【会見文字起こし&動画】れいわ新選組 東京都議会議員選挙2025 マニフェスト発表(くしぶち万里共同代表・高井たかし幹事長 / 2025年5月22日 国会内)

くしぶち万里:
れいわ新選組共同代表のくしぶち万里です。同時に6月13日告示、22日投開票の都議会議員選挙の責任者もしておりますので。私のほうから今日はですね、都議会議員選挙2025、れいわ新選組のマニフェストということで政策を発表させていただきたいと思います。3月10日に候補者発表も含めて一部をお示しをしたんですが、今回改めて今、資料もお配りしてますけれども。東京都2025、れいわの政策「財源はある! 積極財政で東京から国を揺らせ!」というスローガンで6本の柱という形で皆さんに発表させていただきたいと思います。

まず政策の前に候補者ですけれども予定候補者として3名にれいわ新選組は絞り込んで擁立をするということで今、進めています。世田谷区はじんむら浩平さん。じんむら浩平さんは16歳のときに事故で車いすという形になりましたけれども。一方ですね、自分のような体験を持つ人たちが移動格差がないように自分自身で車を運転できるような、そして介護自動車とか車いす用の車両ではなくても独自に自分自身で製品を車の中に取り付けて自由な移動ができるような商品開発をされている、こうした社会起業家でもあります。で、実はバスケットボールの全米選手権2位の記録も持ち、車いすバスケットボールの選手でもあってそれが映画化もされているという、こうした大変アクティブな人でもあります。経営者としてとにかく重い消費税の負担っていうことを、中小企業の今の倒産件数過去最多になってますけれども物価高対策、特にインフレ対策を東京からしていきたいということで立候補の予定です。

で、杉並区は海保とくまさんです。昨日、代表も含めて阿佐ヶ谷で街頭演説会させていただきましたが。貧困家庭で育ってお父さんを早くに亡くしてお母様と2人で生きてこられた人生が長い。で、ただし、お母様も障害を抱えながら遺族年金をお父様が亡くなったときに受けられなかったという本当に制度の矛盾の中で育ち、そして奨学金も800万という金額を借りてなんとか学業を終えてHondaに入社をされて、そしてようやく安定した生活ということで仕事をし始めたけれどもまだ借金も抱えながら一方で同じように苦しんでいる当事者の方が東京にはたくさんいるということで今回、立候補の決意を固めたということであります。自己責任社会を杉並区から変えていくということを。海保とくまさんです。

そして3人目が女性でたぐち ゆりさん。元々看護師をされていた方です。20年間。そして訪問介護もされながら、ご自身ががんサバイバーでもあって。つい先日も高額療養費の見直しの件で国会でも大きなテーマになりましたけれども。この見直し自体も秋までどうなるかわかりません。もう自身も当事者としての苦しみを持ちながら今回、東京都からこうした医療の削減であるとか、あるいは今、介護や訪問看護のヘルパーさんや人員も足りていないという状況を東京から変えていく、練馬区でたぐち ゆりさんにぜひ皆さんもご注目いただきたいと思います。

こうした3人のもとでですね、「財源はある! 積極財政で東京から国を揺らせ!」ということで、ご存じの通り、東京都は大変財源が豊かな自治体でありますので、この財源を小池都政の大規模開発とかではなく人々に使え、と。この物価高対策もそうですし、「住まいは権利」という政策をれいわ新選組自身が掲げてますのでこのようなことを6本柱にしている、その辺を進めていきたいと思います。すいません、ちょっと見にくい状況になっていますが、お手元の資料を見てください。

まず、6本柱の1つ目が積極財政で何をやるのか。まず1つ目が[物価高騰対策]です。「あなたの使えるお金を増やす」ということ。そして2つ目が[住宅政策]、「快適な住まいは権利!」。そして3つ目が[首都直下地震]、「誰ひとり取り残さないインクルーシブ防災」、これが3つ目の柱。そして4つ目がですね、[雇用や教育、社会保障]の面について「給与を上げます」、そして「社会保険料を引き下げる」、こうした課題。そして5つ目は[大規模開発全般を見直していきたい]と思います。「巨大再開発事業よりも住民の安心を!」ということです。そして6点目が[多様性のある社会]ということで、「生きててよかったと思える東京へ」。人々に積極財政でしっかり財源を回して生活を支える。そしてこの間、東京は特に所得格差が大変開いていますし、一人暮らしの高齢者も多い。そして若者ももう家賃が高くて住めないよというくらい状況が加速してますので、大変財源のある東京がしっかりお金を人々に回すという先頭に3人立っていただきたいと思ってます。

で、ちょっと急いでいきますが、都の税収どれくらいあるかということなんですけれども、4年連続過去最高の税収です。国も6年連続ですけれども。都は7兆円財源があり、そして一般会計総額は9兆円台に初めて今年度なっているんですね。予算規模も4年連続で当然、過去最大になってますし。特別会計入れると17兆8000億円です。これ17兆8000億円どれくらい大きいかというとですね、スイスの国家予算が14兆円、スウェーデンが20兆円ですから、それくらいの規模を東京都は持ってるということが前提です。ですからインフレ対策、小池都政は非課税世帯にだけ1万円のクーポン券ですか、くらいしかやってないんですね。それで一方、プロジェクションマッピングですとかね、それとか再開発とか大企業や資本にどんどん流すような政策やってますけれども、そうではないでしょうということをしっかり楔(くさび)を打っていきたいと思っています。

また都債ということですけれども、都は、また東京都、ここも他の自治体と全く次元が違うという点、少しお話ししたいんですが。実際の格付けはA+であるということ。つまりグリーンボンドと言って100億円の規模の都債でも即日完売するくらい売れている、つまり資金調達ができるという自治体であるということが1つ。あと2つ目は東京都以外の自治体は国に同意をもらわないと債権発行できないんですけれども、都債は不同意債といって東京都は自分たちで決めれば発行でき、そして必要な事業にお金を調達できるという特権があるわけです。これ、どうして使わないのか人々にしっかり使っていかないのかということが大事な点だと思います。

そして3つ目は、基金だけでも1.6兆円があるんですが基金というのはですね、皆さん、だいたい自治体は自分でお金つくり出せない状況がありますから積み立てていくわけですよ。だけど今、お話ししたように都債で調達できる東京都は基金で1.6兆円も積んでいること自体が本来はおかしいんです。ですからこうしたおかしい基金を使うということも可能なわけで、どうして物価高対策をしっかりしないのか?という点ですね。はい。都債は大人気であっという間に売り切れ。これ見てください。即日完売、これ7回目の債券ですけれども、この状況です。

で、今、お話ししたように、「あなたの使えるお金を増やす」、1本目の柱です。はい。で、今、お話ししたような状況と、あと、やっぱり一極集中ということをこれは防いでいくという方向性は大事な点だと思いますので、超大手の企業の地方法人税などは引き上げていくということは公約に掲げています。で、また都から基礎自治体への権限と財源移譲を進める制度がありますので、これもしっかりと使っていくということです。はい。で、これをですね、国政で消費税廃止、社会保険料の引き下げ、そして季節ごとの給付金、これと連動させながら東京都がしっかり先頭に立ってやっていくということを打ち出していくようにしていきたいと思ってます。はい。

で、2点目の柱で、「住まいは権利」です。今、公営住宅が26万戸という状況で、これを倍の50万戸以上に増やしていくということがひとつ。先ほどもお話ししたように都債発行できますので、これをしっかり「住まいは権利」ということを打ち出し、やっていくということ。そしてここに「高い断熱基準で光熱費ゼロ住宅に!」という風に書いてますが、今、光熱費、本当に高いですよね。ZEB/ZEHという言葉お聞きになったことあるかと思いますが、省エネ基準を東京都独自に高めてですね、そこでしっかり補助金を出して燃料貧困というものをなくしていくと同時に、この省エネ基準を高めた対策は地域の経済にとっても、工務店さんの大きな仕事に地域それぞれでなりますので経済にもいい。そして燃料貧困も解決できる。またヒートショックなどの健康対策にもなるということでこれを進めていくということです。また当然、空き家や、あ、ごめんなさい。

今のお話の続きで言うと鳥取県が一番、今、全国で高い基準を自治体で持っています。これを超えるくらい東京都はできるんじゃないかっていうことにチャレンジしてくということです。同じように空き家・空き部屋の活用というのは前提として行なっていくっていうことです。はい。

で、次、災害対策。3つ目ですけれども、首都直下型地震の対策として特に今、備蓄米が注目を浴びてますが東京都の備蓄がどれくらいあるかということを調べたところ、およそ3日分くらいしかありません。ですので、れいわ新選組は1週間分は少なくとも備蓄をしっかりと増やしていくということや、アルファ米、例えば見ていくとこれアルファ米、アルファ化米、都が持ってるもの26万食しかないですね。東京都の人口1400万人いるわけですから各自治体の備蓄とあわせて東京都がもっとこれを1週間分くらい増やしていけるように。そしてやはり潤沢な備蓄に関する食料というものを、5年ごとに東京都は今、回転備蓄と言って子ども食堂とか生活困難者に回していますけれども、この前提となるパイをですね、増やしていくということを掲げていきたいと思ってます。はい。で、あと、簡単に行きたいと思いますけれども、国政でも「防災省の設置」を掲げてますので、インフラの改善・修繕・更新、これは当然、行なっていくということと。あと、東京都、特に木造密集地域がまだまだ多いですのでこうしたところの整備、そして耐震化っていうこと。また災害救援NPOとの連携ということは公務員待遇でしっかり都庁の中にも入ってもらってですね、「インクルーシブ防災」ということを目指していきたいと思っています。

4点目の柱に次行きたいと思いますが、非正規公務員の正規化。これ東京都のですね、職員の方々が約、都庁には赤い線のところですけれども、2万人くらいいるんです。全体は17万人の方々が消防とか警察とかも入れると規模が人数多くなってますけれども。都庁の職員の中でいわゆる非正規の方が。全体の(正規)職員が2万という数字が公表されてるんですが、総務省の推計だとこれにプラス非正規の方が数字には見えてない形で倍はいるんじゃないかというのが全国的な統計なんですね。ですので、れいわ新選組としてはここを倍の人数に正規職員として増やしていこうということでここにも人件費計上しながら公共の充実ということを訴えていきたいと思います。はい。

同じように教員、そして学校関係者の倍増、人数の倍増。そして国民健康保険料、ここの引き下げはですね、基本的に健康保険料というのは自治体が決めてますね。その基本のところでの東京都の保険料、会計を見ますと昨年度は238億円黒字なんですよ、会計が。しかし、ご存じの通り、各東京都の自治体レベルの保険料、だいたいどこの地区も4年前〜5年前から1万円〜2万円上がっているんですね。何で東京都は黒字なのにそれぞれの保険料を各自治体で上げているのか。もっと東京都が各自治体に下ろして個人の負担を減らしていくってことはできるはずだということを東京都の都議会の中でぜひ攻めていきたいという風に思います。他にもありますが、ちょっと飛ばしていきます。はい。

先ほどお話しした巨大再開発事業よりも住民の安心をということで明治神宮の外苑、この森を伐採して再開発にしていくとか。あと大きいのは外環道の事業、これに関わる地区がちょうどれいわ新選組の候補者の3つの地区なんですね。練馬、世田谷、杉並。数年前に外環道のトンネル工事で調布で陥没事故がありました。住宅街の下をもう16m直径のシールドマシンという大きな機械をゴンゴン、ゴンゴン走らせたことで掘削していったわけで。土地というか、地下が軟弱地盤になって、住宅街の道路が陥没して、今、本当に住民、被害住民の人たち大変な状況に置かれています。立ち退きも含めてですね。同じようなことが世田谷の住宅街や練馬や、あるいは杉並で起こりかねないということ。これ国の事業ですけれども、東京都が都市計画で許可出してるからこれが実行されてますので、特に関越自動車道から東名高速に至るまでの地下の部分。ここを住宅街を下通っちゃいけない。この外環道の工事、これはむしろそれだけのお金があるのであればしっかり住民の安心に回せるように、そして住民の声を聞けということを訴えていく、このように考えています。はい。あと羽田空港に関する飛行ルートの問題もしっかり大事なテーマですので。

すいません、これちょっと見えにくくなって申し訳ないです。「生きててよかったと思える東京へ」。6個目の最後の柱になりますけれども、これは国政でも掲げている同じテーマです。障害や難病、介護を抱えていたり、あるいはひとり親でもしっかり労働基準の強化を行うとともに安定的な雇用と処遇改善、これは当然のことだと思っています。またケアラー、そしてひとり親家庭の子どもたちが誰でも普通学級で学べるインクルーシブ教育、これを掲げていきたいと思います。はい。すいません。ちょっと長くなりましたけれども6本の柱で、これを都議会議員選挙のれいわの政策として皆さんに訴え、「東京都から国を揺らせ!」。そして国と東京都と。今、れいわ新選組の自治体議員が全国で55名以上になりました。4年前の都議会議員選挙のときはゼロだったんですね。国会議員もたった2人しかいなかった。けれどもこの4年間にこれだけ地方議員が増え、そして国会議員も14名になった。こうした力をぜひ都議会議員選挙、3人の必勝ということを目指して力を合わせていきたいと思います。以上です。

高井たかし:
はい。ありがとうございます。都議選はね、やはり参議院選の前哨戦とも言われて我々も大変力を入れておりますが。もちろん他のね、地方選挙も大事で。6月の8日告示、それから15日投開票で尼崎市議選には、やはたオカンさん。それから同じ日にちで愛知県の西尾市議選には、やまいち志保さんを既に公認してます。それから東京都議選がその翌週あり、さらには7月の20日投開票で那覇の市議選には大山もりつぐさん、村上ゆうじさん、いずみティファニーさんと3人擁立するということで、これから地方選挙もですね、どんどん増やしていきたいと思っております。

(中略)

くしぶち万里:
はい。先ほど幹事長からもありましたが都議会議員選挙、参議院選挙が連動しての選挙というのはれいわ新選組にとっても初めてのことであります。どこの自治体選挙も大変大事でありますけれども、やはり東京都が国ができない政策を先んじてやってきてるケースもこれまで環境政策とかありますよね。ですからもっと物価高対策や今、ここまで所得が格差が広がったという状況の全国的な縮図が東京だと思います。それなので東京から本気で政策を変えていくことで日本が変わる大事なチャンスだと思いますし、その勢いを都議会議員選挙、そして参議院選挙に繋げて、中規模政党にれいわ新選組がしっかりと舵を切れる、そのきっかけともなる都議会議員選挙にぜひ皆さんご注目いただきたいと思います。応援よろしくお願いします。

高井たかし:
はい。それではよろしいですかね。はい。じゃ以上で記者会見終わります。どうもありがとうございました。

※この文字起こしは文字起こしチームのボランティアのご協力のもと公開しました。

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