権力者が一市民、一個人などに向けて裁判を、訴権を濫用することを呼びたいですね。

山本太郎:
さぁ、それではそろそろもう締めに入れなきゃならないので、よろしくお願い致します、皆さん。

記者:
じゃあ短く。フリーランスライターの畠山理仁です。博士に選挙前にインタビューをした際に、この選挙で当選できなかった場合の話を想定で伺いました。そのときに、来年4月に大阪市長選挙と大阪府知事選挙があるということを意味深な感じでおっしゃられたんですけれども、今回当選をされました。これ、山本代表にも伺いたいんですが、大阪府知事選、それから大阪市長選に候補者を擁立するお考えがあるかどうかということを伺いたいと思います。以上です。

水道橋博士:
僕は来年に、大阪市長選に2万%出ないって言ったんですよ。だから例えば。例えばですよ? これはもう例えばですけど、山本代表の鞍替えと同じように、僕自身が参議院議員の席を、れいわの他の候補者に、適任の方に譲り、そちらに出るっていうような、そんな想定すらも考えるっていうお話をして、2万%ないですけどってお答えしたんですけど。でも当然、ストップ・ザ・維新というのは、もう維新のことはすごく研究してます。で、僕は社会悪だと思ってるんですね。だからそれは、どういう候補者を立てるかどうかもまだわかりませんけど、当然、れいわはI Rの問題にも何度も大阪に入って署名を集めてるくらいですから、党としてここは挑むんだと僕は思ってます。

記者:
はい。山本代表はいかがでしょうか。

山本太郎:
しばきに行きたいですよね。候補者立ててね。気持ちは満々です。気持ちは満々ですが、やはり、ここはやっぱり玉が重要になってくるでしょうね。候補者。やはりもう関西における維新、特に大阪における維新っていう部分に関しては、もうある意味で、これをひっくり返しにいくっていうのはかなり難易度高いと思いますね。もうファイティングポーズはいつだって取り続けます、私たちは。当然です。そこに対してやっぱり誰でもいいわけじゃないだろうなと。一定の知名度というものは必要になってくるだろうと。そういうところです。なので、出会いがあれば必ずやりたいと。そういうところです。

記者:
ダブル選挙になると思うんですけど、2人立てられますか?

山本太郎:
今からわかる話じゃないですね、それは。立てたい気持ちはあるってことです。

記者:
立てたい気持ちはある? 

山本太郎:
はい。

記者:
はい。わかりました。ありがとうございます。

山本太郎:
よろしいでしょうか。後悔ないですね? あるんかいな。じゃあ、そちらの方。

監督:
フリーでドキュメンタリー映画を撮っています、青柳といいます。28歳です。私は奨学金を550万円借りていて、まだ返せていません。ドキュメンタリー映画を撮ってるってこともあって、全然返せていません。私のような、私はまぁ幸せなほうですけど、私のような先行きの見えない大変な思いしている若者が2人に1人いると思います。博士と山本太郎さんは政治家として何をしますか? そして私のような個人は何をすればいいと思いますか? お願いします。

水道橋博士:
教育費の無償化の流れもあって、奨学金っていうのはすごい、僕は本当に今回の出馬で、2人に1人、大学生の2人に1人っていうのも初めて知って驚きましたね。で、僕らが学生の頃に比べて、大学に通うための費用も高騰してるっていうのも、もう大学関係なくなったら、もう自分は知らないですから。新たに、僕は今、未成年の子ども3人育てているので、これからの問題でもあるけれど。本当に、まぁ、一番遊説してて、子どもがいるときにいつも反応があるのは、平成生まれの子どもたちは25年間、キングボンビーが付いている地獄の「桃太郎電鉄」っていうゲームをやってるっていう話です。で、そこに徳政令カードが出たら素晴らしいと思いませんか?っつったら、もう子どもの反応が違うんですね。やっぱり子どもたちに二十歳(はたち)、社会人デビューする前に、平均で330万だったんですが、平均330万の借金を背負わせてデビューさせる、そして取り立てる。そんな国がどこにあるんだ?っていうの、これは候補者になってから制度を見て驚きましたね。で、絶対にやりたい。子どもたちの顔を見るたび、あるいは大学生なんかで、「僕も奨学金もらってんですよ」って言われるたびに、本当にこの徳政令を出してみたい。その願望を、なんか夢みたいになってきてますよね。で、確実にできると思ってますから。難しいことではない。消費税廃止よりも早くできると、これは思いますね。どうですかね? 

監督:
個人、僕、若者の、私のような個人にはどうすればいいと、何か考えはありますか? 博士と山本太郎さんに聞きたいんですけど。その、政治家としてやって欲しいこと。

水道橋博士:
もちろん、もちろん。だから現在払ってない方を無償化するんだと思いますよ。まぁ、アメリカでこの間、バイデン政権で8000億円。

監督:
あ、僕が何を、僕というか、個人が何をこの先していったらいいかっていうのはありますか? 

水道橋博士:
それは、れいわ新選組に投票してもらう。その考え方を持っている議員の数を増やしていく。子どもに借金を背負わせて、そこに利子を加え、それをビジネスにするっていうような、そんな発想がある国っていうのを、おかしいってみんなに思うようにして欲しいですよね、僕はね。

山本太郎:
ありがとうございます。じゃあ続いて私から。奨学金550万円背負ってるんですか? 

監督:
利子がついたら700万になります。

山本太郎:
えー。もう本当、もうそれ。

監督:
それは、自分で決めたことなんですけど。

山本太郎:
いや、自分で決めたことといえども、普通、一般的に社会に出てお金を借りるときっていうのは、どんな仕事に就いてて、いくらくらいの収入があるかってことを逆算して、借りられる額が決まるんですけど、奨学金、全くそういうことなくて。将来何者になるか、給料どれくらいかもわからないうちにバーンって借金させるわけでしょ? で、社会出る前に500万円マイナススタート、550万円マイナススタート、利息含めたら700万円マイナススタート。それで、どうやって結婚するの?って。結婚してます? 

監督:
してないです。

山本太郎:
おそらく厳しいですね、このままじゃ。で、自分の愛した人も借金背負ってるっていう状態だったら、2人とも借金で、これ家族作ろうって話になりませんよ。で、大学院っつったら、これ1000万円超えるわけでしょ? で、利息っつったら、もっとになる。で、少子化が問題だってどの面下げて言ってるんだ、政治家どもって話ですね。早い話が何かっつったら、もうそれチャラしかないんですよ。徳政令。先ほど、博士おっしゃった通り。9兆円、ワンショット9兆円でチャラにできるわけだから。それ考えたとしたら当然、消費税よりもハードル低いんですね。消費税だったら、消費税やめたことによって26兆円、この失われた財源どうするのか?ってことで、俺らは、私たちは金を刷るっつってるんです。通貨発行。で、当然、これ、それも可能なんですけど、さらに奨学金っつったらワンショット、1回で済むわけだから。しかも3分の1で済むわけでしょ? 消費税をやめるという金額よりも。こんなに手っ取り早く多くの若者たちを救って、で、彼らに希望を持ってもらって社会生きてってもらうほうが、私は社会としての活力もそうだし、少子化、これ是正するっていう話になるんだったら、絶対やらなきゃいけないところですよね。やるしかないんですよ、これ。っていうよりも、30年以上景気を後退させてきて、貧しくしてしまった、その国に生きる人々をっていう時点で、これはその550万円の奨学金を借りてっていう人たちは、ある意味で国が作り出した被害者なんですよ。それを考えたら被害者の救済をするっていうのは政治の責任。だからチャラにすべきです。これはやれないことじゃない。やらないだけ。そういうことですね。

で、僕たちはどうすればいいのかってことですけど、逆に言ったら一番力強いのは、この奨学金を背負ってる者たちが、返済を背負ってる者たちが、これをチャラにしろよっていう運動をみんなで、これ、繰り拡げたら550万票ですよね。550万票あったら、これ何議席いく? 5議席以上。それぶら下げたらもう、大興奮ですよ、政治家。うわぁー言うて。欲しい欲しい言うて。もう、あの最後の蜘蛛の糸みたいなところにこう、たかる地獄のあいつらみたいな顔してますよ、たぶん。そういう世界観ですね。だから国会の中にいる多くの者たちは、金になるか票にならない限りは絶対に動かない。だから自分はこの奨学金を背負って苦しんでいて、例えばワープアで、もう本当にギリギリで、もう人生諦めたいって思ってる人には、ものすごく価値があるんだということに気づかなきゃいけない。自分自身に価値があるんだってことを。そしてそれが束になれば、さらに価値が大きくなるっていう。だからもう可視化してやるしかないんですよね。だからこの3年間の間にそういう動き、みんなで作っていきましょうよ。それってすごいことになりますよ。で、その手柄を、別にれいわ新選組に手に入れたいけど、別に手に入れなくてもいい。逆に言えば。ゴール決められるやつらがそれを手に入れればいい。そう思います。だってそれだけ価値があることをやるんだったら、そこに対しては、私たちやりたいけど手を伸ばそうとはしない。本当にやってくれるんだったら。だからやっぱり、可視化することですね。

監督:
水道橋博士の日記を毎日読んでるんですけど、国会で可視化、ちゃんとして欲しいなと思います。

山本太郎:
(笑)

監督:
お願いします。日記に。

水道橋博士:
裁判の過程もそうですけど、僕もう9000日以上毎日日記を書いてますから、僕に近寄ってくる人なんかはすべて実名で名前を晒しますし。国会に毎日どういう風に仕事に取り組んでるか、起床から就寝まで書きますから。バックにしがらみは何もないです、僕は。ですから、どのような政治的な腹芸だとかわからないけど、密約だとかそんなのはしないので、期待してください。全部を可視化します。

山本太郎:
さ、よろしいでしょうか。あ、手挙げた。(笑)勇気あるあの方にマイクを。

記者:
デイリースポーツのスギタと申します。当選おめでとうございます。

水道橋博士:
ありがとうございます。

記者:
ちょっと3点ほどお伺いしたい。すいません。ちょっと2時50分、時間が。

山本太郎:
3点も。

記者:
すいません、すぐ終わります。

山本太郎:
勇気ある方だ。

記者:
すいません。ごめんなさい。時間が押しているときにすいません。

水道橋博士:
いいえ。

記者:
出馬前に師匠のビートたけしさん、あと、相方の玉袋筋太郎さんとかに出馬を報告されたと思います。今回、当選決まったのがちょっと遅い時間だったと思いますけど。当選の報告ってされたりします? 

水道橋博士:
まだしてないです。

記者:
まだしていない。

水道橋博士:
早くしたいですね。はい。

記者:
必ずするということ。

水道橋博士:
はい。はい。もちろんそうです。

記者:
あと、さっきタレント議員云々みたいな話、冒頭でありましたけども。記事になるとやっぱし水道橋博士さんを紹介するときは、漫才コンビ浅草キッドの水道橋博士さんという紹介になると思うんですけども。今後その、浅草キッドの活動はどうなっていくのかっていうのを、ちょっとお伺いしたいと。

水道橋博士:
もちろん漫才やりたいですね。

記者:
漫才やりたい。

水道橋博士:
はい。いや、あと、お笑いそのものを辞めるってつもりがないですね。仕事を。こう遊説して歩いて演説っていうのは本当に演芸だなっていうのは気がつきましたね。目の前にいる聴衆を前にして、政策を語るってもう、あるあるネタなんですね。みんなが知っていて、どういう見解、切り口でそれを語ってみせるか、その共感を呼んだときにみんな笑顔になる。お笑いで僕はネタを書いてるから、ネタを書くのと本当に変わらないんですよ。で、毎日舞台があるから、すごく芸人としても充実してんですよね。本当、舞台袖で人の芸を見るくらいに芸人が伸びることはないんですけど、もう遊説やってて、れいわの候補者たちはみんな演説上手いんで、めちゃめちゃ話芸をやる人間としては、これは毎日勉強になっていいなって思いながら聞き耳を立ててましたから。それは逆に言えば反映したいですよ、舞台に。

記者:
ありがとうございます。3点目。確か新宿の出馬会見、青空会見やられたときに、アントニオ猪木さんの言葉を引き合いに出して、「戦う前から負けると思って試合する馬鹿がどこにいるんだ」みたいなことで。よく、私プロレス好きなんですごいわかっ、なんか出馬みたいの、なんて言うんですかね、意気込みみたいなの、すごくわかったんですけども。今回の当選されたということで、これなんか、プロレス界に例えて、なんかどんなことに例えられるかっというのが。

水道橋博士:
もうねぇ、「国会に卍固め」とか、あのときに記者になんかもう振られて、それを言っててめちゃめちゃコメントで叩かれたんですよね。

記者:
そうなんすか?

水道橋博士:
えぇ。

記者:
何で叩かれるんですか?

水道橋博士:
いや、古過ぎるって。

記者:
(笑)そうなんですか? 

水道橋博士:
「消費税に延髄斬り」とかね。猪木の顔しながら「消費税に延髄切りだ」っていうのを。で、またスポーツ記者には受けがいいから、それをずっとしゃべってたら、「まだこんなこと言ってるのか?」っていう、もうコメント欄が酷くて。あまりプロレス、もう例えるのやめました。

記者:
(笑)あ、そうなんですか? わかりました。ありがとうございます。

水道橋博士:
はい。すいません。

山本太郎:
ありがとうございます。というわけで、よろしいでしょうか? では。最後に博士のほうから。

水道橋博士:
はい。

山本太郎:
皆さんというか、まぁ、もう皆さんでも結構なんですけれども。レンズの向こうにいらっしゃる皆さんに。

水道橋博士:
はい。遊説回りながらですね、本当に多くの人に接してきました。そのたびに手を握って「頑張って」「頑張って」って言われました。「頑張って」って言われてるのは、その選挙に関して「頑張って」って言われてましたけど、本当に頑張るのは国会に行ってからなんで、「いや、頑張りますよ。頑張り過ぎるかもしれません」って言い返してましたが。本当に、ここから頑張るんで。当選したっていうゴールじゃないし。先ほど山本代表が当選したときに一緒に万歳しようと思ってここに入ったら、山本代表が「万歳しません」って言ったので、万歳なしよかと思ってがっかりしましたけど。僕も万歳なしで。いや本当に国会に行って、本当に質問とか「国会の爆弾男」みたいに言われたいっすね。「あいつだけは忖度できないな」って言われたいですよ。それくらいやりたいです。「水道橋に調査権なんか渡したらとんでもねえな」っていうところまで、晒していきたいっすね。はい。頑張ります。

山本太郎:
「なんであいつらを国会議員にしたんだ?」っていうね、そういう集団が、れいわ新選組でありますと言えるように精進したいと思います。

水道橋博士:
はい。

山本太郎:
というわけで、皆さん、ありがとうございました。

水道橋博士:
ありがとうございました。

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