【声明】「北朝鮮制裁」承認案件2案の採決の「棄権」について(2023年5月25日 れいわ新選組)

れいわ新選組は、この度行われた、衆議院の国土交通委員会における、
北朝鮮の制裁承認案件の継続について、前回(2021年)同様に棄権した。
衆議院本会議においては、これと併せて経済産業委員会における別の制裁承認案件の採決も行われることになるが、
あわせて棄権する。参議院においても同様である。

この2つの案件は、いわゆる「北朝鮮に対する日本独自制裁」について、国会での「事後承認」を行うものである。
国連安保理決議制裁に先立って日本の独自制裁として科した制裁の継続を承認するものだ。

独自制裁は2年ごとに延長され、報道によれば、これで14度目となる。
その中身は、北朝鮮籍の船舶の入港を禁止することや、輸出入を全面的に禁止するというものである。
その延長を決定する閣議決定自体は既に今年4月7日に行われている。
こんなものを継続しても、何の意味もないことは明らかだ。

前回2014年の採決時と現在を比べれば、さらに日朝関係は悪化している。拉致問題は完全に放置されている。
だからこそ、対話の糸口を探るために、やみくもに独自制裁の継続を選択するのではなく、
継続する国連安保理決議制裁とは別に、独自制裁については見直しを行うことで、
北朝鮮との交渉に突破口を見出す道を必死になって探るべきだ。
そのような判断から、前回に引き続いて、今回も採決には「棄権」という選択に至った。

2023年5月25日
れいわ新選組


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